2016/09/12(月) - 12:35
初のグランツ-ルで区間2勝目を飾ったコルトニールセンは「マドリードでもう1勝できるなんてアメージングだ」と喜びを表現。総合優勝に輝いたキンタナは「フルームとの戦いは素晴らしかった」とライバルを称えると同時に、「ツール総合優勝という夢が残っている」と次なる目標を語った。
ステージ2勝目を飾ったマグナス・コルトニールセン(デンマーク、オリカ・バイクエクスチェンジ)
信じられないよ。今回のブエルタは僕の初めてのグランツールだ。1勝しただけでも信じられないことなのに、マドリードの最終ステージでもう1勝できるなんてアメージングだ。ここまでオリカ・バイクエクスチェンジはステージ3勝とエステバンの総合3位、そしてイェーツのトップ10入りと、素晴らしい3週間をこのチームと共に過ごさせてもらった。
ステージ2位のダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ)
タイミングが少し早すぎたように思う。チームメイト、特にミカエル(ゴーグル)は絶好の位置まで引き上げてくれたが、最後は追い風に乗ってスプリントを仕掛けた。でもあと50m待てば結果は違っていたかもしれない。コルトニールセンはとても強かった。ブエルタでの勝利は逃したが、僕にとっては良い3週間だった。
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を飾ったナイロ・キンタナ(コロンビア・モビスター)
素晴らしい。特別な感情を抱いている。これまでに数度、ブエルタの総合優勝争いを演じてきたけど、ついに夢が叶った。今朝、総合優勝することができたんだと実感はしていたけど、フィニッシュラインを越えるまでは手をあげることはしなかった。
僕のことを献身的に支えてくれたチームをとても誇りに思う。自分の置かれている状況と、ライバル勢が強力であったことを考えれば、今回の勝利は大きな意味を持つ。フルームとの戦いは素晴らしかったし、見応えがあったと思う。彼は偉大なライバルであり、僕は彼の全てを受け入れている。
まだ、ツール・ド・フランスで総合優勝するという夢が残っているが、将来的にその夢を叶えることができると考えている。そのゴールに向けて、努力し続けていくつもりだ。
総合2位を獲得したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
初日のチームTTを含めば今大会では3回のステージ優勝を挙げることができ、チームとしても成功したブエルタと言うことができる。もちろん総合優勝を狙って参戦した。しかし、ツール・ド・フランスで総合優勝し、リオオリンピックでも個人TTで銅メダルを獲得でき、キャリアの中でも最も成功した1年になった。加えてブエルタを完走することでき、満足している。ただただ、ブエルタでのナイロは素晴らしかった。
逆転で総合3位を獲得したエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ)
僕とチームが課した今シーズンの目標は、2つのグランツールにおいて、総合争いで優れたパフォーマンスを発揮すること。今はそれが達成できたと考えている。チームにとって、今回のブエルタはとても大きな意味があり、ステージ4勝を挙げ、2人のライダーを総合トップ10に送り込むことができた。
(グランツールで総合優勝できるかと聞かれ)もちろん。3つのグランツール全てで可能だと考えているし、いつかその時が来る。今年は僕の番では無かったけど、2年後か3年後にはチャンスが巡ってくるはずだ。そのために重要なのは、常に挑戦し、自らを信じ続け、鍛錬を怠らないことだ。
総合4位&総合敢闘賞のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
(同じく総合4位で終えた)2013年のツール・ド・フランスが終わったあと、当時の僕はもっと嫉妬深く表彰台を見つめていた。けれど、今は違う。この3週間の中盤で、すでに総合優勝争いからは脱落しかけていたわけだし、数秒差で表彰台を逃す結果にはなったけど、そこまで落胆してはいない。仕方ないことだと捉えている。
でも、レースの組み立て方や積極性には満足している。素晴らしい戦いが目の前で繰り広げられ、その中で戦うことができ、ありがたく感じている。来年は新しい目標があり、今年とは違ってくるだろう。
マイヨプントスのファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
