2017/08/21(月) - 13:18
ドイツを代表するワンデーレースであるユーロアイズ・サイクラシックス(UCIワールドツアー)が8月20日に開催。新城幸也と別府史之も出場したレースは70名の集団スプリントに持ち込まれ、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)が栄光をつかんだ。
ユーロアイズ・サイクラシックスは1996年にドイツ北部のハンブルグで初開催されたワンデーレース。1996年から2005年までHEWサイクラシックス、2006年から2015年までヴァッテンフォール・サイクラシックス、そして2016年からユーロアイズ社がタイトルスポンサーについている。第22回大会はハンブルグを発着する220kmで行われた。
2014年にアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)、2015年にアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)、そして2016年にカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)が優勝を飾っていることからもわかるように、コースは完全にスプリンター向き。勝負の鍵を握るのは合計3周するヴァーゼベルグ(長さ600m/平均10%)を含む周回コースで、最大勾配が15%に達する急坂の頂上からハンブルグのフィニッシュラインまでは16kmある。
雨の中をスタート後、ニコライ・トルソーフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)とカミル・マレツキ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)の2人が距離にして全体の約3/4を逃げたものの、フィニッシュまで50km以上を残して吸収。ヴァーゼベルグの周回コースで続いて今度はシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)、トルース・コルシェイス(ノルウェー、アスタナ)、パトリク・ストッシュ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)の3名が抜け出した。
スイスチャンピオンのディリエら3名はローテーションしてメイン集団を引き離しにかかったが、カチューシャ・アルペシンやトレック・セガフレード、エフデジ、オリカ・スコットが率いるメイン集団から25秒のリードを奪うのがやっと。集団では落車が相次いだものの、先頭3名に大きなリードを与えないまま最後のヴァーゼベルグに突入した。
15秒遅れでヴァーゼベルグに入ったメイン集団からはソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)らがカウンターアタックを仕掛け、そのまま先頭トリオを飲み込んで頂上をクリアする。エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)やグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)、ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)、カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)を含む強力な20名が先頭集団を形成し、エフデジやロットNLユンボ、ボーラ・ハンスグローエ、コフィディス率いるメイン集団から15秒程度のリード。マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)はヴァーゼベルグでメイン集団からも脱落した。
ローテーションが上手く回らない先頭20名はペースが上がらず、残り5km地点でメイン集団に追いつかれてしまう。こうして生き残った70名弱の集団がハンブルグの街中に向かってハイスピードで巡航。どのチームもリードアウト要員の枚数を揃えることができず、混戦のまま残り1kmを切った。
ロット・ソウダルやボーラ・ハンスグローエのリードアウトは機能せず、ファンポッペルにポジションを守られたヴィヴィアーニが残り200m地点で腰を上げる。アルノー・デマール(フランス、エフデジ)やディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)が対抗したものの、ヴィヴィアーニは先頭を守り続けた。最高70km/hに達するスプリントでヴィヴィアーニが勝利した。
「残り50km地点でパンクしたけど、チームメイト3名に導かれて力を使うことなく集団に復帰した。そして残り5kmからはオウェイン・ドゥールとダニー・ファンポッペルの完璧なリードアウトを受けたんだ。勝負の鍵を握ると踏んでいた残り2.7km地点の左コーナーをダニーと自分が2番手と3番手で通過。理想的な展開だった。ここ数レース繰り返していた間違いをしっかりと修正し、結果を残すことができて本当によかったよ。この勝利を誇りに思う。そしてこれはチームの勝利だ」と、今シーズン5勝目を飾ったヴィヴィアーニは語る。
来季クイックステップフロアーズへの移籍が決まっているヴィヴィアーニ。「ヨーロッパ選手権ではタイミングを待ち続けたことが仇となり、僅差でスプリント勝利で逃した。その二の舞はごめんだと思って、残り200mで他のスプリンターたちが腰を上げた瞬間に自分も発進したんだ。予定よりも早めのスプリント開始だったけど、全開でフィニッシュラインまで踏み切ることができた。200kmという長丁場の最後に結果を残せたのはシーズン前半からチームでスプリントに取り組んできた結果だと思う」と、リオ五輪オムニアム金メダリストの28歳は喜んだ。
ユーロアイズ・サイクラシックスは1996年にドイツ北部のハンブルグで初開催されたワンデーレース。1996年から2005年までHEWサイクラシックス、2006年から2015年までヴァッテンフォール・サイクラシックス、そして2016年からユーロアイズ社がタイトルスポンサーについている。第22回大会はハンブルグを発着する220kmで行われた。
