2017/07/31(月) - 18:54
75km/hにも達する超高速スプリントバトルを制したのはサーシャ・モードロ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)がペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)からリーダージャージを奪った。
ツール・ド・ポローニュ第2ステージの舞台は、ポーランド南部の街タルノフスキェ・グルィから南下し、142km先のカトヴィツェへと至るコース。毎年下り基調のフィニッシュが設定されるスプリントステージであり、毎年75km/hオーバーの超高速ゴール勝負が繰り広げられている。今年も例に漏れずスプリンターたちが火花を散らした。
真っ先にアタック合戦から抜け出したのは、山岳賞リードを広げたいマルティン・ケイゼル(オランダ、ロットNLユンボ)。ここに自国ポーランドチャンピオンのアドリアン・クレク(CCCスプランディ・ポルコウィチェ)ら3名が加わり、合計4名がボーラ・ハンスグローエがコントロールするメイン集団から逃げ出した。
しかしこの日も比較的短距離、かつスプリントの可能性が高いことで大きなリードは許されない。狙い通りケイゼルはポイントを加算して山岳賞リーダーを守ったものの、クレクを残して3名は逃げグループから脱落。独走に持ち込んだポーランド王者も残り23km地点でスプリント勝負に向かう集団に飲み込まれた。
集団先頭ではマルコ・コールダン(イタリア)らと共に別府史之がペースメイクを担い、ペテル・サガン(スロバキア)のステージ2連勝に意気込むボーラ・ハンスグローエも牽引力を増強して先頭をキープしていく。
この状況に抗ったのがダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)。追従した選手を千切って15秒程度のリードを稼いだものの、残り10kmで吸収。続いてルクセンブルク王者で、先のジロ・デ・イタリアでマリアビアンカを獲得したボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ)が、更にネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ)がカウンターアタックを敢行するも、単独では分が悪すぎた。
オリカ・スコットやアスタナなどが70km/hオーバーの超ハイペースで激しいポジション争いを繰り広げる中、残り2kmからクイックステップトレインから発射されたペトル・ヴァコッチ(チェコ)が独走に持ち込むも、残り800mで吸収。チームスカイを先頭にゴール勝負になだれ込んでいく。
大柄なマックス・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ)がシッティングのまま加速。ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード)とダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)の兄弟対決が繰り広げる中、一際伸びたのはサーシャ・モードロ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。追い上げるDファンポッペルを抑えて先着し、今季4勝目、UCIワールドツアーでは今季初勝利を挙げた。
リーダージャージのサガンはポジションを失ってボーナスタイム獲得県外の8位に沈んだ。2位のDファンポッペルと総合成績ではタイム差無しに並び、1位→8位となったサガンに対し3位→2位と安定した成績を出したDファンポッペルに総合首位が移った。
勝利したモードロは「強い向かい風が吹いていたので、タイミングをじっと待ったんだ。チームメイトの(ロベルト)フェラーリに連れられて前に上がり、勝つことができた」と勝利を喜ぶコメントを残している。
翌第3ステージは、4つの1級山岳を越えてから最大勾配20%の激坂を登ってフィニッシュする、今大会最初の総合ステージ。2日間息を潜めてきた総合勢による勝負が繰り広げられるだろう。
ツール・ド・ポローニュ第2ステージの舞台は、ポーランド南部の街タルノフスキェ・グルィから南下し、142km先のカトヴィツェへと至るコース。毎年下り基調のフィニッシュが設定されるスプリントステージであり、毎年75km/hオーバーの超高速ゴール勝負が繰り広げられている。今年も例に漏れずスプリンターたちが火花を散らした。
真っ先にアタック合戦から抜け出したのは、山岳賞リードを広げたいマルティン・ケイゼル(オランダ、ロットNLユンボ)。ここに自国ポーランドチャンピオンのアドリアン・クレク(CCCスプランディ・ポルコウィチェ)ら3名が加わり、合計4名がボーラ・ハンスグローエがコントロールするメイン集団から逃げ出した。
しかしこの日も比較的短距離、かつスプリントの可能性が高いことで大きなリードは許されない。狙い通りケイゼルはポイントを加算して山岳賞リーダーを守ったものの、クレクを残して3名は逃げグループから脱落。独走に持ち込んだポーランド王者も残り23km地点でスプリント勝負に向かう集団に飲み込まれた。
集団先頭ではマルコ・コールダン(イタリア)らと共に別府史之がペースメイクを担い、ペテル・サガン(スロバキア)のステージ2連勝に意気込むボーラ・ハンスグローエも牽引力を増強して先頭をキープしていく。
この状況に抗ったのがダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)。追従した選手を千切って15秒程度のリードを稼いだものの、残り10kmで吸収。続いてルクセンブルク王者で、先のジロ・デ・イタリアでマリアビアンカを獲得したボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ)が、更にネイサン・ハース(オーストラリア、ディメンションデータ)がカウンターアタックを敢行するも、単独では分が悪すぎた。
