2009/12/02(水) - 02:23
「うどんクロス」の別名を持つさぬきシクロクロス善通寺大会が11月29日(日)、香川県善通寺市で行われ、トップカテゴリーは辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)と豊岡英子(パナソニックレディース)がそれぞれ優勝した。
四国・香川と言えばさぬきうどん。しかも善通寺市などの中讃地方は本場中の本場だ。参加者には無料でうどんが振る舞われるこのさぬきクロスは「うどんクロス」の別名もある。ここに招待されたのは辻浦や豊岡らトップ選手たち6名。辻浦と竹之内悠(TREK)は終盤までデッドヒートで観客を沸かせ、豊岡は同時スタートのC2で3位相当の順位で走り、あたたかいもてなしに応えた。
CL1は豊岡英子の圧勝
CL1は豊岡の圧勝だった。強力なライバルが不在だったが、同時スタートのC2上位陣とともに走り、最終的にはC2上位2人の次にゴール。終始集中力を切らさないパワフルな走りで他を圧倒、力強くゴールした。
優勝の豊岡は「3戦目の今日は一番追い込めたレースでした。それでもリム打ちなどがあるので丁寧に走りました」と語る。
また、2週間後の全日本選手権へはこう語る。「今の調子は100%ではないけれども、あと2週間で調子を持って行きたい。全日本は優勝以外考えていない。大きなプレッシャーはあるけれども、チャンピオンになるのはそれだけ大きなことだし、プレッシャーはみんなにもあるのでプラスにしていきたい。最終的には世界戦を見据えているので。とにかく頑張ります」
竹之内とのデッドーヒートを制した辻浦
C1は辻浦と竹之内のデッドヒートで観客を沸かせた。スタート後の第1コーナーは竹之内が先頭で入る。辻浦は6番手ほど。しかし登坂部分を越えてすぐに辻浦が先頭に立つ。後は竹之内だ。差は10秒ほど。
その後は門田基志(TEAM GIANT)、小森亮平(Trek-Live STRONG U-23 Team)、松井正史(シマノドリンキング)、合田啓祐(Teamクルーズ)、平野星矢(BIKE・RANCH)らが続く。
中盤で竹之内が辻浦に追いつき2人パックで進む。2人は肩と肩がぶつかり合うほどのデッドヒートを繰り広げる。一時は竹之内が先頭に立つ。
終盤、登坂区間で辻浦がペースアップすると竹之内が少し離れ、結局そのままでゴール。3位には後半に順位を上げた平野が入った。
優勝の辻浦は、デッドヒートという言い方で正しいか?の問いにこう語る。
「正しい言い方だと思います。見ていてそう感じていただけたら嬉しいし、ボクらも一生懸命走っていました。最後は力勝負になったが。舗装路からシングルのオフロードに入る部分での駆け引きなどで、彼も自分も思う通りには走れなかった。
タイヤも僕は太目の34C、悠は32Cでその走りの差もあった。ラスト2周でボディランゲージはあったけど、そういう場面ではびびった方が負け。体当たりしたので積極的な悠が見られたのも良かった」
また、さぬきクロスについては、「3回目のさぬきクロスで、地元にシクロクロスが定着してきたと思う。前日からレース以外でも温かいおもてなしをいただき、また、八十八ヶ所や空海などの歴史に触れるいい機会だった」と語る。
さぬきクロスはもちろんAJOCCの全国共通カテゴリー制度に則ったものだ。主催はさぬきシクロクロス善通寺大会実行委員会で香川県自転車競技連盟が主管、真鍋和幸(TEAM NIPPO-COLNAGO)もスタッフであり、関西シクロクロス実行委員会協力のもと行われた。
四国内での自転車レースは、数こそ少ないが各県車連や有志によりいくつかレースが行われている。12月13日には香川県のJR宇多津駅隣で、2009さぬきサイクルロードレース宇多津大会も行われる。高速・本四架橋1000円でもあり、訪ねてみるといいだろう。
他カテゴリーも含め、熱戦の模様はフォトギャラリーでどうぞ。
結果
C1
1位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)
2位 竹之内悠(TREK)+05秒
3位 平野星矢(BIKE・RANCH)+3分09秒
4位 小森亮平(Trek-Live STRONG U-23 Team)+3分35秒
5位 合田啓祐(Teamクルーズ)+4分41秒
6位 松井正史(シマノドリンキング)+5分44秒
CL1
1位 豊岡英子(パナソニックレディース)
2位 中道のぞみ(Salata bianca kobe)+1Lap
