2017/05/24(水) - 11:21
遂にイタリア人選手として優勝したヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、タイム差を詰めたナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)と、詰められたトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)。目まぐるしく動いた「タッポーネ」を総合勢のコメントで振り返ります。
ステージ優勝を挙げたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
ゴールライン上でガッツポーズできなかったのが残念だ(笑)。ロードレースファン、それから僕のファンにとって素晴らしい1日となったと信じてるし、絶えず僕をサポートしてくれる彼らに対して改めて感謝したい。ダウンヒルではランダとハードプッシュを続け、難しいスプリントで勝つことができた。とても嬉しい。
長く険しいステージで勝つためにはスタートからフィニッシュまで一瞬の油断も許されない。クライマーとして登りをこなし、ダウンヒラーとして下りで先頭に追いつき、そしてスプリンターとして接戦に勝った。この勝利は自分がコンプリートされた選手であることの証だと思う。
デュムランとの総合タイム差を詰めることに成功した。この先も挽回可能な山岳ステージが続くけど、ミラノのタイムトライアルではデュムランが挽回するからまだ何もわからない。
ステージ2位、山岳賞を手にしたミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)
あと数メートルのところでステージ優勝を逃してしまい残念だが、勝者と敗者が存在するのがロードレースさ。今日は最初の山岳で逃げが決まるまで非常にペースが速かった。レース序盤から調子が良いと感じていた。優勝するために攻めていたけど、結局はあと数kmのところで捕まってしまった。
マリアローザを守りきったトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
マリアローザを守ることができた。ラスト35kmを単独追走にもかかわらず2分しかタイムをロスしなかったから、脚は調子が良い。キンタナとニーバリについていく脚があっただけに、今日起こったことでのタイムロスには失望している。
私がストップしたとき、クライスヴァイクが逃げていたこともあってレースが始まってしまった。総合上位のクライスヴァイクをそのまま見過ごすことはできないし、日曜日に起こったキンタナのクラッシュとは異なるシチュエーションだった。これは終わりではなく、怒りに打ち勝ち、ジロの行く末を見届けなければならない。自分自身に怒っている。
31秒差までに詰め寄ったナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
僕らにとっては良い1日となった。タイムを大きく挽回できたし、これからミラノに向かう過程で重要なステップを刻むことになった。一歩一歩マリアローザに向けて歩んできていて、脚の感触も上々だ。ニーバリには遅れを取ってしまったが、超高速のダウンヒルでリスクを冒すのは得策ではないと考えたんだ。残るステージでも脚が上手く回ってくれると信じたいよ。
総合上位陣が抜け出した時に有利に運ぶよう、逃げにメンバーを送り込んでおくことが得策だった。アンドレイ(アマドール)は良い仕事をしてくれ、他チームにプレッシャーをかけることができたと思う。デュムランが遅れた時にアタックをしなかった理由は、先日僕が落車した時に彼が待ってくれたから。しかし他チームがペースを上げていたので復帰を待つことができなかった。少し残念に思う。
ステージ4位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)
ステルヴィオ峠はよく練習のために訪れていて道を知り尽くしているから、今日のステージは自分向きだと分かっていた。しかしタフな山岳ステージにも関わらず今日のレーススピードは一日通して非常に速く、最後の山岳ウンブライルパスを通過する頃には全員が疲れきっていた。
ボルミオへのダウンヒル途中で脚が攣ってしまったけど、調子はかなりいい。これから最終ステージまでジロは毎日総合争いが起きる。明日のスタートも難しくなりそうだけど、一息つけることを願っているよ。
1分35秒遅れにまとめたボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
モルティローロとステルヴィオのコンボは最強だった。終盤はものすごく苦しんだが、コンディション的に波は無かった。最終盤にアタック合戦が起こった時、自分のペースで登ることを決めて淡々とこなすことができたんだ。明日の17ステージは今日よりもイージーだが、実際にはタフステージになると思う。最初の登りでは大きな動きが出るだろう。今日苦しんだ選手が多いので、攻めたいチームは積極的に攻撃に出てくるはず。その中で良い結果を狙っていきたい。
積極策に出たステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)
ものすごくキツい1日。あんなに早いタイミングでアタックする戦略では無かったものの、強力な総合勢に一泡吹かせてやりたかった。スタートの段階では好調だったので攻撃に打って出たんだ。ものすごく消耗したけれど、最終的に良いグループ内でフィニッシュできた。
逃げにとってチャンスがあるステージだった。こういう時は例え15分差がつかなくとも逃げ切りできる場合が多く、まだ自分はジロのステージ優勝がないことも逃げた理由の一つ。でも今日は十分なリードを得ることができず、さらにランダのアタックは強烈だった。総合5位以内から外れてしまっているので、逃げ切りのチャンスはある。積極策に狙っていかなければいけない。
