2017/08/17(木) - 17:04
8月12日にアメリカ・ニューヨーク近郊のウィンダムにおいて開催されUCIマウンテンバイク・オリンピックジュニアシリーズのMTBクロスカントリーにおいて川口うらら(兵庫県龍野高校)が優勝した。
ニューヨーク北部のスキー場、ウィンダムマウンテンリゾートにおいて開催されたMTBオリンピックジュニアシリーズ。MTBクロスカントリー種目はエリート、U23、ジュニアクラスが同時スタートによる出走で行われ、川口うらら(兵庫・龍野高校/Sonic-Racing) が2位の選手を約4分引き離す快走で独走優勝した。
川口はこの勝利でUCIポイントを90点獲得。また同レースに出場した山田夕貴(北海道・滝川西高校/BG-8)も5位に入り、40点を獲得している。
2017年のMTB XCOジュニア日本チャンピオンであるとともに、5月に中国の宣城市で行われた第23回アジア大陸選手権大会クロスカントリー女子ジュニアで優勝し、アジアチャンピオンにも輝いている川口。今季は17〜18歳が対象の女子ジュニアのJCF強化選手として海外遠征を含むレース活動を続けている。このレースは2週間の北米遠征の末に出場。4分の差をつけて下した2位のロクサーヌ・ヴェルモットはカナダのジュニアチャンピオンだった。
川口うらら本人の参戦レポートによりレースを振り返る。
川口 コースはスキー場を利用しており、前半は登り基調で、上まで登った後、後半はほぼ下りというコース。エリート、U23と同時スタート。エリートより1周回少ないスタートループ+3周。スタートは路面が芝生だったためいつもより一枚軽いギアを選択。スタートは3列目。スタートダッシュではトップ近くまで前に出ることができ、良い位置につけた。
スタートループはエリートの集団についていく。この集団についていけたらと思うが、エリートトップ選手のスピードにはついていくことができず、1周目の登りに差し掛かったところで離されてしまった。すでに後ろとは差が開いていたので、前の選手をひたすら追う。前日の夜に降った雨で少し路面が濡れていて、慎重に行きすぎ、ラインを外してしまい、うまくリズムに乗れない。そして後半の下り区間で一度転倒してしまう。そこで気持ちを切り替えて試走でのイメージを思い出しながら攻めた走りをするようにした。
呼吸が整い、うまく自分のペースが作れるようになってきたところで2周目に入る。この時点で女子全体で10位ほどの位置だった。2周目の前半で前にいたエリートの選手に追いつき、抜きつ抜かれつしながら走る。しかし後半で離されてしまった。その状態で最終周に入る。呼吸は苦しかったが、足の疲れは感じず、良く足が回った。
再び前の選手に追いつき、追い越した後は、独走状態となった。そのためか、後半の下りも落ち着いて下ることができたため、1番ハンドルさばきがうまくいき、スムーズに下ることができた。そして2位と約4分の差でトップでゴール。エリートとU23の選手と走れたことは今の自分のレベルを認識でき、とても有意義なレースとなった。
今回の遠征で得られたのは、国内と海外との違い。カナダのW杯で初めて世界のレベルを目にすることできた。スタートのスピードや、登り下りのスキル、使っているギア、体格。そして走りだけでなく、コースのレベル。それを実際に自分の目で確かめ、走ることを"今"できたことが、将来に向けて一歩進めたように思う。このような経験を増やしていき、自分に必要なものをもっともっと吸収していきたい。
今回は本当に有意義な遠征となりました。このような機会を与えてくださった、スタッフの方々や家族に感謝します。日々の練習を大切にし、さらにレベルアップしていきます。
鈴木雷太監督のコメント
「川口は総合という成績はないが、女子エリート約3分差の10位でゴール(エリート女子4周中、ジュニア女子3周フィニッシュでのカウント)を出来たことは、将来に向けてとても有意義なレースとなった」。
ニューヨーク北部のスキー場、ウィンダムマウンテンリゾートにおいて開催されたMTBオリンピックジュニアシリーズ。MTBクロスカントリー種目はエリート、U23、ジュニアクラスが同時スタートによる出走で行われ、川口うらら(兵庫・龍野高校/Sonic-Racing) が2位の選手を約4分引き離す快走で独走優勝した。
