2017/07/30(日) - 12:53
ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)開幕ステージで世界王者ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が集団スプリントを制して勝利。失格に終わったツール・ド・フランスの雪辱を晴らし総合リーダーとなった。
クラシカ・サンセバスティアンと同じタイミングで、ポーランドでは同国最大のロードレース、ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)が開幕した。
第1ステージの舞台となったクラクフ発着の130kmコースはスプリンター向けながら、中盤まで標高300m台の山がノコギリ歯のように連続する。山岳ポイントや中間スプリントも用意されているため、序盤から逃げを狙う熾烈なアタック合戦が繰り広げられた。
その中からエスケープしたのは、マルティン・ケイゼル(オランダ、ロットNLユンボ)やマチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)、パウェル・ベルナス(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)、シャルル・プラネット(フランス、ノボ ノルディスク)という4名。すぐさまリードを築いたものの、130kmと短距離ステージであったため、持ちタイムは3分程度で推移した。
特に大きな展開もなく距離を消化し、フィニッシュまで60kmを残した段階で世界王者ペテル・サガン(スロバキア)のスプリントを狙うボーラ・ハンスグローエがペースアップを開始する。ベルナスとプラネットが遅れ、粘ったパテルスキーとケイゼルも残り14.5kmで集団に飲み込まれた。
サンウェブとアスタナ、ボーラ・ハンスグローエらが主導権を争いつつ、3km×4周回をこなすサーキットコースへ。各チームが列車を横一線に並べて周回をこなし、ハイスピードを保ったまま最終周回に入っていく。
地元トップチームCCCスプランディ・ポルコウィチェが先頭に立って55km/h以上で集団を率いたものの、牽引力不足で撃沈。すると「一瞬集団がスローダウンしたので、チャンスを見出した」とダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)がアタック。追従したトーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・ソウダル)と共に60km/hに達するハイペースで逃げたものの、カレイブ・ユアン(オーストラリア)で勝利を狙うオリカ・スコットによって引き戻された。
「脚があったので逃げにトライし、全力で踏み込んだ」とカウンターでアタックしたダヴィデ・マルティネッリ(イタリア、クイックステップフロアーズ)も残り500mで飲み込まれ、同時に集団前方では行き場を失ったクリスティアン・ズバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)がバランスを崩し、アレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)らを巻き込むクラッシュが発生する。
落車を尻目に、真っ先にスプリントしたのはネイサン・ハース(オーストア、ディメンションデータ)。しかしツール・ド・フランスでの失格に雪辱を誓うペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)の伸びは圧倒的だった。囲まれたことでタイミングが遅れたユアンをホイール1.5個分リードして優勝。3位にはダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)が入った。
「勝利と共にレースに戻ってこれて本当に嬉しい。教科書通りの動きができて、大切な勝利を収める事ができたんだ。ツール・ド・フランス以降も僕を支えてくれたチーム、スポンサーに感謝したい。この勝利でツールは過去の記憶になり、ポロ−ニュに100%集中できる。まずは今日の勝利をお祝いしたいと思う」とは、アルカンシエルにリーダージャージを重ねたサガン。山岳ステージではツールを落車リタイアし、地元の期待を背負うラファル・マイカ(ポーランド)をサポートすることも明言した。
翌第2ステージは、タルノフスキェ・グルィからカトヴィツェへと向かう142km。同じくスプリンター向けと目されているが、ゴール直前には4級山岳が用意されているため、逃げ切りにもチャンスがある。
クラシカ・サンセバスティアンと同じタイミングで、ポーランドでは同国最大のロードレース、ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)が開幕した。
第1ステージの舞台となったクラクフ発着の130kmコースはスプリンター向けながら、中盤まで標高300m台の山がノコギリ歯のように連続する。山岳ポイントや中間スプリントも用意されているため、序盤から逃げを狙う熾烈なアタック合戦が繰り広げられた。
その中からエスケープしたのは、マルティン・ケイゼル(オランダ、ロットNLユンボ)やマチェイ・パテルスキー(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)、パウェル・ベルナス(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)、シャルル・プラネット(フランス、ノボ ノルディスク)という4名。すぐさまリードを築いたものの、130kmと短距離ステージであったため、持ちタイムは3分程度で推移した。
特に大きな展開もなく距離を消化し、フィニッシュまで60kmを残した段階で世界王者ペテル・サガン(スロバキア)のスプリントを狙うボーラ・ハンスグローエがペースアップを開始する。ベルナスとプラネットが遅れ、粘ったパテルスキーとケイゼルも残り14.5kmで集団に飲み込まれた。
サンウェブとアスタナ、ボーラ・ハンスグローエらが主導権を争いつつ、3km×4周回をこなすサーキットコースへ。各チームが列車を横一線に並べて周回をこなし、ハイスピードを保ったまま最終周回に入っていく。
