2015/08/06(木) - 12:39
雨がもたらした地元ポーランド勢躍進の1日。3つのカテゴリー山岳を超えるツール・ド・ポロ―ニュ第4ステージは序盤にプロトンを飛び出した3人が逃げ切りに成功。マチェイ・ボドナール(ポーランド、ティンコフ・サクソ)がステージ優勝を飾り、ナショナルチームのカミル・ジエリニスキがリーダージャージに袖を通した。
ヤヴォジュノからノヴィ・ソンチにかけての220kmで争われたツール・ド・ポローニュ第4ステージ。後半にかけて2級が1つ、1級が2つと3つのカテゴリー山岳が立て続けに登場し、ラスト40kmは下り+平坦基調という、登れるスプリンターに優位なコースプロファイルが設定された。前日同様に終盤には周回コースが登場し、ノヴィ・ソンチに設けられた7.6kmのサーキットを3周回しフィニッシュを迎える。
序盤から集団を飛び出したのは、マチェイ・ボドナール(ポーランド、ティンコフ・サクソ)とカミル・ジエリニスキ(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)、ガティス・スムクリス(ラトビア、カチューシャ)という3名。地元勢2人を含む逃げ集団は協調しあいながら、タイム差を最大12分にまで拡大することに成功した。
一方のメイン集団では、カレイブ・イワン(オーストラリア)での勝利を狙うオリカ・グリーンエッジがペースをコントロール。最後の山岳ポイントである1級のトシェトシェビナに差し掛かると、チームスカイとランプレ・メリダも集団前方に。この動きによって総合リーダージャージのマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)がメイン集団から脱落する。
トシェトシェビナからの下りが終わり、残り30kmでのタイム差は3分28秒と、スプリンターチームが先頭3名を射程圏内に捉えるも、ここから追走がうまく機能せず。対照的に均等にローテーションする先頭3名は順調に先を急ぎ、フィニッシュまで20kmを残してタイム差は2分30秒と逃げ切りの可能性が見え始めてきた。
一向にペースが上がらないメイン集団ではスプリンターチームに変わって、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)の安全を確保するため、エティックス・クイックステップが先頭に。先頭とのタイム差は減少傾向にあるものの、濡れた路面の影響でスローペースでのコーナリングを余儀なくされ、ペースは十分に上がりきらず。残り2kmで先頭3名のリードは30秒と逃げ切りが決定的となる。
途中のスプリントポイントでボーナスタイムを獲得し、リーダージャージ獲得のサプライズが現実味を帯びてきたジエリニスキが先頭でペースをあげる形で、先頭3名はフィニッシュ地点へ。最後は番手に位置していたボドナールのスプリントが伸び、トップでフィニッシュ。そして、2位に入ったジエリニスキがリーダージャージと山岳賞ジャージを獲得。3位にはスムクリスが入った。
ボドナールは「これがツール・ド・ポロ―ニュとワールドツアーレ―スでの初めての勝利。去年優勝したけど、今年は不出場のラファル・マイカ(ポーラド、ティンコフ・サクソ)から引き継いだNo.1のゼッケンが、この勝利を呼び込んでくれたんだ。そして、出来うる最高の形でNo.1に敬意を表すことができた。」とコメント。総合では3秒差の2位につけているものの、今後は最終ステージのタイムトライアルで勝利にフォーカスしていくとコメントした。
「とても感激している。キャリアの中で最も美しい1日だ。ポロ―ニュの黄色いリーダージャージに袖を通すことを夢見てきたし、今日それが現実になった」と語るのはジエリニスキ。地元のコンチネンタルチーム・ドミンスポルトに所属する27歳は「今日のステージは距離が長く、登りも難易度が高いものだったけど、僕達3人はお互いによく協調することができたね。皆が尻込みせず、全力でプッシュしたことが結果になった。ハードなステージが続くこれからのことは考えていないけど、リーダージャージを着るなんて滅多にないことだから、楽しんで残りのステージを走りたい」と締めくくった。
20秒遅れでフィニッシュ地点へと到着したメイン集団の先頭はイワン。トレックファクトリーレーシングの別府史之はメイン集団前方の33位でフィニッシュし、総合順位を59位にあげている。翌第5ステージは8つものカテゴリー山岳が登場する今大会最長ステージ。総合争いが本格化する見込みだ。
ツール・ド・ポローニュ2015第4ステージ結果
個人総合成績
ポイント賞
マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
山岳賞
カミル・ジエリニスキ(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)
チーム総合成績
ティンコフ・サクソ
text:Yuya.Yamamoto
photo:tourdepologne.pl
ヤヴォジュノからノヴィ・ソンチにかけての220kmで争われたツール・ド・ポローニュ第4ステージ。後半にかけて2級が1つ、1級が2つと3つのカテゴリー山岳が立て続けに登場し、ラスト40kmは下り+平坦基調という、登れるスプリンターに優位なコースプロファイルが設定された。前日同様に終盤には周回コースが登場し、ノヴィ・ソンチに設けられた7.6kmのサーキットを3周回しフィニッシュを迎える。
序盤から集団を飛び出したのは、マチェイ・ボドナール(ポーランド、ティンコフ・サクソ)とカミル・ジエリニスキ(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)、ガティス・スムクリス(ラトビア、カチューシャ)という3名。地元勢2人を含む逃げ集団は協調しあいながら、タイム差を最大12分にまで拡大することに成功した。
一方のメイン集団では、カレイブ・イワン(オーストラリア)での勝利を狙うオリカ・グリーンエッジがペースをコントロール。最後の山岳ポイントである1級のトシェトシェビナに差し掛かると、チームスカイとランプレ・メリダも集団前方に。この動きによって総合リーダージャージのマルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)がメイン集団から脱落する。
トシェトシェビナからの下りが終わり、残り30kmでのタイム差は3分28秒と、スプリンターチームが先頭3名を射程圏内に捉えるも、ここから追走がうまく機能せず。対照的に均等にローテーションする先頭3名は順調に先を急ぎ、フィニッシュまで20kmを残してタイム差は2分30秒と逃げ切りの可能性が見え始めてきた。
