2015/07/28(火) - 07:35
シャンゼリゼでの華やかなフィナーレを迎えたのは冷たい雨。結局、全日程でもっとも寒い日となった最終ステージはニュートラルが適応され、ステージ順位のみが争われた。そして雨上がりの太陽に照らされたポディウムはいつもどおりの輝きに満たされた。
3週間レースの締めくくりは、結局は3週間でもっとも寒い日になった。アルプスのラルプデュエズから移動し、パリ郊外をスタートする最終ステージ。移動時間が考慮され、スタートは夕方16時35分の設定。2013年の100回記念大会のとき同様の遅さだ。
しかも朝からしとどに降る雨。プロトンが出発する前にシャンゼリゼ大通りを舞台に開催された女子レース、ラ・クルスでは濡れたコースに落車が頻発した。
世界一美しい大通りという名を欲しいままにするシャンゼリゼ。コンコルド広場と凱旋門をつなぐ区間の直線の往復コースの石畳は、クラシックで使用されるようなパヴェそのもの。しかもクルマのタイヤに磨かれたパヴェは雨に濡れるとオイルが浮いて極端に滑りやすくなる。
「これはレースをするにはあまりに危険だ」という心配の声が挙がる。しかしそのときのための特別ルールは用意されていた。シャンゼリゼが雨に濡れるとき、このフィニッシュのためだけに用意されたニュートラル処置が適応されるという。最初のフィニッシュライン通過時のタイムを計時して、総合タイムは変動なし。周回はそのままにレースを行い、着順を競うというもの。つまりシャンゼリゼの1回目の通過時で時計は止められ、その場で完走が決まる。つまりフルームのマイヨジョーヌは争わずして確定することに。
最終日が雨に見舞われるのは1989年のツール以来だという。プロトンがゆっくりと時間を掛けてシャンゼリゼに向かっているとき、雨は本降りになり、気温もぐっと下がった。開幕から選手たちを悩ませた酷暑はどこへやら、結局はパリのステージが今ツールの3週間を通してもっとも寒い日になった。
雨以外にもこの日は朝から路上に設置されたツールのバリケードを強行突破しようとしたクルマに対して警官が発砲するという事件があり、プロトンを待つ間じゅうこの事件のニュースがTVで流された。物騒なニュースと降りしきる雨。だから昼過ぎのシャンゼリゼは路上の観客もまばらで、寂しい雰囲気に。しかしプロトンの到着とともに急速に盛り上がりを取り戻した。
雨に歩みを遅めたプロトンは予想時刻に20分以上遅れてシャンゼリゼに到着した。スカイブルーをイエローの帯に変えたチームスカイが先頭を固めたプロトンがシャンゼリゼに到達した。幸運にも上がりつつあった雨だが、まだ路面が濡れていて滑りやすいため、選手たちはゆっくりしたペースで流して走る。最初のフィニッシュラインを越えた41km地点、予定されていた全長3,360kmレースの、3291.5kmで計時が止められた。フルームの総合優勝は確定。あとは栄光のシャンゼリゼフィニッシュの着順を争うのみ。
スローペースのうちにレインギアを脱ぎ、戦闘モードに入った各チーム。しかしまだまだ路面は湿っている。スリップの心配からか危険を避けた走りのプロトン。レースは後半にならなければ始まらなかった。
マイヨジョーヌのクリス・フルームとマイヨヴェールのペーター・サガンは長らくに渡って並んで走った。選手たちのリーダーとして常に模範的な態度たらんとする英国人と、このワンパクを絵に描いたようなスロバキア人の、黄色と緑のコンビ。
先日はTVインタビューを受けているフルームに「ヘイ、フルーミー、ハウ・ア・ユー?」と裏返った声で絡み、フルームがキャップのつばを上げてかぶっていれば、それを叩こうとちょっかいを出す。正反対のキャラに見えるふたりは、どうやら最近チームの垣根を超えるほど仲が良くなっているらしい。
