2017/03/04(土) - 09:52
3月4日にイタリア・トスカーナ州で開催されるストラーデビアンケ(UCIワールドツアー)。すべてのUCIワールドチームが出場するクラシックレースの未舗装区間の1つに3度の優勝者ファビアン・カンチェラーラ(スイス)の名前が付けられた。
2007年に初開催され、2017年にUCIワールドツアー入りを果たしたストラーデビアンケ。レース名がイタリア語で「白い道」を意味する通り、トスカーナ州シエナの近郊に広がる丘陵地帯の未舗装路を走るクラシックレースだ。
ティレーノ〜アドリアティコ直前に開催されることもあり、例年多くのトップ選手が出場する今大会。2017年はUCIワールドツアー1年目ながら全てのUCIワールドチームが出場する。
世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)やグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)、セップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)、ゼネク・スティバル(チェコ、クイックステップフロアーズ)、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)といった「北のクラシック」での活躍が期待されるクラシックハンターの他にも、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)、ティボー・ピノ(フランス、FDJ)、トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)ら、一流のオールラウンダーが顔をそろえる。
また、NIPPOヴィーニファンティーニからは小石祐馬と内間康平の2名が、そして同日開催の女子レース(UCIウィメンズワールドツアー)には萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)と與那嶺恵理(エフデジ・ヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)の2名が出場予定だ。
コースはシエナを発着する175kmで、その中には11カ所・合計61.9kmの未舗装区間(セクター:イタリア語でセットーレ)が設定されている。つまりコースの約1/3が未舗装路であり、しかも急勾配のアップダウンが後半に詰め込まれている。
日本で未舗装路と言えば石が浮いた走りにくいジープロードを想像しがちだが、ストラーデビアンケに登場する未舗装路の多くは普段から生活道路として使用されているため、滑らかに整地されている。それでも落車やパンクが続出するのがこのレースの特徴であり、いかにトラブルなく走りきるかが勝利の鍵だ。
天気予報によるとレース当日のシエナは朝から雨で、ストラーデビアンケではなくストラーデマローニ(薄茶色の道)になる可能性が高い。全身泥をかぶった選手たちがシエナ旧市街に続く急勾配(最大16%)の石畳坂を駆け上がり、同市内のカンポ広場にフィニッシュする。
レースの開催に先立ち、レース主催者RCSスポルトは過去3度優勝しているカンチェラーラに未舗装区間の1つを捧げることを発表した。レース後半に登場する全長11.5kmのセクター8「モンテ・サンテ・マリエ」をカンチェラーラのセクターとして認定。同セクターの沿道にマイルストーンが設置された。
カンチェラーラは「故郷のベルンには自分の名前を冠した橋があるけど、このマイルストーンは特別だ。ストラーデビアンケでの3度の勝利が認められた気分。ストラーデビアンケはまだ歴史が浅いレースではあるものの、特別な存在であり、多くの選手から愛されている。そのコースは特殊で、クラシックレーサーからグランツールレーサーまでチャンスがあり、すべてが1日で決まるんだ」とコメントしている。
ストラーデビアンケ未舗装区間
セクター1 ヴィドリッタ 2.1km
セクター2 バニャイア 4.7km
セクター3 ラーディ 4.4km
セクター4 コムーネ・ディ・ムルロ 5.5km
セクター5 ルチニャーノ・ダッソ 11.9km
セクター6 ピエーヴェ・ア・サルティ 8.0km
セクター7 サンマルティーノ・イン・グラニア 9.5km
セクター8 モンテ・サンテ・マリエ 11.5km
セクター9 モンテアペルティ 0.8km
セクター10 コッレ・ピンツゥート 2.4km
セクター11 レ・トルフェ 1.1km
ストラーデビアンケ歴代優勝者
2007年 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア)
2008年 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
2009年 トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン)
2010年 マキシム・イグリンスキー(カザフスタン)
2011年 フィリップ・ジルベール(ベルギー)
2012年 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
2013年 モレーノ・モゼール(イタリア)
2014年 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)