ステージ優勝は叶わなかったが、僕にとってマイヨプントスは同じような意味を持つものだ。今日はチームメイト全員が僕のために動いてくれて、それがモチベーションにも繋がった。レース中はこのジャージがまだ僕のものではないような気がしていて、不思議な気分だった。
昨日追い込んだことでスプリントにトライする脚はなかったので、ずっとバルベルデをマークしていた。でも彼は最終的にスプリントに加わらなかったので、僕は集団内で平穏にゴールするだけで良かった。マイヨプントスは僕だけではなく、力を分けてくれたチームメイトや、アムステル・ゴールドレースでのクラッシュの後にずっとサポートしてくれた周りの人たちのものでもある。成功している選手の味方になるのは簡単だが、不調の時に側に居続けてくれたのはありがたかったし、簡単なことではないんだ。そういう意味でもマイヨプントスはとても価値のあるもの。
ブエルタ序盤は選手間でのレース経験があまり無かったこともあって、連携が上手く取れないこともあった。でも1週間経った時にチームは家族のようになっていたんだ。とてもチーム内の居心地が良くて、脚以外は厳しいグランツールを走っている気分にならなかった。それだけリラックスできていたんだ。デモル監督はずっと僕のモチベーションを高め続けてくれていた。
マイヨモンターニャのオマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ)
今年のブエルタはずっと厳しいレースが続いた。最初こそ山岳賞は狙っていなかったが、途中から可能性が見えてきた。僕としても山岳賞を獲得したいというモチベーションは高く、チームとしても大きな目標の一つだった。
でもエリッソンドが強力で、彼と戦ったステージは究極にタフなものだった。チームのために、そしてクベカのために最終ステージ後の表彰台に立てたことは本当に良かった。2枚目のマイヨモンターニャだが、これからの将来に向けてやる気を高めてくれる存在になるだろう。
チーム総合優勝に輝いたBMCレーシングのダニーロ・ウィス(スイス)
ステージ優勝とステージ2位が3つ、そしてチーム総合優勝に4日間のマイヨロホ着用と、BMCレーシングにとって良いブエルタだったと思う。もちろんサムエル・サンチェスの落車リタイア、ティージェイ・ヴァンガーデレンの不調リタイア、フィリップ・ジルベールの落車など困難な状況もあったが、ポジティブな結果になった。個人的には第13ステージの2位や、ドラッカーのスプリントの手助けができて良かった。
text:So.Isobe, Yuya.Yamamoto
ステージ2勝目を飾ったマグナス・コルトニールセン(デンマーク、オリカ・バイクエクスチェンジ)
信じられないよ。今回のブエルタは僕の初めてのグランツールだ。1勝しただけでも信じられないことなのに、マドリードの最終ステージでもう1勝できるなんてアメージングだ。ここまでオリカ・バイクエクスチェンジはステージ3勝とエステバンの総合3位、そしてイェーツのトップ10入りと、素晴らしい3週間をこのチームと共に過ごさせてもらった。
ステージ2位のダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ)
タイミングが少し早すぎたように思う。チームメイト、特にミカエル(ゴーグル)は絶好の位置まで引き上げてくれたが、最後は追い風に乗ってスプリントを仕掛けた。でもあと50m待てば結果は違っていたかもしれない。コルトニールセンはとても強かった。ブエルタでの勝利は逃したが、僕にとっては良い3週間だった。
ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝を飾ったナイロ・キンタナ(コロンビア・モビスター)
素晴らしい。特別な感情を抱いている。これまでに数度、ブエルタの総合優勝争いを演じてきたけど、ついに夢が叶った。今朝、総合優勝することができたんだと実感はしていたけど、フィニッシュラインを越えるまでは手をあげることはしなかった。
僕のことを献身的に支えてくれたチームをとても誇りに思う。自分の置かれている状況と、ライバル勢が強力であったことを考えれば、今回の勝利は大きな意味を持つ。フルームとの戦いは素晴らしかったし、見応えがあったと思う。彼は偉大なライバルであり、僕は彼の全てを受け入れている。
まだ、ツール・ド・フランスで総合優勝するという夢が残っているが、将来的にその夢を叶えることができると考えている。そのゴールに向けて、努力し続けていくつもりだ。
総合2位を獲得したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
