世界最大のバイクショー「EUROBIKE(ユーロバイク)」より、現地取材で見つけた数々のプロダクトの中からニューモデル&面白いアイテムを続々とピックアップして紹介していきます。第7弾ではフォーカス、ルック、カンパニョーロ、メットの4ブランドをピックアップします。
フォーカス(ドイツ)
ユーロバイクアワードを獲得したIZALCO MAX DISC
地元ドイツのフォーカスは、ロードのハイエンド「IZALCO MAX」に登場したディスクブレーキモデルで、2年連続となるユーロバイクアワードを獲得した。既にサポートチームのAg2rラモンディアールが実戦テストを行っている「IZALCO MAX DISC」は、その最たる特徴である優れた軽量性を維持しつつも、ディスクブレーキの強力な制動力に耐えうる剛性を確保している。
油圧ケーブルは内蔵ながらも、機械式のシフトケーブルは外装のままだ
シートステーブリッジを廃すことで快適性を高めている
ピンヒールの様に細いフロントフォークはリムブレーキモデルより踏襲
ブレーキはフラットマウントだ
シクロクロスバイクのMARES
MTBベースのE-Bikeもラインアップされる
全体的にシャープなフレーム設計や外装シフトケーブル(機械式コンポ対応の場合)など、リムブレーキ仕様と共通する箇所が多い。一方で、前後のエンドは、昨年のユーロバイクアワード獲得プロダクトであり、固定力を犠牲にすることなく従来からの構造よりも脱着に要す時間を大幅に低減した「R.A.T.」と呼ばれる独自のスルーアクスルに対応。そして、ディスクブレーキ化に伴いシートステーのブレーキブリッジを廃すことで快適性の向上を図った。なお、ディスクブレーキ台座はシマノのフラットマウント規格を採用する。
新型ハイエンドXCマウンテンRAVEN MAX
トップチューブに直接シートステーを接続することで、振動吸収性と横剛性を同時に向上させている
エンデュランスロードCAYOと共通するヘッドチューブ形状
MTBにも「MAX」の名を冠したバイクが登場。XCモデルのハイエンド「RAVEN MAX」はロードの設計コンセプトを取り入れた1台で、真円断面のダウンチューブは「IZALCO MAX」と、ヘッド周りのデザインは「CAYO」と共通。フレーム重量は885gをマーク。ホイールサイズは29インチと27.5インチの2種類から選択可能だ。
ルック(フランス)
久方ぶりとなる新型TTバイク「796」
トータルインテグレーションの中核を担うZEDクランクは第3世代に
ケーブル類をフレーム及びハンドルに全て内装。ヘッドチューブは非常に薄い
ルックからは、久方ぶりとなる新型TTバイク「796」がデビュー。ヘッドチューブの前方をフォークが覆うルックのアイデンティティとも言うべきヘッド周り構造や、への字にベンドしたトップチューブを廃し、全体的に昨今のトレンドを満遍なく網羅した印象だ。
しかし、TTバイクの先駆者としての創意工夫を各部に見て取ることができる。ケーブル類は専用ハンドルの中からからステムを伝ってフレームに完全に内蔵。ヘッドチューブは非常に薄く作られており、板といっても過言ではないほど。そしてシートポストにはルック定番のE-POST機構が組み込まれている。
「566」の後継として登場した新型エンデュランス系モデル「765」
チェーンステーには振動吸収性を高める麻繊維のシートを配している
ルック伝統のモンドリアンカラーがラインアップされる
また、ルックが推し進める各部の一体化設計「トータルインテグレーション」の中核を担う「ZEDクランク」は、第3世代へと進化。円盤形状のスパイダーに肉抜きを設けることで、剛性の強化と軽量化の両方を実現。エアロなフォルムは、従来モデルよりもルックス面での受けが良さそうだ。新型「ZED 3」クランクは、796、795、695の各モデルにアッセンブルされる。
フラッグシップモデルの「795」
L96のテクノロジーを踏襲する新型ピストCR564P
