2016/09/15(木) - 09:28
ジャイアントが誇るレーシングロードバイク「TCR ADVANCED」シリーズに、12mmスルーアクスルとフラットマウント台座という最新規格を纏ったディスクブレーキ仕様が追加された。リムブレーキモデルが持つ軽量性を損なうことなく、更なる安定性とコントロール性を手に入れた。
ジャイアント TCR ADVANCED PRO DISC
2015モデルより登場した現行DEFYシリーズと共に、いち早くディスクブレーキロードに参入したジャイアント。そして、昨夏にリムブレーキモデルを刷新した「TCR ADVANCED」シリーズにも待望のディスクブレーキ仕様が追加された。
フレーム設計はリムブレーキ仕様と基本的に共通であり、実際にフレーム単体の状態では見分けがつかないほど。ジオメトリーも変更はなく、ディスクブレーキ化に伴い延長されがちなチェーンステー長も405mmと短いまま。フレーム単体重量は公表されていないものの、負荷が掛かるブレーキ周りにもボリュームアップは見られず、リムブレーキ仕様からの重量増は最小限に留められていると考えられる。
快適性に大きく貢献するVARIANTシートポスト
直線的なフォルムのリアトライアングル
ディスクブレーキ化しても、なお細身なフロントフォーク
ディスクブレーキ周りの設計は、シマノが提唱する最新規格に準じている。エンドは前後共に12mmスルーアクスルに対応しており、エンド幅はフロント100mm/リア142mm。ジャイアントを始めとした各社のロードディスク用ホイールが取り付け可能だ。ブレーキ台座にはフラットマウントを採用する。ローター径は前後共に140mmを標準とし、制動力を確保しながらも、完成車状態での重量増を抑えた。
ブレーキホースはリア側をフレーム内装とした一方で、フロント側を外装とし、左フォークブレードに沿わせた。内装は見た目にスッキリするものの、フォークに穴を開ければ強度低下は避けられず、補強すれば重量増が伴う。そこでTCR ADVANCEDシリーズでは、軽さを重視してフロント側を外装とした。
無駄を削いだ細身のトップチューブ
ねじれ剛性に優れる長方形断面の「MEGADRIVE」ダウンチューブ
足回りはジャイアントで固められ、カーボンリム採用の「SLR1 DISC」ホイールに、チューブレスタイヤ「GAVIA SL」を組み合わせる(ADVANCED PRO完成車)
12mmスルーアクスルにフラットマウントと、ブレーキ周りは最新規格をおさえた
その他の設計については、前述の通りにリムブレーキ仕様とほぼ共通だ。シェイプアップされた各チューブや、ねじれ剛性に優れる長方形断面の「MEGADRIVE」ダウンチューブ、安定したハンドリングを可能とする独自の超大径ステアリングコラム「OVERDRIVE2」、シェル幅を目一杯広げたBB設計「POWERCORE」などによって重量剛性比を向上。更なる高効率な走りが可能となった。
ジャイアントがレーシングモデルに挙って採用する独自規格の超大径ステアリングコラム「OVERDRIVE2」により、ディスクブレーキの高負荷に対しても優れた安定性を発揮。DEFYに採用される「D-FUSE」と、先代TCR ADVANCEDシリーズに採用されていた涙滴断面の「VECTOR」をミックスしたシートポストデザイン「VARIANT」は、レースバイクに求められる振動吸収性の確保に貢献している。
ジャイアント TCR ADVANCED SL DISC(ブルー) (c)ジャイアント
TCR ADVANCEDシリーズのディスクブレーキ仕様は2グレード/2モデルが国内展開される。「TCR ADVANCED SL DISC」は、T-800グレードの炭素原糸からジャイアントの自社工場で手作業によって製造されるADVANCED SLカーボンを採用したハイエンドモデル。進化した「CONTINUOUS FIBER TECHNOLOGY(連続炭素繊維工法)」と合わせて、ライドクオリティを高めながらも軽量性を徹底的に追求した1台だ。シートポストはISP仕様。販売はフレームセットで行われ、サイズは4種類だ。
「TCR ADVANCED PRO DISC」は、T-700グレードの炭素原糸から製造されるADVANCEDカーボンを素材に採用したセカンドグレード。基本的なフレーム形状は上位グレードと共通だが、シートポストは非ISP仕様で、臼式のシートクランプにより、自在に調整可能だ。販売はシマノULTEGRA Di2をメインコンポーネントとする完成車で行われる。ブレーキはシマノのロード用油圧システム。足回りはジャイアントで固められ、カーボンリム採用の「SLR1 DISC」ホイールに、チューブレスタイヤ「GAVIA SL」を組み合わせる。サイズは4種類をラインアップする。
ディスクブレーキ化と共に「TOTAL RACE BIKE」たるオールラウンド性に磨きをかけた (c)ジャイアント
ジャイアント TCR ADVANCED SL DISC(フレームセット)
フレーム:Advanced SL-Grade Composite OLD142mm VARIANT ISP
フォーク:Advanced SL-Grade Composite, Full Composite OverDrive 2 Column 12mm Axle
サイズ:680mm(XS)、710mm(S)、740mm(M)、770mm(ML)
付属品:RideSence(スピード&ケイデンスセンサー)、FSA製ヘッドパーツ、コラムスペーサー
価 格:320,000円(税抜)
ジャイアント TCR ADVANCED PRO DISC(完成車)
フレーム:Advanced-Grade Composite、OLD142mm VARIANT Composite Seat Pillar
フォーク:Pro-Spec, Advanced-Grade Composite, Full Composite OverDrive 2 Column 12mm Axle