後半、ときどき晴れ間がのぞくほどになり、路面が急速に乾きだした。そこまでに時間がかかったためか、結局アタックは例年よりも比較にならないほど少なく、終盤に向けてスプリンターチームのコントロールが始まる。もっとも意欲を見せるロット・ソウダルの赤い列車に、ユーロップカーのトマ・ヴォクレールがひとり混じる面白い光景。
マーク・カヴェンデュッシュとアレクサンダー・クリストフの体調不良説がすでに出回っていたため、今回のフィニッシュの有力リストはずいぶんと絞られていたようだ。カヴのエティックス・クイックステップも、クリストフのカチューシャも、超積極的なポジション争いをしているわけではなかった。ヴォクレール、そしてシリル・ゴティエがけん引に加わるのは、有力スプリンターリストには載っていなかったブライアン・コカールのためのアシストだった。
フィニッシュを迎える頃、晴れ間がでて陽が射すようになる。完走さえすれば総合優勝が保証されていたフルームだが、ラスト20kmを切ってから紙袋のようなものがリアエンドに絡んで除去できなくなり、ストップしてバイク交換をすることに。待ってもらったチームメイトとともに追いかけるものの、慌てることはない。
出遅れたものの、力強いスプリントでクリストフを抑え、伸びてくるコカールを寄せ付けなかったグライペル。ピュアスプリンターにチャンスの少なかった今年のツール。そのチャンス有る5つのステージのうち4つにグライペルは勝利した。シャンゼリゼ2連勝中だったキッテルは居ないが、今年のツール最速の男の称号はドイツはロストック出身の「ゴリラ」のものに。
大きく伸びてフロントホイールが宙に浮くほどバイクを投げた2位のブライアン・コカール(ユーロップカー)。列車さえ組めなかったが、ヴォクレールやゴティエらの努力に応えた。「キャリア最大の失望だよ。ボクは未だ若い。また来年勝ちを狙うよ」としながらも、来季のスポンサーがまだ決まらない、解散寸前のチームのことを訴えた。「問題はお金。もし1億5000万ユーロがあれば、誰か、ただそれをジャン=ルネ・ベルノドーGMに渡しさえしてくれれば、僕たちも列車が組めるんだ。そうすればボクだってシャンゼリゼで簡単に勝てるんだ」。
フルームの提案で、チームスカイは2013年とまったく同じ横一列のフィニッシュを披露した。チームメイトを讃え、仲間たちと一緒にフィニッシュするマイヨジョーヌ。フルームのコメントはチームメイトへの感謝から始まり、監督やコーチ、そして妻への感謝と続く。真摯で誠実、かつ優等生的なスピーチだが、涙を浮かべての言葉に表彰台を見守る人々の涙腺も緩む。偉ぶること無く、心から出る感謝の言葉に聞き入った。
マイヨヴェール4連覇のサガンは、偉業達成にもかかわらずトロフィをマシンガンに仕立てて、ポディウムから一掃射撃の真似ごとを披露。コンタドールの「エル・ピストレロ」の”バキューン”一発ポーズよりも強烈だった。そのフリーダムな様子に、隣に居たフルームもウケて苦笑い。やんちゃぶりがたまらない。
ポイント賞獲得だけでなく、ステージ勝利はないものの21ステージ中12度のトップ10フィニッシュ。そのうち7度は3位以内というスーパーな走りを披露。しかし、しかし、敢闘賞の総合賞にあたるスーパー敢闘賞はロメン・バルデ(AG2Rラモンディアール)のものに。選考する審査員の間ではサガンとのどちらにするか大いに意見が割れたそうだが、バルデの連日の山岳での果敢な逃げと18ステージの独走勝利が評価された。
2年ごし2度めの総合2位と新人賞獲得のナイロ・キンタナ。8度目のツールで、35歳にして初めての表彰台、総合3位獲得のアレハンドロ・バルベルデ。モビスターの2人のエースはいずれも幼い子どもを連れてフルームの両隣の表彰台に乗った。挟まれるフルームは今はひとりだが、昨年結婚したミッシェルさんとの間にこの冬に子供を授かる予定だ。
