2015/06/22(月) - 00:33
マトリックスパワータグがついに4連勝。ホセ・ビセンテ・トリビオが栂池に続き富士山を制し、2位にもベンジャミン・プラデスが。女子も樫木祥子(Neilpryde - Nanshin Subaru Cycling 駒澤大学)が2連勝。
ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)でも使われる、日本を代表する激坂のふじあざみライン。全長11.4kmで標高差1200mを上り、特に中盤過ぎは平均18%勾配の坂が続く超級の登坂コース。Jプロツアーの記録は2013年にホセ・ビセンテ・トリビオの出した40分52秒。日本人選手では森本誠(イナーメ信濃山形)が2010年に出した42分11秒がレコード。
特に今年のTOJでは、ラヒーム・エマミ(ピシュガマン ジャイアントチーム)が38分27秒のコースレコードを出した。またブリヂストンアンカーのトマ・ルバとダミアン・モニエが40分台を、マトリックスパワータグのトリビオとベンジャミン・プラデスがそれぞれ41分台を出している。しかし森本が出した日本人選手の記録は5年間破られていない。
P1クラスタはスタート後にまず湊諒らチーム右京勢が先頭に立ってペースを作る。その後は堀孝明ら宇都宮ブリッツェン勢が30人ほどの集団の先頭に。まだ直線区間の2km地点でアイラン・フェルナンデスらマトリックスパワータグ勢が先頭に立つと、同チームは先頭をキープし続け、トリビオがペースを上げると集団は15人ほどに絞られる。
中間点付近で先頭はトリビオ、プラデス、早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)、ダニエル・ホワイトハウス(チーム右京)の4人に。さらにトリビオとプラデスが抜け出し、7km地点で先頭はトリビオ単独になる。一旦は下がった早川は、落ちてきたプラデスとともに2番手集団を走る。これより後ろは1、2分単位での小集団が続く。
先頭のトリビオは回転型のペダリングで差をさらに広げ独走でフィニッシュ。2週間前の栂池ヒルクライムに続いての連勝。2位争いはフィニッシュ直前までもつれ込み、プラデスが先着しチームはワン・ツー達成。3位で日本人選手最高位の早川は42分40秒で、期待された記録更新はならなかった。
マトリックスパワータグは4月の群馬CSCロードレース、ツール・ド・熊野、栂池ヒルクライムと本大会で4連勝を達成。安原昌弘監督は「ホセもベンジャも今晩の飛行機でスペインへ戻り国内選手権に出場。ホセはTTを、ベンジャはロードレースを狙っています。今日のホセはそのTTの練習の意味合いもあり軽いギア(38×32T)で走りました」と語る。2人とも国内選手権を終えたらすぐに日本へ戻り広島のレースに出場予定だ。
結果
P1クラスタ
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)41分34秒
2位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)+1分12秒
3位 早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)+1分16秒
4位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)+2分16秒
5位 ダニエル・ホワイトハウス(チーム右京)+2分24秒
6位 才田直人(レモネードベルマーレレーシングチーム)+2分40秒
7位 畑中勇介(チーム右京)+2分43秒
8位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+2分44秒
9位 山本隼(チーム右京)+2分57秒
10位 小清水拓也(レモネードベルマーレレーシングチーム)+3分19秒
Jプロツアーリーダー 畑中勇介(チーム右京)
U23リーダー 新城雄大(那須ブラーゼン)
Fクラスタ
1位 樫木祥子(Neilpryde - Nanshin Subaru Cycling 駒澤大学)54分05秒
2位 ドス・サントス・サンドラ(Neilpryde - Nanshin Subaru Cycling)+5分17秒
3位 新谷瑛里(Neilpryde - Nanshin Subaru Cycling)+5分56秒
E1クラスタ
1位 米内蒼馬(TOKYO VENTOS)46分18秒
2位 長谷川武敏(ACQUA TAMA)+25秒
3位 米田彰(コラッジョカワニシサイクリングチーム)+1分04秒
4位 岩井大秀(エルドラード・エスペランサ)+1分25秒
5位 中村俊介(SEKIYA)+1分34秒
6位 松村和浩(Tyrell Kagawa Racing)+1分34秒
E2クラスタ
1位 宮津旭(チームサムライ・エリート)45分50秒
2位 野口悠真(Team SPORTS KID)+24秒
3位 井上亮(VC Fukuoka)+3分32秒
4位 野口岳志(VeloClub MinamiShinshu)+4分07秒
5位 上野祐樹(ブラウ・ブリッツェン)+4分15秒
6位 国分択磨(エルドラード・エスペランサ)+4分16秒
E3クラスタ
1位 石原祐希(栃木県立真岡工業高等学校自転車競技部)46分39秒
2位 大島浩明(Y's Road)+1分44秒
3位 田中裕士(グランペールサイクリングチーム)+2分08秒
4位 大井翔太郎(アーティファクトレーシングチーム)+2分29秒
