2016/07/19(火) - 08:45
ペーター・サガンとアレクサンダー・クリストフが接戦を繰り広げ、写真判定に持ち込まれたツール・ド・フランス第16ステージ。休息日を前にした暑いステージを走った選手たちのコメントをお届けします。
ステージ3勝目を飾ったペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)
ステージ2位だと思っていた。負けたと思っていたけど、オーガナイザーのスタッフに呼び止められて勝ったことを知ったんだ。アンビリーバブルな気持ち。これまで今日のような僅差で負け続け、ステージ2位ばかりが続いていたけど、今年のツールでは歯車が噛み合っている。スロバキアのファンの前で勝利できたことも良かった。
長くて暑い一日を通してずっと働き続けてくれたチームに感謝したい。フィニッシュのレイアウトはクレイジーで、とてもテクニカルだった。大会3週目に入り、誰もが疲れきっている中で、今日のようなコースで誰が勝つのか予想するのは難しい。
自分の番手を取ろうと選手たちが後ろで競い合っていたよ。クリストフはスプリントの最後にミスを犯したんだと思う。ハンドルを投げるのが遅すぎたから、今日は自分が勝った。
アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
正直言って今日は勝利をものにしたと思った。でも下を向いて全開で踏み続けたのでフィニッシュラインが見えず、気付いた時には遅すぎた。ハンドルを投げるのが少し遅れてしまい、その判断ミスが敗北につながってしまった。
チームのアシストを得て良い状態で勝負に挑んだものの、フィニッシュまでの登りはとてもハードだった。限界ギリギリでなんとか勝負に残ってスプリント。しっかりハンドルを投げていれば自分が勝っていたと思う。スプリントの悪い見本になってしまった。
ステージ4位に入ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
信頼して勝負に挑戦させてくれたチームに感謝している。最後はワレン・バーギルが集団を率いて、良いポジションをキープしながら解き放ってくれた。
最後は自信が足りなかった。右側に押しやられて進路が塞がれてしまい、スプリント開始が遅れてしまった。パワーが残っていただけに、勝てなかったことは残念。でも2月の事故から復帰して、再び勝負に挑めていることを幸せに思う。回復が良い方向に進んでいることを確認できた。
故郷ベルンに凱旋したファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)
集団先頭はコントロールが効かない状態で、トップ選手がアタックする展開。ステージ優勝には届かなかった。少しばかり力が足りなかったけど、全力を出して勝負に挑むという今日の目標は達成できた。この最近の暑さに苦しめられ、身体が疲れきっている。昨日のステージだけで体重が5kgも落ちたんだ。
自分の生まれ育った町を走るのはスペシャル。ベルンは良いフィニッシュを演出してくれた。明日は休息日なので今日はビールでも飲もうと思う。ワインはシーズン終了まで取っておく。
序盤からアラフィリップと逃げたトニ・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)
今日は敢闘賞をアラフィリップと2人で獲得することができてよかった。敢闘賞が2人なんて史上初めて。ステージ優勝には届かなかったけど、自分たちの走りを誇らしく思う。
クレイジーな作戦と思われたかも知れないけど、挑戦しなければ勝利はやってこない。ファンや観客のみんなが自分たちの走りを楽しんでくれたと願っている。
敢闘賞を獲得したジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
トニ(マルティン)は特別な選手であり、偉大なチャンピオンだ。彼の後ろでただただ苦しみ続けた。今日は彼が先生で、自分が生徒だった。2人にとって良い思い出になったよ。
昨日のステージをメカトラで失ってしまった悔しさから、今日また逃げたいと思っていた。明日はようやく休息日。まだパリまで活躍のチャンスは残されているので、この先のステージでも攻撃を仕掛けたい。
マイヨジョーヌを着て休息日を迎えるクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
勝負に絡むために集団先頭で走っていたわけじゃない。今日は街中に障害物がたくさんあり、危険な石畳もあったので安全なポジションを守っていたんだ。今日は暑くてタフな一日だったので、明日の休息日を喜んでいる選手は多いはず。
