2017/09/24(日) - 18:47
Jプロツアー第18戦のまえばし赤城山ヒルクライムは、ルビーレッドジャージを着るホセ・ビセンテがコース後半を独走して優勝。2位に田窪賢次が入り、マトリックスパワータグがワン・ツーフィニッシュ。前橋2連戦を完全制覇した。
今年7回目の開催となる赤城山ヒルクライムは、3000人以上の参加者が集まるヒルクライムイベント。関東圏のヒルクライマーは目標としている人も多い大会だ。昨年からはJプロツアーも併催され、前日のクリテリウムと併せて群馬県前橋市での2連戦としている。
コースは、距離21.5km、平均勾配6.4%、最大勾配9.4%、ゴール地点の標高は1433m。上に行くほど傾斜が厳しくなり、特に終盤はつづら折れが連続する数字以上に厳しいコースだ。
この日は朝から晴れ。スタート地点の前橋市の最高気温は28℃を記録するほどになったが、ゴールの赤城山の山頂は早朝のレースと言う事もあって16℃ほど。それでも日差しがあるため寒いと言うほどではないものの、長袖の上着は必用な気候だ。
P1 ホセ・ビセンテが他を圧倒 田窪賢次とワン・ツーフィニッシュ
朝7時前にスタートしたP1クラスタ。パレード走行ののち、地元チーム群馬グリフィンの川田優作のスタートアタックでレースが始まる。川田は単独でしばらく先行したのち集団が吸収。そこからはマトリックスパワータグが集団先頭に集まってコントロールを始める。
コース中盤までは、前日に優勝した吉田隼人が牽引。その後を佐野淳哉と土井雪広が引き継ぐと、集団は20から30人ほどに絞られる。
残り9km付近で、ルビーレッドジャージを着るホセ・ビセンテがアタック。吉岡直哉(那須ブラーゼン)、米谷隆志(リオモ・ベルマーレ)、田窪賢次(マトリックスパワータグ)、湊諒(シマノレーシング)の順に追走するが、ビセンテの強烈な加速にはついて行けず、一気に20秒から30秒の差がつく。
「吸収されるのがイヤだったので、自分が8割方引くつもりで行った」と米谷が言う通り、追走の4人は米谷がほぼ先頭固定で進む。その後吉岡、湊が遅れて追走は2人。終盤に田窪が仕掛けると、米谷はついて行けない。
そうした後方のやり取りをよそに、ビセンテは独走を続けてそのままゴール。56分31秒は、昨年優勝のオスカル・プジョル(チーム右京)のタイム56分29秒に迫る好タイムだ。2位に田窪賢次が入ってマトリックスパワータグはワン・ツーフィニッシュを達成。前橋2連戦を完全制覇した。
ビセンテは「とても良いレースが出来ました。チームが立てた作戦通りにいったし、チームメイトもその通りに動いてくれました。田窪さんが2位に入ってくれたので最高の結果でした。56分31秒というタイムはとても良い記録だと思います。調子が良くなかったらこのタイムは出なかったでしょう」と、コメント。
2位の田窪も、チームの作戦通りのレースが出来た事を強調し、「昨日のクリテリウムも今日のヒルクライムも、ミーティングで話した通りに出来ました。チーム全員が調子良いので、残り4戦もこの勢いでまだ行けます」と語った。
一方、Jプロツアー初表彰台となった米谷は、「自分は吉岡選手をマークしていて、ホセ選手が行ったのを吉岡さんが追いかけていったので自分もついて行き、湊さんと田窪さんがついて来て4人になりました。一度アタックしてみたのですが田窪さんだけは離れなくて、逆に田窪さんがアタックしたらついて行けませんでした」と、レースを振り返る。
「3位という結果は嬉しいのですが、ホセ選手をはじめ国内トップ選手との力の差を感じました。これからまだ輪島とかジャパンカップとか厳しいレースがあるので、もっと上の結果を出せるようにしたいです」と、残りのシーズンに向けて気持ちを新たにした。
今年7回目の開催となる赤城山ヒルクライムは、3000人以上の参加者が集まるヒルクライムイベント。関東圏のヒルクライマーは目標としている人も多い大会だ。昨年からはJプロツアーも併催され、前日のクリテリウムと併せて群馬県前橋市での2連戦としている。
コースは、距離21.5km、平均勾配6.4%、最大勾配9.4%、ゴール地点の標高は1433m。上に行くほど傾斜が厳しくなり、特に終盤はつづら折れが連続する数字以上に厳しいコースだ。
この日は朝から晴れ。スタート地点の前橋市の最高気温は28℃を記録するほどになったが、ゴールの赤城山の山頂は早朝のレースと言う事もあって16℃ほど。それでも日差しがあるため寒いと言うほどではないものの、長袖の上着は必用な気候だ。
P1 ホセ・ビセンテが他を圧倒 田窪賢次とワン・ツーフィニッシュ
朝7時前にスタートしたP1クラスタ。パレード走行ののち、地元チーム群馬グリフィンの川田優作のスタートアタックでレースが始まる。川田は単独でしばらく先行したのち集団が吸収。そこからはマトリックスパワータグが集団先頭に集まってコントロールを始める。
コース中盤までは、前日に優勝した吉田隼人が牽引。その後を佐野淳哉と土井雪広が引き継ぐと、集団は20から30人ほどに絞られる。
