2015/05/13(水) - 10:24
「プロ2年目で初めてのジロ。ここで勝てたなんて夢なんじゃないかってまだ疑っている」とは果敢にアタックして勝利を掴んだダヴィデ・フォルモロ。その他マリアローザのサイモン・クラークらのコメントを紹介します。
独走し、プロ初勝利を掴んだダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン)
シャンパンを振り回すダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン) photo:Tim de Waele
独走に持ち込んだダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン) photo:Tim de Waeleプロ2年目で初めてのジロ。ここで勝てたなんて夢なんじゃないかって、まだ疑っている。僕はこの勝利を22年間ずっと夢見てきたんだ。ジロには自分の限界を見つけにきたようなもの。3週間も続くレースで自分の身体がどういう風に反応するのかわからない。
追走するアマエル・モワナール(フランス、BMCレーシング)とジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター) photo:Kei Tsujiだから最初の週はおとなしくしているつもりだったんだけど、今日やってきた絶好の機会をうまく捉えることができた。正直、どれだけ逃げられるのか分からなかった。でも、ジロの前に30日間のレーススケジュールをこなしてきたから、足の調子は凄く良かったんだ。
フォルモロから遅れをとってしまったジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)
正直フォルモロはあのまま勝つと思わなかった。ゴールまであんなに距離を残した所から行くなんてクレイジーな自殺行為だと思っていたよ。グループ内の全員が全力で走っていてかなり疲れを感じていた。個人的には登りでチャンスを狙っていたし、それだけの脚があったんだ。フォルモロが掛けてから彼を追ったが、予想外に全く追いつけなかった。それだけだ。彼のアタックに瞬時に反応できたら話は違ったかもしれないけれど、それも「たられば」だ。
今日は逃げグループにアマドールを送り込むことからスタートしたけれど、次第に人数が膨れ上がったので自分も加わることにした。逃げグループ内の皆は死ぬほど疲れていたし、登りをこなせたのは7、8人。今日のステージはそれほどに厳しかったということさ。
明日のアベトーネは再び僕にもチャンスがあると思う。登りをよく知っているし、登りでの自分のパフォーマンスも良い。普段と比べて2kg落としている。途中の勾配がキツい区間を総合系の選手と一緒にクリアできれば、緩斜面のフィニッシュラインでは自分有利に働くと思う。集団がバラバラになるようなペースでなければ再び狙っていきたい。
逃げに加わったマキシム・モンフォール(ベルギー、ロット・ソウダル)
追走グループで前を追うマキシム・モンフォール(ベルギー、ロット・ソウダル) photo:Tim de Waele今日逃げに乗るとは思っていなかった。プロトンは全くオーガナイズされず、次々と選手が飛び出していた。大きな逃げグループであれば集団内にいるよりもエネルギーを使わないので、総合順位のためにも逃げることにしたんだ。でも結果的に逃げグループ内でもアタックが連発していて、全く脚を休めることはできなかった。こういう状態では牽かなかったり、アタックしたりと心理がバラバラになることが原因。最後は良いグループでフォルモロを追っていたけれど、痙攣が始まったので離脱した。
今日のステージがこんなにもダメージを残すなんて信じられないよ。まだジロは4日目だし、大きなタイム差もついている。超級山岳が現れてもいないのに総合も絞られた。まだゴールまでは2週間半も残っているのに、まだまだ予想外のことが起きる気がする。明日もそこまでキツくない山頂フィニッシュだが、ジロは何だって起こりうる。
マリアローザを獲得したサイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) photo:CorVos
22秒遅れの集団スプリントで先着したサイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) photo:Tim de Waeleグリーンエッジ3人目のマリアローザとなったサイモン・クラーク(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
