2016/05/28(土) - 09:09
イタリア生粋のレーシングバイクブランド、カレラからデビューしたエアロロード「ERAKLE AIR」をインプレッション。現代カレラの代名詞「ERAKLE」シリーズの最新モデルに秘められた実力に迫る。
フェラーリの跳馬、ランボルギーニの闘牛など、ブランドロゴに動物のモチーフを採用するイタリアンスーパーカーメーカーは数多い。その動物の持つ力強さ、そして速さを自社のプロダクトのイメージと重ねあわせているのだろう。
その流れで言えば猛禽類を戴くカレラのイメージは、獰猛かつ力強く、空気を切り裂いて走る王者といったところだろうか。2016年モデルとして登場した「ERAKLE AIR(エラクル エア)」は、まさにそんなイメージがぴったりとくるエアロロードとして世に送り出された。
ギリシャ神話の大英雄、ヘラクレスの名を冠するモデルとしては、パオロ・ベッティーニが駆ったアルミバイクの傑作である初代ハーキュレス、カーボン化したERAKLE、インテグラルシートポストを廃したERAKLE TSに続き、このERAKLE AIRは4作目となる。
前作のERAKLEもシートチューブに翼断面形状を採用し、エアロダイナミクスに気を遣った設計が施されていたバイクであったが、他社のエアロロードと呼ばれるバイクと比べると、空力性能という視点においては突き詰められていたとは言い難かった。それはERAKLEをオールラウンドなレースバイクとして位置付けていたからであろう。
だが、カレラのラインアップに軽量クライミングバイクである「SL」シリーズが追加されたことによって、より各モデルの立ち位置が明確なものとなる。2016年ラインアップに追加された2つの新車が、この「ERAKLE AIR」とハイエンドエアロモデル「AR-01」であることを見れば、カレラの今年のテーマがエアロロードであることに疑問は無い。
ステムとトップチューブがツライチになるようデザインされたAR-01と比べると、ERAKLE AIRの「エアロ度」は控えめに見える。だが前作と比べてみると、ダウンチューブやフォークブレードなど、ありとあらゆる部位が空気抵抗を削減するためにリファインされたことが見て取れる。
レーダーの反射面積を低減するステルス機を思わせる直線を多用したデザインは、艶めかしい曲線をエッセンスとした従来のカレラには無かったもの。だが、全身から醸し出されるオーラは、このバイクこそが紛れもないカレラのレースバイクであることを主張している。
前作同様に強烈なボリュームを持つダウンチューブは、カムテールに近い長方形断面となり乱流の発生を抑えるよう配慮されたもの。さらに、フロントホイールに極限まで近付けることで、ホイールによってかき混ぜられた空気の流れを整える作用も期待できる。
フレームとインテグレーテッドデザインされたフロントフォークは、ストレートフォークへと変更されている。また、フォークブレードを翼断面形状とすることで、エアロダイナミクスとねじれ剛性の向上を果たし、下り性能に磨きをかけた。シートステイはトップチューブの交点より下げられ、コンパクトなリアセクションを形作る。ホイールに沿うようにカットされたエアロ形状のシートチューブと相まって、バイク後方の空気抵抗を低減させるデザインとされた。
また、特筆すべきは3つのブレーキに対応しているということ。「キャリパーブレーキ」、「ダイレクトマウントブレーキ」、「フラットマウントディスクブレーキ」という、現在ロードバイクで用いられている主要規格のブレーキに対応するユーティリティー性を持っているのだ。フレームには3つの台座が設けられ、フロントフォークは購入時に「キャリパー&ダイレクトマウント兼用モデル」もしくは「フラットマウントディスクモデル」のどちらかを選択することとなる。
今回インプレッションするのはダイレクトマウントブレーキで組み上げた一台。コンポーネントにシマノ・デュラエース、ホイールにカンパニョーロBORA ULTRA 50を組み合わせた一台だ。エアロ性能という新たな武器を獲得し、さらに進化したERAKLE AIR。常に革新を求めるレーシングブランド、カレラが送り出すエアロロードの実力をインプレッションライダーたちはどう受け取ったのだろうか。
ー インプレッション
「脚があればあるほど楽しめる、リアルレーサーに乗って欲しいエアロマシン」
早坂 賢(ベルエキップ)
リアセクションのパワー伝達効率が飛びぬけて優れているおかげで、とてもダイレクト感のあるバイクです。特に中速域から高速域にかけて、具体的に言うと30km/hを越えてからのスピードの伸びがとても素晴らしい。まるで後ろから押されているようです。