レース後、コンコルド広場のチームバス駐車場エリアはちょっとしたパーティのような状態になる。完走を祝いに駆けつけた家族や恋人、友人らが訪問。今夜のパーティを前にシャンパンやビールで前祝いをする。
チームスカイのバスはひときわの盛り上がりだ。大勢のファンが取り囲み、ちょっとしたパニック状態だ。バスの入口から顔を出したリッチー・ポートがサポーターたちにシャンパンファイトをお見舞い。ゲラント・トーマスは変顔を披露し、数えきれないインタビューをこなして帰ってきたフルームもサインに応じ、ファンに向けてシャンパンファイトで喜びを分かち合った。
スカイのバスの中ではシャンゼリゼのパレードで必ず流される(はずだった)クイーンの名曲「We are The Champions」が大音量で流れ、選手たちが大合唱。ビールを飲み、シャンパンの掛け合いをしている様子だ。今はシュコダ自動車のスポンサー対応の仕事でツールにフル帯同しているステファン・ロッシュもバスの中に(もちろん息子のニコラス・ロッシュの父だからだ)。偉大なチャンピオンの訪問にバスのなかで歓声が上がる。
そして結局は恒例のシャンゼリゼパレードは無かった。スタート時間が遅かったこと、雨の影響でフィニッシュ時間がさらにずれ込んだこと、なにより寒かったこと。
じつはパレードがあるかないかはそのときの流れで決まるようで、すべてが完璧にオーガナイズされているはずのツールのユルい部分だ。3週間レースの完走の喜びを選手、観客、関係者すべてが共有できるパレードが無いツールの締めはちょっと味気ない感じだ。
text:Makoto.AYANO in Paris FRANCE
photo:Makoto.AYANO,Kei Tsuji,Tim de Waele,CorVos,Kenji.Hashimoto
3週間レースの締めくくりは、結局は3週間でもっとも寒い日になった。アルプスのラルプデュエズから移動し、パリ郊外をスタートする最終ステージ。移動時間が考慮され、スタートは夕方16時35分の設定。2013年の100回記念大会のとき同様の遅さだ。
しかも朝からしとどに降る雨。プロトンが出発する前にシャンゼリゼ大通りを舞台に開催された女子レース、ラ・クルスでは濡れたコースに落車が頻発した。
世界一美しい大通りという名を欲しいままにするシャンゼリゼ。コンコルド広場と凱旋門をつなぐ区間の直線の往復コースの石畳は、クラシックで使用されるようなパヴェそのもの。しかもクルマのタイヤに磨かれたパヴェは雨に濡れるとオイルが浮いて極端に滑りやすくなる。
「これはレースをするにはあまりに危険だ」という心配の声が挙がる。しかしそのときのための特別ルールは用意されていた。シャンゼリゼが雨に濡れるとき、このフィニッシュのためだけに用意されたニュートラル処置が適応されるという。最初のフィニッシュライン通過時のタイムを計時して、総合タイムは変動なし。周回はそのままにレースを行い、着順を競うというもの。つまりシャンゼリゼの1回目の通過時で時計は止められ、その場で完走が決まる。つまりフルームのマイヨジョーヌは争わずして確定することに。
最終日が雨に見舞われるのは1989年のツール以来だという。プロトンがゆっくりと時間を掛けてシャンゼリゼに向かっているとき、雨は本降りになり、気温もぐっと下がった。開幕から選手たちを悩ませた酷暑はどこへやら、結局はパリのステージが今ツールの3週間を通してもっとも寒い日になった。