ゴールした時はとても特別な瞬間だった。みんな僕の喜んでいる姿をゴールラインで見たんじゃないかな。マリアローザをチームにとどめることが出来た。初日からずっと、チームにとっては驚くべき成功をこのジロでは収めていると思うよ。
今日は逃げ集団で走っていたし、それがかなり脚にダメージがあったから、僕とチャベスは本当に出来る限りスマートに走る必要があったんだ。だから、いくつかの小さなアタックは見逃すことになったけど、できるかぎりエネルギーを温存するためにも全ての動きに反応するわけにはいかなかった。
10分以上の差をメイン集団につけてたけど、明らかに後ろから追いかけてきているのは分かっていた。だから総合優勝候補たちのグループが逃げを捕まえた時、その集団に残ってフィニッシュまで付いていくだけの脚を残している必要があったんだよ。一番理想的な展開は、山頂からそう遠くないところで捕まることだった。幸運なことに捕まった地点は、山頂から500mくらいのところだったんだけど、その500mは死ぬほど辛かったね。でも、ここを超えればマリアローザが待っていると思うと、食らいつけたんだ。
ステージを振り返るアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
今日も再び速くハードな一日だったが、チームの働きが素晴しかった。自分の感覚も良かったし、登りでも良いフィーリングだった。これはとても大事なことだ。今日はロマン(クロイツィゲル)が逃げに乗ったため、僕らは集団をコントロールする責務を負わず、体力をセーブすることができた。最後の登りでは合流したロマンが側に付いてくれたから心強かった。
リッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)
これまでの中で一番タフなステージだった。アスタナの走りは信じられないほどに素晴しかった。感心してしまったよ。彼ら無しでは多分レースは終わっていた(先頭に逃げられてしまっていた)と思う。本格的なジロがついに始まったな、という気分だ。
1分4秒遅れてしまったリゴベルト・ウラン(コロンビア、エティックス・クイックステップ) photo:CorVos1分4秒遅れてしまったリゴベルト・ウラン(コロンビア、エティックス・クイックステップ)
20分遅れの集団内で走る別府史之(トレックファクトリーレーシング) photo:Kei Tsuji終止難しいステージだった。中盤からはアスタナが牽いたことで非常にスピードが上がり、途中までは楽に付いていくことができていたが、最後の登りで苦しんでしまい、アルの加速に付いていくことができなかった。あの場面ではマイペースを保って遅れを最小限に留めることしか術が無かった。今日は「絶好調の日」では決してなかったけれど、明日には話も変わるはず。明日の登りは違ったタイプだから、良く状況を見極めていきたい。
逃げを試みた別府史之(トレックファクトリーレーシング)
今日は逃げに乗りたかったので0kmアタックを試みた。山でも前に位置して様子を伺っていたけど、逃げのタイミングは逸してしまった。2つ目の山岳ポイントの麓でティンコフとオリカがスピードアップしてメイン集団が分裂し、そこからはグルペットで走ってゴールを目指した。
今年は1週目からコースの難易度も高いからか、選手達の疲労度が激しいのか、グルペットができるのが例年に比べて早い。さらに今日は総合が動くステージだったので難しい展開だった。グルペットになってからは、気分を切り替えて休息日のつもりで走った。余裕もあるし、しっかり自分の日を見つけてチャンスに繋げたい。
※各コメントは現地取材、レース/チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイト/Twitter/Facebookより。
text:So.Isobe,Naoki.Yasuoka
photo:Kei.Tsuji,CorVos
独走し、プロ初勝利を掴んだダヴィデ・フォルモロ(イタリア、キャノンデール・ガーミン)
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フォルモロから遅れをとってしまったジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター)
正直フォルモロはあのまま勝つと思わなかった。ゴールまであんなに距離を残した所から行くなんてクレイジーな自殺行為だと思っていたよ。グループ内の全員が全力で走っていてかなり疲れを感じていた。個人的には登りでチャンスを狙っていたし、それだけの脚があったんだ。フォルモロが掛けてから彼を追ったが、予想外に全く追いつけなかった。それだけだ。彼のアタックに瞬時に反応できたら話は違ったかもしれないけれど、それも「たられば」だ。
