2015/09/25(金) - 09:31
カーボンフレームの製造において確かなノウハウをもつイタリアンロードブランド、クォータ。その新たなフラッグシップとして登場したのが、今回紹介するKHANだ。10年ぶりに復活したフラッグシップの名を冠する新生KHANの実力に迫る。
クォータの始まりは2001年のミラノショーに遡る。今年で創業15年と、新興ブランドというレベルはその実績においてとうの昔に脱してはいるものの、他の権威ある”チクリ”に比べるとまだ若いブランドであることは否めない。しかし、伝統はなくとも、いち早くカーボンバイクの製造に取り組み始めたクォータはカーボンファイバーに対する圧倒的な知見を持つ実戦派のブランドだ。
さまざまなビッグレースを制し、知名度、戦績といった面では他のイタリアンブランドと比べても全く引けを取らない、クォータのロードレーサー。その祖となったのは、1992年にミラノ郊外に創設されたカーボンフォークメーカー、シンテマ社にある。まだクロモリフォークが全盛期であった1990年代中盤において、既にカーボンフォークの優位性を察知し生産体制をいち早く構築した同社は、国内外のバイクメーカーのOEM生産を手掛け、ノウハウと技術を蓄積していった。
そして、そのOEM生産で培った技術を結集し、オリジナルのカーボンフレームの開発を始めたクォータは2001年のミラノショーで処女作となる「KSANO(クザーノ)」を発表し、バイクメーカーとしてスタートを切った。2000年代初頭といえば、名だたるイタリアンブランドのフラッグシップの大部分は金属フレームが占めていた時代である。そんな時代からカーボンフレームの製造に着手していたクォータが他社の一歩も二歩も先を行っていたことについて疑問を差し挟む必要はないだろう。
そして2003年に当時のフラッグシップとして登場したのがKHANである。2005年まで3年間にわたって旗艦を勤め上げた先代モデルは、カーボン素材ならではの曲線や三角断面といった当時主流であったメタルフレームでは実現しえないような造形によって、多くのサイクリストを魅了した。
10年の雌伏を経てよみがえった今作は、先代ほどのインパクトは失われているかもしれない。それはカーボンフレームが一般的になり、当時新鮮であった曲線を多用したようなフレームが多くこの世に送り出されてきたからである。言いかえれば、他のブランドがクォータに追いつくのに10年の時を必要としたということである。
しかし、カーボンフレームが市場に溢れる中でもKHANのコンセプトは変わらないという。それは「カーボン」という素材を活かす設計がなされているということ。高弾性な1Kカーボンを使用し、そのポテンシャルを最大限に引き出すためのカタチを与えられたKHAN。
その思想がもっとも表れているのはピンヒールの様に細く絞られたブレードをもつフロントフォーク、横から見るとその存在を忘れてしまいそうなシートステー。薄く作られたこれらのパートはしかし、見る方向を変えるとまた違った表情を見せてくれるのだ。前後方向から見ると、大きく横に広がることで、十分なボリュームを持っている。そこには不安を感じさせるような要素は一切ない。
積極的にしなりを生み出すことで快適性やトラクションの向上につながる部分は薄く、反応性や剛性感に影響しやすい横方向には強く、という思想が手に取るように分かるKHAN。フレーム単体785g/フォーク340gと驚異的な軽さを実現しながらも、高弾性カーボンを使用する軽量バイクにありがちな扱いづらさをこれらの設計によって払しょくしている。
一方、剛性を担保するボトムラインは、ボリューム感のある造りとなっている。高弾性の素材とあいまって、非常に軽快な乗り味とされているはずだ。また、ヘッドチューブは上端付近を円錐状とした独自の造形とされており、下側1-1/2インチの上下異径ベアリングとあわせて安定感高いハンドリングを実現した。
今回インプレッションするバイクはシマノ デュラエースに、ヴィジョン メトロン55をアッセンブルしたバイク。電動・ワイヤー両対応となるフレームはブラックオンブラックのステルスカラーで、まるで戦闘機の様。タイヤにはヴィットリア CORSA EVO CXを使用している。
