2016/03/19(土) - 12:05
ミラノ〜サンレモを翌日に控えた3月18日、ミラノのマリーノ宮で記者会見が行われ、サガンやカンチェラーラ、クリストフが出席。各選手がレースへの抱負を語るとともに、カンチェラーラの誕生日を祝った。
大会前日の3月18日はファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)の35歳の誕生日。記者会見後には主催者RCS SPORTが用意したバースデーケーキにカンチェラーラが入刀した。
大会当日は晴れの予報が出ており、降水確率は0%。気温は14度まで上がる見込みだ。記者会見に出席したカンチェラーラ、ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)の他、「ラ・プリマヴェーラ」にかける有力選手のコメントをお届けします。
ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)
ミラノ〜サンレモは好きなレース。過去に惜しいところで勝利を逃したことが3回ある。同様にティレーノ〜アドリアティコを惜しいところで逃した今、キャリアで最高のコンディションかどうかは分からないけど、準備はできている。勝負を決めるのはラスト30kmだ。
毎年違ったレースが展開されるのがミラノ〜サンレモ。逃げが決まる可能性も、集団スプリントに持ち込まれる可能性もある。落車一つで展開がガラッと変わる。レ・マニエの登りが今年もカットされるのでスプリンターにはチャンスだ。レースが始まる前に誰が最大のライバルなのか言い当てるのは難しい。レース展開や、ポッジオでの動きにすべてが懸かっている。展開を見極めながらレースに挑みたい。それは別にミラノ〜サンレモに限ったことではないけど。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)
雨でも雪でもなく、明日は天気が良さそうだ。たとえ天候が荒れてもみんな条件は同じだけど、個人的には好天を歓迎している。この良い天気が違った展開をもたらすと思う。自分にとって最後のミラノ〜サンレモであり、全力を尽くすのみ。勝ちパターンがいくつも存在する300kmにわたる最難関のクラシックだ。
トレック・セガフレードのエースは自分一人ではなく、集団スプリントになればボニファツィオが勝利を狙う。パリ〜ニースとティレーノ〜アドリアティコを終えた今、好調なスプリンターやアタッカーがプロトンの中にひしめいていて、それぞれがそれぞれの勝ち方を考えている。例えばヴィンチェンツォ・ニーバリは登りでスプリンターを振り切るためのアタックを仕掛けてくるだろう。あとはグレッグ・ファンアフェルマートやペーター・サガン、アレクサンダー・クリストフ、マイケル・マシューズらのコンディションによってレース展開が大きく変わる。自分は優勝経験があるので、大きなプレッシャーに押しつぶされるようなことはないよ。
アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
ノルウェー出身で悪天候でのレースには慣れているけど、悪い天気よりも良い天気が好き。2年前に初優勝を飾った時はひどい雨だった。できるならば晴れのサンレモでフィニッシュを迎えたい。
登りでアタッカー達が積極的に動いてくるだろう。チームメイトの力を借りてレースを一つにまとめ、集団スプリントに持ち込みたい。過去2年間はルーカ・パオリーニが良きガイドとしてスプリントまで連れて行ってくれた。今年は彼がいないけど、チームメイトたちを信頼して勝負に挑むよ。
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
ミラノ〜サンレモはイタリアを代表する美しきレースだ。友人やチーム、ファンから出場を期待されているし、実際に勝利のチャンスはある。決定的な勝負所が存在しないだけに、風などの要因もレースに大きく影響する。約80%のスプリンターがチプレッサとポッジオを乗り越えるし、すべては展開次第。ファンアフェルマートやサガン、カンチェラーラや自分がレースを動かす役目を担う。
チプレッサで大きな動きは生まれないけど、ペースを上げることでスプリンターを確実に苦しめることができる。チプレッサからポッジオまでの平坦な9.1kmは数字よりも長い。2014年はチプレッサでアタックして独走したけど、その平坦区間でレースは終わってしまった。ポッジオは約6分間の苦痛と乳酸の戦い。スプリンターの後ろで走っていては何も始まらない。
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)
ティレーノで感じた調子の良さをミラノ〜サンレモまで繋ぎたい。ディメンションデータは強力なメンバーで挑む。展開予想が難しいレースであり、数え切れないほどのシナリオが考えられる。優勝のチャンスがある選手は多く、その中でも強さを見せて勝利を掴みたい。
マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
レースが楽しみだ。最後の勝負に残りたい。登りを良いポジションでクリアしてそのままフィニッシュにたどり着くことができればチャンスが巡ってくる。