ライダーに対して「もっと踏めば、もっと気持ちいいよ!」と語りかけてくるようで、脚があればあるほど楽しめるバイクです。ですが決してピーキーで初心者が扱いにくいバイクではありません。レーサー好みの味付けということを一番に伝えたいですね。
ボリューム感のあるルックスから硬い踏み味を予想していたのですが、意外と脚へのダメージは少なめです。これは、長方形型のダウンチューブがうまい具合にしなることで、踏力を上手くいなしているのだと思います。
エアロロードらしく、縦方向への硬さはあります。ただ、路面が荒れていても不思議とトルクが抜けるようなことは無かったですね。これはホイールの良さなのかもしれませんが、レースを走る上で必要となるレベルの柔軟性はきちんと確保されていると感じます。
平坦での気持ち良さに加え、下りの安定感もこのバイクの美点です。なんといってもフォークがしっかりとしているので、ブレーキングやコーナーでの倒しこみで不安に感じることは全くありません。低速ではクイック気味なハンドリングですが、スピードが乗ってくると直進安定性が強めに出るので、路面の凹凸などの外乱にも強いです。
エアロロードの苦手科目である登りについてもかなり高いレベルにあります。ダウンチューブのしなりが効果的に出ているのか、ダンシングの振りも非常に軽い。もちろんヒルクライムバイクのようにペダルがストン、と落ちるような軽快感は希薄ですが、軽いホイールと組み合わせれば十分戦えるだけのポテンシャルを持っています。
3種類のブレーキに対応するというのは面白い試みだと思います。整備性という観点からすれば、リアブレーキだけノーマルにするというのも良いでしょう。この設計によって、フレームの走行性能がスポイルされている所はないでしょうし、ユーザーにとっては嬉しいポイントですね。
総じてレーサー好みのしっかり走るエアロバイクということで、組み合わせるコンポーネントもアルテグラ以上の製品をお勧めしたいですね。ホイールについてはある程度乗り心地の良いものを。カンパニョーロBORAなどはとても相性が良いのではないでしょうか。
「ダイレクト感あふれる推進力が魅力のピュアレースマシン」
寺西 剛(シミズサイクル サイクルスポーツ本館)
全体的にとてもガッシリとした造りが印象的なバイクですね。カレラというと、高剛性の骨太なレースバイクというイメージがありますが、ERAKLE AIRも「らしさ」をしっかりと受け継いでいます。ブランドの世界観やスタイル、持ち味というものを大切にしているブランドが数少なくなってきている中で、カレラは貴重な存在だと思います。
高速域での伸びは素晴らしく、カレラがエアロロードを作るとここまで爆発力があるのか、と驚くほど。とにかくレースユースを想定しているのでしょう。下りのハンドリングも安心できるフィーリングで、コーナーもしっかりと攻めていくことができます。ビタッとまっすぐ進んでいくような安定感がありつつも、倒しこんでいく時の挙動は素直なので、下りも休めないレースでは安心材料になるでしょう。
フレームの造形も、乗り手をやる気にさせてくれるようであり、レーサー好み。反面、乗り心地は硬めです。特に、コンパクトにまとめられたリア三角からの突き上げは多少強めですね。しっかりとボリュームが与えられたデザインであり、乗り心地よりもパワー伝達を重視していることが分かります。ロングライドをゆったり走りたいという人には、別の選択肢がありますね。
このバイクにとって平坦区間が主戦場であることは間違いありませんが、登りも不得手というわけではありません。剛性が高くパワーが逃げるということがありませんから、軽いホイールを入れてあげればハンデになることはありません。
ブレーキ台座が3種類用意されているのは、とてもユーザーフレンドリーな仕様だと感じました。コンポーネントを載せ替える人にとっては、手持ちのパーツが流用できますし、ディスクブレーキに興味が出てきても、フォークを追加で購入すればフレームを買い替える必要もないわけですから、コストを抑えることができます。
このバイクが輝くのはシマノ鈴鹿など、登りが長すぎず平均速度が高いロードレース。とくに路面が綺麗なサーキットエンデューロなどでは活躍することでしょう。エアロロードに乗っているというメンタル面でのアドバンテージもありますし、実際の走行性能も高い。かなり踏めてパワーのあるライダーにとっては大きな武器となるでしょうね。バイクの存在感もありますし、逃げて目立ちたい人は選んで間違いなしでしょう。
カレラ ERAKLE AIR
フレーム:カーボン プリプレグ T-800sC HM50 T - Hs40 - Hs60 T 1K
