2017/05/07(日) - 10:48
2級山岳を越えて生き残ったスプリンターたちの争いとなったジロ・デ・イタリア第2ステージ。ステージ優勝と共にマリアローザを獲得したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)らのコメントを紹介。
マリアローザを獲得したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)
ジロでステージ優勝、そしてマリアローザまで手に入れることが出来るなんて、とても名誉なことだ。グランツールでスプリンターが総合リーダージャージを着ていることが出来る期間はとても短いからね。100周年記念大会のマリアローザは特別に華やかな雰囲気があるよ。自転車競技への愛に満ちている僕たちにとって、このジャージを着るといくことはとても素晴らしい気分だ。
今日はスプリントに持ち込むことができるとは期待していなかったけれど、チームとしてのプランはあった。エスケープグループが小さく、集団のコントロールをボーラ・ハンスグローエが担ってくれるというのが理想だったけれど、果たしてその通りの展開になった。登りは長かったけれど。ペースはついていける程度だったし、下りでも思ったよりアタックは少なかったね。ヒルクライム区間とフィニッシュエリアが向かい風になっていたこともスプリンターにとっては有利に働いたのだろう。
下り区間ではなによりも集中していることが重要で、集団が分裂したからといって驚くようなことは無かったよ。スプリントではチームメートのサポートによって集団の前方へと連れて行ったもらった。予期していなかったスプリント勝負のチャンスを得たんだ。昨日のステージと同じように、フィニッシュ直前に細いテクニカルなコーナーがあるということを知っていたので、ポジション取りが大切だとわかっていた。ジャスパー・デブイストがリードアウトしてくれたけど、少しタイミングが早いと感じたから、(ルカ・)メズゲッツを間に引き入れたんだ。とにかくこのステージに勝利することが出来てとても素晴らしい気分だ。
チーム、そして自分自身にとっても特別なこと。ここまではかなり厳しいシーズンだったからね。クラシックで成績を残すことが期待されていたけれど、それは叶わなかった。だから、残りのシーズンを改めて走り抜けるための、再スタートにふさわしいステージとなってくれた。チームにとって、大成功のジロになったけれど、まだまだ勝利を重ねたいね。でもまずは、この勝利とマリアローザを喜ぶことにするよ。
2位に入ったロベルト・フェラーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
予期しない結果をもたらした、トリッキーなスプリントだったね。脚の調子はとても良くて、2位という成績を残せたころはとても嬉しいよ。エーススプリンターの(サーシャ)モドロがラストの登りで脚を攣ってしまい、スプリント争いに加わることが出来なかったんだ。
リードアウトトレインのメンバーだった僕が、何とかスプリントに加われるように最善を尽くした。今日の結果、そしてチーム全体が登りと下り区間で見せたパフォーマンスにとても満足しているよ。明日のステージでは勝利を狙って動いていくから、楽しみにしていてほしい。
3位のジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)
向かい風が強くて、僕向きのステージではなかったけれど、良いスプリントが出来たと思っているし、3位という結果は予想以上に成績でとても嬉しいよ。厳しいステージとなることを予想していたので、バーレーン・メリダが2級山岳後のアップダウンでペースを上げたときは苦しかったけど、期待通りの展開になったね。
ラスト1kmでは集団の後ろのほうにいたけれど、幸運なことに前へと上がっていく選手の後ろに着くことが出来た。もっとハードな展開になって、グライペルのようなスプリンターたちが脱落しているような状況であれば良かったんだけどね。でもそうならなくとも、とにかく全力で挑戦するよ。そうすれば今日みたいに表彰台へと繋がることもあるからね。
ペダルを外してしまったカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)
何が起こったのか、正確なことは正直覚えていないんだ。(フェルナンド・)ガビリアにぶつかってしまった時に、ペダルからシューズが外れてしまった。ゴールスプリントの最中に、もう一度ペダルにクリートを嵌めてスプリントを続けるというのはかなり難しいことはわかってもらえるだろう。
正直に言うと、今日の結果にはかなり落胆しているのだけれど、最後の数ステージでも自分が勝利を掴めるチャンスは残っている。全力を尽くして走り続けるつもりさ。
山岳賞を獲得したダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ディメンションデータ)
このチャンスを与えてくれたチームに感謝したい。昨ステージでも逃げに乗ってトライしたものの、何も手にすることが出来なかったけれど、今日は勝つことが出来た。ジェンナ・シラーナの登りでは、ちょうど良いタイミングでメイン集団が追い付いてきてくれたのは幸運だったね。そこまでで出来るだけ力をセーブしていたから、全力でKOMへ向けてアタックしたんだ。
この100周年の特別なジロで、山岳ジャージを着用出来るなんて、言葉では言い表せないほど幸せだよ。今日、グランツアーの表彰台に立つことが出来て、とても感動しているんだ。