残り9km付近で、ルビーレッドジャージを着るホセ・ビセンテがアタック。吉岡直哉(那須ブラーゼン)、米谷隆志(リオモ・ベルマーレ)、田窪賢次(マトリックスパワータグ)、湊諒(シマノレーシング)の順に追走するが、ビセンテの強烈な加速にはついて行けず、一気に20秒から30秒の差がつく。
「吸収されるのがイヤだったので、自分が8割方引くつもりで行った」と米谷が言う通り、追走の4人は米谷がほぼ先頭固定で進む。その後吉岡、湊が遅れて追走は2人。終盤に田窪が仕掛けると、米谷はついて行けない。
そうした後方のやり取りをよそに、ビセンテは独走を続けてそのままゴール。56分31秒は、昨年優勝のオスカル・プジョル(チーム右京)のタイム56分29秒に迫る好タイムだ。2位に田窪賢次が入ってマトリックスパワータグはワン・ツーフィニッシュを達成。前橋2連戦を完全制覇した。
ビセンテは「とても良いレースが出来ました。チームが立てた作戦通りにいったし、チームメイトもその通りに動いてくれました。田窪さんが2位に入ってくれたので最高の結果でした。56分31秒というタイムはとても良い記録だと思います。調子が良くなかったらこのタイムは出なかったでしょう」と、コメント。
2位の田窪も、チームの作戦通りのレースが出来た事を強調し、「昨日のクリテリウムも今日のヒルクライムも、ミーティングで話した通りに出来ました。チーム全員が調子良いので、残り4戦もこの勢いでまだ行けます」と語った。
一方、Jプロツアー初表彰台となった米谷は、「自分は吉岡選手をマークしていて、ホセ選手が行ったのを吉岡さんが追いかけていったので自分もついて行き、湊さんと田窪さんがついて来て4人になりました。一度アタックしてみたのですが田窪さんだけは離れなくて、逆に田窪さんがアタックしたらついて行けませんでした」と、レースを振り返る。
「3位という結果は嬉しいのですが、ホセ選手をはじめ国内トップ選手との力の差を感じました。これからまだ輪島とかジャパンカップとか厳しいレースがあるので、もっと上の結果を出せるようにしたいです」と、残りのシーズンに向けて気持ちを新たにした。
第2回JBCFまえばし赤木山ヒルクライム 結果
P1
1位 | ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) | 56分31秒 |
2位 | 田窪賢次(マトリックスパワータグ) | +39秒 |
3位 | 米谷隆志(レオモ・ベルマーレレーシングチーム) | +51秒 |
4位 | 湊 諒(シマノレーシング) | +1分1秒 |
5位 | 吉岡直哉(那須ブラーゼン) | +1分17秒 |
6位 | 佐野千尋(イナーメ信濃山形) | +1分21秒 |
7位 | 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) | +1分23秒 |
8位 | 柴田雅之(那須ブラーゼン) | +1分24秒 |
9位 | 桐野一道(VC Fukuoka・サイクルフリーダム) | +1分39秒 |
10位 | 野口悠真(FITS GRODEN日本ロボティクス) | +2分8秒 |
ルビーレッドジャージ:ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)
ピュアホワイトジャージ:大前翔(東京ヴェントス)
ピュアホワイトジャージ:大前翔(東京ヴェントス)
F(女子)
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 1時間5分46秒 |
2位 | 近藤民子(晴嵐サイクリングクラブ) | +2分35秒 |
3位 | 樫木祥子(AVENTURA AIKOH VICTORIA RACING) | +7分26秒 |
E1
1位 | 高橋利尚(チーム・ウォークライド) | 1時間0分39秒 |
2位 | 増田弘誠(SPADE・ACE) | +0秒 |
3位 | 狩野 敦(上毛レーシング) | |
4位 | 中井雄策(TRC PANAMAREDS) | +3秒 |
5位 | 浜田大雅(EQADS) | +8秒 |
6位 | 海藤 颯(ブラウブリッツェン) | +12秒 |
E1 ネクストイエロージャージ:岩崎晶雲(グランペールサイクリングチーム)
E2
1位 | 濱野功勝(BREZZA-KAMIHAGI) | 1時間0分45秒 |
2位 | 奈良祥吾(サイタマサイクルプロジェクト) | +8秒 |
3位 | 斉藤佑生(エルドラード・エスペランサ) | +10秒 |
4位 | 目崎才人(チームフィンズ) | |
5位 | 平田匡史(VC VELOCE) | +2分3秒 |
6位 | 阿部孝寛(チームウォークライド) | +2分34秒 |
Photo:Hideaki TAKAGI,Satoru Kato
text:Satoru Kato
text:Satoru Kato
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