2015/10/06(火) - 09:10
イタリアの最高級スポーツカーブランド・フェラーリをはじめ、様々なメーカーの自動車や工業製品のデザインを手掛けるピニンファリーナ社が次に手を結んだのがレーシングバイクブランド・デローザ。イタリアの名門同士のタッグにより誕生したエアロロード「SK by Pininfarina」を紹介しよう。
デローザ SK(Blue Black Glossy) (c)日直商会
今回登場したエアロロードバイク「SK」を開発するにあたり、共同開発のパートナーとしてデローザがタッグを組んだのが「ピニンファリーナ」。85年以上もの歴史を誇り、フェラーリをはじめとするスポーツカーから2006年トリノ五輪の聖火台まで幅広い品目を手がけ、デザインと機能を兼ね備えるプロダクトを世に送り出してきたイタリア最大の工業デザイナー集団である。
開発上でのキーワードは「Aerodynamic、Fast、Elegant」。ピニンファリーナの持つ流体力学とデザインのノウハウ、デローザが60年以上に渡って培ってきた自転車造りの経験、そして両社が持つ美への飽くなき情熱。「SK」はこの3つの組み合わせによって誕生したイタリアらしさあふれるエアロロードバイクだ。
リアブレーキはシートステー取り付けタイプのダイレクトマウント
トップチューブ前方にあしらわれたSKのロゴ。その奥にあるポートから電動ケーブル/シフトワイヤーを内蔵
翼断面のブレードを採用したフロントフォーク
ホリゾンタルスタイルのロードバイク然としたフォルムは、ピニンファリーナが所有する風洞実験施設でのテストからのフィードバックを多く取り入れ生み出されたもの。翼断面の後端を切り落とした昨今主流のチューブ形状をヘッドチューブやダウンチューブに採用し、横風時の空気抵抗を低減した。
そして、見た目に印象的なシートチューブはリアタイヤとのクリアランスを可能な限り詰めることで、スムーズなエアフローを実現。この他にも臼式のシートクランプや薄い扁平形状のフォークブレード、ダイレクトマウントブレーキも優れたエアロダイナミクスに貢献している。なお、リアブレーキはシートステーにマウントされる。
シートチューブにはピニンファリーナのロゴがあしらわれている
ブレーキは前後ともダイレクトマウント式だ
ゆるやかにベンドしたチェーンステーは快適性に貢献
翼断面の後端を切り落とした昨今主流のチューブ形状を採用するダウンチューブ
フレーム素材には60T、40T、30T、24Tという4グレードのカーボンを組み合わせ、適材適所で配置。これを、3Dプリントによる特別な樹脂製インナーモールドを用いた「Inner Mold Tooling」法によって成型。従来モデルにあたるSUPERKINGより15%の軽量化を達成した。
一方で、ボトムブラケットシェルはBB86規格を採用することでシェル幅を目一杯拡幅し、ペダリング剛性を強化。ヘッドチューブは下側1-1/4インチの上下異径仕様とし、制動力に優れるダイレクトマウントブレーキと合わせて、デローザの長所である高速のダウンヒルやカーブでの安定感を更に高めた格好だ。
デローザ SK(Blue Gold Glossy) photo:Makoto.AYANO
デローザ SK(Black Red Matt) photo:Makoto.AYANO
デローザ SK(White Black Glossy) photo:Makoto.AYANO
販売はフレームセットにて行われ、サイズは46、48、50、52、54、56の6種類をラインアップ。最小サイズ46はトップチューブ長は503mmと、女性サイクリストを含む小柄なライダーでも乗車可能だ。フレームに関する重量は公表されていないものの、リムハイト80mmのエアロホイールを装着した状態でも6.7kgであることから、アッセンブル次第ではヒルクライムでも高い性能を発揮するだろう。コンポーネントはシマノDi2、カンパニョーロEPS、各ブランドの機械式に対応し、シートポストには電動コンポのバッテリーを収納できる。
カラーはBlue Black Glossy、White Black Glossy、Black Red Mattに、かつて初代IDOLで人気を博したBlue Gold Glossy(日本限定)を合わせた4種類。いずれもシンプルながら深みのある色合いで、フォークのクラウン部分にも塗り分けが施されるなど、こだわりの仕上がりとなっている。取り扱いは日直商会。
ピニンファリーナの所有する風洞実験施設にてテストを繰り返し、エアロ性能を煮詰めた (c)日直商会
SKでダウンヒルを攻めるダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPOヴィー二ファンティー二) (c)日直商会