雨以外にもこの日は朝から路上に設置されたツールのバリケードを強行突破しようとしたクルマに対して警官が発砲するという事件があり、プロトンを待つ間じゅうこの事件のニュースがTVで流された。物騒なニュースと降りしきる雨。だから昼過ぎのシャンゼリゼは路上の観客もまばらで、寂しい雰囲気に。しかしプロトンの到着とともに急速に盛り上がりを取り戻した。
雨に歩みを遅めたプロトンは予想時刻に20分以上遅れてシャンゼリゼに到着した。スカイブルーをイエローの帯に変えたチームスカイが先頭を固めたプロトンがシャンゼリゼに到達した。幸運にも上がりつつあった雨だが、まだ路面が濡れていて滑りやすいため、選手たちはゆっくりしたペースで流して走る。最初のフィニッシュラインを越えた41km地点、予定されていた全長3,360kmレースの、3291.5kmで計時が止められた。フルームの総合優勝は確定。あとは栄光のシャンゼリゼフィニッシュの着順を争うのみ。
スローペースのうちにレインギアを脱ぎ、戦闘モードに入った各チーム。しかしまだまだ路面は湿っている。スリップの心配からか危険を避けた走りのプロトン。レースは後半にならなければ始まらなかった。
マイヨジョーヌのクリス・フルームとマイヨヴェールのペーター・サガンは長らくに渡って並んで走った。選手たちのリーダーとして常に模範的な態度たらんとする英国人と、このワンパクを絵に描いたようなスロバキア人の、黄色と緑のコンビ。
先日はTVインタビューを受けているフルームに「ヘイ、フルーミー、ハウ・ア・ユー?」と裏返った声で絡み、フルームがキャップのつばを上げてかぶっていれば、それを叩こうとちょっかいを出す。正反対のキャラに見えるふたりは、どうやら最近チームの垣根を超えるほど仲が良くなっているらしい。
後半、ときどき晴れ間がのぞくほどになり、路面が急速に乾きだした。そこまでに時間がかかったためか、結局アタックは例年よりも比較にならないほど少なく、終盤に向けてスプリンターチームのコントロールが始まる。もっとも意欲を見せるロット・ソウダルの赤い列車に、ユーロップカーのトマ・ヴォクレールがひとり混じる面白い光景。
マーク・カヴェンデュッシュとアレクサンダー・クリストフの体調不良説がすでに出回っていたため、今回のフィニッシュの有力リストはずいぶんと絞られていたようだ。カヴのエティックス・クイックステップも、クリストフのカチューシャも、超積極的なポジション争いをしているわけではなかった。ヴォクレール、そしてシリル・ゴティエがけん引に加わるのは、有力スプリンターリストには載っていなかったブライアン・コカールのためのアシストだった。
フィニッシュを迎える頃、晴れ間がでて陽が射すようになる。完走さえすれば総合優勝が保証されていたフルームだが、ラスト20kmを切ってから紙袋のようなものがリアエンドに絡んで除去できなくなり、ストップしてバイク交換をすることに。待ってもらったチームメイトとともに追いかけるものの、慌てることはない。
出遅れたものの、力強いスプリントでクリストフを抑え、伸びてくるコカールを寄せ付けなかったグライペル。ピュアスプリンターにチャンスの少なかった今年のツール。そのチャンス有る5つのステージのうち4つにグライペルは勝利した。シャンゼリゼ2連勝中だったキッテルは居ないが、今年のツール最速の男の称号はドイツはロストック出身の「ゴリラ」のものに。
大きく伸びてフロントホイールが宙に浮くほどバイクを投げた2位のブライアン・コカール(ユーロップカー)。列車さえ組めなかったが、ヴォクレールやゴティエらの努力に応えた。「キャリア最大の失望だよ。ボクは未だ若い。また来年勝ちを狙うよ」としながらも、来季のスポンサーがまだ決まらない、解散寸前のチームのことを訴えた。「問題はお金。もし1億5000万ユーロがあれば、誰か、ただそれをジャン=ルネ・ベルノドーGMに渡しさえしてくれれば、僕たちも列車が組めるんだ。そうすればボクだってシャンゼリゼで簡単に勝てるんだ」。
