2017/07/30(日) - 01:49
Jプロツアー第12戦となる「第1回JBCF大田原クリテリウム」が開催され、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)が優勝。女子は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今シーズン20勝目を挙げた。
3月の宇都宮、6月の那須に続き、今年3度目の栃木県開催となるJプロツアー。2日連続開催の初日は、宇都宮から北へ車で約1時間ほどの場所に位置する大田原市でのクリテリウムだ。
大田原市の野崎第一工業団地の公道に設定された1周2.5kmのコースは、1km近い長いストレート2本と4つの直角コーナーを含むフラットな長方形。
7月19日に梅雨明けした関東地方だが、その後は梅雨時のような天気が続いている。当日は朝から雨が降り続き、午前中に行われたP1クラスタの予選は雨の中のレースとなった。決勝が行われた午後になって雨はやんだものの、湿度が高く蒸し暑い一日となった。
集団スプリントを制した小野寺玲が今季初優勝
P1クラスタは2組に分けて行われた予選を勝ち上がった92名が、26周65kmの決勝に進んだ。スタート直後からアタックが繰り返されるが、半周ともたずに吸収される事を繰り返す。
11周目、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が単独アタック。集団に10秒ほどの差をつけて先行する。この直後、集団中ほどで落車が発生。およそ半数が巻き込まれるなどして足止めされてしまった事から、12周目にレースが止められた。幸いケガ人はなく、周回数を3周減らした上で、阿部が10秒リードの状態でレースが再開した。
再スタート後は阿部と集団との差は最大で30秒以上まで開く。レースが終盤に入ると、マトリックスパワータグが集団コントロールを開始。1周につき5秒ずつ阿部との差を詰め、残り2周で吸収する。
最終周回に入ると、集団内ではシマノレーシングや那須ブラーゼンなども列車を組んで前にあがってくる。スプリントに向けた各チームの思惑と共に、勝負は残り150mの最終コーナーへ。
鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が先頭で最終コーナーを通過し、それを受けた小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)がスプリント開始。吉田隼人(マトリックスパワータグ)、水谷翔(シマノレーシング)が追いすがるが、小野寺に届く勢いはない。すでに勝利を確信した鈴木のガッツポーズを背に、小野寺が「オノデライダー」ポーズを決めてゴールした。
「この人数(6人)で出来る一番強い走りが出来たと思います。」と小野寺。「今日は少数のスプリント勝負になる事を想定し、スプリント力がある自分で勝負する作戦でした。アベタカ(阿部嵩之)さんが逃げたのは予定外の事だったのですが、独走力があるのでうまくマトリックスに足を使わせた事も良かったと思います。レースの中断がありましたが、そのおかげでアベタカさんの逃げが長く続いた事も良い方向に影響したと思います。イレギュラーな事が色々ありましたが、臨機応変に対応出来た事が今回の勝因だと思います」と、レースを振り返った。
この日は療養中の増田成幸が会場に姿を見せていたが、「いいもの見せてもらったと言ってました。増田さんがいなくなって今季は苦しい展開が続いていましたが、僕ら若手が頑張って活躍する事で、増田さんがチームに戻ってきやすくなると思っています」と話した。
Fクラスタ 唐見実世子が20勝目
女子のFクラスタは12周30km。レース序盤、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE)、西加南子(LUMINARIA)、中村妃智、古山稀絵(日本体育大学)の5人が先行する。終盤までに唐見と中村の2人に絞られ、スプリント勝負で唐見が中村を下して優勝。今季20勝目を挙げた。
3月の宇都宮、6月の那須に続き、今年3度目の栃木県開催となるJプロツアー。2日連続開催の初日は、宇都宮から北へ車で約1時間ほどの場所に位置する大田原市でのクリテリウムだ。
大田原市の野崎第一工業団地の公道に設定された1周2.5kmのコースは、1km近い長いストレート2本と4つの直角コーナーを含むフラットな長方形。
7月19日に梅雨明けした関東地方だが、その後は梅雨時のような天気が続いている。当日は朝から雨が降り続き、午前中に行われたP1クラスタの予選は雨の中のレースとなった。決勝が行われた午後になって雨はやんだものの、湿度が高く蒸し暑い一日となった。
集団スプリントを制した小野寺玲が今季初優勝
P1クラスタは2組に分けて行われた予選を勝ち上がった92名が、26周65kmの決勝に進んだ。スタート直後からアタックが繰り返されるが、半周ともたずに吸収される事を繰り返す。
11周目、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が単独アタック。集団に10秒ほどの差をつけて先行する。この直後、集団中ほどで落車が発生。およそ半数が巻き込まれるなどして足止めされてしまった事から、12周目にレースが止められた。幸いケガ人はなく、周回数を3周減らした上で、阿部が10秒リードの状態でレースが再開した。
