2016/09/09(金) - 12:08
別府史之の逃げから集団スプリントに持ち込まれた第18ステージ。別府や優勝したコルトニールセン、明日の個人TTを見据えるナイロ・キンタナらのコメントを紹介します。
ステージ優勝を飾ったマグナス・コルトニールセン(デンマーク、オリカ・バイクエクスチェンジ)
素晴らしい気分だ。夢が叶ったよ。僕らの目標はチャベスとイェーツを守り総合順位をキープすることだが、その中でいつもステージを狙い、今回が僕が勝利できた。第12ステージではケウケレールがスプリントで勝ち、そして今回は僕に出番が回ってきた。初めてのグランツアーで勝利できるなんてファンタスティックな気分さ。ここまでオリカ・バイクエクスチェンジはステージ3勝と総合トップ5に2人を送り込んでいる。本当に特別な結果を出せている。
ステージ3位のジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)
残り200mのサインが見えた時、タイミングを待てば囲まれてしまってスプリントができないかもしれないと考えて早駆けした。自分のタイミングではなかったが、結果的には3位という結果に。昨日は集団を長時間牽き続けたことで体力を消耗してしまったことも、勝利に繋がらなかった理由の一つ。もちろんマドリードでのスプリントも狙っているけれど、その前にはTTと厳しい山岳が残っている。慎重にこなしてマドリードまで辿り着いて勝負に加わりたい。
ステージ4位、ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ)
決してイージーデイではなかったが、集団の中で何事もなく過ごしたのでスプリント前に脚は残っていた。でも残り2コーナーの時点で若干ポジションを下げてしまい、左側から全力で踏んだが届かなかった。ティンコフの目標はアルベルトをマドリードまで送り届けることであり、ブエルタはまだ終わっていない。難しいことは分かりきっているが、マイヨロホを獲得するために全力を尽くしていきたい。
逃げに乗り敢闘賞を獲得した別府史之(トレック・セガフレード)
チームのオーダーではフェリーネでスプリントを狙うことになっていたので、自分としてはスプリントに備えるか、逃げに乗るかの二択でした。今まで何度も逃げにトライしたのに決まらず悔しい思いをしていましたが、今日はスプリンターチームが前を固めて逃げやすかったですね。
逃げメンバーが5人と少なく、逃げ切りは厳しいかなと思っていたものの、登りではわざとゆっくり走り、頂上まで残り3km地点でペースを上げるなど色々な技を駆使してタイム差を開いていきましたが、各チームがスプリントに意気込んでいたので厳しかったですね。昨日は体調も優れなかったけれど、今日は調子が良かったのでそういう意味でもブレイクした1日になりました。(jsportsの電話インタビューより)
逃げたルイス・フェルファーク(ベルギー、ロット・ソウダル)
チームの作戦としては最低一人を逃げに送り込むことだった。4人が逃げたので、僕がブリッジを掛けることに。もう数名が合流してくれれば良かったがそれは叶わず。山岳まではゆっくりペースで走り、そこからはスイッチを切り替えてペースを上げた。向かい風を受けている時間が長く、それが影響して残り10kmで捕まってしまった。
マイヨロホのナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
ゴールまで着実に進んでいる。終盤は若干の横風区間があったので少しナーバスだったが、何事もなくステージを終えることができた。自分のことをサポートし続けてくれたチームに感謝したい。1月からここまで走り続けているので、もちろん疲労が無いわけでは無いが、僕の脚はよく回っているよ。目標としている明日のTTをうまく走れるよう頑張りたい。
キャニオンの新型TTバイクは僕の武器になってくれるはずだが、明日のコースは平坦では無い。順位の入れ替わりもあるだろうし、様々な状況が考えられるだろう。僕の得意分野では無いけれど、レースをひっくり返すほどにはならないはずだ。タイムを失うことは確実だが、分ではなく秒単位のロスでまとめたいと思う。
個人TTを見据えるアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
今日はステージを狙ってプッシュした1日だった。ステージを通して集団前方に位置取っていたし、結果にも満足している。今はなるべく早く回復に努め、明日の個人TTでベストなパフォーマンスを搾り出せるよう集中していきたい。昨日と今日の体調は良く、明日が楽しみでもある。今日のステージから明日の予想は立てられないけれど、僕のモチベーションは高い状態だ。
TTはかなりタフなレースになるだろう。ペースを落とさせる登りが多く、非常にテクニカルな部分も用意されている。この辺りの舗装はスムーズだが滑りやすくて、コースには中央分離帯も含まれていた。単純なTTにはならないはずだ。
マドリードでのスプリントを狙う新城幸也(ランプレ・メリダ)
別府さんが逃げていたので、日本の皆さんは楽しく、熱い時間だったと想像できますね。今日はスプリントの為に1日中脚を温存して走っていた。逃げが捕まると一気に道幅も狭くなり、位置取り争いが激しくなった。一人でのスプリントなので風を受けないように隠れながら残り2kmまでは脚も使わずに良い位置を走れていたが、左カーブで一気に埋もれてしまい、先頭には遠くなってどうにもならなくなってしまった。
今更ながら徐々にだが、スプリントの位置取り感覚が良くなってきたので日曜日(最終日)のマドリッド頑張るしかない。明日は個人TTなので、僕としては回復日。タイムアウトにならないようにしっかり走りたいと思う。
