2017/04/17(月) - 14:36
4月15日(土)、ツール・ド・ロンボクの第3ステージが行われた。標高1500mを越える超級山岳をビクトル・ペレス(コロンビア、Team Saqura Cycling)が制してステージ優勝。総合首位はチーム右京のネイサン・アールが維持した。
ツール・ド・ロンボク第3ステージは、第1ステージのゴール地点となったクタビーチから、ロンボク島北部の山岳地帯センバルにゴールする134km。前半は平坦だが、残り30km付近から3級山岳と超級山岳が連続するハードなステージ。
特に残り10km地点に現れる超級山岳は標高1557mを誇り、頂上までの道幅は狭く、厳しい斜度の登りが続く。体感的には富士あざみライン以上だ。翌日の最終ステージが平坦な周回コースでのレースになるため、総合優勝争いは事実上この日で決まる。
リアルスタート直後のアタック合戦は、およそ1時間に及んだ。逆転の総合優勝に向けてキナンサイクリングチーム(以下キナン)が波状攻撃をしかけていくが、すかさずチーム右京がチェックに入る。リーダージャージのネイサン・アール自らチェックに入る場面も見られ、キナンが含まれる逃げを容認しない構え。
総合優勝争いに関係ない7人の逃げが容認されると、ようやく集団は落ち着いてサイクリングペースに。逃げ集団との差は最大で7分まで開く。どのチームも終盤の厳しい登り区間を勝負所と見て、平坦区間では新たな動きが発生しないまま、レースは進行する。
登り区間に入ると逃げ集団は分裂。メイン集団も本格的に追走を開始し、バラけた逃げ集団を次々と吸収していく。超級山岳に向かう登りで、チーム右京のアールとベンジャミン・プラデス、キナンのトマ・ルバ、リカルド・ガルシア、ジャイ・クロフォードら、総合上位勢が前に出てくる。この中から、伏兵・ビクトル・ペレス(コロンビア、Team Saqura Cycling)が山頂をトップ通過。
その後の下りを単独で先行し、ステージ優勝した。アールはプラデスに次いで3位に入り、リーダージャージを堅守。総合優勝争いをしてきたライバルに対してさらに数十秒のタイム差をつける事に成功し、事実上個人総合優勝を確定的にした。
最終日は、ロンボク島の中心街・マタラムでの周回コースを使っての第4ステージが行われる。フラットコースなので、各チーム最後のステージ優勝を狙ってくるだろう。
ツール・ド・ロンボク2017 第3ステージ 結果
1位 ビクトル・ペレス(コロンビア、Team Saqura Cycling) 3h50’25"
2位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京) +6"
3位 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京)
4位 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カチューショES) +44"
5位 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +50"
6位 リカルド・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +2’45"
個人総合順位
1位 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京) 10h6’2"
2位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京) +1’36"
3位 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カチューショES) +2’26"
4位 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +5’1"
5位 リカルド・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +5’13"
6位 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +5’39"
スプリント賞
1位 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京) 39p
2位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京) 33p
3位 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カチューショES) 23p
山岳賞
1位 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京) 38p
2位 ビクトル・ペレス(コロンビア、Team Saqura Cycling) 31p
3位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京) 21p
チーム総合順位
1位 キナンサイクリングチーム 21h34’7"
2位 チーム右京 +14’59"
3位 クウェート・カチューショES +18’1"
text&photo:Satoru.Kato
ツール・ド・ロンボク第3ステージは、第1ステージのゴール地点となったクタビーチから、ロンボク島北部の山岳地帯センバルにゴールする134km。前半は平坦だが、残り30km付近から3級山岳と超級山岳が連続するハードなステージ。
特に残り10km地点に現れる超級山岳は標高1557mを誇り、頂上までの道幅は狭く、厳しい斜度の登りが続く。体感的には富士あざみライン以上だ。翌日の最終ステージが平坦な周回コースでのレースになるため、総合優勝争いは事実上この日で決まる。
リアルスタート直後のアタック合戦は、およそ1時間に及んだ。逆転の総合優勝に向けてキナンサイクリングチーム(以下キナン)が波状攻撃をしかけていくが、すかさずチーム右京がチェックに入る。リーダージャージのネイサン・アール自らチェックに入る場面も見られ、キナンが含まれる逃げを容認しない構え。
総合優勝争いに関係ない7人の逃げが容認されると、ようやく集団は落ち着いてサイクリングペースに。逃げ集団との差は最大で7分まで開く。どのチームも終盤の厳しい登り区間を勝負所と見て、平坦区間では新たな動きが発生しないまま、レースは進行する。
登り区間に入ると逃げ集団は分裂。メイン集団も本格的に追走を開始し、バラけた逃げ集団を次々と吸収していく。超級山岳に向かう登りで、チーム右京のアールとベンジャミン・プラデス、キナンのトマ・ルバ、リカルド・ガルシア、ジャイ・クロフォードら、総合上位勢が前に出てくる。この中から、伏兵・ビクトル・ペレス(コロンビア、Team Saqura Cycling)が山頂をトップ通過。
その後の下りを単独で先行し、ステージ優勝した。アールはプラデスに次いで3位に入り、リーダージャージを堅守。総合優勝争いをしてきたライバルに対してさらに数十秒のタイム差をつける事に成功し、事実上個人総合優勝を確定的にした。
最終日は、ロンボク島の中心街・マタラムでの周回コースを使っての第4ステージが行われる。フラットコースなので、各チーム最後のステージ優勝を狙ってくるだろう。
ツール・ド・ロンボク2017 第3ステージ 結果
1位 ビクトル・ペレス(コロンビア、Team Saqura Cycling) 3h50’25"
2位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京) +6"
3位 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京)
4位 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カチューショES) +44"
5位 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +50"
6位 リカルド・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +2’45"
個人総合順位
1位 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京) 10h6’2"
2位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京) +1’36"
3位 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カチューショES) +2’26"
4位 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +5’1"
5位 リカルド・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +5’13"
6位 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +5’39"
スプリント賞
1位 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京) 39p
2位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京) 33p
3位 ダヴィデ・レベリン(イタリア、クウェート・カチューショES) 23p
山岳賞
1位 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム右京) 38p
2位 ビクトル・ペレス(コロンビア、Team Saqura Cycling) 31p
3位 ベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京) 21p
チーム総合順位
1位 キナンサイクリングチーム 21h34’7"
2位 チーム右京 +14’59"
3位 クウェート・カチューショES +18’1"
text&photo:Satoru.Kato
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