2017/03/23(木) - 18:01
第1弾に続き、国内トップチームのバイクを紹介する今回は、那須ブラーゼン、KINAN、シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDA、そしてイナーメ信濃山形の4チームをピックアップ。
那須ブラーゼン ボーマ ALLUMER-α、VIDE pro
那須ブラーゼンからは、2日目のロードレースで優勝し、チームにとって嬉しいJプロツアー初勝利をもたらした吉岡直哉のバイクをピックアップ。蛍光イエロー眩しいバイクはオールラウンダーの「ALLUMER-α(アルマー・アルファ)」で、他の多くのメンバーはボーマとの提携から生まれたチームカラーの高剛性マシン「VIDE pro」を選択していた。
ゴールドが目立つホイールは2017年モデルのTH-11CCで、昨年パナレーサーから限定発売されたチューブラータイヤ、RACE TEAM Edition1を組み合わせている。これはタイヤ剛性を向上させレスポンスの向上とエネルギーロスの低減を狙ったもので、同時に軽量化も果たしたもの。メンバーの好みでRACE EVO3シリーズなど通常製品、そしてプロトタイプなども使い分けているようだ。
コンポーネントは機械式のアルテグラを基本に、クランクのみパイオニアのペダリングモニターを搭載した9000系デュラエースを投入している。チームカラーの差し色が入るSTIレバーのフードはSHAKES製だ。吉岡のバイクには低いポジションを取るためにマイナス17度のステムが投入されていたことと、フライトのようなシェイプのショートノーズサドルがセットされていたことが特徴だった。
キナンサイクリングチーム ヨネックス CARBONEX HR
初日のクリテリウムで雨乞竜己が2位に入ったキナンサイクリングチーム。機材は新潟県長岡市で製造を行う国産ブランドのヨネックスが誇る高剛性モデル「CARBONEX HR」で変更無いが、今年はブルーとグリーンが鮮やかな新色に切り替わった。
国内トップチームでは唯一コンポーネントにカンパニョーロを選んでおり、機械式変速のCHORUSを使用する。昨年まではフルクラムのRacing Speedホイールを使っていたが、新世代であるSPEEDシリーズに切り替わっていた。平坦ではハイトの高い55T、登りでは40Tをと使い分けていたほか、アルミクリンチャーのRACING ZEROを使う選手も。
チューブラーホイールに組み合わせるタイヤは、IRCが開発を続けるプロトタイプ。クリンチャーホイールには通常モデルに対してウェットグリップを強化したASPITE PRO WETが投入されていたのが興味深い。ステムやハンドル、シートポストはフィジークで統一されており、移動時も含めた耐久性を考慮してアルミ製のR3シリーズで揃えられていた。サドルやバーテープ、シートポストなども同様にフィジークだ。
シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム メリダ SCULTURA、REACTO
奈良を拠点とした地域密着チーム、シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチームが駆るのはもちろんメリダ。選手の好みでエアロロードのSCULTURAかREACTOを選択しており、写真は山本雅道と共にプレーイングマネージャーを務める小渡健悟のREACTO 4000だ。
ホイールとタイヤはマヴィックで統一されており、選手によって製品はまちまち。コンポーネントはシマノであれば自由で、写真のバイクは9000系デュラエースに対応したSRMクランクが目立つ。ステムやハンドルなどはワンバイエスで、ボトルケージやバーテープはカブト。
イナーメ信濃山形(中村龍太郎) フェルト F FRD
ホビーチームとして好成績をマークし続けているイナーメ信濃山形からは、フェルトの個人サポートを受ける2015年のタイムトライアル全日本王者、中村龍太郎のバイク(とその本人)をピックアップした。
2017モデルでモデルチェンジが行われ「FRシリーズ」となったフェルトのオールラウンドレーサーだが、6月まで新型が届かないため、これまで愛用してきた先代のハイエンドモデル「F FRD」を宇都宮に持ち込んだ。ホイールはクリテリウムのために新品を下ろした60mmハイトを持つヴィットリアのQURANO 60で、当然タイヤも同CORSAで統一。サドルもヴィットリアが展開するアスチュートだ。
その他コンポーネントはデュラエース9070系Di2で、クランクセットはSRM+ROTORクランク+7900系デュラエースのチェーンリング。ゴール勝負のためのスプリンタースイッチは欠かせない存在だと言う。また、ガーミンとオンボードカメラを取り付ける上で幅広のVibe Sprintステムに対応させた、特注のレックマウント製アダプターを用いていた。バーテープはサンボルトのリラックマ。