川口はこの勝利でUCIポイントを90点獲得。また同レースに出場した山田夕貴(北海道・滝川西高校/BG-8)も5位に入り、40点を獲得している。
2017年のMTB XCOジュニア日本チャンピオンであるとともに、5月に中国の宣城市で行われた第23回アジア大陸選手権大会クロスカントリー女子ジュニアで優勝し、アジアチャンピオンにも輝いている川口。今季は17〜18歳が対象の女子ジュニアのJCF強化選手として海外遠征を含むレース活動を続けている。このレースは2週間の北米遠征の末に出場。4分の差をつけて下した2位のロクサーヌ・ヴェルモットはカナダのジュニアチャンピオンだった。
川口うらら本人の参戦レポートによりレースを振り返る。
川口 コースはスキー場を利用しており、前半は登り基調で、上まで登った後、後半はほぼ下りというコース。エリート、U23と同時スタート。エリートより1周回少ないスタートループ+3周。スタートは路面が芝生だったためいつもより一枚軽いギアを選択。スタートは3列目。スタートダッシュではトップ近くまで前に出ることができ、良い位置につけた。
スタートループはエリートの集団についていく。この集団についていけたらと思うが、エリートトップ選手のスピードにはついていくことができず、1周目の登りに差し掛かったところで離されてしまった。すでに後ろとは差が開いていたので、前の選手をひたすら追う。前日の夜に降った雨で少し路面が濡れていて、慎重に行きすぎ、ラインを外してしまい、うまくリズムに乗れない。そして後半の下り区間で一度転倒してしまう。そこで気持ちを切り替えて試走でのイメージを思い出しながら攻めた走りをするようにした。
呼吸が整い、うまく自分のペースが作れるようになってきたところで2周目に入る。この時点で女子全体で10位ほどの位置だった。2周目の前半で前にいたエリートの選手に追いつき、抜きつ抜かれつしながら走る。しかし後半で離されてしまった。その状態で最終周に入る。呼吸は苦しかったが、足の疲れは感じず、良く足が回った。
再び前の選手に追いつき、追い越した後は、独走状態となった。そのためか、後半の下りも落ち着いて下ることができたため、1番ハンドルさばきがうまくいき、スムーズに下ることができた。そして2位と約4分の差でトップでゴール。エリートとU23の選手と走れたことは今の自分のレベルを認識でき、とても有意義なレースとなった。
今回の遠征で得られたのは、国内と海外との違い。カナダのW杯で初めて世界のレベルを目にすることできた。スタートのスピードや、登り下りのスキル、使っているギア、体格。そして走りだけでなく、コースのレベル。それを実際に自分の目で確かめ、走ることを"今"できたことが、将来に向けて一歩進めたように思う。このような経験を増やしていき、自分に必要なものをもっともっと吸収していきたい。
今回は本当に有意義な遠征となりました。このような機会を与えてくださった、スタッフの方々や家族に感謝します。日々の練習を大切にし、さらにレベルアップしていきます。
鈴木雷太監督のコメント
「川口は総合という成績はないが、女子エリート約3分差の10位でゴール(エリート女子4周中、ジュニア女子3周フィニッシュでのカウント)を出来たことは、将来に向けてとても有意義なレースとなった」。
UCI Junior Series XCO Windham NY リザルト
1位 | 川口うらら(兵庫・龍野高校/Sonic-Racing) | 01:05:44.30 |
2位 | ロクサーヌ・ヴェルモット(カナダ) | 01:09:36.70 |
3位 | ミレーユ・ラロスガングレ(カナダ) | 01:11:43.30 |
4位 | マリアンヌ・テベルジュ(カナダ) | 01:12:29.80 |
5位 | 山田夕貴(北海道・滝川西高校/BG-8) | 01:15:48.70 |
6位 | ファティマアナヒ・ヒジャルマリン(メキシコ) | 01:17:17.10 |
7位 | レヤ・マッソン(カナダ) | 01:18:49.40 |
8位 | ダナ・ギリガン(カナダ) | 01:20:09.70 |
edit:Makoto.AYANO
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