2014年にアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)、2015年にアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)、そして2016年にカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)が優勝を飾っていることからもわかるように、コースは完全にスプリンター向き。勝負の鍵を握るのは合計3周するヴァーゼベルグ(長さ600m/平均10%)を含む周回コースで、最大勾配が15%に達する急坂の頂上からハンブルグのフィニッシュラインまでは16kmある。
雨の中をスタート後、ニコライ・トルソーフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)とカミル・マレツキ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)の2人が距離にして全体の約3/4を逃げたものの、フィニッシュまで50km以上を残して吸収。ヴァーゼベルグの周回コースで続いて今度はシルヴァン・ディリエ(スイス、BMCレーシング)、トルース・コルシェイス(ノルウェー、アスタナ)、パトリク・ストッシュ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)の3名が抜け出した。
スイスチャンピオンのディリエら3名はローテーションしてメイン集団を引き離しにかかったが、カチューシャ・アルペシンやトレック・セガフレード、エフデジ、オリカ・スコットが率いるメイン集団から25秒のリードを奪うのがやっと。集団では落車が相次いだものの、先頭3名に大きなリードを与えないまま最後のヴァーゼベルグに突入した。
15秒遅れでヴァーゼベルグに入ったメイン集団からはソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)らがカウンターアタックを仕掛け、そのまま先頭トリオを飲み込んで頂上をクリアする。エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)やグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)、ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)、ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)、カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)を含む強力な20名が先頭集団を形成し、エフデジやロットNLユンボ、ボーラ・ハンスグローエ、コフィディス率いるメイン集団から15秒程度のリード。マルセル・キッテル(ドイツ、クイックステップフロアーズ)はヴァーゼベルグでメイン集団からも脱落した。
ローテーションが上手く回らない先頭20名はペースが上がらず、残り5km地点でメイン集団に追いつかれてしまう。こうして生き残った70名弱の集団がハンブルグの街中に向かってハイスピードで巡航。どのチームもリードアウト要員の枚数を揃えることができず、混戦のまま残り1kmを切った。
ロット・ソウダルやボーラ・ハンスグローエのリードアウトは機能せず、ファンポッペルにポジションを守られたヴィヴィアーニが残り200m地点で腰を上げる。アルノー・デマール(フランス、エフデジ)やディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン)が対抗したものの、ヴィヴィアーニは先頭を守り続けた。最高70km/hに達するスプリントでヴィヴィアーニが勝利した。
「残り50km地点でパンクしたけど、チームメイト3名に導かれて力を使うことなく集団に復帰した。そして残り5kmからはオウェイン・ドゥールとダニー・ファンポッペルの完璧なリードアウトを受けたんだ。勝負の鍵を握ると踏んでいた残り2.7km地点の左コーナーをダニーと自分が2番手と3番手で通過。理想的な展開だった。ここ数レース繰り返していた間違いをしっかりと修正し、結果を残すことができて本当によかったよ。この勝利を誇りに思う。そしてこれはチームの勝利だ」と、今シーズン5勝目を飾ったヴィヴィアーニは語る。
来季クイックステップフロアーズへの移籍が決まっているヴィヴィアーニ。「ヨーロッパ選手権ではタイミングを待ち続けたことが仇となり、僅差でスプリント勝利で逃した。その二の舞はごめんだと思って、残り200mで他のスプリンターたちが腰を上げた瞬間に自分も発進したんだ。予定よりも早めのスプリント開始だったけど、全開でフィニッシュラインまで踏み切ることができた。200kmという長丁場の最後に結果を残せたのはシーズン前半からチームでスプリントに取り組んできた結果だと思う」と、リオ五輪オムニアム金メダリストの28歳は喜んだ。
ユーロアイズ・サイクラシックス2017結果
1位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ) | 5:15:51 |
2位 | アルノー・デマール(フランス、エフデジ) | |
3位 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ) | |
4位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ・アルペシン) | |
5位 | アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) | |
6位 | マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、クイックステップフロアーズ) | |
7位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
8位 | マルコ・クンプ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | ナセル・ブアニ(フランス、コフィディス) | |
10位 | ルディ・バルビエ(フランス、アージェードゥーゼール) | |
36位 | 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) | |
142位 | 別府史之(日本、トレック・セガフレード) | 0:04:49 |
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