2017/09/06(水) - 21:09
ドイツで開催された世界最大の自転車ショー「ユーロバイク」で次期新製品やホットなニュープロダクツを探した。各ブース&ブランドごとに紹介していこう。
FSA
FSAは電動コンポーネント「K-Force WE」にハイドローリックバージョンやTTレバーを追加し、マイナーチェンジしたコンポーネントセットを発表した。発表初期の製品からアップデートされ、完成度を高めている。
油圧ブレーキはキャリパーが非常にコンパクトなデザイン。またWEの特徴とも言えるコンパクトなサイズのブレーキレバーが選べる点は手の小さな日本人ライダーには魅力となるだろう。TTやトライアスロンに使用できるブルホーン用のブレーキレバーにもシーソー式の変速スイッチを備える。エクステンションバー先端につけるアタッチメントにも変速スイッチが装備される。洗練してきたWEはシマノ、スラム、カンパに次ぐ電動コンポとしてシェアを取ることができるだろうか?
ZIPP
アメリカンホイールブランドのZIPPは数多くのコンプリートホイールを刷新。主流となる25cに対応しているのはもちろん、チューブレス対応を謳ったエアロモデルを数多く揃えた。専用タイヤTANGENTEも用意し、ディスクブレーキ化とチューブレス化の相性が良いという判断のようだ。マヴィックに続きチューブレス化の並は徐々に来ている。
リドレー
ベルギーのリドレーはこの場でエアロバイクNOAHのディスクブレーキモデルを発表した。徹底してエアロ化されたレーシングバイクだが、特徴的なフォークの左ブレードのスリットはディスクブレーキによる負荷を考慮して塞がれて強度をアップしている。エアロモデルはノーマルキャリパーよりもディスクのほうが親和性は高そうだ。
DTスイス
DTスイスも多くの新ホイールを発表。エアロホイールには新型DICUTハブを採用し、幅広いリム高の選択肢とチューブレスレディ対応など、ラインナップを揃える。堅実ながら注目したいブランドだ。
メリダ
メリダは来るノルウェー、ベルゲンにて開催される世界選手権ロードレースを記念した限定カラーのREACTOを発表した。カラーはオーロラを表現したもので、その美しさに多くの人が足を止めて見入っていた。また新型となったREACTOのプロトタイプも展示され興味を惹いた。
インダストリーナイン
小メーカーながらオリジナル性の高いホイールやハブ、極太アルミスポークなどで人気の出てきたインダストリーナイン。オーダーによるスポークカラーの選べるオリジナル組みも好評だ。
WTB
グラベルライドの流行とともにマイナーからメジャーなブランドへと変貌を遂げるWTBは着実にバリエーションを増やしグラベル界をリードする。byway47はセンタースリック+サイドノブパターンで軽い走行とオフでのコーナーグリップを両立する。650Bだが外径は700Cとほぼ同じだ。RESOLUTE 700✕42Cはオフ色を強めたフルノブ仕様のタイヤ。競技でないモンスタークロスにぴったり。CXやツーリング系バイクがトレイルでMTB的に乗れるようになる。タイヤの亜種が増えるだけ乗り方も増える。
BH
スペインのマスプロブランド BHからはツール・ド・フランスでディレクトエネルジーが駆ったG7が発表された。選手たちが駆ったエアロバイク、そしてディスクモデルがある。エアロバイクに先鞭をつけたメーカーであり、Gシリーズはその元祖である伝統のモデルだ。
カスク
ツール・ド・フランスでクリストファー・フルームらチームスカイの選手たちが使用した新型ヘルメットValegroを発表。Protoneよりエアインテークが増え、その重量はなんと180g(Protoneは230g)。発売が待たれる。
プロロゴ
イタリアのサドルメーカー、プロロゴからは新型のショートサドルDimension(ディメンション)が発表された。快適性とパワー伝達を両立する人気のショートノーズデザインは通常のサドルより3〜3.5cmノーズが短い。245x143mmで、カーボンレールのNAGOバージョンで149gの軽量ぶりだ。
ルック
ルックは新型KEO2MAXカーボンペダルをリリース。新構造のスピンドルを採用し、踏み面を500m㎡と拡大した。
ジロ
クールな製品をリリースし続けるジロはなんとシューズにメッシュを採用した。XNETICと名付けられたこの鮮やかな編み構造は柔軟性と通気性、堅牢性に優れる。オフロード系シューズにはソックス構造とも呼べそうなユニークな構造を採用。見ているだけで楽しくなるファッショナブルなソックスに仕上げた。
ツール・ド・フランスでBMCレーシングやカチューシャ・アルペシンの選手らが駆ったVANQUISHもデビューした。ヘルメット後部にかけてシェルに段差を設けることで高い整流効果をもたせたエアロヘルメットで、外付け式のスポイラー付きシールドも装備。高度な機能とデザイン、未来的なルックスが魅力のヘルメットだ。
またジロはヘルメットやシューズにストライプデザインを採用した製品を多くリリース。カラフルなデザインの女性用モデルなども充実し、それらデザイン性に優れるラインナップから「ベストブランド」に選ばれている。
オルトリーブ
