2015/09/22(火) - 08:26
リッチモンドで開催されているロード世界選手権2日目、ジュニア女子タイムトライアルを制したのは地元アメリカのクロエ・ディガート。ジュニア最後の年を迎えた梶原悠未(筑波大学附属坂戸高校)が11位に入った。
ロード世界選手権個人タイムトライアルはエリート男子を除いてリッチモンド街中の周回コースを使用する。
レース本部が置かれたコンベンションセンター横をスタートし、レンガが敷かれたモニュメントアヴェニューを折り返してからジェームズ川を跨ぐ橋を往復。ダウンタウンを貫くメイン通りを下り、平均勾配7%のガヴァナー通りを駆け上がる全長15km/高低差96mのコースが用意された。
「自分は大柄でパワーのあるクライマー。だから風の中を突っ切ることが出来た」と語るクロエ・ディガート(アメリカ)が、レース前半に20分18秒という圧倒的なタイムをマーク。チームカーに乗る元プロ選手のイナ・テウテンベルグから逐一指示を受けたというディガートが、同じくアメリカのエマ・ホワイトを1分05秒、そしてアンナリーザ・ホール(オーストラリア)を1分26秒引き離す走りで勝利した。
バスケットボールからロードレースに転向し、初出場のロード世界選手権でアルカンシェルを獲得したディガート。44.318km/hという平均スピードだけを見ても2位ホワイトの42.056km/hとは大きな開きがある。20分強のレースで2位以下に1分差をつける圧勝だった。
中間計測ポイントを10位通過した日本の梶原悠未はトップと1分54秒差の11位でフィニッシュ。「トップスリー、それがダメならトップ10」という目標には届かなかったが、スペイン・ポンフェラーダで開催された前年大会の39位から11位まで大きく順位を上げた。
「自分の課題はテクニック。去年はテクニカルなコースに苦戦してしまいました。今年は平坦で道幅も広く、テクニカルなコースではなかったので『行けるかな』と思っていました。去年よりも出し切れたし、順位も大幅に上げることが出来たので満足しています」。
梶原は2015年ジュニア全日本選手権ロードレースとタイムトライアルでダブル連覇。さらにジュニアアジア選手権ではポイントレース、団体追い抜き、個人追い抜き、ロードレース、タイムトライアルで5冠を達成した。
梶原はスイスにあるUCI(国際自転車競技連盟)のWCC(ワールドサイクリングセンター)に2年連続で派遣。言語を含めた海外の環境に慣れるとともに、選手としての基礎を学び、さらなる成長を続けている。ジュニアトラック世界選手権のポイントレースでは銀メダルを獲得した。
「来年からはエリートなので、もっともっと独走力を磨いて、まずは全日本選手権のエリートでトップに入れるようになりたい。独走で勝つのが自分の得意なパターンであり、普段から一定ペースで走るトレーニングを多く取り入れています。トラックのワールドカップにも出場させていただいており、今のところトラックレースとロードレースを両立させたいと考えています」。
ジュニア最後の年、そして高校生最後の年に結果を残した梶原は「まずは次のロードレースまでに調整して、良いイメージをもって走りたいです」と締めくくった。
UCIロード世界選手権2015タイムトライアル ジュニア女子結果
1位 クロエ・ディガート(アメリカ) 20’18”(Ave.44.335km/h)
2位 エマ・ホワイト(アメリカ) +1’05”
3位 アンナリーザ・ホール(オーストラリア) +1’26”
4位 ペニーレ・マティーセン(デンマーク) +1’30”
5位 ジュリエット・ラボー(フランス) +1’35”
6位 アフケ・ソエット(オランダ) +1’40”
7位 ダリア・ピクリク(ポーランド) +1’41”
8位 ジリアン・エルセイ(カナダ) +1’45”
9位 アグニエスカ・スカルニアク(ポーランド) +1’47”
10位 エメリア・ハービー(カナダ) +1’49”
11位 梶原悠未(筑波大学附属坂戸高校) +1’54”