クォータ創業期を支えた名車の名を受け継ぐ新生KHAN。取り巻く環境が変わっても、その輝きは色あせないのか。2人のインプレライダーがその性能に迫る。それでは、お待ちかねのインプレッションに移ろう。
―インプレッション
「軽く高剛性なヒルクライムマシン」二戸康寛(東京ヴェントス監督/Punto Ventos)
とにかく軽さを感じましたね。踏みだしも軽いし、登っていく時も軽やかです。かといって、軽量バイクにありがりなヒラヒラした平坦での走りづらさを感じることもなく、安定して走ることが出来ます。全体的に非常にレベルの高いパフォーマンスを持っています。
平地での巡航性能も悪くは無いのですが、登りでこそ真価を発揮するバイクでしょうね。軽いギアを回していくとスイスイと軽快に登っていきますね。ダンシングでも軽やかなのですが、シッティングのほうが前に出ていく印象がありますね。BB周りのボリュームがかなりあるので、しならせて進むようなペダリングよりも回転系のほうがあっているでしょう。
下りのコーナーでも思った通りのラインをトレース出来ます。ハンドリングはクイックで、車体を倒しこむ際に必要な入力が少ないイメージです。無理矢理バイクを振り回すような挙動をすると、少しフロントがしなるような感覚があったのですが、普通に走っている分では全くネガな部分は見えてきません。ブレーキングパワーもしっかりと受け止めてくれるだけの剛性は持っていますので、安心して乗ることができます。
コンフォートバイクには流石に及びませんが、細いフロントフォークやバックステーのおかげで振動吸収性にも優れていると感じます。ロングライドをしたいという方の中でも、より速く遠くまで走りたいという人にとっては十分選択肢に入れても良いのではないでしょうか。剛性の高さをそれらの部分で適度に逃がすことで自然なライディングフィールを獲得していると言えるでしょう。
軽量フレームなので、ここは軽量なパーツを組み合わせてあげると良いのではないでしょうか。フレームのデザイン的にはかなりボリュームがあるので、ビジュアルとしては40mmハイトくらいのホイールがバランスがとれているかもしれません。ただ、このバイクが最も得意とするヒルクライムメインで考えるのであればローハイトの軽量ホイールがベストマッチになるでしょう。総じて、軽く高剛性なヒルクライムマシンですので、よりタイムを狙うクライマーに乗って欲しい一台です。
「高次元でバランスのとれたピュアレーシングバイク」小室雅成(ウォークライド)
高次元でバランスのとれたピュアレーシングバイクですね。ハイエンドバイクらしい、キビキビとしたフィーリングを持っています。ハンドリングもクイックで、レース中の位置取りなどでも活きてくる乗り味です。
持ってみても軽いバイクなのですが、実際に乗っても非常に軽さが分かりやすいバイクで、長い登りにおいても他のバイクに比べて大きなアドバンテージとなると思います。
軽く、薄いバイクなのですが、その一方で剛性感もしっかりしています。BB周りの剛性が非常にしっかりしていて、ダイレクト感が強く、低速からでも前に出てくれる反応性があるバイクです。フレームの下側のラインのボリュームがしっかりと出されていて、その設計が非常にうまく活きている乗り味です。
リアバックの見た目は本当に薄くて、少し心配になってしまうくらいなのですが、実際に乗ってみると全く不安な印象は受けませんでした。あえて強めにブレーキをかけてみたりしたのですが、力に負けているような動きをすることはありません。
オールラウンドバイクとして位置づけられていますが、軽く、剛性感のある乗り味ですので、特に登りで真価を発揮してくれるバイクだと言えます。ロードレース、特に日本では登りでセレクションがかかる場合が多いと思います。そういったシチュエーションで強い味方になってくれるでしょう。
フレームの軽さを活かして、超軽量なロープロファイルのホイールを組み合わせれば、ヒルクライムイベントでも大活躍してくれそうです。軽いホイールを入れると簡単にUCI規則の重量6.8kgを下回るバイクが作れそうですね。なので、UCIルールに縛られないホビーのヒルクライムファンにとっても魅力的なモデルとなるでしょう。