text:So.Isobe,Gakuto.Fujiwara
ステージ優勝を挙げたヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
ゴールライン上でガッツポーズできなかったのが残念だ(笑)。ロードレースファン、それから僕のファンにとって素晴らしい1日となったと信じてるし、絶えず僕をサポートしてくれる彼らに対して改めて感謝したい。ダウンヒルではランダとハードプッシュを続け、難しいスプリントで勝つことができた。とても嬉しい。
長く険しいステージで勝つためにはスタートからフィニッシュまで一瞬の油断も許されない。クライマーとして登りをこなし、ダウンヒラーとして下りで先頭に追いつき、そしてスプリンターとして接戦に勝った。この勝利は自分がコンプリートされた選手であることの証だと思う。
デュムランとの総合タイム差を詰めることに成功した。この先も挽回可能な山岳ステージが続くけど、ミラノのタイムトライアルではデュムランが挽回するからまだ何もわからない。
ステージ2位、山岳賞を手にしたミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ)
あと数メートルのところでステージ優勝を逃してしまい残念だが、勝者と敗者が存在するのがロードレースさ。今日は最初の山岳で逃げが決まるまで非常にペースが速かった。レース序盤から調子が良いと感じていた。優勝するために攻めていたけど、結局はあと数kmのところで捕まってしまった。
マリアローザを守りきったトム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)
マリアローザを守ることができた。ラスト35kmを単独追走にもかかわらず2分しかタイムをロスしなかったから、脚は調子が良い。キンタナとニーバリについていく脚があっただけに、今日起こったことでのタイムロスには失望している。
私がストップしたとき、クライスヴァイクが逃げていたこともあってレースが始まってしまった。総合上位のクライスヴァイクをそのまま見過ごすことはできないし、日曜日に起こったキンタナのクラッシュとは異なるシチュエーションだった。これは終わりではなく、怒りに打ち勝ち、ジロの行く末を見届けなければならない。自分自身に怒っている。
31秒差までに詰め寄ったナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
僕らにとっては良い1日となった。タイムを大きく挽回できたし、これからミラノに向かう過程で重要なステップを刻むことになった。一歩一歩マリアローザに向けて歩んできていて、脚の感触も上々だ。ニーバリには遅れを取ってしまったが、超高速のダウンヒルでリスクを冒すのは得策ではないと考えたんだ。残るステージでも脚が上手く回ってくれると信じたいよ。
総合上位陣が抜け出した時に有利に運ぶよう、逃げにメンバーを送り込んでおくことが得策だった。アンドレイ(アマドール)は良い仕事をしてくれ、他チームにプレッシャーをかけることができたと思う。デュムランが遅れた時にアタックをしなかった理由は、先日僕が落車した時に彼が待ってくれたから。しかし他チームがペースを上げていたので復帰を待つことができなかった。少し残念に思う。
ステージ4位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼール)
ステルヴィオ峠はよく練習のために訪れていて道を知り尽くしているから、今日のステージは自分向きだと分かっていた。しかしタフな山岳ステージにも関わらず今日のレーススピードは一日通して非常に速く、最後の山岳ウンブライルパスを通過する頃には全員が疲れきっていた。
ボルミオへのダウンヒル途中で脚が攣ってしまったけど、調子はかなりいい。これから最終ステージまでジロは毎日総合争いが起きる。明日のスタートも難しくなりそうだけど、一息つけることを願っているよ。
1分35秒遅れにまとめたボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ)
モルティローロとステルヴィオのコンボは最強だった。終盤はものすごく苦しんだが、コンディション的に波は無かった。最終盤にアタック合戦が起こった時、自分のペースで登ることを決めて淡々とこなすことができたんだ。明日の17ステージは今日よりもイージーだが、実際にはタフステージになると思う。最初の登りでは大きな動きが出るだろう。今日苦しんだ選手が多いので、攻めたいチームは積極的に攻撃に出てくるはず。その中で良い結果を狙っていきたい。
積極策に出たステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)
ものすごくキツい1日。あんなに早いタイミングでアタックする戦略では無かったものの、強力な総合勢に一泡吹かせてやりたかった。スタートの段階では好調だったので攻撃に打って出たんだ。ものすごく消耗したけれど、最終的に良いグループ内でフィニッシュできた。
逃げにとってチャンスがあるステージだった。こういう時は例え15分差がつかなくとも逃げ切りできる場合が多く、まだ自分はジロのステージ優勝がないことも逃げた理由の一つ。でも今日は十分なリードを得ることができず、さらにランダのアタックは強烈だった。総合5位以内から外れてしまっているので、逃げ切りのチャンスはある。積極策に狙っていかなければいけない。
text:So.Isobe,Gakuto.Fujiwara
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