2017/08/09(水) - 11:58
ツール最終個人TT優勝者のボドナルとジロ総合優勝者のデュムランを下し、シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング)が雨の個人TTでトップタイム。落車が多発する危険なコースで勝利した23歳が総合首位に立った。
ビンクバンク・ツアー2日目はオランダのフォールブルグを舞台にした9kmの個人タイムトライアル。第1ステージを終えた176名の選手たちが総合下位から順に雨のコースに繰り出していった。後半にかけて雨脚が強まったため、前半スタートの選手が比較的有利な展開に。
ツール・ド・フランスの最終個人TTで優勝した2番手スタートのマチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)が暫定トップタイムを出すと、7番手スタートのトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)は1秒届かず暫定2位に。すると、10番手スタートのシュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング)がボドナルとデュムランのタイムを上回る10分58秒でフィニッシュに飛び込んだ。
優勝候補と見られていたトニー・マルティン(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)は落車によってタイムを失い、その後の選手たちは深い水たまりも形成されるほどの雨の中を走ったためタイムを伸ばせず。リーダージャージを着るペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)も25秒遅れの18位に終わり、キュングのステージ優勝が決まった。
「市街地を走るコースはコーナーやラウンドアバウト、交通標識、白線が連続した上に雨で完全にウェット。とてもトリッキーで、集中を一瞬も絶やすことができないチャレンジングなコースだった。今日のようなコースではどこまでリスクを負うかがそのままタイムに反映される。可能な限り速くコーナーを抜けたいけど転倒すれば水の泡になるという葛藤。そのはざまで、最大限のリスクを負って全力で攻めることができた」と、平均49.240km/hで9kmコースを駆け抜けたキュングは語る。
集団スプリントに持ち込まれた第1ステージでは総合タイム差が生まれなかったため、この第2ステージの成績がほぼそのまま総合成績に。ボドナルに4秒差をつけたキュングが総合首位に立った。総合優勝を狙うデュムランが5秒差の総合3位。サガンは15秒差の総合8位につけている。
緑色のリーダージャージに袖を通したキュングは「これからの目標はこのリーダージャージを最終日まで着続けること。アルデンヌやフランドルの難関ステージが後半に控えているので、決して簡単な挑戦ではないと思う。でもツール・ド・フランスを良い状態で終えた今、コンディションはとても良い。最後まで戦う準備はできている」とコメント。BMCレーシングにはグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)やマヌエル・クインツィアート(イタリア)といったクラシックスペシャリストが揃っており、ライバルたちの攻撃に備える。
最後から20番目にスタートした新城幸也(バーレーン・メリダ)は「天気予報通り、夕方になるに連れて天気は悪化して行ったので、タイムトライアル狙う選手は(スタートが前に来るように)昨日は後ろの方でゴールしていた。自分が走る前に何人かが落車していると情報があったので、リスクを負わないで安全に走りきった」と語り、1分13秒遅れのステージ136位に。新城は「明日は、昨年の同レースで逃げに乗り残り200mで集団に飲み込まれたステージと同じスタート、ゴール。逃げに乗りに行くか、無難に過ごして、週末に備えるか、、、天気次第ということもあるし、明日のミーティング次第で決まるでしょう」と語っている(チームユキヤ通信より)。
ビンクバンク・ツアー2日目はオランダのフォールブルグを舞台にした9kmの個人タイムトライアル。第1ステージを終えた176名の選手たちが総合下位から順に雨のコースに繰り出していった。後半にかけて雨脚が強まったため、前半スタートの選手が比較的有利な展開に。
ツール・ド・フランスの最終個人TTで優勝した2番手スタートのマチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)が暫定トップタイムを出すと、7番手スタートのトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)は1秒届かず暫定2位に。すると、10番手スタートのシュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング)がボドナルとデュムランのタイムを上回る10分58秒でフィニッシュに飛び込んだ。
優勝候補と見られていたトニー・マルティン(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)は落車によってタイムを失い、その後の選手たちは深い水たまりも形成されるほどの雨の中を走ったためタイムを伸ばせず。リーダージャージを着るペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)も25秒遅れの18位に終わり、キュングのステージ優勝が決まった。
「市街地を走るコースはコーナーやラウンドアバウト、交通標識、白線が連続した上に雨で完全にウェット。とてもトリッキーで、集中を一瞬も絶やすことができないチャレンジングなコースだった。今日のようなコースではどこまでリスクを負うかがそのままタイムに反映される。可能な限り速くコーナーを抜けたいけど転倒すれば水の泡になるという葛藤。そのはざまで、最大限のリスクを負って全力で攻めることができた」と、平均49.240km/hで9kmコースを駆け抜けたキュングは語る。