一方、あくまでレーシングバイクらしいクイックな乗り味ですので、ゆったりと走るロングライドには向いていないかもしれません。機敏なハンドリングを持っている分、少しの入力にも反応して動くピーキーさがあるので、少し気を抜けないバイクです。上のカテゴリーのレースで勝利を真剣に狙う人や、ヒルクライムレースで入賞を狙う人など、シリアスなレーサーの要求に十分こたえてくれる一台です。
クォータ KHAN
フレーム:カーボンモノコック
ヘッドチューブ:トップ 1-1/8、ボトム 1-1/2
ボトムブラケット:BB386
サイズ:XXS(435)、XS(449.6)、S(468.7)、M(497)、L(516.3)
重 量:フレーム785g、フロントフォーク340g
カラー:ブラック、プロチームエディション
付属品:専用シートポスト、専用ヘッドパーツ、専用内装バッテリーマウント
価 格:360,000円(税抜)
インプレライダーのプロフィール
二戸康寛(東京ヴェントス監督/Punto Ventos)
高校時代から自転車競技を始め、卒業後は日本鋪道レーシングチーム(現 TEAM NIPPO)に5年間所属しツール・ド・北海道などで活躍。引退後は13年間なるしまフレンドに勤務し、現在は東京都立川市を拠点とする地域密着型ロードレースチーム「東京ヴェントス」を監督として率いる。同時に立川市に「Punto Ventos」をオープンし、最新の解析機材や動画を用いて、初心者からシリアスレーサーまで幅広い層を対象としたスキルアップのためのカウンセリングを行っている。
東京ヴェントス
Punto Ventos
小室雅成(ウォークライド)
1971年埼玉生まれ。中学生の時にTVで見たツール・ド・フランスに憧れ、高校生から自転車競技を始める。卒業と同時に渡仏しジュニアクラスで5勝。帰国後は国内に戻りトップ選手の仲間入りを果たす。ハードトレーニングが原因で一時引退するも、12年の休養期間を経て32歳で復活。42歳の際にJプロツアーいわきクリテリウムで優勝を飾って以降も現役を貫いている。国内プロトンでは最も経験豊かな選手の一人。ウォークライド所属。
小室雅成公式サイト
ウォークライド
ウェア協力:アソス
text:Naoki,YASUOKA
photo:Makoto.AYANO
クォータの始まりは2001年のミラノショーに遡る。今年で創業15年と、新興ブランドというレベルはその実績においてとうの昔に脱してはいるものの、他の権威ある”チクリ”に比べるとまだ若いブランドであることは否めない。しかし、伝統はなくとも、いち早くカーボンバイクの製造に取り組み始めたクォータはカーボンファイバーに対する圧倒的な知見を持つ実戦派のブランドだ。
さまざまなビッグレースを制し、知名度、戦績といった面では他のイタリアンブランドと比べても全く引けを取らない、クォータのロードレーサー。その祖となったのは、1992年にミラノ郊外に創設されたカーボンフォークメーカー、シンテマ社にある。まだクロモリフォークが全盛期であった1990年代中盤において、既にカーボンフォークの優位性を察知し生産体制をいち早く構築した同社は、国内外のバイクメーカーのOEM生産を手掛け、ノウハウと技術を蓄積していった。
そして、そのOEM生産で培った技術を結集し、オリジナルのカーボンフレームの開発を始めたクォータは2001年のミラノショーで処女作となる「KSANO(クザーノ)」を発表し、バイクメーカーとしてスタートを切った。2000年代初頭といえば、名だたるイタリアンブランドのフラッグシップの大部分は金属フレームが占めていた時代である。そんな時代からカーボンフレームの製造に着手していたクォータが他社の一歩も二歩も先を行っていたことについて疑問を差し挟む必要はないだろう。
そして2003年に当時のフラッグシップとして登場したのがKHANである。2005年まで3年間にわたって旗艦を勤め上げた先代モデルは、カーボン素材ならではの曲線や三角断面といった当時主流であったメタルフレームでは実現しえないような造形によって、多くのサイクリストを魅了した。
10年の雌伏を経てよみがえった今作は、先代ほどのインパクトは失われているかもしれない。それはカーボンフレームが一般的になり、当時新鮮であった曲線を多用したようなフレームが多くこの世に送り出されてきたからである。言いかえれば、他のブランドがクォータに追いつくのに10年の時を必要としたということである。