初日のチームTTを含めば今大会では3回のステージ優勝を挙げることができ、チームとしても成功したブエルタと言うことができる。もちろん総合優勝を狙って参戦した。しかし、ツール・ド・フランスで総合優勝し、リオオリンピックでも個人TTで銅メダルを獲得でき、キャリアの中でも最も成功した1年になった。加えてブエルタを完走することでき、満足している。ただただ、ブエルタでのナイロは素晴らしかった。
逆転で総合3位を獲得したエステバン・チャベス(コロンビア、オリカ・バイクエクスチェンジ)
僕とチームが課した今シーズンの目標は、2つのグランツールにおいて、総合争いで優れたパフォーマンスを発揮すること。今はそれが達成できたと考えている。チームにとって、今回のブエルタはとても大きな意味があり、ステージ4勝を挙げ、2人のライダーを総合トップ10に送り込むことができた。
(グランツールで総合優勝できるかと聞かれ)もちろん。3つのグランツール全てで可能だと考えているし、いつかその時が来る。今年は僕の番では無かったけど、2年後か3年後にはチャンスが巡ってくるはずだ。そのために重要なのは、常に挑戦し、自らを信じ続け、鍛錬を怠らないことだ。
総合4位&総合敢闘賞のアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
(同じく総合4位で終えた)2013年のツール・ド・フランスが終わったあと、当時の僕はもっと嫉妬深く表彰台を見つめていた。けれど、今は違う。この3週間の中盤で、すでに総合優勝争いからは脱落しかけていたわけだし、数秒差で表彰台を逃す結果にはなったけど、そこまで落胆してはいない。仕方ないことだと捉えている。
でも、レースの組み立て方や積極性には満足している。素晴らしい戦いが目の前で繰り広げられ、その中で戦うことができ、ありがたく感じている。来年は新しい目標があり、今年とは違ってくるだろう。
マイヨプントスのファビオ・フェリーネ(イタリア、トレック・セガフレード)
ステージ優勝は叶わなかったが、僕にとってマイヨプントスは同じような意味を持つものだ。今日はチームメイト全員が僕のために動いてくれて、それがモチベーションにも繋がった。レース中はこのジャージがまだ僕のものではないような気がしていて、不思議な気分だった。
昨日追い込んだことでスプリントにトライする脚はなかったので、ずっとバルベルデをマークしていた。でも彼は最終的にスプリントに加わらなかったので、僕は集団内で平穏にゴールするだけで良かった。マイヨプントスは僕だけではなく、力を分けてくれたチームメイトや、アムステル・ゴールドレースでのクラッシュの後にずっとサポートしてくれた周りの人たちのものでもある。成功している選手の味方になるのは簡単だが、不調の時に側に居続けてくれたのはありがたかったし、簡単なことではないんだ。そういう意味でもマイヨプントスはとても価値のあるもの。
ブエルタ序盤は選手間でのレース経験があまり無かったこともあって、連携が上手く取れないこともあった。でも1週間経った時にチームは家族のようになっていたんだ。とてもチーム内の居心地が良くて、脚以外は厳しいグランツールを走っている気分にならなかった。それだけリラックスできていたんだ。デモル監督はずっと僕のモチベーションを高め続けてくれていた。
マイヨモンターニャのオマール・フライレ(スペイン、ディメンションデータ)
今年のブエルタはずっと厳しいレースが続いた。最初こそ山岳賞は狙っていなかったが、途中から可能性が見えてきた。僕としても山岳賞を獲得したいというモチベーションは高く、チームとしても大きな目標の一つだった。
でもエリッソンドが強力で、彼と戦ったステージは究極にタフなものだった。チームのために、そしてクベカのために最終ステージ後の表彰台に立てたことは本当に良かった。2枚目のマイヨモンターニャだが、これからの将来に向けてやる気を高めてくれる存在になるだろう。
チーム総合優勝に輝いたBMCレーシングのダニーロ・ウィス(スイス)
ステージ優勝とステージ2位が3つ、そしてチーム総合優勝に4日間のマイヨロホ着用と、BMCレーシングにとって良いブエルタだったと思う。もちろんサムエル・サンチェスの落車リタイア、ティージェイ・ヴァンガーデレンの不調リタイア、フィリップ・ジルベールの落車など困難な状況もあったが、ポジティブな結果になった。個人的には第13ステージの2位や、ドラッカーのスプリントの手助けができて良かった。
text:So.Isobe, Yuya.Yamamoto