ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージ、最後の一級山岳で3名に絞られたスプリントを制したジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)らのコメントを紹介していきます。



初のグランツールステージ優勝を飾ったジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)

初のグランツールステージ勝利を収めたジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ)初のグランツールステージ勝利を収めたジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) photo:CorVos
本当に信じられないよ!この喜びをなんて表現すればいいんだろう。長い間勝利から遠ざかっていたから、本当に嬉しいよ。家族とチームが支えてくれてたから、こうやって勝負の最前線に戻ってくることができたんだ。自分にとって初めてのグランツールでの勝利で、本当に幸せだ。

今日はスタートからペースが速くて、チームとして誰かを逃げに送り込もうという作戦だった。結局それは僕だったんだけれど、マッテオ(トレンティン)の助けなしには不可能だっただろう。最後の登りは限界だったけれど、ラスト3kmは下りだから回復できると思って集中したんだ。これまでにないほど、チームにとっては素晴らしいブエルタになっている。この最初の一週間は最高だったね。レースはまだまだ続くから、もっと多くの成績を残せるチャンスを狙っていくよ。

ステージ2位に入り敢闘賞を獲得したヤン・ポランツェ(スロべニア、UAEチームエミレーツ)

敢闘賞を獲得したヤン・ポランツェ(スロべニア、UAEチームエミレーツ)敢闘賞を獲得したヤン・ポランツェ(スロべニア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVosとても暑くて、厳しいステージだったよ。いくつかの向かい風区間に苦しめられたけれど、逃げ集団はとてもいい選手が揃っていたし、協調して動くことが出来た。最後の山岳でマイカらについていくことは出来ないだろうと悟っていたから、出来るだけ離れないように自分のペースを保って登ることに専念したんだ。でも、最終的にアラフィリップを打ち負かすことは出来なかったね。彼は素晴らしいスプリントを持っている。だから、2位という結果には満足しているよ。

ショレト・デ・カティで積極的な走りを見せたラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)

急勾配区間でアタックを繰り返すラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)急勾配区間でアタックを繰り返すラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos今日、チームはとても素晴らしい仕事をしてくれた。エマヌエル・ブッフマンとクリストフ・フィングステンには大きな感謝を捧げたい。僕らは出来うる全てのオプションを試し、決してミスを犯したわけではない。ただ、アラフィリップを千切ることが出来なかったんだ。

ダウンヒル区間に入った時、彼を切り離すことが出来なかった時点で今日のステージ勝利はかなり難しいとは感じていた。まだ本調子ではないというのが正直なところだけれど、ステージをこなしていくうちに調子が上がっていくはずだ。まだまだ多くのチャンスが残っているから、しっかり狙っていくつもりだよ。

マイヨロホを堅守するクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)

マイヨロホを守ったクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)マイヨロホを守ったクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:CorVos
今日はステージ優勝を欲していたわけではなく、総合成績のために動いた。脚の調子が良く、プッシュし続けることができたのでアドバンテージを稼ごうと考えたんだ。自分にとって今大切なのは、トライし続けてギャップを広げること。最初の休息日明けにはおおよその今後の展開が見えてくるはずだ。

普段からコメントしていることだけれど、チームメイトなくしては今の僕の走りは成し得ない。今日はスタナード、クネース、そしてロペスがステージを通じて素晴らしい走りをしてくれて、逃げ集団とのタイム差を一定にキープしてくれていた。もし他のチームに任せていたらマイヨロホを失っていたことだって十分にあり得るんだ。チームメイトは非常に強く、そのおかげで今も総合首位に立つことができている。

ライバルたちからリードを稼ぐことができたのでただただ嬉しい。タフなツール・ド・フランスを終えた現時点で今のコンディションをキープできていることもファンタスティックな気分でもあるよ。

総合3位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング)

とにかくハイペースな一日だった。最後の山岳では、サイモン・イェーツらオリカ・スコットの選手たちが麓からハイペースで突っ込み、さらにアルベルト・コンタドールが速度を上げた。かなり厳しい速度だったから、自分のペースを守って山岳をこなすことに専念することにしたんだ。

今日の登りが本当に厳しいことを知っていたから、順位を上げるというよりもどれだけタイム差を付けられないようにするかの戦いになると思っていたんだ。ただ、正直に言うと、とても苦しかった昨日のステージよりかは、力強く走ることが出来たと思っている。とにかく今日はリカバリーに専念し明日に備えたい。

毎日コピー&ペーストなのかと思うように似たようなコースが続くね。10分強の登りが何度か現れる。明日も似たようなステージになりそうだ。20%の激坂区間があるから、かなり激しい戦いになるだろう。もっと長い登りになれば、全体的なペーシングが問われるようになるはずだ。

調子の良さを見せたアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)

フルームに先んじてフィニッシュするアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)フルームに先んじてフィニッシュするアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード) photo:CorVosフルームが途中でリズムを変えることは分かっていたし、実際彼は動いてきた。(エステバン・)チャベスはその動きで脱落してしまった。フルームから離れないよう彼のホイールに集中したが、シッティングからダンシングに移る際に僅かなギャップが生まれてしまったんだ。そこは落ち着いて差を埋める走りにシフトしたね。

フルームから遅れなかったことは自分の調子の良さを表しているけど、まだ長い登りではどうか分からない。アンドラ山岳でタイムを失ったのは残念だったけど、このブエルタを日々楽しんでいる。日に日に調子は良くなっているね。明日は短くて急坂のフィニッシュ。まだどんなレイアウトか見ていないからインターネットでチェックしてみるけど、僕はステージ優勝のために毎日戦い続けるよ。今日も沿道にはたくさんの観客が来てくれた。本当に幸せな気分だし、皆に感謝している。

text:CW編集部
photo:CorVos

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