ドイツが拠点のオルトリーブは創業初期のツーリングバッグを装着したバイクを展示。1982年から防水バッグを作り続けているというヒストリーをアピールしていた。新製品ではハの字ドロップバーの幅に収まるハンドルバーパックSや、構造を少しシンプルにしたサドルパックなどを発表。またスタンダードな防水バッグも新色を揃え改めてツーリングバッグの充実をアピール。
ガーミン
ガーミンはGPS搭載サイコンのハイエンドモデルEdge1030を発表した。スクリーンは1000に比べ3.5インチに拡大。ライダー間メッセージ機能によりライド中のコミュニケーションが可能に。バッテリーライフが伸びる他、ブラケットを介した本体の下部に大容量の外付けバッテリー「パワーパック」の取り付けができ、+24時間の長時間ライドに対応する。ブラケット下部には専用ライトなどを取り付けることもできる。重量は123gとなり、Edge 1000より+8.5gとなる。
また新たにペダル軸埋込み型センサーを採用したパワーメーター、VECTOR3を発表。センサーはペダル軸のアーレンキーホールに埋め込む形で突起も少なく、ペダル自体も洗練された。
ABUS
セーフティロックのブランドというイメージが強いドイツのABUS(アブス)だが、近年はプロロードチームにヘルメットを供給。現在はモビスターが使用して注目度を増している。ロードヘルメットAventourや、モビスターが使用しているTec-Tical Pro 2.0、エアロヘルメットのGame Changerのデザインも洗練されている。
STAGES POWER
チームスカイが使用するパワーメーター、STAGES POWERはチェーンホイールのアーム下部と左クランク裏の2箇所にセンサーを使用するデュアルセンサーモデルを発表。もちろんシングルより高精度の測定が期待できる。
LEOMO
SRMとのコラボが話題を呼ぶ日本のLEOMO(レオモ)は、モーションセンサーを応用した測定システムで、ペダリングやフォーム、出力を多角的に測定可能なシステムを発表。代表の加地邦彦さんが才田直人選手とともに会場でプレゼンを繰り広げ、注目を浴びた。会期中は多くのプロチームのGMやトレーニングコーチなどがブースを訪れ、興味を持ったという。これから世界のトレーニングやレースのシーンでLEOMOのシステムが活躍しそうだ。
GOKISO
ドイツ周辺国でも人気が出始めているというGOKISO。このショーでは新型のCLIMBER S-Specハブを発表。ベアリングをハブ軸の左右に2個づつ内蔵し、スムーズな回転を実現したヒルクライムハブだ。
photo&text:Makoto.AYANO
FSA
FSAは電動コンポーネント「K-Force WE」にハイドローリックバージョンやTTレバーを追加し、マイナーチェンジしたコンポーネントセットを発表した。発表初期の製品からアップデートされ、完成度を高めている。
油圧ブレーキはキャリパーが非常にコンパクトなデザイン。またWEの特徴とも言えるコンパクトなサイズのブレーキレバーが選べる点は手の小さな日本人ライダーには魅力となるだろう。TTやトライアスロンに使用できるブルホーン用のブレーキレバーにもシーソー式の変速スイッチを備える。エクステンションバー先端につけるアタッチメントにも変速スイッチが装備される。洗練してきたWEはシマノ、スラム、カンパに次ぐ電動コンポとしてシェアを取ることができるだろうか?
ZIPP
アメリカンホイールブランドのZIPPは数多くのコンプリートホイールを刷新。主流となる25cに対応しているのはもちろん、チューブレス対応を謳ったエアロモデルを数多く揃えた。専用タイヤTANGENTEも用意し、ディスクブレーキ化とチューブレス化の相性が良いという判断のようだ。マヴィックに続きチューブレス化の並は徐々に来ている。
リドレー
ベルギーのリドレーはこの場でエアロバイクNOAHのディスクブレーキモデルを発表した。徹底してエアロ化されたレーシングバイクだが、特徴的なフォークの左ブレードのスリットはディスクブレーキによる負荷を考慮して塞がれて強度をアップしている。エアロモデルはノーマルキャリパーよりもディスクのほうが親和性は高そうだ。
DTスイス
DTスイスも多くの新ホイールを発表。エアロホイールには新型DICUTハブを採用し、幅広いリム高の選択肢とチューブレスレディ対応など、ラインナップを揃える。堅実ながら注目したいブランドだ。
メリダ
メリダは来るノルウェー、ベルゲンにて開催される世界選手権ロードレースを記念した限定カラーのREACTOを発表した。カラーはオーロラを表現したもので、その美しさに多くの人が足を止めて見入っていた。また新型となったREACTOのプロトタイプも展示され興味を惹いた。
インダストリーナイン
小メーカーながらオリジナル性の高いホイールやハブ、極太アルミスポークなどで人気の出てきたインダストリーナイン。オーダーによるスポークカラーの選べるオリジナル組みも好評だ。
WTB
