2016/02/09(火) - 16:20
自転車競技の名門校である鹿屋体育大学からプロチームが誕生する。その名は「CIEL BLEU KANOYA」。上野みなみと塚越さくらの2人を擁し、トラック競技で東京五輪や世界選手権でのメダル獲得を目指す。東京・六本木のメルセデス・ベンツ コネクションにて開催されたチーム発足会見よりお伝えする。
2月9日、東京・六本木のメルセデス・ベンツ コネクションにて、鹿屋体育大学発のプロチーム「CIEL BLEU KANOYA(シエルブルー・カノヤ)」の発足が発表された。チーム名には「鹿屋の青い空」という意味のフランス語を冠している。
その特徴は、国内では初となるトラックの中長距離種目専門チームであること。チームは同校のある鹿児島県鹿屋市を拠点に、鹿屋市などの支援を受けて活動。メンバーは上野みなみと塚越さくらの2名で、チームが本格的に活動を開始するのは今年4月から。現在鹿屋体育大学の大学院に在学中の上野と塚越は、卒業と同時にチームに加入することに。新体制デビューレースは4月の全日本選手権となる見込みだ。
鹿屋体育大学といえば、数々の輝かしい戦績を残してきた自転車競技の名門校。ロードとトラックで、国体や全日本選手権を始めとしたアンダー世代の国内タイトルを総なめし、その活躍の幅は海外にも。プロライダーとして国内外のチームで活躍する卒業生も多く、萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)や内間康平(ブリヂストンアンカー)らを輩出してきた。GM兼監督を務める、自身も卒業生でありプロとして走った経験を持つ高宮正嗣氏だ。
CIEL BLEU KANOYAはナショナルチームの活動と並行してレース活動を行うという。そして目標として見据えているのは、今年開催されるリオ五輪ではなく、2020年開催の東京五輪。もちろん両選手ともにリオ五輪に出場した上で、その経験を糧に東京でメダルを獲得したい考えだ。
また、活動の主軸となるのはトラックの中長距離種目だが、合間にはロードレースにも出場する予定もあるとのこと。加えて、東京五輪と同じ2020年に開催される鹿児島国体にむけて、鹿屋体育大と同じく県内における自転車競技普及のための活動も行っていくという。
上野みなみ
活動の拠点は慣れ親しんだ鹿屋市とあって、環境面での変化はほとんどありません。しかし、これまでは学生として競技活動をしていたのに対し、これからはお給料を頂き活動していくことになるため、心境面での変化は大きいですね。
これまで、オリンピックに出場するために、各地のワールドカップなどを転戦してきましたが、そもそも出場枠を取ること自体が難しい。リオ五輪の出場枠を獲得する過程で得ることのできた経験も、東京五輪に活かして、その先で本大会でも好成績を残せるように、頑張っていきたいです。直近のレースは、3月にロンドンで行われるトラックの世界選手権。昨年はポイントレースで銀メダルを獲得することができたが、今年はもう一段上の金メダルを狙います。
塚越さくら
これからはプロとして走るので、支援して頂いているスポンサーやスタッフの皆さんに、これまで以上に結果で応えなくてはならない。今まで以上に結果を求めて走って行きたい。次のレースは3月にロンドンで行われる世界選手権で、そこでリオ五輪に出場できるか否かが決まります。
これまでレベルの高いレースに揉まれて五輪出場の難しさ痛感していますが、リオは出場が絶対目標。そこでの経験を活かして、東京で結果が出せるように頑張りたい。
メルセデス・ベンツがチームカーを提供
今回のCIEL BLEU KANOYA発足会見は、メルセデス・ベンツ日本の新車及び新サービス発表会の中で開催されたもの。チームは鹿屋体育大学と同じくメルセデス・ベンツ日本からサポートを受け、バンタイプのVクラスで国内レースを転戦する。
「サイクルスポーツへの直向きな姿勢と、国内における自転車競技普及への思いに共感して、昨年より鹿屋体育大学自転車競技部へサポートカーの提供を行ってきました。本年はCIEL BLEU KANOYAの新たな挑戦に際し、サポートカーをご提供させて頂きます。」とはメルセデス・ベンツ日本社長の上野金太郎氏。上野氏は普段からロングライドやトライアスロンを楽しむイクリストだ。
ロードバイクを供給するのは、鹿屋体育大学と同じくキャノンデール・ジャパン。自転車機材関連では、チャンピオンシステム、マヴィック、パナレーサー、ミノウラ、ソーヨータイヤ、ラス、アウトウェットがスポンサーリストに名を連ねている。