text:So.Isobe
ステージ優勝を飾ったマグナス・コルトニールセン(デンマーク、オリカ・バイクエクスチェンジ)
素晴らしい気分だ。夢が叶ったよ。僕らの目標はチャベスとイェーツを守り総合順位をキープすることだが、その中でいつもステージを狙い、今回が僕が勝利できた。第12ステージではケウケレールがスプリントで勝ち、そして今回は僕に出番が回ってきた。初めてのグランツアーで勝利できるなんてファンタスティックな気分さ。ここまでオリカ・バイクエクスチェンジはステージ3勝と総合トップ5に2人を送り込んでいる。本当に特別な結果を出せている。
ステージ3位のジャンピエール・ドラッカー(ルクセンブルク、BMCレーシング)
残り200mのサインが見えた時、タイミングを待てば囲まれてしまってスプリントができないかもしれないと考えて早駆けした。自分のタイミングではなかったが、結果的には3位という結果に。昨日は集団を長時間牽き続けたことで体力を消耗してしまったことも、勝利に繋がらなかった理由の一つ。もちろんマドリードでのスプリントも狙っているけれど、その前にはTTと厳しい山岳が残っている。慎重にこなしてマドリードまで辿り着いて勝負に加わりたい。
ステージ4位、ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ティンコフ)
決してイージーデイではなかったが、集団の中で何事もなく過ごしたのでスプリント前に脚は残っていた。でも残り2コーナーの時点で若干ポジションを下げてしまい、左側から全力で踏んだが届かなかった。ティンコフの目標はアルベルトをマドリードまで送り届けることであり、ブエルタはまだ終わっていない。難しいことは分かりきっているが、マイヨロホを獲得するために全力を尽くしていきたい。
逃げに乗り敢闘賞を獲得した別府史之(トレック・セガフレード)
チームのオーダーではフェリーネでスプリントを狙うことになっていたので、自分としてはスプリントに備えるか、逃げに乗るかの二択でした。今まで何度も逃げにトライしたのに決まらず悔しい思いをしていましたが、今日はスプリンターチームが前を固めて逃げやすかったですね。
逃げメンバーが5人と少なく、逃げ切りは厳しいかなと思っていたものの、登りではわざとゆっくり走り、頂上まで残り3km地点でペースを上げるなど色々な技を駆使してタイム差を開いていきましたが、各チームがスプリントに意気込んでいたので厳しかったですね。昨日は体調も優れなかったけれど、今日は調子が良かったのでそういう意味でもブレイクした1日になりました。(jsportsの電話インタビューより)
逃げたルイス・フェルファーク(ベルギー、ロット・ソウダル)
チームの作戦としては最低一人を逃げに送り込むことだった。4人が逃げたので、僕がブリッジを掛けることに。もう数名が合流してくれれば良かったがそれは叶わず。山岳まではゆっくりペースで走り、そこからはスイッチを切り替えてペースを上げた。向かい風を受けている時間が長く、それが影響して残り10kmで捕まってしまった。
マイヨロホのナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
ゴールまで着実に進んでいる。終盤は若干の横風区間があったので少しナーバスだったが、何事もなくステージを終えることができた。自分のことをサポートし続けてくれたチームに感謝したい。1月からここまで走り続けているので、もちろん疲労が無いわけでは無いが、僕の脚はよく回っているよ。目標としている明日のTTをうまく走れるよう頑張りたい。
キャニオンの新型TTバイクは僕の武器になってくれるはずだが、明日のコースは平坦では無い。順位の入れ替わりもあるだろうし、様々な状況が考えられるだろう。僕の得意分野では無いけれど、レースをひっくり返すほどにはならないはずだ。タイムを失うことは確実だが、分ではなく秒単位のロスでまとめたいと思う。
個人TTを見据えるアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ)
今日はステージを狙ってプッシュした1日だった。ステージを通して集団前方に位置取っていたし、結果にも満足している。今はなるべく早く回復に努め、明日の個人TTでベストなパフォーマンスを搾り出せるよう集中していきたい。昨日と今日の体調は良く、明日が楽しみでもある。今日のステージから明日の予想は立てられないけれど、僕のモチベーションは高い状態だ。
TTはかなりタフなレースになるだろう。ペースを落とさせる登りが多く、非常にテクニカルな部分も用意されている。この辺りの舗装はスムーズだが滑りやすくて、コースには中央分離帯も含まれていた。単純なTTにはならないはずだ。
マドリードでのスプリントを狙う新城幸也(ランプレ・メリダ)
別府さんが逃げていたので、日本の皆さんは楽しく、熱い時間だったと想像できますね。今日はスプリントの為に1日中脚を温存して走っていた。逃げが捕まると一気に道幅も狭くなり、位置取り争いが激しくなった。一人でのスプリントなので風を受けないように隠れながら残り2kmまでは脚も使わずに良い位置を走れていたが、左カーブで一気に埋もれてしまい、先頭には遠くなってどうにもならなくなってしまった。
今更ながら徐々にだが、スプリントの位置取り感覚が良くなってきたので日曜日(最終日)のマドリッド頑張るしかない。明日は個人TTなので、僕としては回復日。タイムアウトにならないようにしっかり走りたいと思う。
text:So.Isobe
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