しかし、カーボンフレームが市場に溢れる中でもKHANのコンセプトは変わらないという。それは「カーボン」という素材を活かす設計がなされているということ。高弾性な1Kカーボンを使用し、そのポテンシャルを最大限に引き出すためのカタチを与えられたKHAN。
その思想がもっとも表れているのはピンヒールの様に細く絞られたブレードをもつフロントフォーク、横から見るとその存在を忘れてしまいそうなシートステー。薄く作られたこれらのパートはしかし、見る方向を変えるとまた違った表情を見せてくれるのだ。前後方向から見ると、大きく横に広がることで、十分なボリュームを持っている。そこには不安を感じさせるような要素は一切ない。
積極的にしなりを生み出すことで快適性やトラクションの向上につながる部分は薄く、反応性や剛性感に影響しやすい横方向には強く、という思想が手に取るように分かるKHAN。フレーム単体785g/フォーク340gと驚異的な軽さを実現しながらも、高弾性カーボンを使用する軽量バイクにありがちな扱いづらさをこれらの設計によって払しょくしている。
一方、剛性を担保するボトムラインは、ボリューム感のある造りとなっている。高弾性の素材とあいまって、非常に軽快な乗り味とされているはずだ。また、ヘッドチューブは上端付近を円錐状とした独自の造形とされており、下側1-1/2インチの上下異径ベアリングとあわせて安定感高いハンドリングを実現した。
今回インプレッションするバイクはシマノ デュラエースに、ヴィジョン メトロン55をアッセンブルしたバイク。電動・ワイヤー両対応となるフレームはブラックオンブラックのステルスカラーで、まるで戦闘機の様。タイヤにはヴィットリア CORSA EVO CXを使用している。
クォータ創業期を支えた名車の名を受け継ぐ新生KHAN。取り巻く環境が変わっても、その輝きは色あせないのか。2人のインプレライダーがその性能に迫る。それでは、お待ちかねのインプレッションに移ろう。
―インプレッション
「軽く高剛性なヒルクライムマシン」二戸康寛(東京ヴェントス監督/Punto Ventos)
とにかく軽さを感じましたね。踏みだしも軽いし、登っていく時も軽やかです。かといって、軽量バイクにありがりなヒラヒラした平坦での走りづらさを感じることもなく、安定して走ることが出来ます。全体的に非常にレベルの高いパフォーマンスを持っています。
平地での巡航性能も悪くは無いのですが、登りでこそ真価を発揮するバイクでしょうね。軽いギアを回していくとスイスイと軽快に登っていきますね。ダンシングでも軽やかなのですが、シッティングのほうが前に出ていく印象がありますね。BB周りのボリュームがかなりあるので、しならせて進むようなペダリングよりも回転系のほうがあっているでしょう。
下りのコーナーでも思った通りのラインをトレース出来ます。ハンドリングはクイックで、車体を倒しこむ際に必要な入力が少ないイメージです。無理矢理バイクを振り回すような挙動をすると、少しフロントがしなるような感覚があったのですが、普通に走っている分では全くネガな部分は見えてきません。ブレーキングパワーもしっかりと受け止めてくれるだけの剛性は持っていますので、安心して乗ることができます。
コンフォートバイクには流石に及びませんが、細いフロントフォークやバックステーのおかげで振動吸収性にも優れていると感じます。ロングライドをしたいという方の中でも、より速く遠くまで走りたいという人にとっては十分選択肢に入れても良いのではないでしょうか。剛性の高さをそれらの部分で適度に逃がすことで自然なライディングフィールを獲得していると言えるでしょう。
軽量フレームなので、ここは軽量なパーツを組み合わせてあげると良いのではないでしょうか。フレームのデザイン的にはかなりボリュームがあるので、ビジュアルとしては40mmハイトくらいのホイールがバランスがとれているかもしれません。ただ、このバイクが最も得意とするヒルクライムメインで考えるのであればローハイトの軽量ホイールがベストマッチになるでしょう。総じて、軽く高剛性なヒルクライムマシンですので、よりタイムを狙うクライマーに乗って欲しい一台です。
