ツール・ド・フランス覇者のクリス・フルームらが愛用することで有名な、O.SYMETRIC(オーシンメトリック)の非真円チェーンリング。そのラインアップに、エアロ形状のTT用、シマノ4アームクランク対応のシクロクロス用、そして要望が多数寄せられていたという36Tが追加されている。
オーシンメトリック 非真円チェーンリング photo:Yuya.Yamamoto
オーシンメトリック 非真円チェーンリング(ロード用/シマノ4アーム対応 52x36T)
数々の輝かしい戦歴が記されたイエローのパッケージ
上死点や下死点といったデッドスポット(力のかけにくい部分)を早く通り過ぎ、力を掛けやすいクランク角で推進力を生み出し、人間の運動効率を高めるのが非真円チェーンリング。現在、競合メーカーが数社ある中でも、2013年と2015年の2度に渡ってクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)のツール優勝を支えた非真円チェーンリングの代表格といえるのがオーシンメトリックだ。
オーシンメトリックのチェーンリングを使用するクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) photo:Makoto.AYANO
クリス・フルームが駆ったスペシャルカラーのピナレロ・ドグマF8 photo:Makoto.AYANOその特徴は、線対称の単純な楕円ではなく、平行四辺形のような点対称の形状をとること。加えて通常の楕円チェーンリングがクランク位置にあわせて徐々に仮想歯数を変化させるのに対し、オーシンメトリックは仮想歯数の変化速度が早いこと。1時~5時の間で実際の歯数よりも大きな仮想歯数を保つ一方で、5時を過ぎると急激に仮想歯数が小さくなる。なお、楕円率はローターのQ-Ringsよりも大きな1.215としており、52Tの仮想歯数は最大が57T、最小が47Tとなる。
この線対称の非真円形状にもたらされるメリットは多くある。まず出力が10%向上することに加えて、より鋭い加速が可能に。一方で、乳酸の発生を10%抑えることが可能で、勝負所でのアタック合戦や、トライスロンではランパートに向けて力を温存することもできる。また、トラクションの変化が小さくなることから、オフロードでの効率的なライディングにも効果を発揮してくれるだろう。
製造は同じくフランスを拠点とするコンポーネントメーカーのストロングライトが行う。真円チェーンリングと比較すれば変速性能が劣ることは否めないものの、従来モデルより厚みをもたせて剛性を高めると共に、刃先形状を改良することで、変速力の大きな電動コンポーネントでも安心して使用することが可能となった。その信頼性は多くのプロ選手が使うことからも証明されている。また、オーシンメトリックのロゴが記されたチェーンキャッチャーが標準で付属する(シクロクロス用やインナー単体販売の場合は除く)。
刃先の形状を細かく変えることで変速性能を高めている
素材に厚みを持たせることで、剛性を高めている
クランク位置が5時で急激に仮想歯数が変わることが特徴だ
標準でロゴ入りのチェーンキャッチャーが付属する
今回ラインアップに追加されたのは全部で4種類。エアロ形状のタイムトライアル用には130PCD/5アーム対応とシマノ4アーム対応の2仕様が用意される。歯数のバリエーションは54x44T、54x42T、56x44T、56x42Tの4種類だ。
国内でも競技熱が高まっているシクロクロス用としては、シマノ4アーム対応の44x34Tが登場。シマノ4アーム対応のロード用には、要望が多く寄せられていた36T(インナー)が追加されている。取り扱いはゼータトレーディングが行う。
オーシーメトリック 非真円チェーンリング
新ラインアップ:TT用エアロタイプ(130PCD/5アーム) 54x44T、54x42T、56x44T、56x42T
TT用エアロタイプ(シマノ4アーム) 54x44T、54x42T、56x44T、56x42T
110PCD(シマノ4アーム) 44x34T(シクロクロス用)、52x36T
重 量:TT用エアロタイプ・130PCD/5アーム 54T/158g、44T/55g
110PCD・シマノ4アーム 44T/84g、34T/54g、52T/131g、36T/49g
付属品:チェーンキャッチャー(アウターリングのみ、シクロクロス用は除く)
税抜価格:TT用エアロタイプ(130PCD/5アーム) 33,000円
TT用エアロタイプ(シマノ4アーム) 33,000円
110PCD(シマノ4アーム) 30,000円



上死点や下死点といったデッドスポット(力のかけにくい部分)を早く通り過ぎ、力を掛けやすいクランク角で推進力を生み出し、人間の運動効率を高めるのが非真円チェーンリング。現在、競合メーカーが数社ある中でも、2013年と2015年の2度に渡ってクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)のツール優勝を支えた非真円チェーンリングの代表格といえるのがオーシンメトリックだ。


この線対称の非真円形状にもたらされるメリットは多くある。まず出力が10%向上することに加えて、より鋭い加速が可能に。一方で、乳酸の発生を10%抑えることが可能で、勝負所でのアタック合戦や、トライスロンではランパートに向けて力を温存することもできる。また、トラクションの変化が小さくなることから、オフロードでの効率的なライディングにも効果を発揮してくれるだろう。
製造は同じくフランスを拠点とするコンポーネントメーカーのストロングライトが行う。真円チェーンリングと比較すれば変速性能が劣ることは否めないものの、従来モデルより厚みをもたせて剛性を高めると共に、刃先形状を改良することで、変速力の大きな電動コンポーネントでも安心して使用することが可能となった。その信頼性は多くのプロ選手が使うことからも証明されている。また、オーシンメトリックのロゴが記されたチェーンキャッチャーが標準で付属する(シクロクロス用やインナー単体販売の場合は除く)。




今回ラインアップに追加されたのは全部で4種類。エアロ形状のタイムトライアル用には130PCD/5アーム対応とシマノ4アーム対応の2仕様が用意される。歯数のバリエーションは54x44T、54x42T、56x44T、56x42Tの4種類だ。
国内でも競技熱が高まっているシクロクロス用としては、シマノ4アーム対応の44x34Tが登場。シマノ4アーム対応のロード用には、要望が多く寄せられていた36T(インナー)が追加されている。取り扱いはゼータトレーディングが行う。
オーシーメトリック 非真円チェーンリング
新ラインアップ:TT用エアロタイプ(130PCD/5アーム) 54x44T、54x42T、56x44T、56x42T
TT用エアロタイプ(シマノ4アーム) 54x44T、54x42T、56x44T、56x42T
110PCD(シマノ4アーム) 44x34T(シクロクロス用)、52x36T
重 量:TT用エアロタイプ・130PCD/5アーム 54T/158g、44T/55g
110PCD・シマノ4アーム 44T/84g、34T/54g、52T/131g、36T/49g
付属品:チェーンキャッチャー(アウターリングのみ、シクロクロス用は除く)
税抜価格:TT用エアロタイプ(130PCD/5アーム) 33,000円
TT用エアロタイプ(シマノ4アーム) 33,000円
110PCD(シマノ4アーム) 30,000円
リンク
Amazon.co.jp