2015/01/15(木) - 09:01
ジャイアントのエンデュランスロード「DEFY」シリーズが今季フルモデルチェンジを果たした。ディスクブレーキ化に併せてフレーム設計を刷新し、長時間かつ長距離のライドで求められる快適性や走行性能を追求したことが特徴だ。キャリパーブレーキ採用のアルミモデルと併せて紹介しよう。
ジャイアント DEFY ADVANCED SL
ジャイアント DEFY ADVANCED SL 1(ホワイト) (c)ジャイアント
DEFY(ディファイ)シリーズのハイエンドモデルに位置付けられるのが「ADVANCED SL」。その特徴は、重くなりがちなディスクブレーキ専用設計であるにも関わらず、ISPシートポスト未カット状態でエンデュランスロードとしては最軽量級かつ従来モデル比100g減の890g(Mサイズ)を実現したこと。一方で、ピボットやエラストマーなど機械・構造的なギミックを用いることなく、同社の最高峰マテリアルを採用し、形状と積層を工夫することで快適性と剛性のバランスを追求した(詳しくはデビュー時の特集記事より)。
フレームデザインの中で振動吸収性の要となっている点が2つある。1つはボリューミーなフロント三角に対して極端なまでに薄く造られたシートステーだ。加えてシートチューブとの交点を下げたことと合わせて、板バネの様にしならせ、リアホイールからの突上げを大幅に低減することに成功。
D型断面のD-FUSEシートピラーを採用し、サドルへの突き上げをカットする(写真は国内未展開のSL 0)
上側1-1/4インチ径、下側1-1/2インチ径の「OverDrive 2」コラムを採用。ただ柔らかいだけでは無い、安定した走りを演出
非常に薄く、一目見ただけでは不安さえ感じてしまうほどのシートステー。これが振動吸収の大きな要素である
リアとは対照的に、剛性感にあふれるフロント周りのフォルム
そして、もう1つがシクロクロスバイク「TCX」シリーズで採用されている「D-FUSE」シートピラーだ。その形状はテクノロジー名からも分かる様に”D”断面となっており、直線部分を後方に向けることで柔軟性を高め、ライダーに伝わる大小様々な振動を抑制。また。堅実な造りのフロントフォークも僅かにベンドさせることで快適性を高めつつ、ハンドリング性能及びブレーキング性能との両立を図った。
そして、新型DEFY ADVANCED SLでは多くのモデルに採用されている先進テクノロジーによって走行性能の向上も図られている。高速のダウンヒルや深いコーナーで安定したハンドリングを可能とすべく上側1-1/4インチ径&下側1-1/2インチ径の「OverDrive 2」コラムを装備。パワー伝達効率を最大限に高めるためにボトムブラケットシェルはBB86規格の「POWERCORE」を採用。ホイールの固定はQRレバーで行い、ブレーキ台座は前後ともポストマウント、ローター径は140mmとされている。
もちろんセンサーを内蔵したRIDE SENCEシステムを搭載している
リアブレーキ周辺の造形を見る。台座はポストマウント式だ
そして、上記のフレームデザインを実現する上で欠かせないのが、T-800グレードの炭素原糸からからジャイアントの自社工場で手作業によって製造している「ADVANCED SL」カーボンだ。個々のシートを大きくすることによって継ぎ目を減らす「Continuous Fiber Technology」やナノテクノロジーの応用レジンなどジャイアントが培ってきた技術の粋が投入された、レーシングモデルにも採用される素材である。
販売パッケージは完成車のみで、メインコンポーネントにシマノ6800系ULTEGRAを、ブレーキシステムにシマノST-RS685/BR-RS785を採用した「1」の1モデル展開。なお、ホイールはジャイアントの高度なカーボン技術を応用したオリジナルの「P-SLR0 Disc Carbon」で、ハンドル及びステムもジャイアントオリジナルのカーボン製とされている。サイズは680/XS、710/S、740/M、770/MLの4種類で、完成車重量は7.4kg (740mm)。カラーはブラックとネオンイエローが差し色のホワイトのみラインナップされる。
ジャイアント DEFY ADVANCED SL 1
フレーム:Advanced SL-Grade Composite D-Fuse ISP
フォーク:Advanced SL-Grade Composite/Full Composite OverDrive 2 Column
メインコンポーネント:シマノ 6800系ULTEGRA
ブレーキ:シマノST-RS685/BR-RS785(ローター径140mm)
ホイール:ジャイアント P-SLR0 Disc Carbon
タイヤ:ジャイアント P-SLR1 700x25C
サイズ:680/XS、710/S、740/M、770/ML
重 量:7.4kg (740mm)
価 格:480,000円(税抜)
ジャイアント DEFY ADVANCED PRO
ジャイアント DEFY ADVANCED PRO 1 photo:So.Isobe