パワーメーター搭載のKeO PowerはANT+対応に
国内未展開のXCマウンテンバイク「927」
そして、もう1つ新モデルとして同社のバリューグレードを担ってきたエンデュランス系モデル「566」の後継機「765」が登場。スクエアチューブを多用したフレーム設計はレーシーなルックスながらも、麻繊維のシートを採用することで優れた振動吸収性を実現。ルック伝統のモンドリアンカラーがラインアップされる点もトピックスだ。
カンパニョーロ(イタリア)
スマートフォン用アプリケーション「MY EPS」が公開された
充電用ポートとANT+及びBluetoothによる通信機能を備えた新型EPSインターフェース
待望のダイレクトマウントブレーキが登場
トラック用ホイールとしてGHIBLIの名が復活
カンパニョーロは電子式コンポーネント「EPS」をアップデート。エルゴパワーレバーを束ねるインターフェース(シマノDi2のジャンクションA)に充電ポートが設けられ、フレーム内蔵バッテリーは小型化を果たした。そしてANT+とBluetoothによる通信機能が備えられており、同時に発表されたスマートフォン用アプリケーション「MY CAMPY」と通信することが可能だ。
このMY CAMPYは主に3つ機能を備えている。「MyGarage」はフレーム、コンポーネント、ホイール、チェーン、スプロケットを登録しておくことで、メンテナンス時期を知らせてくれるというもの。「MyEPS」では各スイッチのコマンドを任意で設定することができ、ファームウェアの自動アップデートと異常箇所の診断を行ってくれる。そして「MySessions」は時間と距離の基本的な走行ログに加え、変速のタイミングや回数などギア位置の推移を記録。これをもとにメンテナンス時期が診断される。
アレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)がアワーレコード挑戦時に駆ったキャニオン Speedmax WHR
EPSのアップデート以外では、ダイレクトマウント式ブレーキがトピックス。デローザやコルナゴなど、カンパニョーロと深い関係にある同郷のブランドが続々とダイレクトマウントを採用する中にあって、待ちわびてたという声は少なくないはず。リアはシートステー取り付けタイプのみラインアップ。
ホイールでは、名作ディスクホイール「GHIBLI」の名がトラック用として復活。BORA ULTRA TTと見た目にはそっくりだが、BORA ULTRA TTの場合は左右ともフラットだが、新型GHIBLIは外周部から中央にかけて膨らんだ形状となっている。既にプロに実戦投入されており、アレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)がアワーレコードに挑戦した際にも使用していた様だ。
メット(イタリア)
メット初のエアロヘルメットRIVALE(手前)とMANTA(奥)
メットからは久方ぶりとなる新型ロード用レーシングモデルとして「RIVALE」と「MANTA」が登場。共にMTNキュベカがツール・ド・フランスより使用しており、ブランド初のエアロヘルメットながら夏場のレースにも対応する優れた通気性を兼ね備えている。
シンプルながらもエアフローを最適化したシェル内部の造形
ミニマムな後頭部のアジャスター
ダニエル・テクレハイマノ(エリトリア、MTNキュベカ)がツールで山岳賞ジャージを着用した才能RIVALEも展示された
蛍光カラーが多いメットの2016ラインアップ
両者の違いはシェル前方のベンチレーションホールにあり、穴の個数が多い「RIVALE」はより通気性が高く、穴の個数が少ない「MANTA」はより空気抵抗が少ない。シェル内部はこれまでのメットから一転してシンプルな造りになっており軽量だ。そして帽体の形状も変更されており、アジア系の頭でも高いフィット感が得られる様になった。
text&photo:Yuya.Yamamoto
フォーカス(ドイツ)

