2016/02/12(金) - 13:24
ツアー・ダウンアンダーを走ったバイクを紹介するシリーズもいよいよ最終回。ランプレ・メリダのメリダ、ディメンションデータのサーヴェロ、ドラパックのスウィフトカーボン、UniSAオーストラリア(ワンプロサイクリング)のファクターを紹介します。
ランプレ・メリダ メリダ SCULTURA
ランプレ・メリダ メリダ SCULTURA photo:Kei Tsuji
新城幸也も所属するイタリアのランプレ・メリダは、タイトルスポンサーの一つであるメリダのスクルトゥーラとリアクトに乗る。新加入オールラウンダーのルイス・マインティーズ(南アフリカ)はスクルトゥーラをチョイス。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2で、FSAのハンドルやステム、シートポスト、ローターのパワーメーター付きクランク(INPOWER)を組み合わせる。ホイールはフルクラムの新型スピード40Tを多用していた。マインティーズは楕円のQリングス(53Tと38T)を使用する。プロロゴのサドルが目一杯前方に取り付けられた前乗りなポジション。マイナス17度のステムを使用し、ハンドルの位置も極力下げている。Di2のスプリンタースイッチの愛用者はスプリンターに限らず幅広い。イタリア唯一のUCIワールドチームだが、イタリアブランドはプロロゴとフルクラム、エリート程度しか見当たらない。
Di2のスプリンタースイッチは脚質問わず愛用者が多い photo:Kei Tsuji
ローターのINPOWERを使用 photo:Kei Tsuji
マインティーズはQリングスを使用する photo:Kei Tsuji
ホイールはフルクラムの新型スピード40T photo:Kei Tsuji
ディメンションデータ サーヴェロ S5
ディメンションデータ サーヴェロ S5 photo:Kei Tsuji
UCIワールドチーム入りを果たした南アフリカのディメンションデータはMTNキュベカ時代から引き続きサーヴェロに乗る。ダウンアンダーではメンバー全員がエアロロードのS5に乗った。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2で、ローターのクランクにKMCのゴールドチェーン、セラミックスピードのプーリー、スピードプレイのペダル、フィジークのサドル、エンヴィのホイールとステム、ハンドルを組み合わせる独特のセッティング。ホイールのデカールは2015年のストライプバージョンのままだ。クランクシャフト部にひずみセンサーを組み込んだローターINPOWERの左右バージョンである2INPOWERをテストしていたた。新加入マーク・レンショー(オーストラリア)はコラムスペーサーやステムの長さを調整中。ツアー・オブ・カタール出場中のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)は楕円のQリングスを使用している。
エンヴィのステムとハンドル、そしてガーミンマウント photo:Kei Tsuji
ローターINPOWERの左右バージョンである2INPOWERをテスト photo:Kei Tsuji
セラミックスピードのプーリーを使用する photo:Kei Tsuji
専用シートポストは見た目にも空気抵抗が小さい photo:Kei Tsuji
ドラパックプロサイクリング スウィフトカーボン HYPERVOX
ドラパックプロサイクリング スウィフトカーボン HYPERVOX photo:Kei Tsuji
オーストラリアのドラパックはスウィフトカーボンのウルトラヴォックスを主に使用するが、エースのグレーム・ブラウン(オーストラリア)にのみ新型のハイパーヴォックスが供給された。エアロロードという位置付けのハイパーヴォックスは後方を切り落とした翼断面形状のチューブ形状が特徴的。14回目のダウンアンダー出場や通算3度のステージ優勝など、ブラウンの功績が赤金黒カラーのトップチューブに刻まれている。チェーンステーに「パワード・バイ・スラム」と記されている通り、コンポーネントはスラム・レッド22(機械式)。さらにパワーメーターはクォーク、ホイールやステム、ハンドルはジップで、スラム系列ブランドで固められている。タイヤはマキシスのカンピオーネ。
トップチューブにはブラウンの功績が刻まれる photo:Kei Tsuji
パワーメーターはスラム系列のクォーク photo:Kei Tsuji
エアロロードという位置付けの新型ハイパーヴォックス photo:Kei Tsuji
ジップホイールにマキシスタイヤの組み合わせ photo:Kei Tsuji
UniSAオーストラリア(ワンプロサイクリング) ファクター O2
UniSAオーストラリア(ワンプロサイクリング) ファクター O2 photo:Kei Tsuji
UniSAオーストラリアのエースとして出場した日本でもお馴染みのスティール・ヴォンホフ(オーストラリア)は、所属するワンプロサイクリングのチームバイクであるイギリスのファクターに乗った。写真はオールラウンドバイクのファクターO2(オーツー)で、他にもエアロロードのファクターワンがチームに供給される。ホイールはブラックインクのブラックフィフティー。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2(ブレーキのみアルテグラ)で、パワーメーター搭載のインフォクランクにローターのQリングス、スピードプレイのペダル、FSAのハンドルやステムという組み合わせ。タイヤはハッチンソンのプロツアーだ。シートポストの締め付けボルトはトップチューブとシートチューブ接合部分の前方下部(フレーム前三角の内側)に位置している。
