2016/08/09(火) - 09:40
2016年シーズンよりエティックス・クイックステップが着用するルディプロジェクトのアイウェア。マルセル・キッテルやトム・ボーネンらの視界をサポートする1眼式の新型ハイエンドモデル「TRALYX(トラリクス)」をインプレッションした。
ルディプロジェクトの新たなハイエンドアイウェアとして登場した「TRALYX(トラリクス)」は、エティックス・クイックステップの選手たちが着用する1眼式のレーシングモデル。深い前傾姿勢でもブリッジが視界に入りにくい上下に幅広いレンズデザインを装備し、同時に軽量性、柔軟性、通気性を追求したアイウェアとなっている。
レンズのサイズは横幅137mm、高さ44mm。眉毛の上縁を覆えるほど大きなサイズのレンズとなっているため、木から落ちてくる小枝や前走者が跳ねた小石、虫などが目の近くに当たる心配は少ない。もちろんレンズの端部が視界に入りにくく、ストレス無くライドに集中できるはずだ。
加えて、TRALYXのラインアップにはインパクトXというレンズが用意されている。このレンズは、素材に軍事用や航空用素材として開発された光学用ポリウレタン・ポリマーが採用。自動車に踏み潰されても割れないという優れた柔軟性を持ち、ポリカーボネートに比べて優れた保護性能と信頼性を実現している。
フレームは徹底的に肉抜き加工が施され、レンズ込み重量28gを実現。肉抜きによって軽量性だけではなく通気性や、フィット感に貢献するフレームの柔軟性を向上させることで、TRALYXを優れたフィット感を期待できるアイウェアに仕立てている。
エルゴノーズIXという自在に動かすことができるノーズパッドに加えて、TRALYXでは新設計のテンプルラバーが採用される。通常ラバーの端部までフレームやワイヤーが入れられるが、TRALYXのテンプルラバーは端部にそれらが入れられていない。柔軟に動くため、ヘルメットのクロージャーとの干渉も少なくなっている。
ラインアップはレンズ別にインパクトXモデルとレギュラーモデルの2種類が揃う。どちらのモデルもカラーバリエーションが豊富で、チームウェアなどにマッチするカラーを見つけやすいはずだ。また、テンプルラバーやこめかみ部分のロゴ、ヒンジ部分のカスタムキットも用意されており、好みのデザインにカスタムすることも可能だ。早速インプレッションに移ろう。
― インプレッション
「非常にストレスが少ないアイウェア どのようなスポーツにも使える汎用性がある」
上萩泰司(カミハギサイクル)
今回初めてTRALYXを着用しましたが、あらゆる面でのストレスが非常に少なく、驚きました。深い前傾姿勢で上目遣いとなった時もフレームが邪魔だと感じることもありませんでしたし、通常のポジションの時も視界の妨げになるものはありません。この広い視界が、ストレスが少ないと感じさせたのでしょう。
一般的にテンプルのゴムにフレームやワイヤーが入れられているアイウェアが多いですが、TRALYXに関してはワイヤーが途切れています。ゴムだけとなっているため、耳裏の当たりが柔らかいこともストレスを感じさせない点ですね。ヘルメットを着用した時に、テンプルがクロージャーに干渉することによる不快感も全くありませんでした。
調光レンズは日差しが強いなかでも確実に光を遮ってくれたので、全天候で使いやすいでしょう。また、フレームが非常に軽いので、サイクリングだけではなくランニングなどで使用しても問題ないと感じたアイウェアでした。
「広い視界と、ストレスのないフィット感 高い完成度のアイウェア」
生駒元保(bicycle store RIDEWORKS)
個人的に普段からTRALYXを着用していて、広い視界やストレスのないフィット感、重量の軽さが特長だと感じています。ノーズパッドも自由に調整でき、フィットさせられる人は多いでしょう。バイクだけではなくランニングでも問題なく使用できる完成度が高いアイウェアです。
自転車で走行中に、目とレンズの間に風が巻き込んでくることはありませんし、レンズは曇りにくいです。レンズの調光は、眩しい、あるいは暗いと感じる前に素早く変化してくれる印象です。私は夜も調光レンズのTRALYXを着用していますが、暗いということはなく、今のところ不具合を感じることはありません。虫が多くなるこれからの季節は夜でもアイウェアを着用したいところですが、クリアレンズを別途用意するのも面倒ですから、調光レンズが1つあれば便利ですね。
調光レンズモデルの気になるところは価格でしょうか。しかし、私は性能が良いレンズを選ぶことは重要だと考えており、少々値が張ってもレンズが良いアイウェアを選んで欲しいです。歪みが少ないレンズを着用すれば、長時間着用し続けても目が疲れたり、気分が悪くなったりすることは少なくなるはずですから。このTRALYXも歪みが少ない、レンズ性能が高いアイウェアだと感じています。周りが着用しているものとは違ったもので、性能がいい製品を求めている方にオススメのアイウェアです。
