2017/06/11(日) - 00:05
Jプロツアー初開催の那須塩原駅前クリテは飲食ブースも充実して大盛況。P1クラスタは逃げ集団からアタックした岡篤志(宇都宮ブリッツェン)とホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ)の戦いをホセ・ビセンテが制しルビーレッドジャージに今シーズン初めて袖を通した。
6月10日(土)、栃木県那須塩原市のJR那須塩原駅前で行われたクリテリウムはJBCFとして初開催のもので、駅前の片側2車線道路を利用した1周2.3kmがそのコース。市の中心駅周辺道路を交通規制しクリテリウムのほか各種出店やイベントも行われ、観戦の家族連れなど多くの観客がイベントを楽しんだ。
P1クラスタは予選2組を勝ち抜いた各50人計100人が参戦した23周52.9kmのレース。序盤から宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼン、シマノレーシング、愛三工業レーシングチーム、ブリヂストンアンカーなど各チームがアタックを繰り出すが、ことごとくマトリックスパワータグがこれを吸収する展開。マトリックスパワータグは吉田隼人でのスプリント勝負に持ち込む考えだ。
やがて中盤には宇都宮ブリッツェンが組織だってマトリックスパワータグに対して攻撃を仕掛ける。そして中盤過ぎた14周目に阿部嵩之、雨沢毅明、岡篤志の宇都宮ブリッツェン主導で9人、やがて8人の逃げができる。メンバーはほかにホセ・ビセンテ、アイラン・フェルナンデスのマトリックス勢、大久保陣(ブリヂストンアンカー)、渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)そして秋田琢磨(シマノレーシング)。
宇都宮ブリッツェンは逃げることに積極的だがメイン集団でも勝負できる。マトリックスパワータグはこの逃げをつぶしたい。先頭は主に阿部と雨澤が引くが強力で、メイン集団のマトリックスパワータグ勢は追走に切り替えるがその差は縮まらない。
20周目の周回賞のタイミングで岡が8人からアタックするが1周弱かけてホセ・ビセンテが追いつき岡をマークする。メイン集団の吉田で勝負するためだ。だがラスト2周でその吉田がメイン集団から離れるのを確認するとホセ・ビセンテがアタックする。岡も数秒差を懸命に追うがその差が縮まらず、ホセ・ビセンテが逃げ切り優勝した。
勝負所はラスト3周だった。残り距離を独走する意思で岡が抜け出したがホセ・ビセンテがこれに追いついた。しかしマトリックス安原監督はメイン集団の吉田で勝負するため、ホセ・ビセンテに攻撃しないよう指示しホセ・ビセンテは岡の後ろに付いた。ラスト2周になって吉田が離れたことから攻撃の指示を出しここでアタック。これが決まった。
岡も牽制してよかったが「逃げ切ってスプリント勝負することだけを考えていた」と攻撃の姿勢を崩さなかった。「メイン集団は(小野寺)玲が取っているので、今になって冷静に考えれば戻っても良かった」と岡。岡は2位となったがその強さを十分にアピールしたレースだった。
6月10日(土)、栃木県那須塩原市のJR那須塩原駅前で行われたクリテリウムはJBCFとして初開催のもので、駅前の片側2車線道路を利用した1周2.3kmがそのコース。市の中心駅周辺道路を交通規制しクリテリウムのほか各種出店やイベントも行われ、観戦の家族連れなど多くの観客がイベントを楽しんだ。
P1クラスタは予選2組を勝ち抜いた各50人計100人が参戦した23周52.9kmのレース。序盤から宇都宮ブリッツェン、那須ブラーゼン、シマノレーシング、愛三工業レーシングチーム、ブリヂストンアンカーなど各チームがアタックを繰り出すが、ことごとくマトリックスパワータグがこれを吸収する展開。マトリックスパワータグは吉田隼人でのスプリント勝負に持ち込む考えだ。
やがて中盤には宇都宮ブリッツェンが組織だってマトリックスパワータグに対して攻撃を仕掛ける。そして中盤過ぎた14周目に阿部嵩之、雨沢毅明、岡篤志の宇都宮ブリッツェン主導で9人、やがて8人の逃げができる。メンバーはほかにホセ・ビセンテ、アイラン・フェルナンデスのマトリックス勢、大久保陣(ブリヂストンアンカー)、渡邊翔太郎(愛三工業レーシングチーム)そして秋田琢磨(シマノレーシング)。
宇都宮ブリッツェンは逃げることに積極的だがメイン集団でも勝負できる。マトリックスパワータグはこの逃げをつぶしたい。先頭は主に阿部と雨澤が引くが強力で、メイン集団のマトリックスパワータグ勢は追走に切り替えるがその差は縮まらない。
20周目の周回賞のタイミングで岡が8人からアタックするが1周弱かけてホセ・ビセンテが追いつき岡をマークする。メイン集団の吉田で勝負するためだ。だがラスト2周でその吉田がメイン集団から離れるのを確認するとホセ・ビセンテがアタックする。岡も数秒差を懸命に追うがその差が縮まらず、ホセ・ビセンテが逃げ切り優勝した。
勝負所はラスト3周だった。残り距離を独走する意思で岡が抜け出したがホセ・ビセンテがこれに追いついた。しかしマトリックス安原監督はメイン集団の吉田で勝負するため、ホセ・ビセンテに攻撃しないよう指示しホセ・ビセンテは岡の後ろに付いた。ラスト2周になって吉田が離れたことから攻撃の指示を出しここでアタック。これが決まった。
岡も牽制してよかったが「逃げ切ってスプリント勝負することだけを考えていた」と攻撃の姿勢を崩さなかった。「メイン集団は(小野寺)玲が取っているので、今になって冷静に考えれば戻っても良かった」と岡。岡は2位となったがその強さを十分にアピールしたレースだった。
結果 P1クラスタ 52.9km
1位 | ホセ・ビセンテ(マトリックスパワータグ) | 1時間11分46秒 |
2位 | 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) | +03秒 |
3位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | +13秒 |
4位 | アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) | +14秒 |
5位 | 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン) | |
6位 | 入部正太朗(シマノレーシング) | |
7位 | 土井雪広(マトリックスパワータグ) | +15秒 |
8位 | 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) | |
9位 | 田窪賢次(マトリックスパワータグ) | |
10位 | 岸崇仁(那須ブラーゼン) |
結果 F 27.6km
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 43分18秒 |
2位 | 中原恭恵(JBCF J-FEMININ) | +1分27秒 |
3位 | 伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE) | +1分28秒 |
結果 E1 34.5km
1位 | 武井裕(アーティファクトレーシングチーム) | 48分38秒 |
2位 | 松木健治(VC VELOCE) | |
3位 | 半澤雄高(LinkTOHOKU) | +01秒 |
4位 | 今井勇太(Team UKYO Reve) | |
5位 | 岩崎晶雲(グランペールサイクリングチーム) | |
6位 | 鴨下拓弥(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) | +02秒 |
Jエリートツアーリーダー 福田圭晃(横浜高校自転車競技部)
photo&text:高木秀彰
photo&text:高木秀彰
Amazon.co.jp