3位 埜真賢美(Teamクルーズ)+1Lap
photo&text:高木秀彰
四国・香川と言えばさぬきうどん。しかも善通寺市などの中讃地方は本場中の本場だ。参加者には無料でうどんが振る舞われるこのさぬきクロスは「うどんクロス」の別名もある。ここに招待されたのは辻浦や豊岡らトップ選手たち6名。辻浦と竹之内悠(TREK)は終盤までデッドヒートで観客を沸かせ、豊岡は同時スタートのC2で3位相当の順位で走り、あたたかいもてなしに応えた。
CL1は豊岡英子の圧勝
CL1は豊岡の圧勝だった。強力なライバルが不在だったが、同時スタートのC2上位陣とともに走り、最終的にはC2上位2人の次にゴール。終始集中力を切らさないパワフルな走りで他を圧倒、力強くゴールした。
優勝の豊岡は「3戦目の今日は一番追い込めたレースでした。それでもリム打ちなどがあるので丁寧に走りました」と語る。
また、2週間後の全日本選手権へはこう語る。「今の調子は100%ではないけれども、あと2週間で調子を持って行きたい。全日本は優勝以外考えていない。大きなプレッシャーはあるけれども、チャンピオンになるのはそれだけ大きなことだし、プレッシャーはみんなにもあるのでプラスにしていきたい。最終的には世界戦を見据えているので。とにかく頑張ります」
竹之内とのデッドーヒートを制した辻浦
C1は辻浦と竹之内のデッドヒートで観客を沸かせた。スタート後の第1コーナーは竹之内が先頭で入る。辻浦は6番手ほど。しかし登坂部分を越えてすぐに辻浦が先頭に立つ。後は竹之内だ。差は10秒ほど。
その後は門田基志(TEAM GIANT)、小森亮平(Trek-Live STRONG U-23 Team)、松井正史(シマノドリンキング)、合田啓祐(Teamクルーズ)、平野星矢(BIKE・RANCH)らが続く。
中盤で竹之内が辻浦に追いつき2人パックで進む。2人は肩と肩がぶつかり合うほどのデッドヒートを繰り広げる。一時は竹之内が先頭に立つ。
終盤、登坂区間で辻浦がペースアップすると竹之内が少し離れ、結局そのままでゴール。3位には後半に順位を上げた平野が入った。
優勝の辻浦は、デッドヒートという言い方で正しいか?の問いにこう語る。
「正しい言い方だと思います。見ていてそう感じていただけたら嬉しいし、ボクらも一生懸命走っていました。最後は力勝負になったが。舗装路からシングルのオフロードに入る部分での駆け引きなどで、彼も自分も思う通りには走れなかった。
タイヤも僕は太目の34C、悠は32Cでその走りの差もあった。ラスト2周でボディランゲージはあったけど、そういう場面ではびびった方が負け。体当たりしたので積極的な悠が見られたのも良かった」
また、さぬきクロスについては、「3回目のさぬきクロスで、地元にシクロクロスが定着してきたと思う。前日からレース以外でも温かいおもてなしをいただき、また、八十八ヶ所や空海などの歴史に触れるいい機会だった」と語る。
さぬきクロスはもちろんAJOCCの全国共通カテゴリー制度に則ったものだ。主催はさぬきシクロクロス善通寺大会実行委員会で香川県自転車競技連盟が主管、真鍋和幸(TEAM NIPPO-COLNAGO)もスタッフであり、関西シクロクロス実行委員会協力のもと行われた。
四国内での自転車レースは、数こそ少ないが各県車連や有志によりいくつかレースが行われている。12月13日には香川県のJR宇多津駅隣で、2009さぬきサイクルロードレース宇多津大会も行われる。高速・本四架橋1000円でもあり、訪ねてみるといいだろう。
他カテゴリーも含め、熱戦の模様はフォトギャラリーでどうぞ。
結果
C1
1位 辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)
2位 竹之内悠(TREK)+05秒
3位 平野星矢(BIKE・RANCH)+3分09秒
4位 小森亮平(Trek-Live STRONG U-23 Team)+3分35秒
5位 合田啓祐(Teamクルーズ)+4分41秒
6位 松井正史(シマノドリンキング)+5分44秒
CL1
1位 豊岡英子(パナソニックレディース)
2位 中道のぞみ(Salata bianca kobe)+1Lap
3位 埜真賢美(Teamクルーズ)+1Lap
photo&text:高木秀彰
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