ホイールはブラックインクのブラックフィフティー photo:Kei Tsuji
パワーメーターはインフォクランク photo:Kei Tsuji
特徴的なシートポスト締め付けボルトの位置 photo:Kei Tsuji
ブレーキのみシマノ・アルテグラ photo:Kei Tsuji
text:Kei Tsuji
ランプレ・メリダ メリダ SCULTURA
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新城幸也も所属するイタリアのランプレ・メリダは、タイトルスポンサーの一つであるメリダのスクルトゥーラとリアクトに乗る。新加入オールラウンダーのルイス・マインティーズ(南アフリカ)はスクルトゥーラをチョイス。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2で、FSAのハンドルやステム、シートポスト、ローターのパワーメーター付きクランク(INPOWER)を組み合わせる。ホイールはフルクラムの新型スピード40Tを多用していた。マインティーズは楕円のQリングス(53Tと38T)を使用する。プロロゴのサドルが目一杯前方に取り付けられた前乗りなポジション。マイナス17度のステムを使用し、ハンドルの位置も極力下げている。Di2のスプリンタースイッチの愛用者はスプリンターに限らず幅広い。イタリア唯一のUCIワールドチームだが、イタリアブランドはプロロゴとフルクラム、エリート程度しか見当たらない。
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ディメンションデータ サーヴェロ S5
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UCIワールドチーム入りを果たした南アフリカのディメンションデータはMTNキュベカ時代から引き続きサーヴェロに乗る。ダウンアンダーではメンバー全員がエアロロードのS5に乗った。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2で、ローターのクランクにKMCのゴールドチェーン、セラミックスピードのプーリー、スピードプレイのペダル、フィジークのサドル、エンヴィのホイールとステム、ハンドルを組み合わせる独特のセッティング。ホイールのデカールは2015年のストライプバージョンのままだ。クランクシャフト部にひずみセンサーを組み込んだローターINPOWERの左右バージョンである2INPOWERをテストしていたた。新加入マーク・レンショー(オーストラリア)はコラムスペーサーやステムの長さを調整中。ツアー・オブ・カタール出場中のマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)は楕円のQリングスを使用している。
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ドラパックプロサイクリング スウィフトカーボン HYPERVOX
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オーストラリアのドラパックはスウィフトカーボンのウルトラヴォックスを主に使用するが、エースのグレーム・ブラウン(オーストラリア)にのみ新型のハイパーヴォックスが供給された。エアロロードという位置付けのハイパーヴォックスは後方を切り落とした翼断面形状のチューブ形状が特徴的。14回目のダウンアンダー出場や通算3度のステージ優勝など、ブラウンの功績が赤金黒カラーのトップチューブに刻まれている。チェーンステーに「パワード・バイ・スラム」と記されている通り、コンポーネントはスラム・レッド22(機械式)。さらにパワーメーターはクォーク、ホイールやステム、ハンドルはジップで、スラム系列ブランドで固められている。タイヤはマキシスのカンピオーネ。
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UniSAオーストラリア(ワンプロサイクリング) ファクター O2
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UniSAオーストラリアのエースとして出場した日本でもお馴染みのスティール・ヴォンホフ(オーストラリア)は、所属するワンプロサイクリングのチームバイクであるイギリスのファクターに乗った。写真はオールラウンドバイクのファクターO2(オーツー)で、他にもエアロロードのファクターワンがチームに供給される。ホイールはブラックインクのブラックフィフティー。コンポーネントはシマノ・デュラエースDi2(ブレーキのみアルテグラ)で、パワーメーター搭載のインフォクランクにローターのQリングス、スピードプレイのペダル、FSAのハンドルやステムという組み合わせ。タイヤはハッチンソンのプロツアーだ。シートポストの締め付けボルトはトップチューブとシートチューブ接合部分の前方下部(フレーム前三角の内側)に位置している。
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text:Kei Tsuji
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