フォーク:CM58 カーボン 60HM finish 1K 1-1/8” - 1.5”
サイズ:XXS、XS、S、M
フレーム重量:1100g(M)
フォーク重量:360g
カラー:blacknight GLOSSY、A6-35 MATT、A6-34 MATT、A6-33 GLOSSY
ERAKLE AIR フレームセット価格:(カラー:A6-33、A6-34、A6-35) ¥380,000(税抜)
(カラー:ブラックナイト) ¥400,000(税抜)
ERAKLE AIR ディスク フレームセット:(カラー:A6-33、A6-34、A6-35) ¥400,000(税抜)
(カラー:ブラックナイト) ¥420,000(税抜)
インプレライダーのプロフィール
早坂賢(ベルエキップ)
欧州のプロチームでメカニックを務めてきた遠藤徹さんがオーナーを務める、宮城県仙台市のプロショップ「ベルエキップ」のスタッフ。趣味として始めたスポーツサイクルの魅力にどっぷりはまり、ショップスタッフになりたいとベルエキップの門を叩き、今年で6年目。現在は店長代理を努め、主にメカニック作業やビギナー向け走行会を担当する。普段はラーメンやコーヒーなど美味しいものを求めグルメライドを楽しむ一方で、ヒルクライムイベントに参加することも。平坦よりも登りが得意で、快適性が高くバネ感のあるソフトな自転車が好み。現在の愛車はボーマRapid-R。
CWレコメンドショップページ
ショップHP
寺西剛(シミズサイクル サイクルスポーツ本館)
愛知県大府市にあるシミズサイクル サイクルスポーツ本館のスタッフ。同店の最古参スタッフとして、主にロードバイクのメカニック作業や、上級者向けの走行会を担当している。高校2年生の時にスポーツバイクを始め、大学時代はサイクリング部に所属し、日本各地をツーリングする。大学時代からアルバイトとしてシミズサイクルに勤務し、大学卒業後に一般企業に2年務めたあと、現職に。脚質はクライマーで、硬めの乗り味の自転車を好む。現在の愛車はエヴァディオBacchas。
CWレコメンドショップページ
ショップHP
ウェア協力:リオン・ド・カペルミュール
ヘルメット&アイウェア協力:SH+
photo:Makoto.AYANO
text:Naoki.YASUOKA
フェラーリの跳馬、ランボルギーニの闘牛など、ブランドロゴに動物のモチーフを採用するイタリアンスーパーカーメーカーは数多い。その動物の持つ力強さ、そして速さを自社のプロダクトのイメージと重ねあわせているのだろう。
その流れで言えば猛禽類を戴くカレラのイメージは、獰猛かつ力強く、空気を切り裂いて走る王者といったところだろうか。2016年モデルとして登場した「ERAKLE AIR(エラクル エア)」は、まさにそんなイメージがぴったりとくるエアロロードとして世に送り出された。
ギリシャ神話の大英雄、ヘラクレスの名を冠するモデルとしては、パオロ・ベッティーニが駆ったアルミバイクの傑作である初代ハーキュレス、カーボン化したERAKLE、インテグラルシートポストを廃したERAKLE TSに続き、このERAKLE AIRは4作目となる。
前作のERAKLEもシートチューブに翼断面形状を採用し、エアロダイナミクスに気を遣った設計が施されていたバイクであったが、他社のエアロロードと呼ばれるバイクと比べると、空力性能という視点においては突き詰められていたとは言い難かった。それはERAKLEをオールラウンドなレースバイクとして位置付けていたからであろう。
だが、カレラのラインアップに軽量クライミングバイクである「SL」シリーズが追加されたことによって、より各モデルの立ち位置が明確なものとなる。2016年ラインアップに追加された2つの新車が、この「ERAKLE AIR」とハイエンドエアロモデル「AR-01」であることを見れば、カレラの今年のテーマがエアロロードであることに疑問は無い。
ステムとトップチューブがツライチになるようデザインされたAR-01と比べると、ERAKLE AIRの「エアロ度」は控えめに見える。だが前作と比べてみると、ダウンチューブやフォークブレードなど、ありとあらゆる部位が空気抵抗を削減するためにリファインされたことが見て取れる。
レーダーの反射面積を低減するステルス機を思わせる直線を多用したデザインは、艶めかしい曲線をエッセンスとした従来のカレラには無かったもの。だが、全身から醸し出されるオーラは、このバイクこそが紛れもないカレラのレースバイクであることを主張している。