今日は逃げグループにアマドールを送り込むことからスタートしたけれど、次第に人数が膨れ上がったので自分も加わることにした。逃げグループ内の皆は死ぬほど疲れていたし、登りをこなせたのは7、8人。今日のステージはそれほどに厳しかったということさ。
明日のアベトーネは再び僕にもチャンスがあると思う。登りをよく知っているし、登りでの自分のパフォーマンスも良い。普段と比べて2kg落としている。途中の勾配がキツい区間を総合系の選手と一緒にクリアできれば、緩斜面のフィニッシュラインでは自分有利に働くと思う。集団がバラバラになるようなペースでなければ再び狙っていきたい。
逃げに加わったマキシム・モンフォール(ベルギー、ロット・ソウダル)
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今日のステージがこんなにもダメージを残すなんて信じられないよ。まだジロは4日目だし、大きなタイム差もついている。超級山岳が現れてもいないのに総合も絞られた。まだゴールまでは2週間半も残っているのに、まだまだ予想外のことが起きる気がする。明日もそこまでキツくない山頂フィニッシュだが、ジロは何だって起こりうる。
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ゴールした時はとても特別な瞬間だった。みんな僕の喜んでいる姿をゴールラインで見たんじゃないかな。マリアローザをチームにとどめることが出来た。初日からずっと、チームにとっては驚くべき成功をこのジロでは収めていると思うよ。
今日は逃げ集団で走っていたし、それがかなり脚にダメージがあったから、僕とチャベスは本当に出来る限りスマートに走る必要があったんだ。だから、いくつかの小さなアタックは見逃すことになったけど、できるかぎりエネルギーを温存するためにも全ての動きに反応するわけにはいかなかった。
10分以上の差をメイン集団につけてたけど、明らかに後ろから追いかけてきているのは分かっていた。だから総合優勝候補たちのグループが逃げを捕まえた時、その集団に残ってフィニッシュまで付いていくだけの脚を残している必要があったんだよ。一番理想的な展開は、山頂からそう遠くないところで捕まることだった。幸運なことに捕まった地点は、山頂から500mくらいのところだったんだけど、その500mは死ぬほど辛かったね。でも、ここを超えればマリアローザが待っていると思うと、食らいつけたんだ。
ステージを振り返るアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
今日も再び速くハードな一日だったが、チームの働きが素晴しかった。自分の感覚も良かったし、登りでも良いフィーリングだった。これはとても大事なことだ。今日はロマン(クロイツィゲル)が逃げに乗ったため、僕らは集団をコントロールする責務を負わず、体力をセーブすることができた。最後の登りでは合流したロマンが側に付いてくれたから心強かった。
リッチー・ポート(オーストラリア、チームスカイ)
これまでの中で一番タフなステージだった。アスタナの走りは信じられないほどに素晴しかった。感心してしまったよ。彼ら無しでは多分レースは終わっていた(先頭に逃げられてしまっていた)と思う。本格的なジロがついに始まったな、という気分だ。
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逃げを試みた別府史之(トレックファクトリーレーシング)
今日は逃げに乗りたかったので0kmアタックを試みた。山でも前に位置して様子を伺っていたけど、逃げのタイミングは逸してしまった。2つ目の山岳ポイントの麓でティンコフとオリカがスピードアップしてメイン集団が分裂し、そこからはグルペットで走ってゴールを目指した。
今年は1週目からコースの難易度も高いからか、選手達の疲労度が激しいのか、グルペットができるのが例年に比べて早い。さらに今日は総合が動くステージだったので難しい展開だった。グルペットになってからは、気分を切り替えて休息日のつもりで走った。余裕もあるし、しっかり自分の日を見つけてチャンスに繋げたい。
※各コメントは現地取材、レース/チーム公式ウェブサイト、選手個人のウェブサイト/Twitter/Facebookより。
text:So.Isobe,Naoki.Yasuoka
photo:Kei.Tsuji,CorVos
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