2017/07/27(木) - 19:02
シマノレーシングに所属する西村大輝が、NIPPOヴィーニファンティーニのトレーニーとして契約を締結。7月末からNIPPOヴィーニファンティーニのメンバーとしてヨーロッパツアーへと参戦する。
NIPPOヴィーニファンティーニとトレーニー契約を結んだ西村大輝(シマノレーシング) (c)NIPPOヴィーニファンティーニ
プロコンチネンタルチーム・NIPPOヴィーニファンティーニが新たに3名のトレーニーを採用することを発表した。イタリア人選手のダミアーノ・チーマ(1993年9月13日生まれ、23歳)、スペイン人選手のホアン・ボウ(1997年1月16日生まれ、20歳)の2人に加え、日本からはシマノレーシングに所属する西村大輝(にしむら・ひろき、1994年10月20日生まれ、22歳)が新たにチームに加わる。
全日本選手権2017 単独逃げを続ける西村大輝(シマノレーシング) photo:Hideaki.Takagi高校時代から頭角を現してきた西村大輝。2011年のジュニア全日本選手権、2012年にはジュニアアジア選手権と全日本個人TTを制するなど大きな戦績を残し、翌2013年にシマノレーシングへ所属し、JプロツアーU23年間個人総合1位を獲得する。2013年シーズン後半に椎間板の故障を経験し数シーズンレースから遠ざかっていた西村だが、長きに渡るリハビリを経て今季レースの最前線へと復帰。エリートカテゴリーとして挑む初の全日本選手権ロードレースで、5位に入った。
7月末からトレーニーとしてNIPPOヴィーニファンティーニの一員となり、各レースを戦うことになる。初戦となるのは、7月31日にスペインで開催されるワンディレース、サーキット・デ・ゲチョ(UCIヨーロッパツアー1.1)で、その後は8月1日〜5日までのブエルタ・ア・ブルゴス(UCIヨーロッパツアー2.HC)に出場する予定となっている。
西村大輝(シマノレーシング) (c)シマノレーシング西村大輝(にしむら・ひろき) プロフィール/コメント
1994年10月20日生まれ、兵庫県出身
身長/体重 171cm/57kg
2011年 ジュニア全日本選手権ロードレース 優勝
2012年 ジュニアアジア選手権ロードレース 優勝
ジュニア全日本選手権個人タイムトライアル優勝
ジュニア世界選手権ロードレース 23位
2013年 国民体育大会ロード(青年の部) 2位
2017年 エリート全日本選手権ロードレース 5位
「世界のトッププロが集まる大舞台で走るチャンスを頂けたことに深く感謝しています。故障をする前から目標にしていた世界のレベルに再び挑戦するステップアップの機会を大切に全身全霊を尽くしてレースに挑みます。
初戦はスペインで開催される2レース。ワンデイレース後に参加するブエルタ・ア・ブルゴスは5日間のステージレースですが、ワールドツアーが多く参加するHCクラスと伺い、正直焦っています。ヨーロッパツアーの、ましてやHCクラスのようなハイレベルなレースは今まで走った経験がなく、このレベルでのレース展開や集団内での選手の動き等、少しでも多くのことを学び次のステップに繋げたいと思います。
また、今回のレースでは帯同するチーム監督が、イタリア人の方だと聞いているので語学面での不安が拭いきれませんが、まずは辞書を片手に積極的に会話することにも挑戦し、チームメンバーにも自分の存在を認識して頂けるようにレース以外の面でも頑張りたいと思います。 今回チャンスを頂いたNIPPOヴィーニファンティーニ、ならびに常日頃からお世話になってるシマノレーシングチームのチームメイトと支えて頂いてる会社の関係者の方々、ファンの皆様からの期待にも応えられるよう頑張りたいです」
大門宏マネージャー/監督 コメント
今回決まった3名の中で、西村はアジア地域で唯一の選手だが、彼のことは2012年にジュニアアジア選手権で優勝した頃から注目していた。JISS(国立科学スポーツセンター)での体力テストの結果(特に心肺機能)も、全スポーツを通しても上位にランクインされる優秀な結果だったと記憶している。当時としては珍しくネイションズカップ(ジュニアナショナルチーム)でも活躍しており有望視していた。
2013年 国民体育大会ロード(青年の部)2位に入った西村大輝(東京・シマノレーシング) photo:Hideaki TAKAGI2013年シマノレーシング1年目、アンダー初年度の時にナショナルチームでヨーロッパ遠征メンバーに選ばれイタリアのレースでも帯同する機会があったが、当時イタリアでも最もレベルが高い強豪がひしめくレースでも上位で完走をはたした走りには驚かされた。イタリアのレースは集団内の密度も異常で、実力だけでは決して生き残れない世界。まして日本のアンダー1年目の若手が上位で走れるとは夢にも思っていなかったので、そのシーンは今でも良く覚えている。コイツは近い将来、新城を抜くんじゃないかと期待したのは言うまでもない。
