イタリアの名門ブランド、ピナレロが早くも2016ラインアップを公開した。新モデルは全部で6つ。先行して4月にデビューしたエンデュランスモデル「DOGMA K8-S」に加え、DOGMA F8にはディスク仕様が追加され、DOGMA F8のテクノロジーを踏襲した「GAN」シリーズが登場した。



発表会にジロ参戦中のリッチー・ポート(チームスカイ)が登場し、場を盛り上げた発表会にジロ参戦中のリッチー・ポート(チームスカイ)が登場し、場を盛り上げた (c)ピナレロジャパン2016ラインアップでもハイエンドを務めるDOGMA F82016ラインアップでもハイエンドを務めるDOGMA F8 (c)ピナレロジャパン


ジロ・デ・イタリアの開催期間中である5月22日の夜に開催されたピナレロの2016ラインアップ発表会。今大会唯一の個人TTとなる第14ステージのスタート地点であり、ピナレロのお膝元であるトレヴィーゾにて開催された。会場にはリッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)が駆けつけ、個人TTで使用するナショナルチャンピオンカラーのスペシャルな「BOLIDE」を紹介するなどプレゼンテーションは多いに盛り上がったという。昨年発表したハイエンドモデル「DOGMA F8」に続き、2016年は多くのニューモデルと共にラインアップの拡充を図っている。

ピナレロ DOGMA K8-S 素材:TORAYCA T1100-1K nanoalloy(フレームセット)ピナレロ DOGMA K8-S 素材:TORAYCA T1100-1K nanoalloy(フレームセット) (c)ピナレロジャパン
最大のトピックは「DOGMA F8」をベースとし、振動吸収性を更に追求した「DOGMA K8-S」。北のクラシックでの優位性を高めるべく、ジャガーとの技術提携によって開発された画期的な軽量リアサスペンション「DSS 1.0サスペンションシステム」を搭載するなど、大きな話題を集めているのは既報の通りである(登場時の詳細なレビュー記事はこちらから)。

ピナレロ DOGMA F8 DISC 素材:TORAYCA T1100-1K nanoalloy(フレームセット)ピナレロ DOGMA F8 DISC 素材:TORAYCA T1100-1K nanoalloy(フレームセット) (c)ピナレロジャパン
2つ目のトピックとなるのが「DOGMA F8 DISC」だ。その名の通りDOGMA F8のディスクブレーキ仕様で、その高い制動力に対応すべくキャリパーブレーキ仕様をベースに、各部の剛性強化やジオメトリーの変更などがなされている。なお、ブレーキ台座にはロードディスク専用規格「フラットマウント」を採用。もちろん、トップカテゴリーのレースシーンでの使用を前提に開発されており、この秋より段階的に実戦投入が解禁されるのに伴い、チームスカイに投入されることになるだろう。



DOGMA F8の直系モデル「GAN」登場

ピナレロ GAN RS 素材:CARBON T900(フレームセット、コーラス完成車、アルテグラ完成車)ピナレロ GAN RS 素材:CARBON T900(フレームセット、コーラス完成車、アルテグラ完成車) (c)ピナレロジャパン
ピナレロ GAN S 素材:CARBON T700(アルテグラ完成車、105完成車)ピナレロ GAN S 素材:CARBON T700(アルテグラ完成車、105完成車) (c)ピナレロジャパンピナレロ GAN DISC 素材:CARBON T600(ティアグラ完成車)ピナレロ GAN DISC 素材:CARBON T600(ティアグラ完成車) (c)ピナレロジャパン


そして最後は、DOGMA F8の直系モデル「GAN(ガン)」シリーズの登場だ。チームスカイが愛用するピュアレーシングモデルより多くのテクノロジーを踏襲したことが特徴で、そのルックスはまさに瓜二つ。GANシリーズはカーボンのグレード別にT900採用の「GAN RS」、T700採用の「GAN S」、T600採用の「GAN」という3モデルが揃い、「GAN」をベースとしたディスクブレーキ仕様「GAN DISC」も新たに登場している。

継続モデルを含め、2016ラインアップの価格、国内展開カラー、完成車スペック、納期などの詳細は7月上旬にアナウンスされる予定だ。取り扱いはピナレロ・ジャパン。


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