もちろん自分も疲れているので明日の休息日が待ち遠しい。そしてその先にあるアルプスが楽しみだ。モチヴェーションは高いし、チーム力も抜群。チームメイトたちは素晴らしい状態にある。メンバー9名が全員残っていることは大きなアドバンテージだ。
text:Kei Tsuji
ステージ3勝目を飾ったペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)
ステージ2位だと思っていた。負けたと思っていたけど、オーガナイザーのスタッフに呼び止められて勝ったことを知ったんだ。アンビリーバブルな気持ち。これまで今日のような僅差で負け続け、ステージ2位ばかりが続いていたけど、今年のツールでは歯車が噛み合っている。スロバキアのファンの前で勝利できたことも良かった。
長くて暑い一日を通してずっと働き続けてくれたチームに感謝したい。フィニッシュのレイアウトはクレイジーで、とてもテクニカルだった。大会3週目に入り、誰もが疲れきっている中で、今日のようなコースで誰が勝つのか予想するのは難しい。
自分の番手を取ろうと選手たちが後ろで競い合っていたよ。クリストフはスプリントの最後にミスを犯したんだと思う。ハンドルを投げるのが遅すぎたから、今日は自分が勝った。
アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
正直言って今日は勝利をものにしたと思った。でも下を向いて全開で踏み続けたのでフィニッシュラインが見えず、気付いた時には遅すぎた。ハンドルを投げるのが少し遅れてしまい、その判断ミスが敗北につながってしまった。
チームのアシストを得て良い状態で勝負に挑んだものの、フィニッシュまでの登りはとてもハードだった。限界ギリギリでなんとか勝負に残ってスプリント。しっかりハンドルを投げていれば自分が勝っていたと思う。スプリントの悪い見本になってしまった。
ステージ4位に入ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
信頼して勝負に挑戦させてくれたチームに感謝している。最後はワレン・バーギルが集団を率いて、良いポジションをキープしながら解き放ってくれた。
最後は自信が足りなかった。右側に押しやられて進路が塞がれてしまい、スプリント開始が遅れてしまった。パワーが残っていただけに、勝てなかったことは残念。でも2月の事故から復帰して、再び勝負に挑めていることを幸せに思う。回復が良い方向に進んでいることを確認できた。
故郷ベルンに凱旋したファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)
集団先頭はコントロールが効かない状態で、トップ選手がアタックする展開。ステージ優勝には届かなかった。少しばかり力が足りなかったけど、全力を出して勝負に挑むという今日の目標は達成できた。この最近の暑さに苦しめられ、身体が疲れきっている。昨日のステージだけで体重が5kgも落ちたんだ。
自分の生まれ育った町を走るのはスペシャル。ベルンは良いフィニッシュを演出してくれた。明日は休息日なので今日はビールでも飲もうと思う。ワインはシーズン終了まで取っておく。
序盤からアラフィリップと逃げたトニ・マルティン(ドイツ、エティックス・クイックステップ)
今日は敢闘賞をアラフィリップと2人で獲得することができてよかった。敢闘賞が2人なんて史上初めて。ステージ優勝には届かなかったけど、自分たちの走りを誇らしく思う。
クレイジーな作戦と思われたかも知れないけど、挑戦しなければ勝利はやってこない。ファンや観客のみんなが自分たちの走りを楽しんでくれたと願っている。
敢闘賞を獲得したジュリアン・アラフィリップ(フランス、エティックス・クイックステップ)
トニ(マルティン)は特別な選手であり、偉大なチャンピオンだ。彼の後ろでただただ苦しみ続けた。今日は彼が先生で、自分が生徒だった。2人にとって良い思い出になったよ。
昨日のステージをメカトラで失ってしまった悔しさから、今日また逃げたいと思っていた。明日はようやく休息日。まだパリまで活躍のチャンスは残されているので、この先のステージでも攻撃を仕掛けたい。
マイヨジョーヌを着て休息日を迎えるクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
勝負に絡むために集団先頭で走っていたわけじゃない。今日は街中に障害物がたくさんあり、危険な石畳もあったので安全なポジションを守っていたんだ。今日は暑くてタフな一日だったので、明日の休息日を喜んでいる選手は多いはず。
もちろん自分も疲れているので明日の休息日が待ち遠しい。そしてその先にあるアルプスが楽しみだ。モチヴェーションは高いし、チーム力も抜群。チームメイトたちは素晴らしい状態にある。メンバー9名が全員残っていることは大きなアドバンテージだ。
text:Kei Tsuji