2017/08/20(日) - 09:04
テクニカルなニームの13.7kmコースでBMCレーシングが唯一16分を切るトップタイムをマーク。第72回ブエルタ・ア・エスパーニャの初日にローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)がマイヨロホに袖を通した。
8月19日、南フランスのニームでブエルタが開幕した。初日はデニムの語源にもなったニームの中心地を発着する13.7kmのチームタイムトライアル(以下チームTT)。開催72回目を迎えるブエルタがチームTTで開幕するのは8年連続となる。
第1走マンサナ・ポストボンから最終走トレック・セガフレードまで、4分間隔で街中コーナーが連続するテクニカルコースに繰り出していく22チーム。レース中盤に3級山岳(長さ2.4km/高低差38m)を含むリズムをつかみにくいコースでは落車が相次ぎ、序盤の落車で数名を失ったロットNLユンボやUAEチームエミレーツがタイムを伸ばせず下位に沈む。
後続の指標となるタイムをマークしたのは11番手スタートのサンウェブで、16分04秒(平均51.2km/h)の暫定トップタイムをマーク。メンバーの平均年齢が24歳335日という、22チームの中で2番目に若いドイツチームがホットシートに座ったが、2012年と2013年、2015年にチームTT世界チャンピオンに輝いているクイックステップフロアーズが1秒以下の差でトップタイムを更新した。
しかしベルギーチームのホットシートも長続きしなかった。3級山岳でトップタイムを更新した18番手スタートのBMCレーシングが後半にさらにペースアップする走りを披露。2014年と2015年のチームTT世界チャンピオンが16分を壁を破る15分58秒(平均51.5km/h)で、ローハン・デニス(オーストラリア)を先頭にフィニッシュに飛び込んだ。
チームTT上位常連のオリカ・スコットやチームスカイもBMCレーシングのタイムにはそれぞれ17秒と6秒届かない。現役最終レースをスタートさせたアルベルト・コンタドール(スペイン)擁するトレック・セガフレードが35秒遅れのタイムで第1ステージを終えた瞬間、BMCレーシングのステージ優勝とデニスのマイヨロホ獲得が決まった。また、3級山岳をトップタイムで通過したのもBMCレーシングで、先頭で頂上を通過したニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング)がマイヨモンターニャを獲得。総合成績+ポイント賞+山岳賞の合計で争われるマイヨコンビナーダはダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)の手に渡っている。
「すべてがプラン通りの走りだった。後続のチームスカイにタイムを更新されるんじゃないかとヒヤヒヤしたけどBMCレーシングが最速だった。コーナーやアップダウンが連続するコースは非常にテクニカル。チームTTでチームの真価を見せることができたと思う。ミッションを完璧にやり遂げることができたよ」と、マイヨロホに初めて袖を通したデニスは語る。
デニスは2015年ツール・ド・フランスの開幕個人TTで勝利してマイヨジョーヌを着ており、これが自身2度目のグランツール初日リーダージャージ獲得。デニスは「これはチームの勝利であり、自分が代表してリーダージャージを着ているだけ。マイヨジョーヌは個人の努力の賜物だったけど、このマイヨロホはチームの努力の結晶なんだ」とコメントし、チームの走りを讃えた。
BMCレーシングの他、マイヨロホ候補の中で好スタートを切ったと言えるのはステージ4位のチームスカイで、ダブルツールを狙うクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)を基準に考えるとエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・スコット)は8秒、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)は22秒、コンタドールは26秒のタイムを失っていることになる。フルームは「堅実なスタートを切ることができた。ミスを犯さずに走りきり、他のライバルたちからリードを奪うことができたので結果には満足している。チームメイトたちの走りも素晴らしく、3週間の戦いに向けて自身を得たよ」と手応えを感じている様子だ。
8月19日、南フランスのニームでブエルタが開幕した。初日はデニムの語源にもなったニームの中心地を発着する13.7kmのチームタイムトライアル(以下チームTT)。開催72回目を迎えるブエルタがチームTTで開幕するのは8年連続となる。
第1走マンサナ・ポストボンから最終走トレック・セガフレードまで、4分間隔で街中コーナーが連続するテクニカルコースに繰り出していく22チーム。レース中盤に3級山岳(長さ2.4km/高低差38m)を含むリズムをつかみにくいコースでは落車が相次ぎ、序盤の落車で数名を失ったロットNLユンボやUAEチームエミレーツがタイムを伸ばせず下位に沈む。
後続の指標となるタイムをマークしたのは11番手スタートのサンウェブで、16分04秒(平均51.2km/h)の暫定トップタイムをマーク。メンバーの平均年齢が24歳335日という、22チームの中で2番目に若いドイツチームがホットシートに座ったが、2012年と2013年、2015年にチームTT世界チャンピオンに輝いているクイックステップフロアーズが1秒以下の差でトップタイムを更新した。
しかしベルギーチームのホットシートも長続きしなかった。3級山岳でトップタイムを更新した18番手スタートのBMCレーシングが後半にさらにペースアップする走りを披露。2014年と2015年のチームTT世界チャンピオンが16分を壁を破る15分58秒(平均51.5km/h)で、ローハン・デニス(オーストラリア)を先頭にフィニッシュに飛び込んだ。
チームTT上位常連のオリカ・スコットやチームスカイもBMCレーシングのタイムにはそれぞれ17秒と6秒届かない。現役最終レースをスタートさせたアルベルト・コンタドール(スペイン)擁するトレック・セガフレードが35秒遅れのタイムで第1ステージを終えた瞬間、BMCレーシングのステージ優勝とデニスのマイヨロホ獲得が決まった。また、3級山岳をトップタイムで通過したのもBMCレーシングで、先頭で頂上を通過したニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング)がマイヨモンターニャを獲得。総合成績+ポイント賞+山岳賞の合計で争われるマイヨコンビナーダはダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)の手に渡っている。