フルームの提案で、チームスカイは2013年とまったく同じ横一列のフィニッシュを披露した。チームメイトを讃え、仲間たちと一緒にフィニッシュするマイヨジョーヌ。フルームのコメントはチームメイトへの感謝から始まり、監督やコーチ、そして妻への感謝と続く。真摯で誠実、かつ優等生的なスピーチだが、涙を浮かべての言葉に表彰台を見守る人々の涙腺も緩む。偉ぶること無く、心から出る感謝の言葉に聞き入った。
マイヨヴェール4連覇のサガンは、偉業達成にもかかわらずトロフィをマシンガンに仕立てて、ポディウムから一掃射撃の真似ごとを披露。コンタドールの「エル・ピストレロ」の”バキューン”一発ポーズよりも強烈だった。そのフリーダムな様子に、隣に居たフルームもウケて苦笑い。やんちゃぶりがたまらない。
ポイント賞獲得だけでなく、ステージ勝利はないものの21ステージ中12度のトップ10フィニッシュ。そのうち7度は3位以内というスーパーな走りを披露。しかし、しかし、敢闘賞の総合賞にあたるスーパー敢闘賞はロメン・バルデ(AG2Rラモンディアール)のものに。選考する審査員の間ではサガンとのどちらにするか大いに意見が割れたそうだが、バルデの連日の山岳での果敢な逃げと18ステージの独走勝利が評価された。
2年ごし2度めの総合2位と新人賞獲得のナイロ・キンタナ。8度目のツールで、35歳にして初めての表彰台、総合3位獲得のアレハンドロ・バルベルデ。モビスターの2人のエースはいずれも幼い子どもを連れてフルームの両隣の表彰台に乗った。挟まれるフルームは今はひとりだが、昨年結婚したミッシェルさんとの間にこの冬に子供を授かる予定だ。
レース後、コンコルド広場のチームバス駐車場エリアはちょっとしたパーティのような状態になる。完走を祝いに駆けつけた家族や恋人、友人らが訪問。今夜のパーティを前にシャンパンやビールで前祝いをする。
チームスカイのバスはひときわの盛り上がりだ。大勢のファンが取り囲み、ちょっとしたパニック状態だ。バスの入口から顔を出したリッチー・ポートがサポーターたちにシャンパンファイトをお見舞い。ゲラント・トーマスは変顔を披露し、数えきれないインタビューをこなして帰ってきたフルームもサインに応じ、ファンに向けてシャンパンファイトで喜びを分かち合った。
スカイのバスの中ではシャンゼリゼのパレードで必ず流される(はずだった)クイーンの名曲「We are The Champions」が大音量で流れ、選手たちが大合唱。ビールを飲み、シャンパンの掛け合いをしている様子だ。今はシュコダ自動車のスポンサー対応の仕事でツールにフル帯同しているステファン・ロッシュもバスの中に(もちろん息子のニコラス・ロッシュの父だからだ)。偉大なチャンピオンの訪問にバスのなかで歓声が上がる。
そして結局は恒例のシャンゼリゼパレードは無かった。スタート時間が遅かったこと、雨の影響でフィニッシュ時間がさらにずれ込んだこと、なにより寒かったこと。
じつはパレードがあるかないかはそのときの流れで決まるようで、すべてが完璧にオーガナイズされているはずのツールのユルい部分だ。3週間レースの完走の喜びを選手、観客、関係者すべてが共有できるパレードが無いツールの締めはちょっと味気ない感じだ。
text:Makoto.AYANO in Paris FRANCE
photo:Makoto.AYANO,Kei Tsuji,Tim de Waele,CorVos,Kenji.Hashimoto
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