2016/01/04(月) - 15:21
1月1日にBpostBankトロフェー2015-2016第7戦、通称GPスヴェンネイスが開催され、新デザインのジャージをまとったワウト・ファンアールトが圧勝。混戦の後続グループからはネイスが抜け出し、大歓声を背に2位を獲得した。
年明け早々、1月1日の恒例レースとして開催されているBpostBankトロフェー2015-2016第7戦。スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)が住むバールを舞台に開催されていることから通称「GPスヴェンネイス」と呼ばれ、毎年新デザインのチームジャージが披露される場としてもお馴染みだ。
今シーズンいっぱいでの引退を発表し、最後の地元レースを走るネイスの勝利数は16回出場のうち12回。昨年の優勝者はワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)だ。
新チームジャージやバイクに注目が集まることでも知られる新年最初の名物レースは、ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)によるホールショットで動き出す。
ファンデルハールにはローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)やベルギー王者のクラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)らが続き、アップダウンに富んだコースを駆け抜ける。最後の地元レースを走るネイスは、先頭集団の後方から様子を伺う展開に。
するとレース開始から15分、先頭からファンデルハールが猛然とアタックすると、ここ数戦で精彩を欠いていたファンアールトただ一人が追い上げる。続けざまにファンアールトが加速すると、そのタイミングでファンデルハールがミス。ここからファンアールトの独走劇が始まった。
2位グループを築いたのはファンデルハールと、マイケル・ファントーレンハウトやジャンニ・フェルメールス、ファントルノートらマーラックス・ナポレオンゲームス勢。中盤になってここには大声援を受けるネイスが追いついてきた。
「1周を経て自分の好調さに気づいていたので、自分のペースを刻むことにした。今日は自分自身と向き合うレースだった」と言うファンアールトは淡々とペースを刻み、終始独走を守りきってフィニッシュ。ここまで数戦の不調を吹き飛ばす圧巻の勝利だった。
また、この勝利をもって、総合タイムで争われるBpostBankトロフェーの年間シリーズランキングで2位に6分以上の差を付け、総合優勝に王手を掛けることに。「不調だったワールドカップの後にはかなり心配したけれど、今日の結果でリラックスして最終戦に臨むことができる」と安堵のコメント。ファンアールトの2年連続戴冠は目の前だ。
そして混戦のまま最終周回まで進んだ2位グループでは、ネイスが最後のピットでバイクを交換することなく勝負に出る。大声援に後押しされたネイスは追従するトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)を最後の直線で振り切り、ファンへの感謝を表現しながらゴールに飛び込んだ。
「ファンの大声援が大きな力になった。ワウトの後ろで2位になるのは、優勝したようなもの。今日のようなコースでは彼はもう一つ上のカテゴリーを走っているかのよう。今日は自分にとってベストなフィニッシュだったよ」とネイスはレースを振り返った。
今週末9〜10日にかけては、世界各地でナショナル選手権が開催される予定。選手コメントはレース公式サイトより。
BpostBankトロフェー2015-2016第7戦結果
text:So.Isobe
photo:Cor Vos
年明け早々、1月1日の恒例レースとして開催されているBpostBankトロフェー2015-2016第7戦。スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)が住むバールを舞台に開催されていることから通称「GPスヴェンネイス」と呼ばれ、毎年新デザインのチームジャージが披露される場としてもお馴染みだ。
今シーズンいっぱいでの引退を発表し、最後の地元レースを走るネイスの勝利数は16回出場のうち12回。昨年の優勝者はワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)だ。
新チームジャージやバイクに注目が集まることでも知られる新年最初の名物レースは、ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)によるホールショットで動き出す。
ファンデルハールにはローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)やベルギー王者のクラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)らが続き、アップダウンに富んだコースを駆け抜ける。最後の地元レースを走るネイスは、先頭集団の後方から様子を伺う展開に。
するとレース開始から15分、先頭からファンデルハールが猛然とアタックすると、ここ数戦で精彩を欠いていたファンアールトただ一人が追い上げる。続けざまにファンアールトが加速すると、そのタイミングでファンデルハールがミス。ここからファンアールトの独走劇が始まった。
2位グループを築いたのはファンデルハールと、マイケル・ファントーレンハウトやジャンニ・フェルメールス、ファントルノートらマーラックス・ナポレオンゲームス勢。中盤になってここには大声援を受けるネイスが追いついてきた。
「1周を経て自分の好調さに気づいていたので、自分のペースを刻むことにした。今日は自分自身と向き合うレースだった」と言うファンアールトは淡々とペースを刻み、終始独走を守りきってフィニッシュ。ここまで数戦の不調を吹き飛ばす圧巻の勝利だった。
また、この勝利をもって、総合タイムで争われるBpostBankトロフェーの年間シリーズランキングで2位に6分以上の差を付け、総合優勝に王手を掛けることに。「不調だったワールドカップの後にはかなり心配したけれど、今日の結果でリラックスして最終戦に臨むことができる」と安堵のコメント。ファンアールトの2年連続戴冠は目の前だ。
そして混戦のまま最終周回まで進んだ2位グループでは、ネイスが最後のピットでバイクを交換することなく勝負に出る。大声援に後押しされたネイスは追従するトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)を最後の直線で振り切り、ファンへの感謝を表現しながらゴールに飛び込んだ。
「ファンの大声援が大きな力になった。ワウトの後ろで2位になるのは、優勝したようなもの。今日のようなコースでは彼はもう一つ上のカテゴリーを走っているかのよう。今日は自分にとってベストなフィニッシュだったよ」とネイスはレースを振り返った。
今週末9〜10日にかけては、世界各地でナショナル選手権が開催される予定。選手コメントはレース公式サイトより。
BpostBankトロフェー2015-2016第7戦結果
1位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ファストフートサービス)
2位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)
3位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)
4位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
5位 クラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
6位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
7位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)
9位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)
10位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
2位 スヴェン・ネイス(ベルギー、クレランAAドリンク)
3位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)
4位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
5位 クラース・ファントルノート(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
6位 ジャンニ・フェルメールス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
7位 ラルス・ファンデルハール(オランダ、ジャイアント・アルペシン)
8位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)
9位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、エラリアルエステート)
10位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ナポレオンゲームス)
1h00’40”
+1’12”
+1’14”
+1’17”
+1’18”
+1’20”
+1’35”
+2’00”
+2’09”
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text:So.Isobe
photo:Cor Vos
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