2016/10/25(火) - 12:36
オランダのファルケンブルグで開催されたUCIワールドカップ第3戦。落車で遅れたワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)の追い上げは届かず、マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が勝利を挙げた。
UCIシクロクロスワールドカップ第3戦の舞台は、アムステル・ゴールドレースの開催地としても知られるオランダのファルケンブルグ。アップダウンに富む1周3100mのコースは大部分が硬く締まった土と芝生だが、長い階段や下りの切り返し、逆バンクのキャンバーを斜めに抜ける箇所など、テクニカルセクションが多く含まれていることが特徴だ。
号砲一発好スタートを切ったのは、ここ最近波に乗りきれていなかったラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)。影を潜めていた「ファンデルホールショット」で先頭に立つと、トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)や世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)を従えて積極的にレースをリードしていく。
しかしファンデルハールは2周目の湿った左コーナーで痛恨のスリップダウン。すぐに復帰したものの、この落車でシューズを壊してしまいペースを乱すことに。「少し走り方が雑だったかもしれない。半周以上も壊れたシューズで走り、パワーロスしてしまった。表彰台を狙える調子の良さだったけれど残念」と振り返っている。
ファンデルハールに代わってファンアールトが先頭に立ち、ライバルのマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が追走に入る。この2名には中盤になってメーウセン、マイケル・ファントーレンハウトとケヴィン・パウエルス(共にベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)が追いつき、5名が一塊になって60分間のレースが進行していった。
するとファンデルポールがにわかにペースを上げて数秒差で先行開始。ファンアールトが追撃に入り、メーウセンとファントーレンハウトが追従していく。しかし8周目序盤の逆キャンバー区間でファンアールトが転倒。後続のメーウセンを巻き込み、さらにチェーンを落としたことで更なるタイムロスを喫してしまう。「限界で走っている時にミスが起こる。シンプルにファンデルポールが速かった」と振り返る世界王者は猛追したものの、ここで生まれたロスをカバーすることは叶わなかった。
大きなリードを得たオランダチャンピオン。そのまま残りの周回を淡々とこなし、メーウセンとファントーレンハウトを交わし急激に追い上げるファンアールトを抑え、ゆっくりとフィニッシュラインでガッツポーズ。スーパープレスティージュ第1戦と第2戦に続き、再びファンアールトとの一騎打ちを制した。
「自分もリミットで走っていた。ワウトは最も落車をしない選手の一人だから、最初はなぜ突然にリードが生まれたか分からなかったんだ。序盤からファンアールトのプレッシャーが強く、彼が逃げた時に差を詰めるのがとても苦しかった。彼の調子自体も分からなかったし、逃げはあくまでオプションだった」と自国開催のワールドカップを制したファンデルポールはコメントしている。
また、竹之内悠(日本、東洋フレーム)は50位。次なるワールドカップ開催地は11月20日のベルギーはコクサイデ。昨年スヴェン・ネイス(ベルギー)とファンアールトが死闘を繰り広げた砂の名コースが舞台だ。
UCIシクロクロスワールドカップ2016-2017第3戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) 1h05’13”
2位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +14”
3位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス) +21”
4位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +34”
5位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス) +49”
6位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +56”
7位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン) +1’07”
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +1’22”
9位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート) +1’28”
10位 ティム・メルリエ(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +1’33”
50位 竹之内悠(日本、東洋フレーム)
text:So.Isobe
photo:CorVos
UCIシクロクロスワールドカップ第3戦の舞台は、アムステル・ゴールドレースの開催地としても知られるオランダのファルケンブルグ。アップダウンに富む1周3100mのコースは大部分が硬く締まった土と芝生だが、長い階段や下りの切り返し、逆バンクのキャンバーを斜めに抜ける箇所など、テクニカルセクションが多く含まれていることが特徴だ。
号砲一発好スタートを切ったのは、ここ最近波に乗りきれていなかったラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)。影を潜めていた「ファンデルホールショット」で先頭に立つと、トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア)や世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス)を従えて積極的にレースをリードしていく。
しかしファンデルハールは2周目の湿った左コーナーで痛恨のスリップダウン。すぐに復帰したものの、この落車でシューズを壊してしまいペースを乱すことに。「少し走り方が雑だったかもしれない。半周以上も壊れたシューズで走り、パワーロスしてしまった。表彰台を狙える調子の良さだったけれど残念」と振り返っている。
ファンデルハールに代わってファンアールトが先頭に立ち、ライバルのマテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン)が追走に入る。この2名には中盤になってメーウセン、マイケル・ファントーレンハウトとケヴィン・パウエルス(共にベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)が追いつき、5名が一塊になって60分間のレースが進行していった。
するとファンデルポールがにわかにペースを上げて数秒差で先行開始。ファンアールトが追撃に入り、メーウセンとファントーレンハウトが追従していく。しかし8周目序盤の逆キャンバー区間でファンアールトが転倒。後続のメーウセンを巻き込み、さらにチェーンを落としたことで更なるタイムロスを喫してしまう。「限界で走っている時にミスが起こる。シンプルにファンデルポールが速かった」と振り返る世界王者は猛追したものの、ここで生まれたロスをカバーすることは叶わなかった。
大きなリードを得たオランダチャンピオン。そのまま残りの周回を淡々とこなし、メーウセンとファントーレンハウトを交わし急激に追い上げるファンアールトを抑え、ゆっくりとフィニッシュラインでガッツポーズ。スーパープレスティージュ第1戦と第2戦に続き、再びファンアールトとの一騎打ちを制した。
「自分もリミットで走っていた。ワウトは最も落車をしない選手の一人だから、最初はなぜ突然にリードが生まれたか分からなかったんだ。序盤からファンアールトのプレッシャーが強く、彼が逃げた時に差を詰めるのがとても苦しかった。彼の調子自体も分からなかったし、逃げはあくまでオプションだった」と自国開催のワールドカップを制したファンデルポールはコメントしている。
また、竹之内悠(日本、東洋フレーム)は50位。次なるワールドカップ開催地は11月20日のベルギーはコクサイデ。昨年スヴェン・ネイス(ベルギー)とファンアールトが死闘を繰り広げた砂の名コースが舞台だ。
UCIシクロクロスワールドカップ2016-2017第3戦結果
1位 マテュー・ファンデルポール(オランダ、ベオバンク・コレンドン) 1h05’13”
2位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +14”
3位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス) +21”
4位 トム・メーウセン(ベルギー、テレネット・フィデア) +34”
5位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス) +49”
6位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +56”
7位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン) +1’07”
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +1’22”
9位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート) +1’28”
10位 ティム・メルリエ(ベルギー、クレラン・ファストフートサービス) +1’33”
50位 竹之内悠(日本、東洋フレーム)
text:So.Isobe
photo:CorVos
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