「ピニンファリーナがパートナーとして我々を選んでくれたことを誇りに思う」と語ったクリスティアーノ・デローザ氏 photo:Yuya.Yamamoto
デローザ SK(フレームセット)
フレーム素材:60T、40T、30T、24Tカーボン
BBシェル:BB86
サイズ:46、48、50、52、54、56
カラー:Blue Black Glossy、White Black Glossy、Black Red Matt、Blue Gold Glossy(日本限定)
価 格:348,000円(税別)
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今回登場したエアロロードバイク「SK」を開発するにあたり、共同開発のパートナーとしてデローザがタッグを組んだのが「ピニンファリーナ」。85年以上もの歴史を誇り、フェラーリをはじめとするスポーツカーから2006年トリノ五輪の聖火台まで幅広い品目を手がけ、デザインと機能を兼ね備えるプロダクトを世に送り出してきたイタリア最大の工業デザイナー集団である。
開発上でのキーワードは「Aerodynamic、Fast、Elegant」。ピニンファリーナの持つ流体力学とデザインのノウハウ、デローザが60年以上に渡って培ってきた自転車造りの経験、そして両社が持つ美への飽くなき情熱。「SK」はこの3つの組み合わせによって誕生したイタリアらしさあふれるエアロロードバイクだ。
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ホリゾンタルスタイルのロードバイク然としたフォルムは、ピニンファリーナが所有する風洞実験施設でのテストからのフィードバックを多く取り入れ生み出されたもの。翼断面の後端を切り落とした昨今主流のチューブ形状をヘッドチューブやダウンチューブに採用し、横風時の空気抵抗を低減した。
そして、見た目に印象的なシートチューブはリアタイヤとのクリアランスを可能な限り詰めることで、スムーズなエアフローを実現。この他にも臼式のシートクランプや薄い扁平形状のフォークブレード、ダイレクトマウントブレーキも優れたエアロダイナミクスに貢献している。なお、リアブレーキはシートステーにマウントされる。
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一方で、ボトムブラケットシェルはBB86規格を採用することでシェル幅を目一杯拡幅し、ペダリング剛性を強化。ヘッドチューブは下側1-1/4インチの上下異径仕様とし、制動力に優れるダイレクトマウントブレーキと合わせて、デローザの長所である高速のダウンヒルやカーブでの安定感を更に高めた格好だ。
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販売はフレームセットにて行われ、サイズは46、48、50、52、54、56の6種類をラインアップ。最小サイズ46はトップチューブ長は503mmと、女性サイクリストを含む小柄なライダーでも乗車可能だ。フレームに関する重量は公表されていないものの、リムハイト80mmのエアロホイールを装着した状態でも6.7kgであることから、アッセンブル次第ではヒルクライムでも高い性能を発揮するだろう。コンポーネントはシマノDi2、カンパニョーロEPS、各ブランドの機械式に対応し、シートポストには電動コンポのバッテリーを収納できる。
カラーはBlue Black Glossy、White Black Glossy、Black Red Mattに、かつて初代IDOLで人気を博したBlue Gold Glossy(日本限定)を合わせた4種類。いずれもシンプルながら深みのある色合いで、フォークのクラウン部分にも塗り分けが施されるなど、こだわりの仕上がりとなっている。取り扱いは日直商会。
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デローザ SK(フレームセット)
フレーム素材:60T、40T、30T、24Tカーボン
BBシェル:BB86
サイズ:46、48、50、52、54、56
カラー:Blue Black Glossy、White Black Glossy、Black Red Matt、Blue Gold Glossy(日本限定)
価 格:348,000円(税別)
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インクがいらないペン「Forever Pininfarina Cambiano」
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