2016/09/18(日) - 23:03
9月19日から25日までの7日間、オランダとベルギーを舞台にエネコ・ツアー(UCIワールドツアー)が開催される。世界トップクラスのスプリンターやTTスペシャリスト、そしてクラシックハンターが揃うステージレースの注目点をチェックしておきましょう。
オランダとベルギーを駆け抜ける7日間
オランダとベルギーを舞台に7日間の日程で開催されるエネコ・ツアー。1948年から開催されていた「ツール・デ・ペイ・バ(ツアー・オブ・オランダ)」が大会の前身であり、2005年のUCIプロツアー発足に伴ってオランダの電力会社がスポンサーにつき、現在の名称に改められている。
2016年大会はオランダ北部で開幕。7日間のコースは変化に富んでおり、9.6kmの個人タイムトライアルと20.9kmのチームタイムトライアルも登場する。前半はスプリンター向きのステージが続くが、後半は「北のクラシック」と「アルデンヌ・クラシック」さながらのステージが連続する。大会最長202kmで行われる第4ステージには石畳区間が6カ所登場する。
第6ステージはオランダ南部リンブルフ州に近い丘陵地帯を駆け抜ける「アムステルゴールドレース」を思わせるアップダウンコース。さらにベルギーのフランドル地方を駆け抜け、ミュール・ファン・ヘラールツベルヘンやボスベルグなど激坂を17ヶ所クリアする「ロンド・ファン・フラーンデレン」さながらの第7ステージで大会は締めくくられる。
エネコ・ツアー2016ステージリスト
9月19日(月)第1ステージ ボルスヴァルト〜ボルスヴァルト(オランダ)184.7km
9月20日(火)第2ステージ ブレダー〜ブレダー(オランダ)9.6km(個人TT)
9月21日(水)第3ステージ ブランケンベルへ(ベルギー)〜アルドーイェ(ベルギー)186km
9月22日(木)第4ステージ アールテル(ベルギー)〜サンピエール・ルウ(ベルギー)202km
9月23日(金)第5ステージ シッタルトヘレーン〜シッタルトヘレーン(オランダ)20.9km(チームTT)
9月24日(土)第6ステージ リエムスト(ベルギー)〜ラナーケン(ベルギー)197.2km
9月25日(日)第7ステージ ボルネム(ベルギー)〜ヘラールツベルヘン(ベルギー)197.8km
世界選を控えたスプリンターやクラシックハンター、TTスペシャリスト集結
カタールで開催されるロード世界選手権エリートロードレースはエネコ・ツアー閉幕の3週間後。つまりアルカンシェル(世界チャンピオンジャージ)に照準を合わせる選手たちがこのエネコ・ツアーで最終調整に入る。
UCIワールドツアーレースのGPケベック優勝&GPモントリオール2位の成績を残したペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)や、GPケベック2位&GPモントリオール優勝のグレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)は好調を維持したまま出場。このエネコ・ツアーで結果を残すことができれば、サガンはUCIワールドツアーランキング首位が堅実なものになる。
2014年から大会2連覇を達成しているティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)やゼネク・スティバル(チェコ、エティックス・クイックステップ)、ラース・ボーム(オランダ、アスタナ)、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)ら、過去の総合優勝経験者も勢ぞろい。
他にもトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)やローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)といったTTスペシャリストも総合争いに絡んでくるだろう。
地元ベルギーで結果を残したいエティックス・クイックステップは、スティバルの他にもトム・ボーネン(ベルギー)やマルセル・キッテル(ドイツ)、そしてトニ・マルティン(ドイツ)を揃える超強力なラインナップだ。
アルカンシェル候補に挙げられるスプリンターのアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)らが前半の平坦ステージで力を見せるだろう。
アップダウンコースもこなせるマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・バイクエクスチェンジ)やジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)に有利なステージも多く、新鋭ディラン・フルーネヴェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)やカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)らにも注目。アルノー・デマール(フランス、FDJ)とナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)の成績はロード世界選手権のフランス代表選考に響いてくるだろう。
ブエルタ・ア・エスパーニャを完走したばかりの新城幸也(ランプレ・メリダ)は2009年に続く2度目のエネコ・ツアー出場。新城は7年前の大会でスプリントに絡み、第4ステージ14位、第5ステージ13位という成績を残している。
