ツール・ド・台湾開幕　ウィッパート勝利、窪木と中島がトップ10フィニッシュ

台湾で3月26日まで開催されるツール・ド・台湾が開幕。台北市中心街を駆け抜ける52kmのクリテリウムをワウテル・ウィッパートが制し、窪木一茂と中島康晴がそれぞれトップ10フィニッシュしている。

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台北市の中心街で開催されたツール・ド・台湾第1ステージ photo:tourdetw

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プレゼンテーションを受けるチーム右京 photo:tourdetw今年も台湾を舞台にしたツール・ド・台湾（UCI2.1）が開幕。昨年同様5日間のスケジュールにはスプリントステージが2つ、頂上ゴール3つ（うち1つが超級山岳）が組み込まれており、昨年よりも難易度が増している印象だ。

集団内で走る増田成幸ら宇都宮ブリッツェン photo:tourdetw3月22日の開幕ステージ、台北市庁舎前に並んだのは22チーム110人の選手たち。唯一のプロコンチネンタルチームであるドラパックプロサイクリングを筆頭に、日本からは宇都宮ブリッツェン（増田、鈴木譲、阿部、鈴木真理、青柳）とチーム右京（土井、ウルタスン、窪木、グアルディオラ、プジョル）、日本ナショナルチーム（内間、中島、佐野、入部、中根）が参加した。

アタックを吸収を繰り返しながらハイペースで進んでいく photo:tourdetw台北中心街を駆け巡るクリテリウムは台北101横から発着し、メインストリートを往復する1周10.4kmの折り返しコースで、ここを5周回、計52kmで争われた。

レースはスタート直後からアタックと吸収を繰り返しながらハイペースで進行。終盤には3回目の中間スプリントをきっかけに3名が逃げ切りを匂わせたものの、スプリンターチームの牽引によってレースは再び降り出しに。

しかしゴール前で集団を支配下に置くチームは現れず、最終コーナーを2番手で回ったワウテル・ウィッパート（オランダ、ドラパックプロサイクリング）が圧倒的なスプリントを決めて勝利。ツアー・ダウンアンダー最終ステージで、並みいる強豪を打ち負かしたウィッパートのスプリント力が再び冴え渡った。

ウィッパートの番手につけていた窪木一茂（チーム右京）はゴール前で伸びずに9位、「一番肝心なところで集団内に埋もれてしまった。内間と自分の為に皆が動いてくれました。このメンバーでの初レースだったけど団結してて良かった。」と語る中島康晴（愛三工業レーシング）が10位と2名がトップ10入り。増田成幸の総合表彰台を狙う宇都宮ブリッツェンはスプリントに加わらず、全員が集団内でゴールしている。

翌第2ステージは2級山岳（標高255m）を経て角板山公園の1級山岳（標高438m）にゴールするもの。早速総合争いにシャッフルが掛けられる。

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圧倒的なスプリントを決めたワウテル・ウィッパート（オランダ、ドラパックプロサイクリング）　 photo:tourdetw

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ツール・ド・台湾2015第1ステージ結果
1位　ワウテル・ウィッパート（オランダ、ドラパックプロサイクリング）　　　　　　　　　1h04'54"
2位　イノ・イレシック（スロベニア、ヴォラールベルク）
3位　パク・ウゴン（韓国、韓国ナショナルチーム）
4位　マルコ・ザノッティ（イタリア、パークホテル・ファルケンブルク）
5位　ウー・ポーフアン（台湾、台湾ナショナルチーム）
6位　ニコライ・ランダー（ノルウェー、フロイ・オスロ）
7位　アレックス・スルトコヴィッチ（ウクライナ、シナジー・バク）
8位　ニール・ファンデルプロッグ（オーストラリア、アヴァンティレーシング）
9位　窪木一茂（チーム右京）
10位　中島康晴（日本ナショナルチーム）

個人総合成績


ポイント賞
マルコ・ザノッティ（イタリア、パークホテル・ファルケンブルク）

チーム総合成績
シナジー・バク

text:So.Isobe
photo:tourdetw