元オランダ王者ブラントがクイーンステージで独走勝利　與那嶺恵理は総合23位に

アップダウンが続いたジロ・ローザのクイーンステージで、元オランダ王者のルシンダ・ブラント（サンウェブ）が独走勝利。與那嶺恵理（エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ）は総合順位を23位に戻している。

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終盤戦に入ったジロ・ローザは、バロニッシから風光明媚なティレニア海沿いに南下し、パリヌロを目指す141.8km。序盤の海岸線は平坦だが、中盤からはアップダウン区間が続き、チーマコッピ（大会最高標高地点）のクッカロ・ヴェーテレを越えていくクイーンステージだ。

スタートサインを行うアンナ・ヴァンデルブレゲン（オランダ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング） photo:CorVosバロニッシの街並みをスタートしていく photo:CorVos


序盤からアタックと吸収を繰り返す中、集団の牽引役を担ったのはマリアローザを抱えるブールス・ドルマンス・プロサイクリング。ハイスピードのペーシングによって選手達が続々と脱落していき、およそ40名程度に絞り込まれた段階でようやく3名の逃げグループが形成された。

しかしチーマコッピへの登りで逃げグループは形を無くし、集団からは総合12位のルシンダ・ブラント（オランダ、サンウェブ）が総合逆転を狙って抜け出して先を急いだ。

「ずっと好調さを感じていたし、最後のアップダウン区間は私にぴったりだと分かっていた」というブラントは、最初から逃げ続けていたテティヤナ・リアブチェンコ（ウクライナ、レンスワールド・クォータ）に追いつき、そのままアタック。そのままテクニカルなダウンヒルを飛ばしたブラントは途中落車しながらも、リアブチェンコに12秒、メイン集団に1分半差をつけたまま逃げ切り勝利を飾った。

独走でフィニッシュに飛び込むルシンダ・ブラント（オランダ、サンウェブ） photo:CorVos
1分半遅れの総合グループではメーガン・グアルニエ（アメリカ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング）が先着 photo:CorVosステージ優勝を飾ったルシンダ・ブラント（オランダ、サンウェブ） photo:CorVos


メイン集団は総合勢が山岳でアタックを掛けたことで8名程度まで絞り込みが行われ、メーガン・グアルニエ（アメリカ、ブールス・ドルマンス・プロサイクリング）を先頭にフィニッシュ。この結果によって勝利したブラントは総合成績を5位にまでジャンプアップさせてみせた。

與那嶺恵理（エフデジヌーヴェル・アキテーヌフチュロスコープ）は精鋭グループから15秒遅れでフィニッシュし、総合成績を31位から23位にまで戻している。以下は本人からのコメント。

「とてもきついステージが終わりました。今日はシャラとの連携が上手くいかない日でした。ずっとローリングが続くステージ、ブールスの仕事が高速で続く中、次々と選手がドロップして行きました。私もなんとか耐えながら仕事を行いましたが、最後5kmのテクニカルな下りで、私が前方にいるときにシャラが単独落車。無線も壊れていて、情報が入らず、フォローが間に合いませんでした。彼女はGCを落としてしまいました。私個人のコンディションはギリギリ耐える日々が続いていますが。レースはあと2日。無事に終えることができるように、最後まで耐えます！応援よろしくお願いします！」。