「高次元でバランスのとれたピュアレーシングバイク」小室雅成(ウォークライド)
高次元でバランスのとれたピュアレーシングバイクですね。ハイエンドバイクらしい、キビキビとしたフィーリングを持っています。ハンドリングもクイックで、レース中の位置取りなどでも活きてくる乗り味です。
持ってみても軽いバイクなのですが、実際に乗っても非常に軽さが分かりやすいバイクで、長い登りにおいても他のバイクに比べて大きなアドバンテージとなると思います。
軽く、薄いバイクなのですが、その一方で剛性感もしっかりしています。BB周りの剛性が非常にしっかりしていて、ダイレクト感が強く、低速からでも前に出てくれる反応性があるバイクです。フレームの下側のラインのボリュームがしっかりと出されていて、その設計が非常にうまく活きている乗り味です。
リアバックの見た目は本当に薄くて、少し心配になってしまうくらいなのですが、実際に乗ってみると全く不安な印象は受けませんでした。あえて強めにブレーキをかけてみたりしたのですが、力に負けているような動きをすることはありません。
オールラウンドバイクとして位置づけられていますが、軽く、剛性感のある乗り味ですので、特に登りで真価を発揮してくれるバイクだと言えます。ロードレース、特に日本では登りでセレクションがかかる場合が多いと思います。そういったシチュエーションで強い味方になってくれるでしょう。
フレームの軽さを活かして、超軽量なロープロファイルのホイールを組み合わせれば、ヒルクライムイベントでも大活躍してくれそうです。軽いホイールを入れると簡単にUCI規則の重量6.8kgを下回るバイクが作れそうですね。なので、UCIルールに縛られないホビーのヒルクライムファンにとっても魅力的なモデルとなるでしょう。
一方、あくまでレーシングバイクらしいクイックな乗り味ですので、ゆったりと走るロングライドには向いていないかもしれません。機敏なハンドリングを持っている分、少しの入力にも反応して動くピーキーさがあるので、少し気を抜けないバイクです。上のカテゴリーのレースで勝利を真剣に狙う人や、ヒルクライムレースで入賞を狙う人など、シリアスなレーサーの要求に十分こたえてくれる一台です。
クォータ KHAN
フレーム:カーボンモノコック
ヘッドチューブ:トップ 1-1/8、ボトム 1-1/2
ボトムブラケット:BB386
サイズ:XXS(435)、XS(449.6)、S(468.7)、M(497)、L(516.3)
重 量:フレーム785g、フロントフォーク340g
カラー:ブラック、プロチームエディション
付属品:専用シートポスト、専用ヘッドパーツ、専用内装バッテリーマウント
価 格:360,000円(税抜)
インプレライダーのプロフィール
二戸康寛(東京ヴェントス監督/Punto Ventos)
高校時代から自転車競技を始め、卒業後は日本鋪道レーシングチーム(現 TEAM NIPPO)に5年間所属しツール・ド・北海道などで活躍。引退後は13年間なるしまフレンドに勤務し、現在は東京都立川市を拠点とする地域密着型ロードレースチーム「東京ヴェントス」を監督として率いる。同時に立川市に「Punto Ventos」をオープンし、最新の解析機材や動画を用いて、初心者からシリアスレーサーまで幅広い層を対象としたスキルアップのためのカウンセリングを行っている。
東京ヴェントス
Punto Ventos
小室雅成(ウォークライド)
1971年埼玉生まれ。中学生の時にTVで見たツール・ド・フランスに憧れ、高校生から自転車競技を始める。卒業と同時に渡仏しジュニアクラスで5勝。帰国後は国内に戻りトップ選手の仲間入りを果たす。ハードトレーニングが原因で一時引退するも、12年の休養期間を経て32歳で復活。42歳の際にJプロツアーいわきクリテリウムで優勝を飾って以降も現役を貫いている。国内プロトンでは最も経験豊かな選手の一人。ウォークライド所属。
小室雅成公式サイト
ウォークライド
ウェア協力:アソス
text:Naoki,YASUOKA
photo:Makoto.AYANO
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