2016/01/26(火) - 08:38
ツール・ド・サンルイスは最終日を迎え、ゴールではチームメイト同士の争いを制したヤコブ・マレツコが勝利。総合では兄のサポートを受けたダイェル・キンタナが優勝し、キャリア最大の勝利を収めた。
ダイェル・キンタナ(コロンビア、モビスター)を総合首位に、迎えたツール・ド・サンルイス(UCI2.1)最終ステージ。サンルイスを発着する119.6kmのコースは、3級の山岳ポイントを含む大きなループを1周、そして市街地の小さなループを5周してスタート地点に戻るもので、フィニッシュは完全にスプリンター向きだ。
2日前の落車事故でフェルナンド・ガビリア(コロンビア)を欠いたエティックス・クイックステップは地元アルゼンチンのマキシミリアーノ・リケーゼをエースに臨んだ。
連日続いた酷暑はいくぶん和らぎ、14時過ぎにリアルスタートが切られる。最後のチャンスに掛けたアタックが続き、逃げが決まったのはスタートから30kmほど進んだ地点。南米勢を中心とした5名が抜け出した。
しかしスプリントに意欲を燃やすイタリアナショナルチーム(エリア・ヴィヴィアーニ)、ティンコフ(ペーター・サガン)、エティックス・クイックステップらが徹底的に集団をコントロールし、タイム差は常に1分ほどに留められた。
そのまま残り10kmを切って逃げグループが捉えられると、単独で飛び出しを図る選手が現れる。しかしアスタナもが牽引に協力したプロトンは逃げを許すことなく、エティックス先頭でゴール前へと到達する。
ジェイソン・ロウンズ(オーストラリア、ドラパックプロサイクリング)とサガンの目の前で伸びたのは青いジャージのイタリアナショナルチーム2名。ヤコブ・マレツコとヴィヴィアーニは互いにハンドルを投げ込み、僅差でマレツコが先着した。
チームメイト同士の争いに競り勝ったマレツコは、普段サウスイーストに所属する21歳のスプリンター。UCI1クラスのレースでは勝利を重ねているが、強力なライバルを相手に勝ったという意味ではキャリア最大の勝利だ。
そして後方ではチームメイトに囲まれてダイェル・キンタナ(コロンビア、モビスター)がフィニッシュ。総合リードを20秒守り切り、こちらもオールラウンダーとしてキャリア最大の勝利を収めた。
「本当に素晴らしい気分だ。ナイロよりも好結果でフィニッシュできるなんて、プロになってずっと夢見ていたことが叶った」と兄について語るダイェル。「この冬はずっと厳しいトレーニングを積んできた。これからはもっと多くの人に僕の名前を知ってもらえるようになると思う。忘れられないレースになった」と締めくくっている。
また山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)は113位でフィニッシュし、総合115位で2回目のサンルイスを終える。「アルゼンチンの7日間を通して落車することなくゴールすることが出来て良かった」と書き記した。
ツール・ド・サンルイス2016第7ステージ結果
1位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、イタリアナショナルチーム) 2h36'51"
2位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イタリアナショナルチーム)
3位 ジェイソン・ロウンズ(オーストラリア、ドラパックプロサイクリング)
4位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)
5位 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、エティックス・クイックステップ)
6位 マウロ・リケーゼ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
7位 グレガ・ボーレ(スロベニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
8位 エデュアルド・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
9位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、アンドローニ)
10位 パウロ・ガダイ(アルゼンチン、ロス・マタンセロス)
個人総合成績
1位 ダイェル・キンタナ(コロンビア、モビスター) 22h52'12"
2位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、フォルトゥネオ・ヴァイタルコンセプト) +20"
3位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +35"
4位 ミゲルアンヘル・ロペスモレーノ(コロンビア、アスタナ) +38"
5位 イリア・コシェヴォイ(ベラルーシ、ランプレ・メリダ) +1'42"
6位 ロドルフォ・トーレス(コロンビア、アンドローニ) +2'15"
7位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ) +2'31"
8位 アレクシス・アセヴェド(コロンビア、ジェイミス) +2'44"
9位 ロマン・ヴィラボロス(コスタリカ、コスタリカナショナルチーム) +2'59"
10位 アンドレ・カルドソ(ポルトガル、キャノンデールプロサイクリング) +3'31"
山岳賞
デュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、フォルトゥネオ・ヴァイタルコンセプト)