前作同様に強烈なボリュームを持つダウンチューブは、カムテールに近い長方形断面となり乱流の発生を抑えるよう配慮されたもの。さらに、フロントホイールに極限まで近付けることで、ホイールによってかき混ぜられた空気の流れを整える作用も期待できる。
フレームとインテグレーテッドデザインされたフロントフォークは、ストレートフォークへと変更されている。また、フォークブレードを翼断面形状とすることで、エアロダイナミクスとねじれ剛性の向上を果たし、下り性能に磨きをかけた。シートステイはトップチューブの交点より下げられ、コンパクトなリアセクションを形作る。ホイールに沿うようにカットされたエアロ形状のシートチューブと相まって、バイク後方の空気抵抗を低減させるデザインとされた。
また、特筆すべきは3つのブレーキに対応しているということ。「キャリパーブレーキ」、「ダイレクトマウントブレーキ」、「フラットマウントディスクブレーキ」という、現在ロードバイクで用いられている主要規格のブレーキに対応するユーティリティー性を持っているのだ。フレームには3つの台座が設けられ、フロントフォークは購入時に「キャリパー&ダイレクトマウント兼用モデル」もしくは「フラットマウントディスクモデル」のどちらかを選択することとなる。
今回インプレッションするのはダイレクトマウントブレーキで組み上げた一台。コンポーネントにシマノ・デュラエース、ホイールにカンパニョーロBORA ULTRA 50を組み合わせた一台だ。エアロ性能という新たな武器を獲得し、さらに進化したERAKLE AIR。常に革新を求めるレーシングブランド、カレラが送り出すエアロロードの実力をインプレッションライダーたちはどう受け取ったのだろうか。
ー インプレッション
「脚があればあるほど楽しめる、リアルレーサーに乗って欲しいエアロマシン」
早坂 賢(ベルエキップ)
リアセクションのパワー伝達効率が飛びぬけて優れているおかげで、とてもダイレクト感のあるバイクです。特に中速域から高速域にかけて、具体的に言うと30km/hを越えてからのスピードの伸びがとても素晴らしい。まるで後ろから押されているようです。
ライダーに対して「もっと踏めば、もっと気持ちいいよ!」と語りかけてくるようで、脚があればあるほど楽しめるバイクです。ですが決してピーキーで初心者が扱いにくいバイクではありません。レーサー好みの味付けということを一番に伝えたいですね。
ボリューム感のあるルックスから硬い踏み味を予想していたのですが、意外と脚へのダメージは少なめです。これは、長方形型のダウンチューブがうまい具合にしなることで、踏力を上手くいなしているのだと思います。
エアロロードらしく、縦方向への硬さはあります。ただ、路面が荒れていても不思議とトルクが抜けるようなことは無かったですね。これはホイールの良さなのかもしれませんが、レースを走る上で必要となるレベルの柔軟性はきちんと確保されていると感じます。
平坦での気持ち良さに加え、下りの安定感もこのバイクの美点です。なんといってもフォークがしっかりとしているので、ブレーキングやコーナーでの倒しこみで不安に感じることは全くありません。低速ではクイック気味なハンドリングですが、スピードが乗ってくると直進安定性が強めに出るので、路面の凹凸などの外乱にも強いです。
エアロロードの苦手科目である登りについてもかなり高いレベルにあります。ダウンチューブのしなりが効果的に出ているのか、ダンシングの振りも非常に軽い。もちろんヒルクライムバイクのようにペダルがストン、と落ちるような軽快感は希薄ですが、軽いホイールと組み合わせれば十分戦えるだけのポテンシャルを持っています。
3種類のブレーキに対応するというのは面白い試みだと思います。整備性という観点からすれば、リアブレーキだけノーマルにするというのも良いでしょう。この設計によって、フレームの走行性能がスポイルされている所はないでしょうし、ユーザーにとっては嬉しいポイントですね。
総じてレーサー好みのしっかり走るエアロバイクということで、組み合わせるコンポーネントもアルテグラ以上の製品をお勧めしたいですね。ホイールについてはある程度乗り心地の良いものを。カンパニョーロBORAなどはとても相性が良いのではないでしょうか。
「ダイレクト感あふれる推進力が魅力のピュアレースマシン」
寺西 剛(シミズサイクル サイクルスポーツ本館)
全体的にとてもガッシリとした造りが印象的なバイクですね。カレラというと、高剛性の骨太なレースバイクというイメージがありますが、ERAKLE AIRも「らしさ」をしっかりと受け継いでいます。ブランドの世界観やスタイル、持ち味というものを大切にしているブランドが数少なくなってきている中で、カレラは貴重な存在だと思います。
