明日10月10日(月・祝)に、JCXシリーズ開幕戦となる茨城シクロクロス第2戦、小貝川リバーサイドパークが開催される。そのプレビューと、JCXシリーズについておさらいしておこう。



本格的に開幕する国内CXシーズン。JCX開幕戦の舞台は茨城、小貝川リバーサイドパーク本格的に開幕する国内CXシーズン。JCX開幕戦の舞台は茨城、小貝川リバーサイドパーク photo:Makoto.AYANO
全日本選手権は12月1日に宇都宮の道の駅うつのみやろまんちっく村で開催全日本選手権は12月1日に宇都宮の道の駅うつのみやろまんちっく村で開催 photo:Satoshi.Oda/Kasukabe Vision FILMzJCXシリーズ(ジャパンシクロクロスシリーズ)とは、2013-2014シーズンより開催されている、全国で開催されるAJOCC(日本シクロクロス競技主催者協会)公認レースの中から選定した大会をシリーズ化したもの。上位入賞者にはJCXポイントが加算され、この積算によってJCXシリーズチャンピオンを決定するほか、世界選手権参加選手の選考や全日本選手権参加資格、スタート順などの精度を上げる為のJCFナショナルランキングを確立していくことができるというシステムだ。

今年から一般社団法人化したAJOCCが定める、2016-2017シーズンのJCXシリーズは全12戦。明日10月10日(月・祝)に開催される第1戦小貝川リバーサイドパーク(茨城シクロクロス)を皮切りに、2月12日(日)のお台場海浜公園(シクロクロス東京)まで、5か月に渡って国内シクロクロスシーンが熱気を帯びる。

日本国内のUCIレースは10月30日の東北CX Project第1戦グリバーさがえと、11月20日の関西シクロクロス第4戦マキノ高原、そして11月28日からのRaphaスーパークロス野辺山2連戦の合計4レース(いずれもクラス2)。全日本選手権は12月11日に宇都宮の道の駅うつのみやろまんちっく村で開催される。



昨シーズンのJCF王者、小坂光と與那嶺恵理のコメント

小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) photo:Masakazu.Abe「UCIレースと全日本選手権にフォーカスして、その他のレースも楽しんで走りたい」與那嶺恵理「UCIレースと全日本選手権にフォーカスして、その他のレースも楽しんで走りたい」與那嶺恵理 Photo:Kikuzo小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)

今年の目標は、何と言ってもチームの地元である宇都宮で開催される全日本選手権です。私を応援してくれる方も非常に多い中、もちろんプレッシャーもありますが、その声に応えたい。私にとっては絶対に負けられない戦いです。1ヶ月前に走った中国CXレースの結果は昨年とあまり変わらないものでしたが、そこから順調に練習を積んでこれています。前田公平くんら若手も力を付けてきているので、全日本に照準を合わせつつ、JCXレースでの勝ちを狙っていきたいと考えています。

與那嶺恵理(Poitou-Charentes Futuroscope 86)

今年は、ロードのシーズン終了が遅いため、シクロクロスシーズンインも遅くなってしまいますが、今年も元気にシクロクロスを走ります!また、来年のロードシーズンインのスケジュールもあるため、JCXフル参戦は難しいのですが、UCIレースと全日本選手権にフォーカスして、その他のレースも楽しんで走ろうと思います!選手の皆さん、応援して下さる皆さん、今年も会場でよろしくお願いします!



JCXシリーズ JCXポイント対象レース
第1戦 10月10日(月・祝) 小貝川リバーサイドパーク(茨城シクロクロス)
第2戦 10月23日(日) 白樺湖(シクロクロスミーティング)
第3戦 10月30日(日) グリバーさがえ(東北CX Project)     UCI.C2
第4戦 11月6日(日) ワイルドネイチャープラザ(東海シクロクロス)
第5戦 11月20日(日) マキノ高原(関西シクロクロス)       UCI.C2
第6戦 11月26日(土) 野辺山滝沢牧場(シクロクロスミーティング) UCI.C2
第7戦 11月27日(日) 野辺山滝沢牧場(シクロクロスミーティング) UCI.C2
全日本 12月11日(日) 道の駅うつのみや ろまんちっく村
第8戦 12月18日(日) 中井中央公園(湘南シクロクロス)
第9戦 12月25日(日) 烏丸半島(関西シクロクロス)
第10戦 1月8日(日) 山口下関(中国シクロクロス)
第11戦 1月15日(日) 蔵王(東北CX Project)
第12戦 2月12日(日) お台場海浜公園(シクロクロス東京)



第1戦の舞台となる小貝川リバーサイドパーク。コースが例年よりも延長されている第1戦の舞台となる小貝川リバーサイドパーク。コースが例年よりも延長されている テクニックとパワーの両面が求められる小貝川リバーサイドパークのコーステクニックとパワーの両面が求められる小貝川リバーサイドパークのコース photo:Makoto.AYANOオルガナイザーの影山善明さん(右)オルガナイザーの影山善明さん(右) photo:Makoto.AYANO第1戦の舞台となる小貝川リバーサイドパーク。2013年に初開催を迎え、関東のホビーCXレーサー間では定番となった茨城シクロクロスの第2戦として開催されるレースだ。

会場はその名の通り、小貝川の河川敷にある市民公園を利用したもので、今年はコースが昨年までの1周2.0kmから2.5kmへと延長され、よりスピーディーなレース展開になると予想されている。平坦ながら細かな切り返しと凹凸、そして重い直線が連続するため、テクニックとパワーの両面が求められるコースだ。昨年は前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)を下した小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)が優勝し、昨年のJCXランキング総合優勝に繋げている。

今年のC1カテゴリーには計79名がエントリーしており、やはり小坂光が優勝最有力候補。前田、丸山厚(BOMA RACING)ら、関東や信州のエリートレーサーがずらりと名を連ねている。14名エントリーのCL1はCL2やマスターズとの混走ではなく、独立したレースとして開催される。

また、会場の小貝川リバーサイドパークは取手市の協力の元、継続的な草刈り作業が行われ(エリア限定とはなるものの)、真夏を除いてほぼ通年シクロクロス練習に使えるフィールドとして提供されている場所。

主催者の影山善明さんは「継続的な大会開催と、マナー意識の高いユーザーの力が合わされば、今後も首都圏のCXライダーにとって有用なフィールドとして使って頂ける。ぜひマナーを守って楽しく遊んで欲しい」と語っている。

土曜日に雨が降り注いだ会場だが、当日の天気予報は朝から晴れ。JCX開幕戦は好天の下で開催されそうだ。

text:So.Isobe

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