text:Kei Tsuji
オランダとベルギーを駆け抜ける7日間
オランダとベルギーを舞台に7日間の日程で開催されるエネコ・ツアー。1948年から開催されていた「ツール・デ・ペイ・バ(ツアー・オブ・オランダ)」が大会の前身であり、2005年のUCIプロツアー発足に伴ってオランダの電力会社がスポンサーにつき、現在の名称に改められている。
2016年大会はオランダ北部で開幕。7日間のコースは変化に富んでおり、9.6kmの個人タイムトライアルと20.9kmのチームタイムトライアルも登場する。前半はスプリンター向きのステージが続くが、後半は「北のクラシック」と「アルデンヌ・クラシック」さながらのステージが連続する。大会最長202kmで行われる第4ステージには石畳区間が6カ所登場する。
第6ステージはオランダ南部リンブルフ州に近い丘陵地帯を駆け抜ける「アムステルゴールドレース」を思わせるアップダウンコース。さらにベルギーのフランドル地方を駆け抜け、ミュール・ファン・ヘラールツベルヘンやボスベルグなど激坂を17ヶ所クリアする「ロンド・ファン・フラーンデレン」さながらの第7ステージで大会は締めくくられる。
エネコ・ツアー2016ステージリスト
9月19日(月)第1ステージ ボルスヴァルト〜ボルスヴァルト(オランダ)184.7km
9月20日(火)第2ステージ ブレダー〜ブレダー(オランダ)9.6km(個人TT)
9月21日(水)第3ステージ ブランケンベルへ(ベルギー)〜アルドーイェ(ベルギー)186km
9月22日(木)第4ステージ アールテル(ベルギー)〜サンピエール・ルウ(ベルギー)202km
9月23日(金)第5ステージ シッタルトヘレーン〜シッタルトヘレーン(オランダ)20.9km(チームTT)
9月24日(土)第6ステージ リエムスト(ベルギー)〜ラナーケン(ベルギー)197.2km
9月25日(日)第7ステージ ボルネム(ベルギー)〜ヘラールツベルヘン(ベルギー)197.8km
世界選を控えたスプリンターやクラシックハンター、TTスペシャリスト集結
カタールで開催されるロード世界選手権エリートロードレースはエネコ・ツアー閉幕の3週間後。つまりアルカンシェル(世界チャンピオンジャージ)に照準を合わせる選手たちがこのエネコ・ツアーで最終調整に入る。
UCIワールドツアーレースのGPケベック優勝&GPモントリオール2位の成績を残したペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)や、GPケベック2位&GPモントリオール優勝のグレッグ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシング)は好調を維持したまま出場。このエネコ・ツアーで結果を残すことができれば、サガンはUCIワールドツアーランキング首位が堅実なものになる。
2014年から大会2連覇を達成しているティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・ソウダル)やゼネク・スティバル(チェコ、エティックス・クイックステップ)、ラース・ボーム(オランダ、アスタナ)、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)ら、過去の総合優勝経験者も勢ぞろい。
他にもトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)やローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)といったTTスペシャリストも総合争いに絡んでくるだろう。
地元ベルギーで結果を残したいエティックス・クイックステップは、スティバルの他にもトム・ボーネン(ベルギー)やマルセル・キッテル(ドイツ)、そしてトニ・マルティン(ドイツ)を揃える超強力なラインナップだ。
アルカンシェル候補に挙げられるスプリンターのアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル)、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、チームスカイ)、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)らが前半の平坦ステージで力を見せるだろう。
アップダウンコースもこなせるマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・バイクエクスチェンジ)やジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)に有利なステージも多く、新鋭ディラン・フルーネヴェーヘン(オランダ、ロットNLユンボ)やカレイブ・ユアン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)らにも注目。アルノー・デマール(フランス、FDJ)とナセル・ブアニ(フランス、コフィディス)の成績はロード世界選手権のフランス代表選考に響いてくるだろう。
ブエルタ・ア・エスパーニャを完走したばかりの新城幸也(ランプレ・メリダ)は2009年に続く2度目のエネコ・ツアー出場。新城は7年前の大会でスプリントに絡み、第4ステージ14位、第5ステージ13位という成績を残している。
text:Kei Tsuji
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