2015/10/28(水) - 10:03
世界最大のバイクショー「EUROBIKE(ユーロバイク)」より、現地取材で見つけた数々のプロダクトの中からニューモデル&面白いアイテムを続々とピックアップして紹介していきます。第10弾ではビアンキ、FESTKA、エンヴィ、DMTの4ブランドをピックアップします。
ビアンキ(イタリア)
ビアンキの新型軽量ロードSPECIALISSIMA CV
NASAと共同開発した振動吸収テクノロジー「カウンターヴェイル」を取り入れている
細身のフロントフォークも特徴の1つだ
ロットNLユンボが実際に使用したSPECIALISSIMA CV
世界最古の自転車ブランドであり、チェレステカラーでお馴染みのビアンキ。今回のユーロバイクでのトピックスは、ロットNLユンボが使用する新型モデル「SPECIALISSIMA CV」だ。昨今のハイエンドロードとしてはおとなし過ぎるぐらいのシンプルな見た目が特徴的な、フレーム重量780gの軽量クライミングマシンある。
素材には、NASAとの共同開発により誕生した振動吸収テクノロジー「カウンターヴェイル」を取り入れ、快適性と軽さを両立。実際に指でチューブを弾いてみるだけでも、一般的なカーボンとは明らかに異質で、反響音が鈍く、音の収束が早い。上質なチューブラータイヤを装着したエンデュランス系モデルの様に、路面に吸い付く様な感触が強いというのが、少しだけ試乗することができた筆者の印象だ。
ハイエンド「Oltre XR2」のカーボン違いの兄弟モデル「Oltre XR1」
エロイカの名を冠したクラシカルなクロモリロードも
カウンターヴェイルを取り入れたTTバイクAQULIA CV
シートチューブのリブが特徴的なリジットXCバイクMETHANOL SL
これ以外にもエロイカをモチーフとしたクラシカルなクロモリロードや、ハイエンド「Oltre XR2」のカーボン違いの兄弟モデル「Oltre XR1」、TTバイク「AQULIA CV」、シートチューブのリブが特徴的なリジットXCバイク「METHANOL SL」なども展示されていた。
FESTKA(チェコ)
チタンチューブと自家製カーボンチューブをカーボンラグで繋いだDOPPLER
チタンチューブとカーボンチューブはカーボンラグで繋ぐ
振動吸収性を高めるためにつぶしが入れられたチタン製トップチューブ
「FESTKA」は、チェコの首都プラハを拠点とするハンドメイド系ブランド。クロモリ、ステンレス、チタン、カーボンと様々な素材のフレームを制作することができ、カーボンチューブに至っては自ら炭素の糸を編んで製造するという、優れた技術力を持つブランドだ。また、チタンを担当するのは元々とモラティに在籍していたビルダーだ。
今回のユーロバイクでは、ロードをメインに、造形的にもグラフィック的にも美しいバイクを展示。チタンパイプと自家製カーボンチューブをカーボンラグで繋いだ「DOPPLER」は、振動吸収性を高めるためのつぶしが入ったチタン製トップチューブが特徴的な1台。同じくチタン製のシートステーは、根本がモノステー仕様とされているなど、非常に独創的だ。
モラティに在籍していたビルダーがハンドメイドで制作するチタンバイクAsphalt
金属製バイクながらシートステーの根本はモノステーとされている
幾何学的なグラフィックが目を引くカーボン製レーシングバイクONE Light LT
カーボン黎明記の様なチューブの細さが特徴的なONE
コロンバスのステンレスチューブを採用したXCr
トラックなどロード以外の車種も手掛ける
この他にも、カーボン黎明期の様な細身のチューブが特徴的なカーボンバイク「ONE」や、対照的にマッシブなチューブで構成された幾何学模様の「ONE Light LT」、フルチタン製の「Asphalt」、コロンバスのステンレスチューブを採用した「XCr」なども展示されていた。
エンヴィ(アメリカ)
エンヴィ初となるカーボン製ハブ。前後ペアで232gと軽量だ
特徴的な星形のフランジ
内部は信頼性高いDTスイス製としている
高品質なカーボンパーツで人気を集めるアメリカのエンヴィからは、ロード用カーボン製ハブが登場。Jベンドスポークに対応する星側フランジが特徴で、重量は前後ペアで232g(実測)とシマノDURA-ACEのリアハブよりも軽い。なお、ラチェットなど内部のパーツは定評あるDTスイス製としている。
SESシリーズの最軽量の281g(リム単体)をマークしたSES 2.2
空力性能を追求したロードリム「SES」シリーズにはローハイトモデル「SES 2.2」が登場。他モデルとは異なり、前後ともリムの設計は共通で、ハイト25mm/内幅18.5mm。重量は281gをマークしている。
DMT(イタリア)
DMTは全ラインアップを刷新
イタリアのシューズメーカーDMTは全ラインナップを刷新。用途やアッパーの素材、クロージャー(BOA、ベルクロ、シューレース)、アウターソール、カラーなどの組み合わせ別に48の新モデルが登場。一方、全モデルともデザインのテイストが統一されており、イタリアンブランドらしくつややかなエナメルと蛍光カラーが組み合わせらている。
各モデルともシームレスなアッパーデザインで統一
MTBクロスカントリー用やトラック用(奥)もラインアップされる
冬場のライドに重宝しそうなブーツタイプのロードシューズも
ビブラムをソールを採用したMTBエンデューロモデル
中には、エアロカバーが設けられたトラック用モデル「P1」や、ブーツの様に足首部の長い「WR1」、ビブラム・ソールを採用し歩行性を高めたMTBエンデューロ系モデル「E1」など、様々な用途に対応するモデルも揃えられている。なお、2016年よりロゴが新しくなったこともトピックスだ。
text&photo:Yuya.Yamamoto
ビアンキ(イタリア)