ヤングライダー賞
ミゲルアンヘル・ロペスモレーノ(コロンビア、アスタナ)
チーム総合成績
モビスター
text:So.Isobe
ダイェル・キンタナ(コロンビア、モビスター)を総合首位に、迎えたツール・ド・サンルイス(UCI2.1)最終ステージ。サンルイスを発着する119.6kmのコースは、3級の山岳ポイントを含む大きなループを1周、そして市街地の小さなループを5周してスタート地点に戻るもので、フィニッシュは完全にスプリンター向きだ。
2日前の落車事故でフェルナンド・ガビリア(コロンビア)を欠いたエティックス・クイックステップは地元アルゼンチンのマキシミリアーノ・リケーゼをエースに臨んだ。
連日続いた酷暑はいくぶん和らぎ、14時過ぎにリアルスタートが切られる。最後のチャンスに掛けたアタックが続き、逃げが決まったのはスタートから30kmほど進んだ地点。南米勢を中心とした5名が抜け出した。
しかしスプリントに意欲を燃やすイタリアナショナルチーム(エリア・ヴィヴィアーニ)、ティンコフ(ペーター・サガン)、エティックス・クイックステップらが徹底的に集団をコントロールし、タイム差は常に1分ほどに留められた。
そのまま残り10kmを切って逃げグループが捉えられると、単独で飛び出しを図る選手が現れる。しかしアスタナもが牽引に協力したプロトンは逃げを許すことなく、エティックス先頭でゴール前へと到達する。
ジェイソン・ロウンズ(オーストラリア、ドラパックプロサイクリング)とサガンの目の前で伸びたのは青いジャージのイタリアナショナルチーム2名。ヤコブ・マレツコとヴィヴィアーニは互いにハンドルを投げ込み、僅差でマレツコが先着した。
チームメイト同士の争いに競り勝ったマレツコは、普段サウスイーストに所属する21歳のスプリンター。UCI1クラスのレースでは勝利を重ねているが、強力なライバルを相手に勝ったという意味ではキャリア最大の勝利だ。
そして後方ではチームメイトに囲まれてダイェル・キンタナ(コロンビア、モビスター)がフィニッシュ。総合リードを20秒守り切り、こちらもオールラウンダーとしてキャリア最大の勝利を収めた。
「本当に素晴らしい気分だ。ナイロよりも好結果でフィニッシュできるなんて、プロになってずっと夢見ていたことが叶った」と兄について語るダイェル。「この冬はずっと厳しいトレーニングを積んできた。これからはもっと多くの人に僕の名前を知ってもらえるようになると思う。忘れられないレースになった」と締めくくっている。
また山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)は113位でフィニッシュし、総合115位で2回目のサンルイスを終える。「アルゼンチンの7日間を通して落車することなくゴールすることが出来て良かった」と書き記した。
ツール・ド・サンルイス2016第7ステージ結果
1位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、イタリアナショナルチーム) 2h36'51"
2位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イタリアナショナルチーム)
3位 ジェイソン・ロウンズ(オーストラリア、ドラパックプロサイクリング)
4位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ)
5位 マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、エティックス・クイックステップ)
6位 マウロ・リケーゼ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
7位 グレガ・ボーレ(スロベニア、NIPPOヴィーニファンティーニ)
8位 エデュアルド・アルザテ(コロンビア、ユナイテッドヘルスケア)
9位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、アンドローニ)
10位 パウロ・ガダイ(アルゼンチン、ロス・マタンセロス)
個人総合成績
1位 ダイェル・キンタナ(コロンビア、モビスター) 22h52'12"
2位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、フォルトゥネオ・ヴァイタルコンセプト) +20"
3位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +35"
4位 ミゲルアンヘル・ロペスモレーノ(コロンビア、アスタナ) +38"
5位 イリア・コシェヴォイ(ベラルーシ、ランプレ・メリダ) +1'42"
6位 ロドルフォ・トーレス(コロンビア、アンドローニ) +2'15"
7位 ラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ) +2'31"
8位 アレクシス・アセヴェド(コロンビア、ジェイミス) +2'44"
9位 ロマン・ヴィラボロス(コスタリカ、コスタリカナショナルチーム) +2'59"
10位 アンドレ・カルドソ(ポルトガル、キャノンデールプロサイクリング) +3'31"
山岳賞
デュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、フォルトゥネオ・ヴァイタルコンセプト)
ヤングライダー賞
ミゲルアンヘル・ロペスモレーノ(コロンビア、アスタナ)
チーム総合成績
モビスター
text:So.Isobe