5位 折橋孝治(湾岸サイクリング・ユナイテッド)+2分31秒
6位 落合明(イナーメ信濃山形-EFT)+2分35秒
photo&text:Hideaki TAKAGI
ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)でも使われる、日本を代表する激坂のふじあざみライン。全長11.4kmで標高差1200mを上り、特に中盤過ぎは平均18%勾配の坂が続く超級の登坂コース。Jプロツアーの記録は2013年にホセ・ビセンテ・トリビオの出した40分52秒。日本人選手では森本誠(イナーメ信濃山形)が2010年に出した42分11秒がレコード。
特に今年のTOJでは、ラヒーム・エマミ(ピシュガマン ジャイアントチーム)が38分27秒のコースレコードを出した。またブリヂストンアンカーのトマ・ルバとダミアン・モニエが40分台を、マトリックスパワータグのトリビオとベンジャミン・プラデスがそれぞれ41分台を出している。しかし森本が出した日本人選手の記録は5年間破られていない。
P1クラスタはスタート後にまず湊諒らチーム右京勢が先頭に立ってペースを作る。その後は堀孝明ら宇都宮ブリッツェン勢が30人ほどの集団の先頭に。まだ直線区間の2km地点でアイラン・フェルナンデスらマトリックスパワータグ勢が先頭に立つと、同チームは先頭をキープし続け、トリビオがペースを上げると集団は15人ほどに絞られる。
中間点付近で先頭はトリビオ、プラデス、早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)、ダニエル・ホワイトハウス(チーム右京)の4人に。さらにトリビオとプラデスが抜け出し、7km地点で先頭はトリビオ単独になる。一旦は下がった早川は、落ちてきたプラデスとともに2番手集団を走る。これより後ろは1、2分単位での小集団が続く。
先頭のトリビオは回転型のペダリングで差をさらに広げ独走でフィニッシュ。2週間前の栂池ヒルクライムに続いての連勝。2位争いはフィニッシュ直前までもつれ込み、プラデスが先着しチームはワン・ツー達成。3位で日本人選手最高位の早川は42分40秒で、期待された記録更新はならなかった。
マトリックスパワータグは4月の群馬CSCロードレース、ツール・ド・熊野、栂池ヒルクライムと本大会で4連勝を達成。安原昌弘監督は「ホセもベンジャも今晩の飛行機でスペインへ戻り国内選手権に出場。ホセはTTを、ベンジャはロードレースを狙っています。今日のホセはそのTTの練習の意味合いもあり軽いギア(38×32T)で走りました」と語る。2人とも国内選手権を終えたらすぐに日本へ戻り広島のレースに出場予定だ。
結果
P1クラスタ
1位 ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)41分34秒
2位 ベンジャミン・プラデス(マトリックスパワータグ)+1分12秒
3位 早川朋宏(愛三工業レーシングチーム)+1分16秒
4位 堀孝明(宇都宮ブリッツェン)+2分16秒
5位 ダニエル・ホワイトハウス(チーム右京)+2分24秒
6位 才田直人(レモネードベルマーレレーシングチーム)+2分40秒
7位 畑中勇介(チーム右京)+2分43秒
8位 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+2分44秒
9位 山本隼(チーム右京)+2分57秒
10位 小清水拓也(レモネードベルマーレレーシングチーム)+3分19秒
Jプロツアーリーダー 畑中勇介(チーム右京)
U23リーダー 新城雄大(那須ブラーゼン)
Fクラスタ
1位 樫木祥子(Neilpryde - Nanshin Subaru Cycling 駒澤大学)54分05秒
2位 ドス・サントス・サンドラ(Neilpryde - Nanshin Subaru Cycling)+5分17秒
3位 新谷瑛里(Neilpryde - Nanshin Subaru Cycling)+5分56秒
E1クラスタ
1位 米内蒼馬(TOKYO VENTOS)46分18秒
2位 長谷川武敏(ACQUA TAMA)+25秒
3位 米田彰(コラッジョカワニシサイクリングチーム)+1分04秒
4位 岩井大秀(エルドラード・エスペランサ)+1分25秒
5位 中村俊介(SEKIYA)+1分34秒
6位 松村和浩(Tyrell Kagawa Racing)+1分34秒
E2クラスタ
1位 宮津旭(チームサムライ・エリート)45分50秒
2位 野口悠真(Team SPORTS KID)+24秒
3位 井上亮(VC Fukuoka)+3分32秒
4位 野口岳志(VeloClub MinamiShinshu)+4分07秒
5位 上野祐樹(ブラウ・ブリッツェン)+4分15秒
6位 国分択磨(エルドラード・エスペランサ)+4分16秒
E3クラスタ
1位 石原祐希(栃木県立真岡工業高等学校自転車競技部)46分39秒
2位 大島浩明(Y's Road)+1分44秒
3位 田中裕士(グランペールサイクリングチーム)+2分08秒
4位 大井翔太郎(アーティファクトレーシングチーム)+2分29秒
5位 折橋孝治(湾岸サイクリング・ユナイテッド)+2分31秒
6位 落合明(イナーメ信濃山形-EFT)+2分35秒
photo&text:Hideaki TAKAGI
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