「すべてがプラン通りの走りだった。後続のチームスカイにタイムを更新されるんじゃないかとヒヤヒヤしたけどBMCレーシングが最速だった。コーナーやアップダウンが連続するコースは非常にテクニカル。チームTTでチームの真価を見せることができたと思う。ミッションを完璧にやり遂げることができたよ」と、マイヨロホに初めて袖を通したデニスは語る。
デニスは2015年ツール・ド・フランスの開幕個人TTで勝利してマイヨジョーヌを着ており、これが自身2度目のグランツール初日リーダージャージ獲得。デニスは「これはチームの勝利であり、自分が代表してリーダージャージを着ているだけ。マイヨジョーヌは個人の努力の賜物だったけど、このマイヨロホはチームの努力の結晶なんだ」とコメントし、チームの走りを讃えた。
BMCレーシングの他、マイヨロホ候補の中で好スタートを切ったと言えるのはステージ4位のチームスカイで、ダブルツールを狙うクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)を基準に考えるとエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・スコット)は8秒、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)は22秒、コンタドールは26秒のタイムを失っていることになる。フルームは「堅実なスタートを切ることができた。ミスを犯さずに走りきり、他のライバルたちからリードを奪うことができたので結果には満足している。チームメイトたちの走りも素晴らしく、3週間の戦いに向けて自身を得たよ」と手応えを感じている様子だ。
ステージ成績
1位 | BMCレーシング | 0:15:58 |
2位 | クイックステップフロアーズ | 0:00:06 |
3位 | サンウェブ | |
4位 | チームスカイ | 0:00:09 |
5位 | オリカ・スコット | 0:00:17 |
6位 | ボーラ・ハンスグローエ | 0:00:21 |
7位 | ロット・ソウダル | 0:00:24 |
8位 | モビスター | |
9位 | バーレーン・メリダ | 0:00:31 |
10位 | カチューシャ・アルペシン | 0:00:33 |
11位 | トレック・セガフレード | 0:00:35 |
12位 | エフデジ | 0:00:38 |
13位 | アクアブルースポート | |
14位 | ディメンションデータ | 0:00:39 |
15位 | ロットNLユンボ | 0:00:40 |
16位 | アスタナ | 0:00:41 |
17位 | キャノンデール・ドラパック | 0:00:46 |
18位 | アージェードゥーゼール | |
19位 | UAEチームエミレーツ | 0:00:47 |
20位 | マンサナ・ポストボン | 0:00:53 |
21位 | カハルーラル・セグロスRGA | 0:00:56 |
22位 | コフィディス | 0:00:57 |
マイヨロホ(個人総合成績)
1位 | ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) | 0:15:58 |
2位 | ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング) | |
3位 | ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング) | |
4位 | アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシング) | |
5位 | ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシング) | |
6位 | ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング) | |
7位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、クイックステップフロアーズ) | 0:00:06 |
8位 | ダビ・デラクルス(スペイン、クイックステップフロアーズ) | |
9位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) | |
10位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) |
マイヨプントス(ポイント賞)
設定なし |
マイヨモンターニャ(山岳賞ジャージ)
1位 | ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング) | 3pts |
2位 | ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング) | 2pts |
3位 | フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、BMCレーシング) | 1pt |
マイヨコンビナーダ(複合賞)
1位 | ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング) | 4pts |
2位 | ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング) | 4pts |
3位 | フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、BMCレーシング) | 153pts |
チーム総合成績
1位 | BMCレーシング | 0:15:58 |
2位 | クイックステップフロアーズ | 0:00:06 |
3位 | サンウェブ |
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