地元ドイツのフォーカスは、ロードのハイエンド「IZALCO MAX」に登場したディスクブレーキモデルで、2年連続となるユーロバイクアワードを獲得した。既にサポートチームのAg2rラモンディアールが実戦テストを行っている「IZALCO MAX DISC」は、その最たる特徴である優れた軽量性を維持しつつも、ディスクブレーキの強力な制動力に耐えうる剛性を確保している。






全体的にシャープなフレーム設計や外装シフトケーブル(機械式コンポ対応の場合)など、リムブレーキ仕様と共通する箇所が多い。一方で、前後のエンドは、昨年のユーロバイクアワード獲得プロダクトであり、固定力を犠牲にすることなく従来からの構造よりも脱着に要す時間を大幅に低減した「R.A.T.」と呼ばれる独自のスルーアクスルに対応。そして、ディスクブレーキ化に伴いシートステーのブレーキブリッジを廃すことで快適性の向上を図った。なお、ディスクブレーキ台座はシマノのフラットマウント規格を採用する。



MTBにも「MAX」の名を冠したバイクが登場。XCモデルのハイエンド「RAVEN MAX」はロードの設計コンセプトを取り入れた1台で、真円断面のダウンチューブは「IZALCO MAX」と、ヘッド周りのデザインは「CAYO」と共通。フレーム重量は885gをマーク。ホイールサイズは29インチと27.5インチの2種類から選択可能だ。
ルック(フランス)



ルックからは、久方ぶりとなる新型TTバイク「796」がデビュー。ヘッドチューブの前方をフォークが覆うルックのアイデンティティとも言うべきヘッド周り構造や、への字にベンドしたトップチューブを廃し、全体的に昨今のトレンドを満遍なく網羅した印象だ。
しかし、TTバイクの先駆者としての創意工夫を各部に見て取ることができる。ケーブル類は専用ハンドルの中からからステムを伝ってフレームに完全に内蔵。ヘッドチューブは非常に薄く作られており、板といっても過言ではないほど。そしてシートポストにはルック定番のE-POST機構が組み込まれている。



また、ルックが推し進める各部の一体化設計「トータルインテグレーション」の中核を担う「ZEDクランク」は、第3世代へと進化。円盤形状のスパイダーに肉抜きを設けることで、剛性の強化と軽量化の両方を実現。エアロなフォルムは、従来モデルよりもルックス面での受けが良さそうだ。新型「ZED 3」クランクは、796、795、695の各モデルにアッセンブルされる。




そして、もう1つ新モデルとして同社のバリューグレードを担ってきたエンデュランス系モデル「566」の後継機「765」が登場。スクエアチューブを多用したフレーム設計はレーシーなルックスながらも、麻繊維のシートを採用することで優れた振動吸収性を実現。ルック伝統のモンドリアンカラーがラインアップされる点もトピックスだ。
カンパニョーロ(イタリア)




カンパニョーロは電子式コンポーネント「EPS」をアップデート。エルゴパワーレバーを束ねるインターフェース(シマノDi2のジャンクションA)に充電ポートが設けられ、フレーム内蔵バッテリーは小型化を果たした。そしてANT+とBluetoothによる通信機能が備えられており、同時に発表されたスマートフォン用アプリケーション「MY CAMPY」と通信することが可能だ。
このMY CAMPYは主に3つ機能を備えている。「MyGarage」はフレーム、コンポーネント、ホイール、チェーン、スプロケットを登録しておくことで、メンテナンス時期を知らせてくれるというもの。「MyEPS」では各スイッチのコマンドを任意で設定することができ、ファームウェアの自動アップデートと異常箇所の診断を行ってくれる。そして「MySessions」は時間と距離の基本的な走行ログに加え、変速のタイミングや回数などギア位置の推移を記録。これをもとにメンテナンス時期が診断される。

EPSのアップデート以外では、ダイレクトマウント式ブレーキがトピックス。デローザやコルナゴなど、カンパニョーロと深い関係にある同郷のブランドが続々とダイレクトマウントを採用する中にあって、待ちわびてたという声は少なくないはず。リアはシートステー取り付けタイプのみラインアップ。
ホイールでは、名作ディスクホイール「GHIBLI」の名がトラック用として復活。BORA ULTRA TTと見た目にはそっくりだが、BORA ULTRA TTの場合は左右ともフラットだが、新型GHIBLIは外周部から中央にかけて膨らんだ形状となっている。既にプロに実戦投入されており、アレックス・ダウセット(イギリス、モビスター)がアワーレコードに挑戦した際にも使用していた様だ。
メット(イタリア)

メットからは久方ぶりとなる新型ロード用レーシングモデルとして「RIVALE」と「MANTA」が登場。共にMTNキュベカがツール・ド・フランスより使用しており、ブランド初のエアロヘルメットながら夏場のレースにも対応する優れた通気性を兼ね備えている。




両者の違いはシェル前方のベンチレーションホールにあり、穴の個数が多い「RIVALE」はより通気性が高く、穴の個数が少ない「MANTA」はより空気抵抗が少ない。シェル内部はこれまでのメットから一転してシンプルな造りになっており軽量だ。そして帽体の形状も変更されており、アジア系の頭でも高いフィット感が得られる様になった。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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