「DEFY ADVANCED PRO」は上位モデルより多くのテクノロジーを踏襲したセカンドグレードモデル。基本的な設計は「SL」とほぼ共通で、シートポストも衝撃吸収製に優れるD-FUSEデザインながら、トレンドの臼式クランプを用いた非ISPタイプに。より細やかなポジション調整を可能としている。
そして素材も変更されており、T-700グレードの炭素原糸から作りだされる「ADVANCED」を採用。セカンドグレードながら、CXバイク「TCX」の様に素材自体の振動吸収性が重要となるモデルではプロユースのトップグレードにも使用されているカーボンだ。DEFY ADVANCED PROにおいては、SLに対して重量こそ増してしまうものの、より優れた快適性を期待できるだろう。
グラフィックやロゴを変更し、イメージを大きく変えている photo:So.Isobe
非ISPタイプのD-FUSEシートピラーを採用。臼を用いて固定する photo:So.Isobe
販売パッケージは完成車のみで、コンポーネント別に「PRO 0」と「PRO 1」の2グレードがラインナップ。共にサイズは410/XS、445/S、480/M、515/MLの4種類が展開される。
「PRO 0」はメインコンポーネントをシマノ 6870系ULTEGRA Di2、ブレーキシステムを油圧式のシマノST-R785/BR-R785の組み合わせとしている。ホイールはジャイアントオリジナルのP-SL0 Disc。完成車重量は410サイズで7.9kgだ。
ジャイアント DEFY ADVANCED PRO 0(カーボン) (c)ジャイアント
「PRO 1」は機械式変速の6800系ULTEGRAをメインコンポーネントとし、ブレーキにはシマノST-RS685/BR-RS785の組み合わせを採用している。ホイールはアルミリムを採用しながらも軽量なジャイアント P-SL0 Disc。完成車重量は480サイズで7.9kgとPRO 0よりも軽量に仕上がっている。
ジャイアント DEFY ADVANCED PRO 0、PRO 1
フレーム:Advanced-Grade Composite/ D-Fuse SL Composite Seat Pillar
フォーク:Pro-Spec、 Advanced-Grade Composite/Full Composite OverDrive 2 Column
メインコンポーネント:シマノ 6870系ULTEGRA Di2(PRO 0)、6800系ULTEGRA(PRO 1)
ブレーキ:シマノST-R785/BR-R785(PRO 0)、ST-RS685/BR-RS785(PRO 1)
ホイール:ジャイアント P-SL0 Disc
タイヤ:ジャイアント P-SLR1 700x25C
サイズ:410/XS、445/S、480/M、515/ML
重 量:7.9kg(410mm、PRO 0)、7.9kg(480mm、PRO 1)
価格(税別):450,000円(PRO 0)、350,000円(PRO 1)
ジャイアント DEFY ADVANCED
ジャイアント DEFY ADVANCED 1(ホワイト) (c)ジャイアント
「DEFY ADVANCED」はPROと共通の素材を採用したカーボン製DEFYの末弟モデルで、上位グレードとの主な違いはハンドル周りにある。上位2モデルではフォークコラム及びヘッドチューブが専用ステムを使用しなくてはならない「OverDrive 2」であったのに対して、汎用規格のステムを使用できる「OverDrive」を採用した。
一方、コラム径が細くなった分の剛性及び強度の低下を補うために、コラム素材をアルミに変更している。その他、D-FUSEシートピラーや全て内蔵とされたケーブル類、チェーンステー埋め込み式のスピード/ケイデンスセンサー「RideSense」などは上位モデルと共通である。
ジャイアント DEFY ADVANCED 2(シルバー) (c)ジャイアント
ジャイアント DEFY ADVANCED 3(パールブルー) (c)ジャイアント
販売パッケージはいずれも完成車のみで、シマノ 6800系ULTEGRA、5800系105、4600系TIAGRAとコンポーネント別に3グレードが用意されている。一方、ブレーキはいずれも共通で、ワイヤー引き油圧タイプの「TRP SPYRE AL」を採用し、初心者にも安心な優れた制動力を実現。サイズは410/XS、445/S、480/M、515/MLの4種類展開だ。
ジャイアント DEFY ADVANCED 1、2、3
フレーム:Advanced-Grade Composite/ D-Fuse Composite Seat Pillar
フォーク:Advanced-Grade Composite/Aluminum OverDrive Column
メインコンポ:シマノ 6800系ULTEGRA(1)、5800系105(2)、4600系TIAGRA
ブレーキ:TRP SPYRE AL