2015年 ゼネク・スティバル(チェコ)
2016年 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
text:Kei Tsuji
2007年に初開催され、2017年にUCIワールドツアー入りを果たしたストラーデビアンケ。レース名がイタリア語で「白い道」を意味する通り、トスカーナ州シエナの近郊に広がる丘陵地帯の未舗装路を走るクラシックレースだ。
ティレーノ〜アドリアティコ直前に開催されることもあり、例年多くのトップ選手が出場する今大会。2017年はUCIワールドツアー1年目ながら全てのUCIワールドチームが出場する。
世界チャンピオンのペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)やグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)、セップ・ヴァンマルク(ベルギー、キャノンデール・ドラパック)、ゼネク・スティバル(チェコ、クイックステップフロアーズ)、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)といった「北のクラシック」での活躍が期待されるクラシックハンターの他にも、ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、ファビオ・アル(イタリア、アスタナ)、ティボー・ピノ(フランス、FDJ)、トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)ら、一流のオールラウンダーが顔をそろえる。
また、NIPPOヴィーニファンティーニからは小石祐馬と内間康平の2名が、そして同日開催の女子レース(UCIウィメンズワールドツアー)には萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)と與那嶺恵理(エフデジ・ヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)の2名が出場予定だ。
コースはシエナを発着する175kmで、その中には11カ所・合計61.9kmの未舗装区間(セクター:イタリア語でセットーレ)が設定されている。つまりコースの約1/3が未舗装路であり、しかも急勾配のアップダウンが後半に詰め込まれている。
日本で未舗装路と言えば石が浮いた走りにくいジープロードを想像しがちだが、ストラーデビアンケに登場する未舗装路の多くは普段から生活道路として使用されているため、滑らかに整地されている。それでも落車やパンクが続出するのがこのレースの特徴であり、いかにトラブルなく走りきるかが勝利の鍵だ。
天気予報によるとレース当日のシエナは朝から雨で、ストラーデビアンケではなくストラーデマローニ(薄茶色の道)になる可能性が高い。全身泥をかぶった選手たちがシエナ旧市街に続く急勾配(最大16%)の石畳坂を駆け上がり、同市内のカンポ広場にフィニッシュする。
レースの開催に先立ち、レース主催者RCSスポルトは過去3度優勝しているカンチェラーラに未舗装区間の1つを捧げることを発表した。レース後半に登場する全長11.5kmのセクター8「モンテ・サンテ・マリエ」をカンチェラーラのセクターとして認定。同セクターの沿道にマイルストーンが設置された。
カンチェラーラは「故郷のベルンには自分の名前を冠した橋があるけど、このマイルストーンは特別だ。ストラーデビアンケでの3度の勝利が認められた気分。ストラーデビアンケはまだ歴史が浅いレースではあるものの、特別な存在であり、多くの選手から愛されている。そのコースは特殊で、クラシックレーサーからグランツールレーサーまでチャンスがあり、すべてが1日で決まるんだ」とコメントしている。
ストラーデビアンケ未舗装区間
セクター1 ヴィドリッタ 2.1km
セクター2 バニャイア 4.7km
セクター3 ラーディ 4.4km
セクター4 コムーネ・ディ・ムルロ 5.5km
セクター5 ルチニャーノ・ダッソ 11.9km
セクター6 ピエーヴェ・ア・サルティ 8.0km
セクター7 サンマルティーノ・イン・グラニア 9.5km
セクター8 モンテ・サンテ・マリエ 11.5km
セクター9 モンテアペルティ 0.8km
セクター10 コッレ・ピンツゥート 2.4km
セクター11 レ・トルフェ 1.1km
ストラーデビアンケ歴代優勝者
2007年 アレクサンドル・コロブネフ(ロシア)
2008年 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
2009年 トーマス・ロヴクヴィスト(スウェーデン)
2010年 マキシム・イグリンスキー(カザフスタン)
2011年 フィリップ・ジルベール(ベルギー)
2012年 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
2013年 モレーノ・モゼール(イタリア)
2014年 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)
2015年 ゼネク・スティバル(チェコ)
2016年 ファビアン・カンチェラーラ(スイス)
text:Kei Tsuji
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