text&photo:Kei Tsuji in Richmond, United States of America
ロード世界選手権個人タイムトライアルはエリート男子を除いてリッチモンド街中の周回コースを使用する。
レース本部が置かれたコンベンションセンター横をスタートし、レンガが敷かれたモニュメントアヴェニューを折り返してからジェームズ川を跨ぐ橋を往復。ダウンタウンを貫くメイン通りを下り、平均勾配7%のガヴァナー通りを駆け上がる全長15km/高低差96mのコースが用意された。
「自分は大柄でパワーのあるクライマー。だから風の中を突っ切ることが出来た」と語るクロエ・ディガート(アメリカ)が、レース前半に20分18秒という圧倒的なタイムをマーク。チームカーに乗る元プロ選手のイナ・テウテンベルグから逐一指示を受けたというディガートが、同じくアメリカのエマ・ホワイトを1分05秒、そしてアンナリーザ・ホール(オーストラリア)を1分26秒引き離す走りで勝利した。
バスケットボールからロードレースに転向し、初出場のロード世界選手権でアルカンシェルを獲得したディガート。44.318km/hという平均スピードだけを見ても2位ホワイトの42.056km/hとは大きな開きがある。20分強のレースで2位以下に1分差をつける圧勝だった。
中間計測ポイントを10位通過した日本の梶原悠未はトップと1分54秒差の11位でフィニッシュ。「トップスリー、それがダメならトップ10」という目標には届かなかったが、スペイン・ポンフェラーダで開催された前年大会の39位から11位まで大きく順位を上げた。
「自分の課題はテクニック。去年はテクニカルなコースに苦戦してしまいました。今年は平坦で道幅も広く、テクニカルなコースではなかったので『行けるかな』と思っていました。去年よりも出し切れたし、順位も大幅に上げることが出来たので満足しています」。
梶原は2015年ジュニア全日本選手権ロードレースとタイムトライアルでダブル連覇。さらにジュニアアジア選手権ではポイントレース、団体追い抜き、個人追い抜き、ロードレース、タイムトライアルで5冠を達成した。
梶原はスイスにあるUCI(国際自転車競技連盟)のWCC(ワールドサイクリングセンター)に2年連続で派遣。言語を含めた海外の環境に慣れるとともに、選手としての基礎を学び、さらなる成長を続けている。ジュニアトラック世界選手権のポイントレースでは銀メダルを獲得した。
「来年からはエリートなので、もっともっと独走力を磨いて、まずは全日本選手権のエリートでトップに入れるようになりたい。独走で勝つのが自分の得意なパターンであり、普段から一定ペースで走るトレーニングを多く取り入れています。トラックのワールドカップにも出場させていただいており、今のところトラックレースとロードレースを両立させたいと考えています」。
ジュニア最後の年、そして高校生最後の年に結果を残した梶原は「まずは次のロードレースまでに調整して、良いイメージをもって走りたいです」と締めくくった。
UCIロード世界選手権2015タイムトライアル ジュニア女子結果
1位 クロエ・ディガート(アメリカ) 20’18”(Ave.44.335km/h)
2位 エマ・ホワイト(アメリカ) +1’05”
3位 アンナリーザ・ホール(オーストラリア) +1’26”
4位 ペニーレ・マティーセン(デンマーク) +1’30”
5位 ジュリエット・ラボー(フランス) +1’35”
6位 アフケ・ソエット(オランダ) +1’40”
7位 ダリア・ピクリク(ポーランド) +1’41”
8位 ジリアン・エルセイ(カナダ) +1’45”
9位 アグニエスカ・スカルニアク(ポーランド) +1’47”
10位 エメリア・ハービー(カナダ) +1’49”
11位 梶原悠未(筑波大学附属坂戸高校) +1’54”
text&photo:Kei Tsuji in Richmond, United States of America
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