1月1日にBpostBankトロフェー2015-2016第7戦、通称GPスヴェンネイスが開催され、新デザインのジャージをまとったワウト・ファンアールトが圧勝。混戦の後続グループからはネイスが抜け出し、大歓声を背に2位を獲得した。



後続を突き放すワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)後続を突き放すワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス) photo:CorVos
スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)の大応援団スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)の大応援団 photo:CorVos会場に駆けつけたスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)の家族会場に駆けつけたスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)の家族 photo:CorVos



大声援を受けて走るスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)大声援を受けて走るスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク) photo:CorVos独走を続けるワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)独走を続けるワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス) photo:CorVos2位グループをリードするスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)2位グループをリードするスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク) photo:CorVos追い上げて3位に入ったトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)追い上げて3位に入ったトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) photo:CorVos年明け早々、1月1日の恒例レースとして開催されているBpostBankトロフェー2015-2016第7戦。スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)が住むバールを舞台に開催されていることから通称「GPスヴェンネイス」と呼ばれ、毎年新デザインのチームジャージが披露される場としてもお馴染みだ。

今シーズンいっぱいでの引退を発表し、最後の地元レースを走るネイスの勝利数は16回出場のうち12回。昨年の優勝者はワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)だ。

観客の声援に応えながらゴールするスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)観客の声援に応えながらゴールするスヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク) photo:CorVos新チームジャージやバイクに注目が集まることでも知られる新年最初の名物レースは、ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)によるホールショットで動き出す。

ファンデルハールにはローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)やベルギー王者のクラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)らが続き、アップダウンに富んだコースを駆け抜ける。最後の地元レースを走るネイスは、先頭集団の後方から様子を伺う展開に。

するとレース開始から15分、先頭からファンデルハールが猛然とアタックすると、ここ数戦で精彩を欠いていたファンアールトただ一人が追い上げる。続けざまにファンアールトが加速すると、そのタイミングでファンデルハールがミス。ここからファンアールトの独走劇が始まった。

2位グループを築いたのはファンデルハールと、マイケル・ファントーレンハウトやジャンニ・フェルメールス、ファントルノートらマーラックス・ナポレオンゲームス勢。中盤になってここには大声援を受けるネイスが追いついてきた。

「1周を経て自分の好調さに気づいていたので、自分のペースを刻むことにした。今日は自分自身と向き合うレースだった」と言うファンアールトは淡々とペースを刻み、終始独走を守りきってフィニッシュ。ここまで数戦の不調を吹き飛ばす圧巻の勝利だった。

また、この勝利をもって、総合タイムで争われるBpostBankトロフェーの年間シリーズランキングで2位に6分以上の差を付け、総合優勝に王手を掛けることに。「不調だったワールドカップの後にはかなり心配したけれど、今日の結果でリラックスして最終戦に臨むことができる」と安堵のコメント。ファンアールトの2年連続戴冠は目の前だ。

そして混戦のまま最終周回まで進んだ2位グループでは、ネイスが最後のピットでバイクを交換することなく勝負に出る。大声援に後押しされたネイスは追従するトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)を最後の直線で振り切り、ファンへの感謝を表現しながらゴールに飛び込んだ。

「ファンの大声援が大きな力になった。ワウトの後ろで2位になるのは、優勝したようなもの。今日のようなコースでは彼はもう一つ上のカテゴリーを走っているかのよう。今日は自分にとってベストなフィニッシュだったよ」とネイスはレースを振り返った。

今週末9〜10日にかけては、世界各地でナショナル選手権が開催される予定。選手コメントはレース公式サイトより。



BpostBankトロフェー2015-2016第7戦表彰台BpostBankトロフェー2015-2016第7戦表彰台 photo:CorVos


BpostBankトロフェー2015-2016第7戦結果
1位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)
2位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)  
3位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)
4位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
5位 クラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
6位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
7位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)
9位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)
10位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
1h00’40”
+1’12”
+1’14”
+1’17”
+1’18”
+1’20”

+1’35”
+2’00”
+2’09”


text:So.Isobe
photo:Cor Vos

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