再スタート後は阿部と集団との差は最大で30秒以上まで開く。レースが終盤に入ると、マトリックスパワータグが集団コントロールを開始。1周につき5秒ずつ阿部との差を詰め、残り2周で吸収する。
最終周回に入ると、集団内ではシマノレーシングや那須ブラーゼンなども列車を組んで前にあがってくる。スプリントに向けた各チームの思惑と共に、勝負は残り150mの最終コーナーへ。
鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)が先頭で最終コーナーを通過し、それを受けた小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)がスプリント開始。吉田隼人(マトリックスパワータグ)、水谷翔(シマノレーシング)が追いすがるが、小野寺に届く勢いはない。すでに勝利を確信した鈴木のガッツポーズを背に、小野寺が「オノデライダー」ポーズを決めてゴールした。
「この人数(6人)で出来る一番強い走りが出来たと思います。」と小野寺。「今日は少数のスプリント勝負になる事を想定し、スプリント力がある自分で勝負する作戦でした。アベタカ(阿部嵩之)さんが逃げたのは予定外の事だったのですが、独走力があるのでうまくマトリックスに足を使わせた事も良かったと思います。レースの中断がありましたが、そのおかげでアベタカさんの逃げが長く続いた事も良い方向に影響したと思います。イレギュラーな事が色々ありましたが、臨機応変に対応出来た事が今回の勝因だと思います」と、レースを振り返った。
この日は療養中の増田成幸が会場に姿を見せていたが、「いいもの見せてもらったと言ってました。増田さんがいなくなって今季は苦しい展開が続いていましたが、僕ら若手が頑張って活躍する事で、増田さんがチームに戻ってきやすくなると思っています」と話した。
Fクラスタ 唐見実世子が20勝目
女子のFクラスタは12周30km。レース序盤、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE)、西加南子(LUMINARIA)、中村妃智、古山稀絵(日本体育大学)の5人が先行する。終盤までに唐見と中村の2人に絞られ、スプリント勝負で唐見が中村を下して優勝。今季20勝目を挙げた。
H3
大田原クリテリウム 結果
P1(65km) | ||
---|---|---|
1位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | 1時間32分20秒 |
2位 | 吉田隼人(マトリックスパワータグ) | +0秒 |
3位 | 水谷 翔(シマノレーシング) | |
4位 | 下島将輝(那須ブラーゼン) | +1秒 |
5位 | 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン) | |
6位 | 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) |
F(30km) | ||
---|---|---|
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 47分27秒 |
2位 | 中村妃智(日本体育大学) | +1秒 |
3位 | 吉川美穂(Live GARDEN BICI STELLE) | +59秒 |
E1(32.5km) | ||
---|---|---|
1位 | 浜田大雅(EQADS) | 45分13秒 |
2位 | 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +0秒 |
3位 | 松木健治(VC VELOCE) | +15秒 |
4位 | 岩崎晶雲(グランペールサイクリングチーム) | |
5位 | 森田裕紀(Link TOHOKU) | |
6位 | 武井 裕(アーティーファクトレーシングチーム) |
E2(30km) | ||
---|---|---|
1位 | 奥澤優也(AutoBahnGotemba) | 43分43秒 |
2位 | 本田将矢(ブラウ・ブリッツェン) | +0秒 |
3位 | 森栄晃彦(パラティアムTOKYO) | |
4位 | 井出貴士(サイタマサイクルプロジェクト) | +1秒 |
5位 | 渋谷秀俊(クラブ二輪俱) | |
6位 | 島立孫行(Honda栃木JET) |
E3・1組(20km) | ||
---|---|---|
1位 | 古谷 寛世(GROWING Racing Team) | 28分47秒 |
2位 | 西石垣 誠友(サイクルフリーダム・レーシング) | +0秒 |
3位 | 菊川 実紀(Roppongi Express) | |
4位 | 五十嵐 洸太(横浜高校自転車競技部) | |
5位 | 黒澤 章雄(RIDE Freaks) | |
6位 | 平井 光介(TEAM YOU CAN) |
E3・2組(20km) | ||
---|---|---|
1位 | 篠原 輝利(ボンシャンス) | 28分47秒 |
2位 | 藤家 広大(OYAMA STARPLEX) | +0秒 |
3位 | 椎貝竜哉(じてんしゃの杜) | |
4位 | 今井 雄一(Team 自転車処 風輪) | |
5位 | 高杉 知彰( PROJECT-Y) | +1秒 |
6位 | 國見 洋光 (Roppongi Express) |
text&photo:Satoru Kato
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