2013年のJプロツアーU23年間個人総合1位に立った西村大輝(シマノレーシング) photo:Hideaki TAKAGI翌年からヨーロッパへの武者修行も決意していたようだったが、その年の後半、彼は椎間板の故障による腰痛に悩まされ、手術を決意。その後は自転車にも跨がれない日々が続いたりと低迷期に突入してしまったが、その後も患部の調子が悪く何回か椎間板の手術を繰り返していたようで、遠目ながら心配していた。今年に入って、福島監督の遠征先から、西村がやっと腰痛からも解放され復調してきたことを知らされたが、本人には申し訳ないが、正直まだ選手を続けていたことに改めて感心していた。
故障から立ち乗りさえすれば、再び世界ランキングに挑戦する資格がある選手だと常日頃から思っていたので、今回、彼にチャンスを与えられることを、ある意味ホッとしている。カムバックを心から歓迎しているが同時に、これまで故障で低迷していた彼を辛抱強く支え続け見守ってきたシマノレーシングチームの姿勢も素晴らしいと感じている。
近年、ワールドツアーチームではトレーニーのターゲットはアンダーの1年目2年目を最優先に選考してる傾向にある。トレーニーの候補選手を集めてミニキャンプを実施し選考するチームも珍しくない。ワールドツアーチームにとってツールの期間中が7月の「陽が当たるセクション」だとすれば、研修生の発掘業務は7月の「日陰のセクション」と言えるかもしれない。自国の選手の強化を推進するナショナルチームとの連携も積極的で、若手獲得に向けて決して手を抜かないのが近年の兆候だ。
全日本選手権2017 5位に入った西村大輝(シマノレーシング) photo:Hideaki.Takagi
長年の積み重ねでナショナルチームとの連携を軌道に乗せているオーストラリアには遠く及ばないが、我々もナショナルチームの浅田監督や国内コンチネンタルチーム、大学の監督とも可能な範囲で情報交換をしながらを考慮してきた。日本の将来を担うアンダー23のナショナルチームの主要メンバーは、すでにツール・ド・ラブニールの遠征が決まっていたので、今回は期待と可能性を求めてエリートカテゴリーも視野に検討していた。
本人にとっては久しぶりのヨーロッパ復帰戦、しかもワールドツアークラスがひしめく檜舞台。ハードルはかなり険しいのは承知の上だ。もちろん上位でゴールすることは厳しいと思うが、チーム内での動きやコミュニケーション適応能力も含めて見極めながら見守りたい。
スペイン連戦以降のスケジュールは、これから話し合いながら決めたいが、おそらく8月下旬のオーストリアのレースもエントリーさせる可能性がある。9月も含めると中国、フランス、ベルギー、いずれかのレースのなかでチャンスを与え、手応えを掴み取り、来季の飛躍への足掛かりになれば良いと期待している。
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プロコンチネンタルチーム・NIPPOヴィーニファンティーニが新たに3名のトレーニーを採用することを発表した。イタリア人選手のダミアーノ・チーマ(1993年9月13日生まれ、23歳)、スペイン人選手のホアン・ボウ(1997年1月16日生まれ、20歳)の2人に加え、日本からはシマノレーシングに所属する西村大輝(にしむら・ひろき、1994年10月20日生まれ、22歳)が新たにチームに加わる。
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7月末からトレーニーとしてNIPPOヴィーニファンティーニの一員となり、各レースを戦うことになる。初戦となるのは、7月31日にスペインで開催されるワンディレース、サーキット・デ・ゲチョ(UCIヨーロッパツアー1.1)で、その後は8月1日〜5日までのブエルタ・ア・ブルゴス(UCIヨーロッパツアー2.HC)に出場する予定となっている。
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1994年10月20日生まれ、兵庫県出身
身長/体重 171cm/57kg
2011年 ジュニア全日本選手権ロードレース 優勝
2012年 ジュニアアジア選手権ロードレース 優勝
ジュニア全日本選手権個人タイムトライアル優勝
ジュニア世界選手権ロードレース 23位
2013年 国民体育大会ロード(青年の部) 2位
2017年 エリート全日本選手権ロードレース 5位
「世界のトッププロが集まる大舞台で走るチャンスを頂けたことに深く感謝しています。故障をする前から目標にしていた世界のレベルに再び挑戦するステップアップの機会を大切に全身全霊を尽くしてレースに挑みます。