text&photo:So.Isobe
那須ブラーゼン ボーマ ALLUMER-α、VIDE pro
那須ブラーゼンからは、2日目のロードレースで優勝し、チームにとって嬉しいJプロツアー初勝利をもたらした吉岡直哉のバイクをピックアップ。蛍光イエロー眩しいバイクはオールラウンダーの「ALLUMER-α(アルマー・アルファ)」で、他の多くのメンバーはボーマとの提携から生まれたチームカラーの高剛性マシン「VIDE pro」を選択していた。
ゴールドが目立つホイールは2017年モデルのTH-11CCで、昨年パナレーサーから限定発売されたチューブラータイヤ、RACE TEAM Edition1を組み合わせている。これはタイヤ剛性を向上させレスポンスの向上とエネルギーロスの低減を狙ったもので、同時に軽量化も果たしたもの。メンバーの好みでRACE EVO3シリーズなど通常製品、そしてプロトタイプなども使い分けているようだ。
コンポーネントは機械式のアルテグラを基本に、クランクのみパイオニアのペダリングモニターを搭載した9000系デュラエースを投入している。チームカラーの差し色が入るSTIレバーのフードはSHAKES製だ。吉岡のバイクには低いポジションを取るためにマイナス17度のステムが投入されていたことと、フライトのようなシェイプのショートノーズサドルがセットされていたことが特徴だった。
キナンサイクリングチーム ヨネックス CARBONEX HR
初日のクリテリウムで雨乞竜己が2位に入ったキナンサイクリングチーム。機材は新潟県長岡市で製造を行う国産ブランドのヨネックスが誇る高剛性モデル「CARBONEX HR」で変更無いが、今年はブルーとグリーンが鮮やかな新色に切り替わった。
国内トップチームでは唯一コンポーネントにカンパニョーロを選んでおり、機械式変速のCHORUSを使用する。昨年まではフルクラムのRacing Speedホイールを使っていたが、新世代であるSPEEDシリーズに切り替わっていた。平坦ではハイトの高い55T、登りでは40Tをと使い分けていたほか、アルミクリンチャーのRACING ZEROを使う選手も。
チューブラーホイールに組み合わせるタイヤは、IRCが開発を続けるプロトタイプ。クリンチャーホイールには通常モデルに対してウェットグリップを強化したASPITE PRO WETが投入されていたのが興味深い。ステムやハンドル、シートポストはフィジークで統一されており、移動時も含めた耐久性を考慮してアルミ製のR3シリーズで揃えられていた。サドルやバーテープ、シートポストなども同様にフィジークだ。
シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム メリダ SCULTURA、REACTO
奈良を拠点とした地域密着チーム、シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチームが駆るのはもちろんメリダ。選手の好みでエアロロードのSCULTURAかREACTOを選択しており、写真は山本雅道と共にプレーイングマネージャーを務める小渡健悟のREACTO 4000だ。
ホイールとタイヤはマヴィックで統一されており、選手によって製品はまちまち。コンポーネントはシマノであれば自由で、写真のバイクは9000系デュラエースに対応したSRMクランクが目立つ。ステムやハンドルなどはワンバイエスで、ボトルケージやバーテープはカブト。
イナーメ信濃山形(中村龍太郎) フェルト F FRD
ホビーチームとして好成績をマークし続けているイナーメ信濃山形からは、フェルトの個人サポートを受ける2015年のタイムトライアル全日本王者、中村龍太郎のバイク(とその本人)をピックアップした。
2017モデルでモデルチェンジが行われ「FRシリーズ」となったフェルトのオールラウンドレーサーだが、6月まで新型が届かないため、これまで愛用してきた先代のハイエンドモデル「F FRD」を宇都宮に持ち込んだ。ホイールはクリテリウムのために新品を下ろした60mmハイトを持つヴィットリアのQURANO 60で、当然タイヤも同CORSAで統一。サドルもヴィットリアが展開するアスチュートだ。
その他コンポーネントはデュラエース9070系Di2で、クランクセットはSRM+ROTORクランク+7900系デュラエースのチェーンリング。ゴール勝負のためのスプリンタースイッチは欠かせない存在だと言う。また、ガーミンとオンボードカメラを取り付ける上で幅広のVibe Sprintステムに対応させた、特注のレックマウント製アダプターを用いていた。バーテープはサンボルトのリラックマ。
text&photo:So.Isobe
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