text:Naoki.YASUOKA
photo:Kei Tsuji / TDWsport,corvos
マリアローザを獲得したアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)
ジロでステージ優勝、そしてマリアローザまで手に入れることが出来るなんて、とても名誉なことだ。グランツールでスプリンターが総合リーダージャージを着ていることが出来る期間はとても短いからね。100周年記念大会のマリアローザは特別に華やかな雰囲気があるよ。自転車競技への愛に満ちている僕たちにとって、このジャージを着るといくことはとても素晴らしい気分だ。
今日はスプリントに持ち込むことができるとは期待していなかったけれど、チームとしてのプランはあった。エスケープグループが小さく、集団のコントロールをボーラ・ハンスグローエが担ってくれるというのが理想だったけれど、果たしてその通りの展開になった。登りは長かったけれど。ペースはついていける程度だったし、下りでも思ったよりアタックは少なかったね。ヒルクライム区間とフィニッシュエリアが向かい風になっていたこともスプリンターにとっては有利に働いたのだろう。
下り区間ではなによりも集中していることが重要で、集団が分裂したからといって驚くようなことは無かったよ。スプリントではチームメートのサポートによって集団の前方へと連れて行ったもらった。予期していなかったスプリント勝負のチャンスを得たんだ。昨日のステージと同じように、フィニッシュ直前に細いテクニカルなコーナーがあるということを知っていたので、ポジション取りが大切だとわかっていた。ジャスパー・デブイストがリードアウトしてくれたけど、少しタイミングが早いと感じたから、(ルカ・)メズゲッツを間に引き入れたんだ。とにかくこのステージに勝利することが出来てとても素晴らしい気分だ。
チーム、そして自分自身にとっても特別なこと。ここまではかなり厳しいシーズンだったからね。クラシックで成績を残すことが期待されていたけれど、それは叶わなかった。だから、残りのシーズンを改めて走り抜けるための、再スタートにふさわしいステージとなってくれた。チームにとって、大成功のジロになったけれど、まだまだ勝利を重ねたいね。でもまずは、この勝利とマリアローザを喜ぶことにするよ。
2位に入ったロベルト・フェラーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)
予期しない結果をもたらした、トリッキーなスプリントだったね。脚の調子はとても良くて、2位という成績を残せたころはとても嬉しいよ。エーススプリンターの(サーシャ)モドロがラストの登りで脚を攣ってしまい、スプリント争いに加わることが出来なかったんだ。
リードアウトトレインのメンバーだった僕が、何とかスプリントに加われるように最善を尽くした。今日の結果、そしてチーム全体が登りと下り区間で見せたパフォーマンスにとても満足しているよ。明日のステージでは勝利を狙って動いていくから、楽しみにしていてほしい。
3位のジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)
向かい風が強くて、僕向きのステージではなかったけれど、良いスプリントが出来たと思っているし、3位という結果は予想以上に成績でとても嬉しいよ。厳しいステージとなることを予想していたので、バーレーン・メリダが2級山岳後のアップダウンでペースを上げたときは苦しかったけど、期待通りの展開になったね。
ラスト1kmでは集団の後ろのほうにいたけれど、幸運なことに前へと上がっていく選手の後ろに着くことが出来た。もっとハードな展開になって、グライペルのようなスプリンターたちが脱落しているような状況であれば良かったんだけどね。でもそうならなくとも、とにかく全力で挑戦するよ。そうすれば今日みたいに表彰台へと繋がることもあるからね。
ペダルを外してしまったカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・スコット)
何が起こったのか、正確なことは正直覚えていないんだ。(フェルナンド・)ガビリアにぶつかってしまった時に、ペダルからシューズが外れてしまった。ゴールスプリントの最中に、もう一度ペダルにクリートを嵌めてスプリントを続けるというのはかなり難しいことはわかってもらえるだろう。
正直に言うと、今日の結果にはかなり落胆しているのだけれど、最後の数ステージでも自分が勝利を掴めるチャンスは残っている。全力を尽くして走り続けるつもりさ。
山岳賞を獲得したダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、ディメンションデータ)
このチャンスを与えてくれたチームに感謝したい。昨ステージでも逃げに乗ってトライしたものの、何も手にすることが出来なかったけれど、今日は勝つことが出来た。ジェンナ・シラーナの登りでは、ちょうど良いタイミングでメイン集団が追い付いてきてくれたのは幸運だったね。そこまでで出来るだけ力をセーブしていたから、全力でKOMへ向けてアタックしたんだ。
この100周年の特別なジロで、山岳ジャージを着用出来るなんて、言葉では言い表せないほど幸せだよ。今日、グランツアーの表彰台に立つことが出来て、とても感動しているんだ。
text:Naoki.YASUOKA
photo:Kei Tsuji / TDWsport,corvos
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