世界最古の自転車ブランドであり、チェレステカラーでお馴染みのビアンキ。今回のユーロバイクでのトピックスは、ロットNLユンボが使用する新型モデル「SPECIALISSIMA CV」だ。昨今のハイエンドロードとしてはおとなし過ぎるぐらいのシンプルな見た目が特徴的な、フレーム重量780gの軽量クライミングマシンある。
素材には、NASAとの共同開発により誕生した振動吸収テクノロジー「カウンターヴェイル」を取り入れ、快適性と軽さを両立。実際に指でチューブを弾いてみるだけでも、一般的なカーボンとは明らかに異質で、反響音が鈍く、音の収束が早い。上質なチューブラータイヤを装着したエンデュランス系モデルの様に、路面に吸い付く様な感触が強いというのが、少しだけ試乗することができた筆者の印象だ。




これ以外にもエロイカをモチーフとしたクラシカルなクロモリロードや、ハイエンド「Oltre XR2」のカーボン違いの兄弟モデル「Oltre XR1」、TTバイク「AQULIA CV」、シートチューブのリブが特徴的なリジットXCバイク「METHANOL SL」なども展示されていた。
FESTKA(チェコ)



「FESTKA」は、チェコの首都プラハを拠点とするハンドメイド系ブランド。クロモリ、ステンレス、チタン、カーボンと様々な素材のフレームを制作することができ、カーボンチューブに至っては自ら炭素の糸を編んで製造するという、優れた技術力を持つブランドだ。また、チタンを担当するのは元々とモラティに在籍していたビルダーだ。
今回のユーロバイクでは、ロードをメインに、造形的にもグラフィック的にも美しいバイクを展示。チタンパイプと自家製カーボンチューブをカーボンラグで繋いだ「DOPPLER」は、振動吸収性を高めるためのつぶしが入ったチタン製トップチューブが特徴的な1台。同じくチタン製のシートステーは、根本がモノステー仕様とされているなど、非常に独創的だ。






この他にも、カーボン黎明期の様な細身のチューブが特徴的なカーボンバイク「ONE」や、対照的にマッシブなチューブで構成された幾何学模様の「ONE Light LT」、フルチタン製の「Asphalt」、コロンバスのステンレスチューブを採用した「XCr」なども展示されていた。
エンヴィ(アメリカ)



高品質なカーボンパーツで人気を集めるアメリカのエンヴィからは、ロード用カーボン製ハブが登場。Jベンドスポークに対応する星側フランジが特徴で、重量は前後ペアで232g(実測)とシマノDURA-ACEのリアハブよりも軽い。なお、ラチェットなど内部のパーツは定評あるDTスイス製としている。

空力性能を追求したロードリム「SES」シリーズにはローハイトモデル「SES 2.2」が登場。他モデルとは異なり、前後ともリムの設計は共通で、ハイト25mm/内幅18.5mm。重量は281gをマークしている。
DMT(イタリア)

イタリアのシューズメーカーDMTは全ラインナップを刷新。用途やアッパーの素材、クロージャー(BOA、ベルクロ、シューレース)、アウターソール、カラーなどの組み合わせ別に48の新モデルが登場。一方、全モデルともデザインのテイストが統一されており、イタリアンブランドらしくつややかなエナメルと蛍光カラーが組み合わせらている。




中には、エアロカバーが設けられたトラック用モデル「P1」や、ブーツの様に足首部の長い「WR1」、ビブラム・ソールを採用し歩行性を高めたMTBエンデューロ系モデル「E1」など、様々な用途に対応するモデルも揃えられている。なお、2016年よりロゴが新しくなったこともトピックスだ。
text&photo:Yuya.Yamamoto
Amazon.co.jp