オリカ・スコットやアスタナなどが70km/hオーバーの超ハイペースで激しいポジション争いを繰り広げる中、残り2kmからクイックステップトレインから発射されたペトル・ヴァコッチ(チェコ)が独走に持ち込むも、残り800mで吸収。チームスカイを先頭にゴール勝負になだれ込んでいく。
大柄なマックス・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ)がシッティングのまま加速。ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード)とダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)の兄弟対決が繰り広げる中、一際伸びたのはサーシャ・モードロ(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。追い上げるDファンポッペルを抑えて先着し、今季4勝目、UCIワールドツアーでは今季初勝利を挙げた。
リーダージャージのサガンはポジションを失ってボーナスタイム獲得県外の8位に沈んだ。2位のDファンポッペルと総合成績ではタイム差無しに並び、1位→8位となったサガンに対し3位→2位と安定した成績を出したDファンポッペルに総合首位が移った。
勝利したモードロは「強い向かい風が吹いていたので、タイミングをじっと待ったんだ。チームメイトの(ロベルト)フェラーリに連れられて前に上がり、勝つことができた」と勝利を喜ぶコメントを残している。
翌第3ステージは、4つの1級山岳を越えてから最大勾配20%の激坂を登ってフィニッシュする、今大会最初の総合ステージ。2日間息を潜めてきた総合勢による勝負が繰り広げられるだろう。
H3
ツール・ド・ポローニュ2017第2ステージ
結果
1位 | サーシャ・モードロ(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 3h15'21" |
2位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) | |
3位 | マックス・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ) | |
4位 | ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード) | |
5位 | ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、ディメンションデータ) | |
6位 | トム・ヴァンアスブロック(ベルギー、キャノンデール・ドラパック) | |
7位 | ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
8位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ) | |
10位 | ネイサン・ハース(オーストア、ディメンションデータ) |
個人総合成績
1位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) | 6h11'27" |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | サーシャ・モードロ(スロベニア、UAEアブダビ) | |
4位 | カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) | +04" |
5位 | マックス・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ) | +06" |
6位 | カミル・グリデク(ポーランド、ポーランドナショナルチーム) | +07" |
7位 | ネイサン・ハース(オーストア、ディメンションデータ) | +09" |
8位 | ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) | |
9位 | ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ) | +10" |
10位 | ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード) |
ポイント賞
1位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) | 37pts |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 33pts |
3位 | ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 30pts |
山岳賞
1位 | マルティン・ケイゼル(オランダ、ロットNLユンボ) | 2pts |
2位 | パウェル・ベルナス(ポーランド、ポーランドナショナルチーム) | 2pts |
チーム総合成績
1位 | ディメンションデータ | 18h34'51 |
2位 | ガスプロム・ラスヴェロ | |
3位 | チームスカイ |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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