グラベルライドの流行とともにマイナーからメジャーなブランドへと変貌を遂げるWTBは着実にバリエーションを増やしグラベル界をリードする。byway47はセンタースリック+サイドノブパターンで軽い走行とオフでのコーナーグリップを両立する。650Bだが外径は700Cとほぼ同じだ。RESOLUTE 700✕42Cはオフ色を強めたフルノブ仕様のタイヤ。競技でないモンスタークロスにぴったり。CXやツーリング系バイクがトレイルでMTB的に乗れるようになる。タイヤの亜種が増えるだけ乗り方も増える。
BH
スペインのマスプロブランド BHからはツール・ド・フランスでディレクトエネルジーが駆ったG7が発表された。選手たちが駆ったエアロバイク、そしてディスクモデルがある。エアロバイクに先鞭をつけたメーカーであり、Gシリーズはその元祖である伝統のモデルだ。
カスク
ツール・ド・フランスでクリストファー・フルームらチームスカイの選手たちが使用した新型ヘルメットValegroを発表。Protoneよりエアインテークが増え、その重量はなんと180g(Protoneは230g)。発売が待たれる。
プロロゴ
イタリアのサドルメーカー、プロロゴからは新型のショートサドルDimension(ディメンション)が発表された。快適性とパワー伝達を両立する人気のショートノーズデザインは通常のサドルより3〜3.5cmノーズが短い。245x143mmで、カーボンレールのNAGOバージョンで149gの軽量ぶりだ。
ルック
ルックは新型KEO2MAXカーボンペダルをリリース。新構造のスピンドルを採用し、踏み面を500m㎡と拡大した。
ジロ
クールな製品をリリースし続けるジロはなんとシューズにメッシュを採用した。XNETICと名付けられたこの鮮やかな編み構造は柔軟性と通気性、堅牢性に優れる。オフロード系シューズにはソックス構造とも呼べそうなユニークな構造を採用。見ているだけで楽しくなるファッショナブルなソックスに仕上げた。
ツール・ド・フランスでBMCレーシングやカチューシャ・アルペシンの選手らが駆ったVANQUISHもデビューした。ヘルメット後部にかけてシェルに段差を設けることで高い整流効果をもたせたエアロヘルメットで、外付け式のスポイラー付きシールドも装備。高度な機能とデザイン、未来的なルックスが魅力のヘルメットだ。
またジロはヘルメットやシューズにストライプデザインを採用した製品を多くリリース。カラフルなデザインの女性用モデルなども充実し、それらデザイン性に優れるラインナップから「ベストブランド」に選ばれている。
オルトリーブ
ドイツが拠点のオルトリーブは創業初期のツーリングバッグを装着したバイクを展示。1982年から防水バッグを作り続けているというヒストリーをアピールしていた。新製品ではハの字ドロップバーの幅に収まるハンドルバーパックSや、構造を少しシンプルにしたサドルパックなどを発表。またスタンダードな防水バッグも新色を揃え改めてツーリングバッグの充実をアピール。
ガーミン
ガーミンはGPS搭載サイコンのハイエンドモデルEdge1030を発表した。スクリーンは1000に比べ3.5インチに拡大。ライダー間メッセージ機能によりライド中のコミュニケーションが可能に。バッテリーライフが伸びる他、ブラケットを介した本体の下部に大容量の外付けバッテリー「パワーパック」の取り付けができ、+24時間の長時間ライドに対応する。ブラケット下部には専用ライトなどを取り付けることもできる。重量は123gとなり、Edge 1000より+8.5gとなる。
また新たにペダル軸埋込み型センサーを採用したパワーメーター、VECTOR3を発表。センサーはペダル軸のアーレンキーホールに埋め込む形で突起も少なく、ペダル自体も洗練された。
ABUS
セーフティロックのブランドというイメージが強いドイツのABUS(アブス)だが、近年はプロロードチームにヘルメットを供給。現在はモビスターが使用して注目度を増している。ロードヘルメットAventourや、モビスターが使用しているTec-Tical Pro 2.0、エアロヘルメットのGame Changerのデザインも洗練されている。
STAGES POWER
チームスカイが使用するパワーメーター、STAGES POWERはチェーンホイールのアーム下部と左クランク裏の2箇所にセンサーを使用するデュアルセンサーモデルを発表。もちろんシングルより高精度の測定が期待できる。
LEOMO
SRMとのコラボが話題を呼ぶ日本のLEOMO(レオモ)は、モーションセンサーを応用した測定システムで、ペダリングやフォーム、出力を多角的に測定可能なシステムを発表。代表の加地邦彦さんが才田直人選手とともに会場でプレゼンを繰り広げ、注目を浴びた。会期中は多くのプロチームのGMやトレーニングコーチなどがブースを訪れ、興味を持ったという。これから世界のトレーニングやレースのシーンでLEOMOのシステムが活躍しそうだ。
GOKISO
ドイツ周辺国でも人気が出始めているというGOKISO。このショーでは新型のCLIMBER S-Specハブを発表。ベアリングをハブ軸の左右に2個づつ内蔵し、スムーズな回転を実現したヒルクライムハブだ。
photo&text:Makoto.AYANO
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