集団スプリントに持ち込まれた第1ステージでは総合タイム差が生まれなかったため、この第2ステージの成績がほぼそのまま総合成績に。ボドナルに4秒差をつけたキュングが総合首位に立った。総合優勝を狙うデュムランが5秒差の総合3位。サガンは15秒差の総合8位につけている。
緑色のリーダージャージに袖を通したキュングは「これからの目標はこのリーダージャージを最終日まで着続けること。アルデンヌやフランドルの難関ステージが後半に控えているので、決して簡単な挑戦ではないと思う。でもツール・ド・フランスを良い状態で終えた今、コンディションはとても良い。最後まで戦う準備はできている」とコメント。BMCレーシングにはグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)やマヌエル・クインツィアート(イタリア)といったクラシックスペシャリストが揃っており、ライバルたちの攻撃に備える。
最後から20番目にスタートした新城幸也(バーレーン・メリダ)は「天気予報通り、夕方になるに連れて天気は悪化して行ったので、タイムトライアル狙う選手は(スタートが前に来るように)昨日は後ろの方でゴールしていた。自分が走る前に何人かが落車していると情報があったので、リスクを負わないで安全に走りきった」と語り、1分13秒遅れのステージ136位に。新城は「明日は、昨年の同レースで逃げに乗り残り200mで集団に飲み込まれたステージと同じスタート、ゴール。逃げに乗りに行くか、無難に過ごして、週末に備えるか、、、天気次第ということもあるし、明日のミーティング次第で決まるでしょう」と語っている(チームユキヤ通信より)。
ステージ成績
1位 | シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング) | 0:10:58 |
2位 | マチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:04 |
3位 | トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:05 |
4位 | ソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク、サンウェブ) | 0:00:08 |
5位 | ラルス・ボーム(オランダ、ロットNLユンボ) | 0:00:10 |
6位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、クイックステップフロアーズ) | 0:00:12 |
7位 | マティアス・ブランドル(オーストリア、トレック・セガフレード) | 0:00:14 |
8位 | マイルズ・スコットソン(オーストラリア、BMCレーシング) | 0:00:15 |
9位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) | 0:00:17 |
10位 | ヨス・ファンエムデン(オランダ、ロットNLユンボ) | |
136位 | 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) | 0:01:13 |
個人総合成績
1位 | シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング) | 4:01:07 |
2位 | マチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:04 |
3位 | トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:05 |
4位 | ソーレンクラーク・アンデルセン(デンマーク、サンウェブ) | 0:00:08 |
5位 | ラルス・ボーム(オランダ、ロットNLユンボ) | 0:00:10 |
6位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、クイックステップフロアーズ) | 0:00:12 |
7位 | マティアス・ブランドル(オーストリア、トレック・セガフレード) | 0:00:14 |
8位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:15 |
9位 | マイルズ・スコットソン(オーストラリア、BMCレーシング) | |
10位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル) | 0:00:17 |
ポイント賞
1位 | シュテファン・キュング(スイス、BMCレーシング) | 30pts |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 30pts |
3位 | マチェイ・ボドナル(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) | 25pts |
コンバティビティ賞
1位 | ピート・アレガールト(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | 68pts |
2位 | エルマー・レインダース(オランダ、ルームポット) | 16pts |
3位 | マーク・マクナリー(イギリス、ワンティ・グループゴベール) | 16pts |
チーム総合成績
1位 | BMCレーシング | 12:04:04 |
2位 | サンウェブ | 0:00:01 |
3位 | ロットNLユンボ | 0:00:03 |
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