2016/04/30(土) - 12:17
トム・ドゥムランを僅か1.5秒上回ったティボー・ピノがツール・ド・ロマンディ個人TTで最速タイム。自身初となるワールドツアー個人TTでの勝利を飾った。
標高差280mの登りを含む個人タイムトライアル。バウク・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)が走る photo:CorVos
ツール・ド・ロマンディ2016第3ステージ コースプロフィール
ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)はステージ6位と好走 photo: Bettini
僅か1.5秒差で敗れたトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン) photo:CorVos
トップタイムをマークしたティボー・ピノ(フランス、FDJ) photo: Bettini今年のツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)総合順位を争う上で重要となる第3ステージの個人タイムトライアル。
ローヌ川左岸に位置し、スイス有数のワインの産地としても名高い風光明媚なシオンを舞台としたコースは距離こそ15.11kmと短いものの、コース中盤には獲得標高280mの登りが登場するため難易度は全く低くない。峠の前後で全く性質が異なるコースであり、ペーシングやギアの選択が鍵を握ることとなる。
翌日のクイーンステージを前に、およそ20分強の”時間との戦い”に向けて選手たちは次々と飛び出していく。まず好タイムをマークしたのは、前日総合争いから脱落を喫したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)。20分30秒でゴールに飛び込み、後続のゴールを待った。
するとルクセンブルクTT王者のボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ)が僅か0.5秒差で上回って暫定トップに。その後今ステージの優勝候補でありTTを得意とするトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)が中間計測でトップタイムをマークしたものの、その9番手後ろでスタートしたティボー・ピノ(フランス、FDJ)がデュムランを10秒上回った。
ペースを維持したドゥムランはユンヘルスを7秒上回ってみせたものの、下りでの遅れを最小限に留めたピノはドゥムランよりも1.54秒速い20分21秒8でフィニッシュ。登りを最速で駆け上がった総合首位ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)は下りでタイムを落としたため、ピノが自身初となるワールドツアーレース個人TTでの優勝を飾ることとなった。
「非常に調子が良く、下見の段階で今日は自分の日になるかもしれないと思った」と言うピノは、総合順位を4位から2位に上げることに成功。キンタナの首位リードは揺るがず、3位にイルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)、4位にヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)、5位には13位からジャンプアップしたドゥムランがつけている。
翌第4ステージは1級山岳が3つ用意され、後半は標高1200mのバルボーズ峠を2回登り、2回目の頂上にフィニッシュが設けられるクイーンステージ。このバルボーズ峠を舞台に第70回大会覇者が導き出される。
総合首位を守ったナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
ツール・ド・ロマンディ2016第3ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
1位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
山岳賞
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
ヤングライダー賞
1位 ダミアン・ホーソン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
1位 モビスター
text:So.Isobe
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ローヌ川左岸に位置し、スイス有数のワインの産地としても名高い風光明媚なシオンを舞台としたコースは距離こそ15.11kmと短いものの、コース中盤には獲得標高280mの登りが登場するため難易度は全く低くない。峠の前後で全く性質が異なるコースであり、ペーシングやギアの選択が鍵を握ることとなる。
翌日のクイーンステージを前に、およそ20分強の”時間との戦い”に向けて選手たちは次々と飛び出していく。まず好タイムをマークしたのは、前日総合争いから脱落を喫したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)。20分30秒でゴールに飛び込み、後続のゴールを待った。
するとルクセンブルクTT王者のボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ)が僅か0.5秒差で上回って暫定トップに。その後今ステージの優勝候補でありTTを得意とするトム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)が中間計測でトップタイムをマークしたものの、その9番手後ろでスタートしたティボー・ピノ(フランス、FDJ)がデュムランを10秒上回った。
ペースを維持したドゥムランはユンヘルスを7秒上回ってみせたものの、下りでの遅れを最小限に留めたピノはドゥムランよりも1.54秒速い20分21秒8でフィニッシュ。登りを最速で駆け上がった総合首位ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)は下りでタイムを落としたため、ピノが自身初となるワールドツアーレース個人TTでの優勝を飾ることとなった。
「非常に調子が良く、下見の段階で今日は自分の日になるかもしれないと思った」と言うピノは、総合順位を4位から2位に上げることに成功。キンタナの首位リードは揺るがず、3位にイルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)、4位にヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)、5位には13位からジャンプアップしたドゥムランがつけている。
翌第4ステージは1級山岳が3つ用意され、後半は標高1200mのバルボーズ峠を2回登り、2回目の頂上にフィニッシュが設けられるクイーンステージ。このバルボーズ峠を舞台に第70回大会覇者が導き出される。
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ツール・ド・ロマンディ2016第3ステージ結果
1位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ)
2位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
3位 ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ)
4位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
5位 ジェローム・コッペル(フランス、IAMサイクリング)
6位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
7位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
8位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
9位 スティーブ・モラビート(スイス、FDJ)
10位 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、ティンコフ)
144位 別府史之(トレック・セガフレード)
2位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
3位 ボブ・ユンヘルス(ルクセンブルク、エティックス・クイックステップ)
4位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
5位 ジェローム・コッペル(フランス、IAMサイクリング)
6位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
7位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
8位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
9位 スティーブ・モラビート(スイス、FDJ)
10位 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、ティンコフ)
144位 別府史之(トレック・セガフレード)
20’21”
+02”
+09”
+17”
+18”
+22”
+25”
+3’16”
+02”
+09”
+17”
+18”
+22”
+25”
+3’16”
個人総合成績
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
2位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ)
3位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
4位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
5位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
6位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)
7位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
8位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)
9位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
10位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ)
2位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ)
3位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
4位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
5位 トム・ドゥムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
6位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング)
7位 サイモン・スピラック(スロベニア、カチューシャ)
8位 ルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)
9位 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
10位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ)
7h22’35”
+23”
+26”
+29”
+50”
1’06”
+1’11”
+1’12”
+1’22”
+1’23”
+23”
+26”
+29”
+50”
1’06”
+1’11”
+1’12”
+1’22”
+1’23”
ポイント賞
1位 ヨン・イサギーレ(スペイン、モビスター)
山岳賞
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
ヤングライダー賞
1位 ダミアン・ホーソン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
チーム総合成績
1位 モビスター
text:So.Isobe
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