地元トップチームCCCスプランディ・ポルコウィチェが先頭に立って55km/h以上で集団を率いたものの、牽引力不足で撃沈。すると「一瞬集団がスローダウンしたので、チャンスを見出した」とダニエル・オス(イタリア、BMCレーシング)がアタック。追従したトーマス・マルチンスキー(ポーランド、ロット・ソウダル)と共に60km/hに達するハイペースで逃げたものの、カレイブ・ユアン(オーストラリア)で勝利を狙うオリカ・スコットによって引き戻された。
「脚があったので逃げにトライし、全力で踏み込んだ」とカウンターでアタックしたダヴィデ・マルティネッリ(イタリア、クイックステップフロアーズ)も残り500mで飲み込まれ、同時に集団前方では行き場を失ったクリスティアン・ズバラーリ(イタリア、ディメンションデータ)がバランスを崩し、アレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)らを巻き込むクラッシュが発生する。
落車を尻目に、真っ先にスプリントしたのはネイサン・ハース(オーストア、ディメンションデータ)。しかしツール・ド・フランスでの失格に雪辱を誓うペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)の伸びは圧倒的だった。囲まれたことでタイミングが遅れたユアンをホイール1.5個分リードして優勝。3位にはダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ)が入った。
「勝利と共にレースに戻ってこれて本当に嬉しい。教科書通りの動きができて、大切な勝利を収める事ができたんだ。ツール・ド・フランス以降も僕を支えてくれたチーム、スポンサーに感謝したい。この勝利でツールは過去の記憶になり、ポロ−ニュに100%集中できる。まずは今日の勝利をお祝いしたいと思う」とは、アルカンシエルにリーダージャージを重ねたサガン。山岳ステージではツールを落車リタイアし、地元の期待を背負うラファル・マイカ(ポーランド)をサポートすることも明言した。
翌第2ステージは、タルノフスキェ・グルィからカトヴィツェへと向かう142km。同じくスプリンター向けと目されているが、ゴール直前には4級山岳が用意されているため、逃げ切りにもチャンスがある。
H3
ツール・ド・ポローニュ2017第1ステージ
結果
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 2h56'16" |
2位 | カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) | |
3位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) | |
4位 | リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ) | |
5位 | ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
6位 | ネイサン・ハース(オーストア、ディメンションデータ) | |
7位 | ロベルト・フェラーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | パウェル・フランツァク(ポーランド、ポーランドナショナルチーム) | |
9位 | ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード) | |
10位 | イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ソウダル) | |
121位 | 別府史之(トレック・セガフレード) |
個人総合成績
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 2h56'06" |
2位 | カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) | +04" |
3位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) | +06" |
4位 | ネイサン・ハース(オーストア、ディメンションデータ) | +09" |
5位 | リカルド・ミナーリ(イタリア、アスタナ) | +10" |
6位 | ニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
7位 | ロベルト・フェラーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
8位 | パウェル・フランツァク(ポーランド、ポーランドナショナルチーム) | |
9位 | ボーイ・ファンポッペル(オランダ、トレック・セガフレード) | |
10位 | イェンス・デブシェール(ベルギー、ロット・ソウダル) |
ポイント賞
1位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 20pts |
2位 | カレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット) | 19pts |
3位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、チームスカイ) | 18pts |
山岳賞
1位 | マルティン・ケイゼル(オランダ、ロットNLユンボ) | 1pts |
2位 | パウェル・ベルナス(ポーランド、ポーランドナショナルチーム) | 1pts |
チーム総合成績
1位 | ガスプロム・ラスヴェロ | 8h48'48 |
2位 | チームスカイ | |
3位 | ディメンションデータ |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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