2015/01/25(日) - 01:57
ツール・ド・サンルイスもいよいよ佳境。第5ステージは個人タイムトライアルが行われ、17.4kmの道程を最速で駆け抜けたアドリアーノ・マローリがステージ優勝。10位と好走したダニエル・ディアスは総合リードを広げることに成功し、2度目の大会制覇を手中に引き寄せた。
アルゼンチン中部の街サンルイスを発着するコースの総延長は17.4kmで、往路が緩い下り、復路が緩い登り。スタート/ゴール周辺と折り返し地点を除けばほぼ全て直線で構成されており、純粋な独走力が問われる。ただし例年通り、強く吹き付けた風がレースを難しいものとした。
次々と有力勢が記録を更新していく中、最速タイムを叩き出したのは昨年このステージで勝利しているマローリアドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)。「調子自体は良くなかった」と語るイタリアナショナルTTチャンピオンだが、17.4kmを20分7秒、平均時速51.897km/hで駆け抜け一躍ホットシートの座についた。
そしてロードの世界王者であり、TTのポーランドナショナルチャンピオン、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)がスタート。これまでのステージでアシストとして走ったクヴィアトコウスキーはマローリに肉薄する中間計測をマークしたが、ゴールタイムは20分11秒とわずか4秒届かず。以降トップタイムを更新する選手は現れず、マローリの2年連続ステージ優勝が決まった。
「とにかく嬉しい。シーズン開幕としてこの上無い勝利だ。」と語るのはマローリ。「2014年は僕の競技者人生最良の年だったが、その幕開けがサンルイスでの個人TT優勝だった。風を見誤って前半突っ込みすぎてしまうなど、とにかく苦しんだレースだった。この勝利はいつも側でサポートしてくれる恋人にプレゼントしたいと思う。」とコメントする。
そして注目の総合争い。総合3位につけていたアレックス・ディニス(ブラジル、ファンヴィック・ブラジルインベスト)が不調のためスタートせず、総合4位のナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)は44秒遅れのステージ12位と好走して総合3位に浮上する。
しかし最終走者、絶好調のダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)はキンタナを2秒上回るステージ10位フィニッシュ。結果的に総合リードを更に広げ、2位のロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)に対して1分9秒差、3位キンタナに1分25秒差で明日の最終山岳ステージに挑むこととなった。
明日の第6ステージは1級山岳フィロ・シエラ・コメチンゴネス頂上へとゴールするもので、最終日がスプリントであることから最後の総合争いの場となる。このままディアスがリードを守りきるか、マローリが「日に日に調子が上がっている」というキンタナが一矢報いるか、その模様に注目が集まる。
ツール・ド・サンルイス2015第5ステージ結果
個人総合成績
山岳賞
ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
スプリント賞
レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
新人賞
ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
チーム総合成績
コロンビア
text:So.Isobe
photo:CorVos
アルゼンチン中部の街サンルイスを発着するコースの総延長は17.4kmで、往路が緩い下り、復路が緩い登り。スタート/ゴール周辺と折り返し地点を除けばほぼ全て直線で構成されており、純粋な独走力が問われる。ただし例年通り、強く吹き付けた風がレースを難しいものとした。
次々と有力勢が記録を更新していく中、最速タイムを叩き出したのは昨年このステージで勝利しているマローリアドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)。「調子自体は良くなかった」と語るイタリアナショナルTTチャンピオンだが、17.4kmを20分7秒、平均時速51.897km/hで駆け抜け一躍ホットシートの座についた。
そしてロードの世界王者であり、TTのポーランドナショナルチャンピオン、ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)がスタート。これまでのステージでアシストとして走ったクヴィアトコウスキーはマローリに肉薄する中間計測をマークしたが、ゴールタイムは20分11秒とわずか4秒届かず。以降トップタイムを更新する選手は現れず、マローリの2年連続ステージ優勝が決まった。
「とにかく嬉しい。シーズン開幕としてこの上無い勝利だ。」と語るのはマローリ。「2014年は僕の競技者人生最良の年だったが、その幕開けがサンルイスでの個人TT優勝だった。風を見誤って前半突っ込みすぎてしまうなど、とにかく苦しんだレースだった。この勝利はいつも側でサポートしてくれる恋人にプレゼントしたいと思う。」とコメントする。
そして注目の総合争い。総合3位につけていたアレックス・ディニス(ブラジル、ファンヴィック・ブラジルインベスト)が不調のためスタートせず、総合4位のナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)は44秒遅れのステージ12位と好走して総合3位に浮上する。
しかし最終走者、絶好調のダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)はキンタナを2秒上回るステージ10位フィニッシュ。結果的に総合リードを更に広げ、2位のロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)に対して1分9秒差、3位キンタナに1分25秒差で明日の最終山岳ステージに挑むこととなった。
明日の第6ステージは1級山岳フィロ・シエラ・コメチンゴネス頂上へとゴールするもので、最終日がスプリントであることから最後の総合争いの場となる。このままディアスがリードを守りきるか、マローリが「日に日に調子が上がっている」というキンタナが一矢報いるか、その模様に注目が集まる。
ツール・ド・サンルイス2015第5ステージ結果
1位 アドリアーノ・マローリ(イタリア、モビスター)
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
3位 ヒューゴ・ホール(カナダ、AG2Rラモンディアール)
4位 セルゲイ・トヴェトコフ(ルーマニア、アンドローニ・ジョカトーリ)
5位 レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
6位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
8位 カルロス・オヤルスン(チリ、チリナショナルチーム)
9位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
10位 ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
2位 ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
3位 ヒューゴ・ホール(カナダ、AG2Rラモンディアール)
4位 セルゲイ・トヴェトコフ(ルーマニア、アンドローニ・ジョカトーリ)
5位 レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
6位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
7位 プリジミスラウ・ニエミエツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
8位 カルロス・オヤルスン(チリ、チリナショナルチーム)
9位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
10位 ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
20'07"
+4"
+5"
+29"
+32"
+33"
+34"
+40"
+42"
+4"
+5"
+29"
+32"
+33"
+34"
+40"
+42"
個人総合成績
1位 ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
2位 ロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)
3位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
4位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
5位 ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
6位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
7位 レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
8位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
9位 ダニエル・ハラミロ(コロンビア、ジェイミス・ハーゲン)
10位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、ユナイテッドヘルスケア)
2位 ロドルフォ・トーレス(コロンビア、コロンビア)
3位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
4位 エデュアルド・セプルヴェダ(アルゼンチン、ブルターニュ・セシェ)
5位 ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
6位 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ)
7位 レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
8位 イルヌール・ザッカリン(ロシア、カチューシャ)
9位 ダニエル・ハラミロ(コロンビア、ジェイミス・ハーゲン)
10位 ヤネス・ブライコヴィッチ(スロベニア、ユナイテッドヘルスケア)
16h52'37"
+1'09"
+1'25"
+1'46"
+2'43"
+3'15"
+3'54"
+3'57"
+4'18"
+4'37"
+1'09"
+1'25"
+1'46"
+2'43"
+3'15"
+3'54"
+3'57"
+4'18"
+4'37"
山岳賞
ダニエル・ディアス(アルゼンチン、ファンヴィック・ブラジルインベスト)
スプリント賞
レナルド・メッシネオ(アルゼンチン、サンルイス・ソモストドス)
新人賞
ロドリゴ・コントレラス(コロンビア、コロンビアナショナルチーム)
チーム総合成績
コロンビア
text:So.Isobe
photo:CorVos
Amazon.co.jp