ルディプロジェクト TRALYX
レンズ幅:137mm
テンプル長:136mm
高さ:44mm
重量:28g
ルディプロジェクト TRALYX インパクトXモデル
フレームカラー/レンズ(税抜価格)
ホワイトグロスフレーム/インパクトX2調光ブラックレンズ(29,500円)
アイスシルバーマットフレーム/インパクトX2調光ブラックレンズ(29,500円)
マットブラックフレーム/インパクトX2調光ブラックレンズ(29,500円)
ホワイトグロスフレーム/インパクトX2調光ブラックレンズ(29,500円)
アイスグラファイトマットフレーム/インパクトX2調光レーザーブラックレンズ(32,000円)
ルディプロジェクト TRALYX レギュラーモデル
フレームカラー/レンズ(税抜価格)
レッドフルオグロスフレーム/マルチレーザーオレンジレンズ(25,000円)
イエローフルオグロスフレーム/マルチレーザーオレンジレンズ(25,000円)
ホワイトグロスフレーム/マルチレーザーブルーレンズ(25,000円)
クリスタルグロスフレーム/マルチレーザーオレンジレンズ(24,000円)
マットブラックフレーム/スモークブラックレンズ(19,500円)
インプレッションライダーのプロフィール
上萩泰司(カミハギサイクル )
愛知県下に3店舗を展開するカミハギサイクルの代表取締役を務める。20年以上のショップ歴を持つベテラン店長だ。ロードバイクのみならず、MTBやシクロクロスなど様々な自転車の楽しみ方をエンジョイしている。中でも最近はトライアスロンに没頭しているとのことで、フランクフルトのアイアンマンレースで完走するなど、その走力は折り紙つき。ショップのテーマは"RIDE with Us"。お客さんと共に自転車を楽しむことができるお店づくりがモットー。
CWレコメンドショップページ
カミハギサイクル
生駒元保(bicycle store RIDEWORKS)
兵庫県芦屋市に店舗を構えるbicycle store RIDEWORKSの店長を務める。スポーツバイク歴は30年。ショップスタッフ歴は16年ほどで、2010年3月より現職に。普段はお客さんと共にトライアスロンやロングライドなどの各イベントに参加し、自転車の楽しさを伝えている。ショップとしてのモットーは「機材にもサイクリストにも愛情を持って接すること」。愛車はスペシャライズドVenge ViasやシーポCATANA、シエロのMTB、ズッロなど、マスプロ系からハンドメイドまで多岐に渡る。
CWレコメンドショップページ
bicycle store RIDEWORKS
ルディプロジェクトの新たなハイエンドアイウェアとして登場した「TRALYX(トラリクス)」は、エティックス・クイックステップの選手たちが着用する1眼式のレーシングモデル。深い前傾姿勢でもブリッジが視界に入りにくい上下に幅広いレンズデザインを装備し、同時に軽量性、柔軟性、通気性を追求したアイウェアとなっている。
レンズのサイズは横幅137mm、高さ44mm。眉毛の上縁を覆えるほど大きなサイズのレンズとなっているため、木から落ちてくる小枝や前走者が跳ねた小石、虫などが目の近くに当たる心配は少ない。もちろんレンズの端部が視界に入りにくく、ストレス無くライドに集中できるはずだ。
加えて、TRALYXのラインアップにはインパクトXというレンズが用意されている。このレンズは、素材に軍事用や航空用素材として開発された光学用ポリウレタン・ポリマーが採用。自動車に踏み潰されても割れないという優れた柔軟性を持ち、ポリカーボネートに比べて優れた保護性能と信頼性を実現している。
フレームは徹底的に肉抜き加工が施され、レンズ込み重量28gを実現。肉抜きによって軽量性だけではなく通気性や、フィット感に貢献するフレームの柔軟性を向上させることで、TRALYXを優れたフィット感を期待できるアイウェアに仕立てている。
エルゴノーズIXという自在に動かすことができるノーズパッドに加えて、TRALYXでは新設計のテンプルラバーが採用される。通常ラバーの端部までフレームやワイヤーが入れられるが、TRALYXのテンプルラバーは端部にそれらが入れられていない。柔軟に動くため、ヘルメットのクロージャーとの干渉も少なくなっている。
ラインアップはレンズ別にインパクトXモデルとレギュラーモデルの2種類が揃う。どちらのモデルもカラーバリエーションが豊富で、チームウェアなどにマッチするカラーを見つけやすいはずだ。また、テンプルラバーやこめかみ部分のロゴ、ヒンジ部分のカスタムキットも用意されており、好みのデザインにカスタムすることも可能だ。早速インプレッションに移ろう。
― インプレッション
「非常にストレスが少ないアイウェア どのようなスポーツにも使える汎用性がある」
上萩泰司(カミハギサイクル)