一向にペースが上がらないメイン集団ではスプリンターチームに変わって、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)の安全を確保するため、エティックス・クイックステップが先頭に。先頭とのタイム差は減少傾向にあるものの、濡れた路面の影響でスローペースでのコーナリングを余儀なくされ、ペースは十分に上がりきらず。残り2kmで先頭3名のリードは30秒と逃げ切りが決定的となる。
途中のスプリントポイントでボーナスタイムを獲得し、リーダージャージ獲得のサプライズが現実味を帯びてきたジエリニスキが先頭でペースをあげる形で、先頭3名はフィニッシュ地点へ。最後は番手に位置していたボドナールのスプリントが伸び、トップでフィニッシュ。そして、2位に入ったジエリニスキがリーダージャージと山岳賞ジャージを獲得。3位にはスムクリスが入った。
ボドナールは「これがツール・ド・ポロ―ニュとワールドツアーレ―スでの初めての勝利。去年優勝したけど、今年は不出場のラファル・マイカ(ポーラド、ティンコフ・サクソ)から引き継いだNo.1のゼッケンが、この勝利を呼び込んでくれたんだ。そして、出来うる最高の形でNo.1に敬意を表すことができた。」とコメント。総合では3秒差の2位につけているものの、今後は最終ステージのタイムトライアルで勝利にフォーカスしていくとコメントした。
「とても感激している。キャリアの中で最も美しい1日だ。ポロ―ニュの黄色いリーダージャージに袖を通すことを夢見てきたし、今日それが現実になった」と語るのはジエリニスキ。地元のコンチネンタルチーム・ドミンスポルトに所属する27歳は「今日のステージは距離が長く、登りも難易度が高いものだったけど、僕達3人はお互いによく協調することができたね。皆が尻込みせず、全力でプッシュしたことが結果になった。ハードなステージが続くこれからのことは考えていないけど、リーダージャージを着るなんて滅多にないことだから、楽しんで残りのステージを走りたい」と締めくくった。
20秒遅れでフィニッシュ地点へと到着したメイン集団の先頭はイワン。トレックファクトリーレーシングの別府史之はメイン集団前方の33位でフィニッシュし、総合順位を59位にあげている。翌第5ステージは8つものカテゴリー山岳が登場する今大会最長ステージ。総合争いが本格化する見込みだ。
ツール・ド・ポローニュ2015第4ステージ結果
1位 マチェイ・ボドナール(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
2位 カミル・ジエリニスキ(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)
3位 ガティス・スムクリス(ラトビア、カチューシャ)
4位 カレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
5位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・アルペシン)
6位 トム・ファンアスブロック(ベルギー、ロットNLユンボ)
7位 ラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、キャノンデール・ガーミン)
8位 シルヴァン・ディリエル(スイス、BMCレーシング)
9位 ロレンソ・マンジン(フランス、FDJ)
10位 セバスティアン・テュルゴー(フランス、AG2Rラモンディアール)
33位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング)
2位 カミル・ジエリニスキ(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)
3位 ガティス・スムクリス(ラトビア、カチューシャ)
4位 カレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
5位 ルーカ・メスゲツ(スロベニア、ジャイアント・アルペシン)
6位 トム・ファンアスブロック(ベルギー、ロットNLユンボ)
7位 ラッセノーマン・ハンセン(デンマーク、キャノンデール・ガーミン)
8位 シルヴァン・ディリエル(スイス、BMCレーシング)
9位 ロレンソ・マンジン(フランス、FDJ)
10位 セバスティアン・テュルゴー(フランス、AG2Rラモンディアール)
33位 別府史之(日本、トレックファクトリーレーシング)
5h14'29"
+20"
+20"
個人総合成績
1位 カミル・ジエリニスキ(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)
2位 マチェイ・ボドナール(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
3位 カレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
4位 マークス・ブルグハート(ドイツ、BMCレーシング)
5位 トム・ファンアスブロック(ベルギー、ロットNLユンボ)
6位 セバスティアン・テュルゴー(フランス、AG2Rラモンディアール)
7位 ロレンソ・マンジン(フランス、FDJ)
8位 サルヴァトーレ・プッチオ(イタリア、チームスカイ)
9位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
10位 アレクセイ・ルトセンコ(カザフスタン、アスタナ)
2位 マチェイ・ボドナール(ポーランド、ティンコフ・サクソ)
3位 カレイブ・イワン(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
4位 マークス・ブルグハート(ドイツ、BMCレーシング)
5位 トム・ファンアスブロック(ベルギー、ロットNLユンボ)
6位 セバスティアン・テュルゴー(フランス、AG2Rラモンディアール)
7位 ロレンソ・マンジン(フランス、FDJ)
8位 サルヴァトーレ・プッチオ(イタリア、チームスカイ)
9位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
10位 アレクセイ・ルトセンコ(カザフスタン、アスタナ)
15h06'27"
+3"
+22"
+24"
+28"
+3"
+22"
+24"
+28"
ポイント賞
マルセル・キッテル(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
山岳賞
カミル・ジエリニスキ(ポーランド、ポーランドナショナルチーム)
チーム総合成績
ティンコフ・サクソ
text:Yuya.Yamamoto
photo:tourdepologne.pl
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