text&photo:Yuya.Yamamoto
2月9日、東京・六本木のメルセデス・ベンツ コネクションにて、鹿屋体育大学発のプロチーム「CIEL BLEU KANOYA(シエルブルー・カノヤ)」の発足が発表された。チーム名には「鹿屋の青い空」という意味のフランス語を冠している。
その特徴は、国内では初となるトラックの中長距離種目専門チームであること。チームは同校のある鹿児島県鹿屋市を拠点に、鹿屋市などの支援を受けて活動。メンバーは上野みなみと塚越さくらの2名で、チームが本格的に活動を開始するのは今年4月から。現在鹿屋体育大学の大学院に在学中の上野と塚越は、卒業と同時にチームに加入することに。新体制デビューレースは4月の全日本選手権となる見込みだ。
鹿屋体育大学といえば、数々の輝かしい戦績を残してきた自転車競技の名門校。ロードとトラックで、国体や全日本選手権を始めとしたアンダー世代の国内タイトルを総なめし、その活躍の幅は海外にも。プロライダーとして国内外のチームで活躍する卒業生も多く、萩原麻由子(ウィグル・ハイファイブ)や内間康平(ブリヂストンアンカー)らを輩出してきた。GM兼監督を務める、自身も卒業生でありプロとして走った経験を持つ高宮正嗣氏だ。
CIEL BLEU KANOYAはナショナルチームの活動と並行してレース活動を行うという。そして目標として見据えているのは、今年開催されるリオ五輪ではなく、2020年開催の東京五輪。もちろん両選手ともにリオ五輪に出場した上で、その経験を糧に東京でメダルを獲得したい考えだ。
また、活動の主軸となるのはトラックの中長距離種目だが、合間にはロードレースにも出場する予定もあるとのこと。加えて、東京五輪と同じ2020年に開催される鹿児島国体にむけて、鹿屋体育大と同じく県内における自転車競技普及のための活動も行っていくという。
上野みなみ
活動の拠点は慣れ親しんだ鹿屋市とあって、環境面での変化はほとんどありません。しかし、これまでは学生として競技活動をしていたのに対し、これからはお給料を頂き活動していくことになるため、心境面での変化は大きいですね。
これまで、オリンピックに出場するために、各地のワールドカップなどを転戦してきましたが、そもそも出場枠を取ること自体が難しい。リオ五輪の出場枠を獲得する過程で得ることのできた経験も、東京五輪に活かして、その先で本大会でも好成績を残せるように、頑張っていきたいです。直近のレースは、3月にロンドンで行われるトラックの世界選手権。昨年はポイントレースで銀メダルを獲得することができたが、今年はもう一段上の金メダルを狙います。
塚越さくら
これからはプロとして走るので、支援して頂いているスポンサーやスタッフの皆さんに、これまで以上に結果で応えなくてはならない。今まで以上に結果を求めて走って行きたい。次のレースは3月にロンドンで行われる世界選手権で、そこでリオ五輪に出場できるか否かが決まります。
これまでレベルの高いレースに揉まれて五輪出場の難しさ痛感していますが、リオは出場が絶対目標。そこでの経験を活かして、東京で結果が出せるように頑張りたい。
メルセデス・ベンツがチームカーを提供
今回のCIEL BLEU KANOYA発足会見は、メルセデス・ベンツ日本の新車及び新サービス発表会の中で開催されたもの。チームは鹿屋体育大学と同じくメルセデス・ベンツ日本からサポートを受け、バンタイプのVクラスで国内レースを転戦する。
「サイクルスポーツへの直向きな姿勢と、国内における自転車競技普及への思いに共感して、昨年より鹿屋体育大学自転車競技部へサポートカーの提供を行ってきました。本年はCIEL BLEU KANOYAの新たな挑戦に際し、サポートカーをご提供させて頂きます。」とはメルセデス・ベンツ日本社長の上野金太郎氏。上野氏は普段からロングライドやトライアスロンを楽しむイクリストだ。
ロードバイクを供給するのは、鹿屋体育大学と同じくキャノンデール・ジャパン。自転車機材関連では、チャンピオンシステム、マヴィック、パナレーサー、ミノウラ、ソーヨータイヤ、ラス、アウトウェットがスポンサーリストに名を連ねている。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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