高速域での伸びは素晴らしく、カレラがエアロロードを作るとここまで爆発力があるのか、と驚くほど。とにかくレースユースを想定しているのでしょう。下りのハンドリングも安心できるフィーリングで、コーナーもしっかりと攻めていくことができます。ビタッとまっすぐ進んでいくような安定感がありつつも、倒しこんでいく時の挙動は素直なので、下りも休めないレースでは安心材料になるでしょう。
フレームの造形も、乗り手をやる気にさせてくれるようであり、レーサー好み。反面、乗り心地は硬めです。特に、コンパクトにまとめられたリア三角からの突き上げは多少強めですね。しっかりとボリュームが与えられたデザインであり、乗り心地よりもパワー伝達を重視していることが分かります。ロングライドをゆったり走りたいという人には、別の選択肢がありますね。
このバイクにとって平坦区間が主戦場であることは間違いありませんが、登りも不得手というわけではありません。剛性が高くパワーが逃げるということがありませんから、軽いホイールを入れてあげればハンデになることはありません。
ブレーキ台座が3種類用意されているのは、とてもユーザーフレンドリーな仕様だと感じました。コンポーネントを載せ替える人にとっては、手持ちのパーツが流用できますし、ディスクブレーキに興味が出てきても、フォークを追加で購入すればフレームを買い替える必要もないわけですから、コストを抑えることができます。
このバイクが輝くのはシマノ鈴鹿など、登りが長すぎず平均速度が高いロードレース。とくに路面が綺麗なサーキットエンデューロなどでは活躍することでしょう。エアロロードに乗っているというメンタル面でのアドバンテージもありますし、実際の走行性能も高い。かなり踏めてパワーのあるライダーにとっては大きな武器となるでしょうね。バイクの存在感もありますし、逃げて目立ちたい人は選んで間違いなしでしょう。
カレラ ERAKLE AIR
フレーム:カーボン プリプレグ T-800sC HM50 T - Hs40 - Hs60 T 1K
フォーク:CM58 カーボン 60HM finish 1K 1-1/8” - 1.5”
サイズ:XXS、XS、S、M
フレーム重量:1100g(M)
フォーク重量:360g
カラー:blacknight GLOSSY、A6-35 MATT、A6-34 MATT、A6-33 GLOSSY
ERAKLE AIR フレームセット価格:(カラー:A6-33、A6-34、A6-35) ¥380,000(税抜)
(カラー:ブラックナイト) ¥400,000(税抜)
ERAKLE AIR ディスク フレームセット:(カラー:A6-33、A6-34、A6-35) ¥400,000(税抜)
(カラー:ブラックナイト) ¥420,000(税抜)
インプレライダーのプロフィール
早坂賢(ベルエキップ)
欧州のプロチームでメカニックを務めてきた遠藤徹さんがオーナーを務める、宮城県仙台市のプロショップ「ベルエキップ」のスタッフ。趣味として始めたスポーツサイクルの魅力にどっぷりはまり、ショップスタッフになりたいとベルエキップの門を叩き、今年で6年目。現在は店長代理を努め、主にメカニック作業やビギナー向け走行会を担当する。普段はラーメンやコーヒーなど美味しいものを求めグルメライドを楽しむ一方で、ヒルクライムイベントに参加することも。平坦よりも登りが得意で、快適性が高くバネ感のあるソフトな自転車が好み。現在の愛車はボーマRapid-R。
CWレコメンドショップページ
ショップHP
寺西剛(シミズサイクル サイクルスポーツ本館)
愛知県大府市にあるシミズサイクル サイクルスポーツ本館のスタッフ。同店の最古参スタッフとして、主にロードバイクのメカニック作業や、上級者向けの走行会を担当している。高校2年生の時にスポーツバイクを始め、大学時代はサイクリング部に所属し、日本各地をツーリングする。大学時代からアルバイトとしてシミズサイクルに勤務し、大学卒業後に一般企業に2年務めたあと、現職に。脚質はクライマーで、硬めの乗り味の自転車を好む。現在の愛車はエヴァディオBacchas。
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ウェア協力:リオン・ド・カペルミュール
ヘルメット&アイウェア協力:SH+
photo:Makoto.AYANO
text:Naoki.YASUOKA
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