選手コメントはレース公式リリース、チーム公式サイト、ガゼッタ紙より。
text:Kei Tsuji
大会前日の3月18日はファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)の35歳の誕生日。記者会見後には主催者RCS SPORTが用意したバースデーケーキにカンチェラーラが入刀した。
大会当日は晴れの予報が出ており、降水確率は0%。気温は14度まで上がる見込みだ。記者会見に出席したカンチェラーラ、ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)の他、「ラ・プリマヴェーラ」にかける有力選手のコメントをお届けします。
ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)
ミラノ〜サンレモは好きなレース。過去に惜しいところで勝利を逃したことが3回ある。同様にティレーノ〜アドリアティコを惜しいところで逃した今、キャリアで最高のコンディションかどうかは分からないけど、準備はできている。勝負を決めるのはラスト30kmだ。
毎年違ったレースが展開されるのがミラノ〜サンレモ。逃げが決まる可能性も、集団スプリントに持ち込まれる可能性もある。落車一つで展開がガラッと変わる。レ・マニエの登りが今年もカットされるのでスプリンターにはチャンスだ。レースが始まる前に誰が最大のライバルなのか言い当てるのは難しい。レース展開や、ポッジオでの動きにすべてが懸かっている。展開を見極めながらレースに挑みたい。それは別にミラノ〜サンレモに限ったことではないけど。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレック・セガフレード)
雨でも雪でもなく、明日は天気が良さそうだ。たとえ天候が荒れてもみんな条件は同じだけど、個人的には好天を歓迎している。この良い天気が違った展開をもたらすと思う。自分にとって最後のミラノ〜サンレモであり、全力を尽くすのみ。勝ちパターンがいくつも存在する300kmにわたる最難関のクラシックだ。
トレック・セガフレードのエースは自分一人ではなく、集団スプリントになればボニファツィオが勝利を狙う。パリ〜ニースとティレーノ〜アドリアティコを終えた今、好調なスプリンターやアタッカーがプロトンの中にひしめいていて、それぞれがそれぞれの勝ち方を考えている。例えばヴィンチェンツォ・ニーバリは登りでスプリンターを振り切るためのアタックを仕掛けてくるだろう。あとはグレッグ・ファンアフェルマートやペーター・サガン、アレクサンダー・クリストフ、マイケル・マシューズらのコンディションによってレース展開が大きく変わる。自分は優勝経験があるので、大きなプレッシャーに押しつぶされるようなことはないよ。
アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、カチューシャ)
ノルウェー出身で悪天候でのレースには慣れているけど、悪い天気よりも良い天気が好き。2年前に初優勝を飾った時はひどい雨だった。できるならば晴れのサンレモでフィニッシュを迎えたい。
登りでアタッカー達が積極的に動いてくるだろう。チームメイトの力を借りてレースを一つにまとめ、集団スプリントに持ち込みたい。過去2年間はルーカ・パオリーニが良きガイドとしてスプリントまで連れて行ってくれた。今年は彼がいないけど、チームメイトたちを信頼して勝負に挑むよ。
ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
ミラノ〜サンレモはイタリアを代表する美しきレースだ。友人やチーム、ファンから出場を期待されているし、実際に勝利のチャンスはある。決定的な勝負所が存在しないだけに、風などの要因もレースに大きく影響する。約80%のスプリンターがチプレッサとポッジオを乗り越えるし、すべては展開次第。ファンアフェルマートやサガン、カンチェラーラや自分がレースを動かす役目を担う。
チプレッサで大きな動きは生まれないけど、ペースを上げることでスプリンターを確実に苦しめることができる。チプレッサからポッジオまでの平坦な9.1kmは数字よりも長い。2014年はチプレッサでアタックして独走したけど、その平坦区間でレースは終わってしまった。ポッジオは約6分間の苦痛と乳酸の戦い。スプリンターの後ろで走っていては何も始まらない。
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)
ティレーノで感じた調子の良さをミラノ〜サンレモまで繋ぎたい。ディメンションデータは強力なメンバーで挑む。展開予想が難しいレースであり、数え切れないほどのシナリオが考えられる。優勝のチャンスがある選手は多く、その中でも強さを見せて勝利を掴みたい。
マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
レースが楽しみだ。最後の勝負に残りたい。登りを良いポジションでクリアしてそのままフィニッシュにたどり着くことができればチャンスが巡ってくる。
選手コメントはレース公式リリース、チーム公式サイト、ガゼッタ紙より。
text:Kei Tsuji