今回初めてTRALYXを着用しましたが、あらゆる面でのストレスが非常に少なく、驚きました。深い前傾姿勢で上目遣いとなった時もフレームが邪魔だと感じることもありませんでしたし、通常のポジションの時も視界の妨げになるものはありません。この広い視界が、ストレスが少ないと感じさせたのでしょう。
一般的にテンプルのゴムにフレームやワイヤーが入れられているアイウェアが多いですが、TRALYXに関してはワイヤーが途切れています。ゴムだけとなっているため、耳裏の当たりが柔らかいこともストレスを感じさせない点ですね。ヘルメットを着用した時に、テンプルがクロージャーに干渉することによる不快感も全くありませんでした。
調光レンズは日差しが強いなかでも確実に光を遮ってくれたので、全天候で使いやすいでしょう。また、フレームが非常に軽いので、サイクリングだけではなくランニングなどで使用しても問題ないと感じたアイウェアでした。
「広い視界と、ストレスのないフィット感 高い完成度のアイウェア」
生駒元保(bicycle store RIDEWORKS)
個人的に普段からTRALYXを着用していて、広い視界やストレスのないフィット感、重量の軽さが特長だと感じています。ノーズパッドも自由に調整でき、フィットさせられる人は多いでしょう。バイクだけではなくランニングでも問題なく使用できる完成度が高いアイウェアです。
自転車で走行中に、目とレンズの間に風が巻き込んでくることはありませんし、レンズは曇りにくいです。レンズの調光は、眩しい、あるいは暗いと感じる前に素早く変化してくれる印象です。私は夜も調光レンズのTRALYXを着用していますが、暗いということはなく、今のところ不具合を感じることはありません。虫が多くなるこれからの季節は夜でもアイウェアを着用したいところですが、クリアレンズを別途用意するのも面倒ですから、調光レンズが1つあれば便利ですね。
調光レンズモデルの気になるところは価格でしょうか。しかし、私は性能が良いレンズを選ぶことは重要だと考えており、少々値が張ってもレンズが良いアイウェアを選んで欲しいです。歪みが少ないレンズを着用すれば、長時間着用し続けても目が疲れたり、気分が悪くなったりすることは少なくなるはずですから。このTRALYXも歪みが少ない、レンズ性能が高いアイウェアだと感じています。周りが着用しているものとは違ったもので、性能がいい製品を求めている方にオススメのアイウェアです。
ルディプロジェクト TRALYX
レンズ幅:137mm
テンプル長:136mm
高さ:44mm
重量:28g
ルディプロジェクト TRALYX インパクトXモデル
フレームカラー/レンズ(税抜価格)
ホワイトグロスフレーム/インパクトX2調光ブラックレンズ(29,500円)
アイスシルバーマットフレーム/インパクトX2調光ブラックレンズ(29,500円)
マットブラックフレーム/インパクトX2調光ブラックレンズ(29,500円)
ホワイトグロスフレーム/インパクトX2調光ブラックレンズ(29,500円)
アイスグラファイトマットフレーム/インパクトX2調光レーザーブラックレンズ(32,000円)
ルディプロジェクト TRALYX レギュラーモデル
フレームカラー/レンズ(税抜価格)
レッドフルオグロスフレーム/マルチレーザーオレンジレンズ(25,000円)
イエローフルオグロスフレーム/マルチレーザーオレンジレンズ(25,000円)
ホワイトグロスフレーム/マルチレーザーブルーレンズ(25,000円)
クリスタルグロスフレーム/マルチレーザーオレンジレンズ(24,000円)
マットブラックフレーム/スモークブラックレンズ(19,500円)
インプレッションライダーのプロフィール
上萩泰司(カミハギサイクル )
愛知県下に3店舗を展開するカミハギサイクルの代表取締役を務める。20年以上のショップ歴を持つベテラン店長だ。ロードバイクのみならず、MTBやシクロクロスなど様々な自転車の楽しみ方をエンジョイしている。中でも最近はトライアスロンに没頭しているとのことで、フランクフルトのアイアンマンレースで完走するなど、その走力は折り紙つき。ショップのテーマは"RIDE with Us"。お客さんと共に自転車を楽しむことができるお店づくりがモットー。
CWレコメンドショップページ
カミハギサイクル
生駒元保(bicycle store RIDEWORKS)
兵庫県芦屋市に店舗を構えるbicycle store RIDEWORKSの店長を務める。スポーツバイク歴は30年。ショップスタッフ歴は16年ほどで、2010年3月より現職に。普段はお客さんと共にトライアスロンやロングライドなどの各イベントに参加し、自転車の楽しさを伝えている。ショップとしてのモットーは「機材にもサイクリストにも愛情を持って接すること」。愛車はスペシャライズドVenge ViasやシーポCATANA、シエロのMTB、ズッロなど、マスプロ系からハンドメイドまで多岐に渡る。
CWレコメンドショップページ
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