初戦はスペインで開催される2レース。ワンデイレース後に参加するブエルタ・ア・ブルゴスは5日間のステージレースですが、ワールドツアーが多く参加するHCクラスと伺い、正直焦っています。ヨーロッパツアーの、ましてやHCクラスのようなハイレベルなレースは今まで走った経験がなく、このレベルでのレース展開や集団内での選手の動き等、少しでも多くのことを学び次のステップに繋げたいと思います。
また、今回のレースでは帯同するチーム監督が、イタリア人の方だと聞いているので語学面での不安が拭いきれませんが、まずは辞書を片手に積極的に会話することにも挑戦し、チームメンバーにも自分の存在を認識して頂けるようにレース以外の面でも頑張りたいと思います。 今回チャンスを頂いたNIPPOヴィーニファンティーニ、ならびに常日頃からお世話になってるシマノレーシングチームのチームメイトと支えて頂いてる会社の関係者の方々、ファンの皆様からの期待にも応えられるよう頑張りたいです」
大門宏マネージャー/監督 コメント
今回決まった3名の中で、西村はアジア地域で唯一の選手だが、彼のことは2012年にジュニアアジア選手権で優勝した頃から注目していた。JISS(国立科学スポーツセンター)での体力テストの結果(特に心肺機能)も、全スポーツを通しても上位にランクインされる優秀な結果だったと記憶している。当時としては珍しくネイションズカップ(ジュニアナショナルチーム)でも活躍しており有望視していた。
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故障から立ち乗りさえすれば、再び世界ランキングに挑戦する資格がある選手だと常日頃から思っていたので、今回、彼にチャンスを与えられることを、ある意味ホッとしている。カムバックを心から歓迎しているが同時に、これまで故障で低迷していた彼を辛抱強く支え続け見守ってきたシマノレーシングチームの姿勢も素晴らしいと感じている。
近年、ワールドツアーチームではトレーニーのターゲットはアンダーの1年目2年目を最優先に選考してる傾向にある。トレーニーの候補選手を集めてミニキャンプを実施し選考するチームも珍しくない。ワールドツアーチームにとってツールの期間中が7月の「陽が当たるセクション」だとすれば、研修生の発掘業務は7月の「日陰のセクション」と言えるかもしれない。自国の選手の強化を推進するナショナルチームとの連携も積極的で、若手獲得に向けて決して手を抜かないのが近年の兆候だ。
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長年の積み重ねでナショナルチームとの連携を軌道に乗せているオーストラリアには遠く及ばないが、我々もナショナルチームの浅田監督や国内コンチネンタルチーム、大学の監督とも可能な範囲で情報交換をしながらを考慮してきた。日本の将来を担うアンダー23のナショナルチームの主要メンバーは、すでにツール・ド・ラブニールの遠征が決まっていたので、今回は期待と可能性を求めてエリートカテゴリーも視野に検討していた。
本人にとっては久しぶりのヨーロッパ復帰戦、しかもワールドツアークラスがひしめく檜舞台。ハードルはかなり険しいのは承知の上だ。もちろん上位でゴールすることは厳しいと思うが、チーム内での動きやコミュニケーション適応能力も含めて見極めながら見守りたい。
スペイン連戦以降のスケジュールは、これから話し合いながら決めたいが、おそらく8月下旬のオーストリアのレースもエントリーさせる可能性がある。9月も含めると中国、フランス、ベルギー、いずれかのレースのなかでチャンスを与え、手応えを掴み取り、来季の飛躍への足掛かりになれば良いと期待している。
NIPPOヴィーニファンティーニ レーススケジュール
7月16日〜29日 | ツアー・オブ・チンハイレイク(中国、アジアツアー2.HC) |
7月31日 | サーキット・デ・ゲチョ(スペイン、ヨーロッパツアー1.1) |
7月31日〜8月6日 | ツアー・オブ・ユタ(アメリカ、アメリカツアー2.HC) |
8月1日〜5日 | ブエルタ・ア・ブルゴス(スペイン、ヨーロッパツアー2.HC) |
8月10日〜13日 | アーティックレース・オブ・ノルウェー(ノルウェー、ヨーロッパツアー2.HC) |
8月10日〜13日 | コロラド・クラシック(アメリカ、アメリカツアー2.HC) |
8月12日 | アスタナ・エキスポ・インターナショナル・クリテリウム(カザフスタン、国際クリテリウム) |
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