2015/10/17(土) - 20:00
ステータスが高く、若手の登竜門とされるジャパンカップのオープンレース男子。23歳未満クラスで山本大喜(鹿屋体育大学)がラスト20kmを逃げ切り、23歳以上のクラスでは清宮洋幸(チャンピオンシステム)が中村龍太郎(イナーメ信濃山形)をスプリントで下し優勝した。
今年はエントリー数が264名となったため2組に分けられたオープン男子。1組目は23歳未満、2組目は23歳以上に振り分けられた。特に1組はインターハイとインカレそして実業団などを合計したような豪華なメンバーに。2組ともにレースは7周72.1km、2分の時差スタートとされ、表彰は各組それぞれと、2組あわせたタイムでの順位付けもなされた。
1組は山本大喜(鹿屋体育大学)が圧巻の独走劇
23歳未満の1組は終始逃げができ、ペースも2組より速い積極的な展開になった。序盤から数人単位の逃げができるが、1周以上は続かない。なかでも樋口峻明(京都産業大)、原田裕成(鹿屋体育大)、蠣崎藍道(順天堂大/EQADS)らが積極的に動く。5周目に樋口と山本が抜け出し2人で逃げに出る。6周目に入り、先頭は山本大喜(鹿屋体育大学)が単独となり、集団との差は30秒ほどになる。集団は終盤に向けて差を詰めていくが、20秒からが縮まらない。結局山本は追いすがる集団を振り切り優勝した。そして集団トップの2位には岡本隼(日本大学)が入った。
大学2年の山本は個人TTを得意としており、全日本選手権では2014年ジュニア優勝、2015年U23で2位、学生個人は2014年と2015年を連覇している。9月のツール・ド・北海道では兄・元喜ばりのアタックを連発し、大学生ながらも逃げを披露していた。その山本大喜(まさき)は語る。
「今年は鹿屋としてロードでまだ1勝もしていなかったので、このたくさんの観客の前で勝ちたいと思っていたので、嬉しいです、しかも自分の得意な逃げ切りで勝てました。自分はスプリントでは勝てないので、逃げ切りを狙っていました。古賀志林道を下りきった時点で一人だったので、あとは平坦なので勝てると思いました。北海道では兄のアタックに反応し、できれば一緒に逃げて勝ちたかったのですが...。国体も窪木さんに負けて2位だったし、今日は勝てて良かったです」
2組は清宮洋幸(チャンピオンシステム)が市民レースの3冠を達成
23歳以上の2組目は2分差でスタート。逃げはできるが基本は集団で推移する。上りを経るごとに人数を減らし、5周目には先頭集団は11名に。いったん佐野千尋(サイクルフリーダム)が抜け出すものの、集団は8人がひと固まりとなり、最終周回の古賀志林道を上る。最終的にこの8人の勝負となり、全日本タイムトライアルチャンピオンの中村龍太郎(イナーメ信濃山形)が先行したところを、清宮がフィニッシュライン前でかわし優勝した。
「市民3大レースのうち2つに勝てた。次は乗鞍を勝ちたい」清宮洋幸(チャンピオンシステム)
「狙っていたので勝てて嬉しいです。何度か逃げができるタイミングがありましたが、決まらなかったのでラスト2周に入ってからこのメンバーからの逃げは難しいだろうと思っていました。スプリントに自信はありませんでしたが、周りを見ると皆脚を使っていたようです。本当に逃げたかったのですが...。市民3大レースの2つ目(おきなわ市民210km、ジャパンカップオープン)を勝てました。残るは乗鞍だけなので3冠目指して頑張りたいです」
記事の一部を訂正いたしました。お詫びいたします。
結果
オープン男子72.1km
1組
1位 山本大喜(鹿屋体育大学) 1時間57分55秒
2位 岡本隼(日本大学) +09秒
3位 中井唯晶(京都産業大学)
4位 塩田航平(早稲田大学)
5位 小林泰正(日本体育大学)
6位 米谷隆志(ウォークライド)
7位 渡邊誉大(京都産業大学)
8位 石原悠希(真岡工業高校)
9位 高木三千成(立教大学)
10位 樋口峻明(京都産業大学)
2組
1位 清宮洋幸(チャンピオンシステム) 1時間59分00秒
2位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) +00秒
3位 辻本尚希(ラバネロ) +00秒
4位 佐野千尋(サイクルフリーダム)
5位 青木峻二(ウォークライド)
6位 平野真一(東京ヴェントス) +04秒
7位 宇田川陽平(ウォークライド)+10秒
8位 才田直人(レモネードベルマーレ) +18秒
9位 水野恭平 +1分25秒
10位 豊田勝徳(コラッジョ川西)+1分27秒
総合(1組+2組のタイム順)
1位 山本元喜(鹿屋体育大学) 1時間57分55秒
2位 岡本隼(日本大学) +09秒
3位 中井唯晶(京都産業大学) +10秒
4位 塩田航平(早稲田大学)
5位 小林泰正(日本体育大学)
6位 米谷隆志(ウォークライド) +11秒
7位 渡邊誉大(京都産業大学)
8位 石原悠希(真岡工業高校)
9位 高木三千成(立教大学)