メインコンポーネント:シマノ ULTEGRA Di2
ブレーキ:シマノ R785/RS805
ローター径:140mm
ホイール:ジャイアント SLR1 DISC CARBON
タイヤ:ジャイアント GAVIA SLR 700x25C
サイズ:425mm(XS)、445mm(S)、470mm(M)、500mm(ML)
重 量:7.5kg(Sサイズ)
価 格:470,000円(税抜)
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2015モデルより登場した現行DEFYシリーズと共に、いち早くディスクブレーキロードに参入したジャイアント。そして、昨夏にリムブレーキモデルを刷新した「TCR ADVANCED」シリーズにも待望のディスクブレーキ仕様が追加された。
フレーム設計はリムブレーキ仕様と基本的に共通であり、実際にフレーム単体の状態では見分けがつかないほど。ジオメトリーも変更はなく、ディスクブレーキ化に伴い延長されがちなチェーンステー長も405mmと短いまま。フレーム単体重量は公表されていないものの、負荷が掛かるブレーキ周りにもボリュームアップは見られず、リムブレーキ仕様からの重量増は最小限に留められていると考えられる。
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ディスクブレーキ周りの設計は、シマノが提唱する最新規格に準じている。エンドは前後共に12mmスルーアクスルに対応しており、エンド幅はフロント100mm/リア142mm。ジャイアントを始めとした各社のロードディスク用ホイールが取り付け可能だ。ブレーキ台座にはフラットマウントを採用する。ローター径は前後共に140mmを標準とし、制動力を確保しながらも、完成車状態での重量増を抑えた。
ブレーキホースはリア側をフレーム内装とした一方で、フロント側を外装とし、左フォークブレードに沿わせた。内装は見た目にスッキリするものの、フォークに穴を開ければ強度低下は避けられず、補強すれば重量増が伴う。そこでTCR ADVANCEDシリーズでは、軽さを重視してフロント側を外装とした。
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ジャイアントがレーシングモデルに挙って採用する独自規格の超大径ステアリングコラム「OVERDRIVE2」により、ディスクブレーキの高負荷に対しても優れた安定性を発揮。DEFYに採用される「D-FUSE」と、先代TCR ADVANCEDシリーズに採用されていた涙滴断面の「VECTOR」をミックスしたシートポストデザイン「VARIANT」は、レースバイクに求められる振動吸収性の確保に貢献している。
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TCR ADVANCEDシリーズのディスクブレーキ仕様は2グレード/2モデルが国内展開される。「TCR ADVANCED SL DISC」は、T-800グレードの炭素原糸からジャイアントの自社工場で手作業によって製造されるADVANCED SLカーボンを採用したハイエンドモデル。進化した「CONTINUOUS FIBER TECHNOLOGY(連続炭素繊維工法)」と合わせて、ライドクオリティを高めながらも軽量性を徹底的に追求した1台だ。シートポストはISP仕様。販売はフレームセットで行われ、サイズは4種類だ。
「TCR ADVANCED PRO DISC」は、T-700グレードの炭素原糸から製造されるADVANCEDカーボンを素材に採用したセカンドグレード。基本的なフレーム形状は上位グレードと共通だが、シートポストは非ISP仕様で、臼式のシートクランプにより、自在に調整可能だ。販売はシマノULTEGRA Di2をメインコンポーネントとする完成車で行われる。ブレーキはシマノのロード用油圧システム。足回りはジャイアントで固められ、カーボンリム採用の「SLR1 DISC」ホイールに、チューブレスタイヤ「GAVIA SL」を組み合わせる。サイズは4種類をラインアップする。
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ジャイアント TCR ADVANCED SL DISC(フレームセット)
フレーム:Advanced SL-Grade Composite OLD142mm VARIANT ISP
フォーク:Advanced SL-Grade Composite, Full Composite OverDrive 2 Column 12mm Axle
サイズ:680mm(XS)、710mm(S)、740mm(M)、770mm(ML)
付属品:RideSence(スピード&ケイデンスセンサー)、FSA製ヘッドパーツ、コラムスペーサー
価 格:320,000円(税抜)
ジャイアント TCR ADVANCED PRO DISC(完成車)
フレーム:Advanced-Grade Composite、OLD142mm VARIANT Composite Seat Pillar
フォーク:Pro-Spec, Advanced-Grade Composite, Full Composite OverDrive 2 Column 12mm Axle
メインコンポーネント:シマノ ULTEGRA Di2
ブレーキ:シマノ R785/RS805
ローター径:140mm
ホイール:ジャイアント SLR1 DISC CARBON
タイヤ:ジャイアント GAVIA SLR 700x25C
サイズ:425mm(XS)、445mm(S)、470mm(M)、500mm(ML)
重 量:7.5kg(Sサイズ)
価 格:470,000円(税抜)
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