10位 樋口峻明(京都産業大学) +12秒
photo&text:高木秀彰、加藤智
今年はエントリー数が264名となったため2組に分けられたオープン男子。1組目は23歳未満、2組目は23歳以上に振り分けられた。特に1組はインターハイとインカレそして実業団などを合計したような豪華なメンバーに。2組ともにレースは7周72.1km、2分の時差スタートとされ、表彰は各組それぞれと、2組あわせたタイムでの順位付けもなされた。
1組は山本大喜(鹿屋体育大学)が圧巻の独走劇
23歳未満の1組は終始逃げができ、ペースも2組より速い積極的な展開になった。序盤から数人単位の逃げができるが、1周以上は続かない。なかでも樋口峻明(京都産業大)、原田裕成(鹿屋体育大)、蠣崎藍道(順天堂大/EQADS)らが積極的に動く。5周目に樋口と山本が抜け出し2人で逃げに出る。6周目に入り、先頭は山本大喜(鹿屋体育大学)が単独となり、集団との差は30秒ほどになる。集団は終盤に向けて差を詰めていくが、20秒からが縮まらない。結局山本は追いすがる集団を振り切り優勝した。そして集団トップの2位には岡本隼(日本大学)が入った。
大学2年の山本は個人TTを得意としており、全日本選手権では2014年ジュニア優勝、2015年U23で2位、学生個人は2014年と2015年を連覇している。9月のツール・ド・北海道では兄・元喜ばりのアタックを連発し、大学生ながらも逃げを披露していた。その山本大喜(まさき)は語る。
「今年は鹿屋としてロードでまだ1勝もしていなかったので、このたくさんの観客の前で勝ちたいと思っていたので、嬉しいです、しかも自分の得意な逃げ切りで勝てました。自分はスプリントでは勝てないので、逃げ切りを狙っていました。古賀志林道を下りきった時点で一人だったので、あとは平坦なので勝てると思いました。北海道では兄のアタックに反応し、できれば一緒に逃げて勝ちたかったのですが...。国体も窪木さんに負けて2位だったし、今日は勝てて良かったです」
2組は清宮洋幸(チャンピオンシステム)が市民レースの3冠を達成
23歳以上の2組目は2分差でスタート。逃げはできるが基本は集団で推移する。上りを経るごとに人数を減らし、5周目には先頭集団は11名に。いったん佐野千尋(サイクルフリーダム)が抜け出すものの、集団は8人がひと固まりとなり、最終周回の古賀志林道を上る。最終的にこの8人の勝負となり、全日本タイムトライアルチャンピオンの中村龍太郎(イナーメ信濃山形)が先行したところを、清宮がフィニッシュライン前でかわし優勝した。
「市民3大レースのうち2つに勝てた。次は乗鞍を勝ちたい」清宮洋幸(チャンピオンシステム)
「狙っていたので勝てて嬉しいです。何度か逃げができるタイミングがありましたが、決まらなかったのでラスト2周に入ってからこのメンバーからの逃げは難しいだろうと思っていました。スプリントに自信はありませんでしたが、周りを見ると皆脚を使っていたようです。本当に逃げたかったのですが...。市民3大レースの2つ目(おきなわ市民210km、ジャパンカップオープン)を勝てました。残るは乗鞍だけなので3冠目指して頑張りたいです」
記事の一部を訂正いたしました。お詫びいたします。
結果
オープン男子72.1km
1組
1位 山本大喜(鹿屋体育大学) 1時間57分55秒
2位 岡本隼(日本大学) +09秒
3位 中井唯晶(京都産業大学)
4位 塩田航平(早稲田大学)
5位 小林泰正(日本体育大学)
6位 米谷隆志(ウォークライド)
7位 渡邊誉大(京都産業大学)
8位 石原悠希(真岡工業高校)
9位 高木三千成(立教大学)
10位 樋口峻明(京都産業大学)
2組
1位 清宮洋幸(チャンピオンシステム) 1時間59分00秒
2位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形) +00秒
3位 辻本尚希(ラバネロ) +00秒
4位 佐野千尋(サイクルフリーダム)
5位 青木峻二(ウォークライド)
6位 平野真一(東京ヴェントス) +04秒
7位 宇田川陽平(ウォークライド)+10秒
8位 才田直人(レモネードベルマーレ) +18秒
9位 水野恭平 +1分25秒
10位 豊田勝徳(コラッジョ川西)+1分27秒
総合(1組+2組のタイム順)
1位 山本元喜(鹿屋体育大学) 1時間57分55秒
2位 岡本隼(日本大学) +09秒
3位 中井唯晶(京都産業大学) +10秒
4位 塩田航平(早稲田大学)
5位 小林泰正(日本体育大学)
6位 米谷隆志(ウォークライド) +11秒
7位 渡邊誉大(京都産業大学)
8位 石原悠希(真岡工業高校)
9位 高木三千成(立教大学)
10位 樋口峻明(京都産業大学) +12秒
photo&text:高木秀彰、加藤智
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