ホイール:ジャイアント P-R2 Disc(1、2)、S-R2 Disc(3)
タイヤ:ジャイアント P-R3 700x25C
サイズ:410/XS、445/S、480/M、515/ML
重量(サイズ480mm):8.8kg (1)、8.9kg (2)、9.2kg (3)
価格(税別):240,000円(1)、195,000円(2)、175,000円(3)
ジャイアント DEFY
ジャイアント DEFY 1(ブラック/ホワイト) (c)ジャイアント
ジャイアント DEFY 2(チャコール) (c)ジャイアント
ジャイアント DEFY 2(ライトシルバー) (c)ジャイアント
これまでに引き続き、ジャイアントのロードラインナップのエントリーグレードを担うのがポピュラーなキャリパーブレーキを装備するアルミ製のDEFYだ。計4グレードの完成車がラインナップされるが、DEFY 1及び2と、DEFY 3及び4ではフレームのマテリアル及び設計が異なっている。
DEFY 1及び2のフレーム素材は、かつてレーシングバイクにも採用されていた6011アルミ合金の「ALUXX-SL」。細身のシートステーやD-FUSEシートピラー、そして下方へと移されたシートチューブとシートステーの接合部など快適性に大きく寄与する上位グレードのテクノロジーを取り入れている。もちろん、ワイドな「POWERCORE」BBを搭載するなど走行性能面でも抜かり無い。ロングライドユースを中心にレース参加も考えているビギナーにはぴったりな1台といえるだろう。
ジャイアント DEFY 3(ブラック) (c)ジャイアント
ジャイアント DEFY 3(ブルー) (c)ジャイアント
ジャイアント DEFY 4(イエロー) (c)ジャイアント
ジャイアント DEFY 4(ホワイト) (c)ジャイアント
DEFY 3及び4のフレームでは、ポピュラーな6061アルミ合金の「ALUXX」を素材に採用する。長時間/長距離のライドの後でも疲労を覚えにくく、DEFYシリーズの持ち味の1つであるアップライトなジオメトリーを上位モデルから踏襲。週末のサイクリングから通勤まで幅広く対応してくれる1台だ。
素材に関わらずサイズは430/XS、465/S、500/M、535/MLの4種類がラインナップ。メインコンポーネントは全てシマノ製で、DEFY 1は5800系105、DEFY 2は4600系TIAGRA、DEFY 3は3500系SORA、DEFY 4は2400系CLARISを装備する。
ジャイアント DEFY 1、2
フレーム:ALUXX SL-Grade Aluminum/D-Fuse Composite Seat Pillar
フォーク:Advanced-Grade Composite/Aluminum OverDrive Column
メインコンポーネント:シマノ 5800系105(1)、4600系TIAGRA(2)
ホイール:ジャイアント P-R2(1)、S-R2(2)
タイヤ:ジャイアント P-R3 700x25C(1)、S-R4 700x25C(2)
サイズ:430/XS、465/S、500/M、535/ML
重量(500mm):9.1kg(1)、9.2kg(2)
価格(税別):140,000円(1)、115,000円(2)
ジャイアント DEFY 3、4
フレーム:ALUXX-Grade Aluminum
フォーク:Advanced-Grade Composite/Aluminum OverDrive Column
メインコンポーネント:シマノ 3500系SORA(3)、2400系CLARIS(4)
サイズ:430/XS、465/S、500/M、535/ML
重量(465mm):9.4kg(3)、9.6kg(4)
価格(税別):97,000円(3)、80,000円(4)
ジャイアント DEFY ADVANCED SL
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DEFY(ディファイ)シリーズのハイエンドモデルに位置付けられるのが「ADVANCED SL」。その特徴は、重くなりがちなディスクブレーキ専用設計であるにも関わらず、ISPシートポスト未カット状態でエンデュランスロードとしては最軽量級かつ従来モデル比100g減の890g(Mサイズ)を実現したこと。一方で、ピボットやエラストマーなど機械・構造的なギミックを用いることなく、同社の最高峰マテリアルを採用し、形状と積層を工夫することで快適性と剛性のバランスを追求した(詳しくはデビュー時の特集記事より)。
フレームデザインの中で振動吸収性の要となっている点が2つある。1つはボリューミーなフロント三角に対して極端なまでに薄く造られたシートステーだ。加えてシートチューブとの交点を下げたことと合わせて、板バネの様にしならせ、リアホイールからの突上げを大幅に低減することに成功。
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そして、もう1つがシクロクロスバイク「TCX」シリーズで採用されている「D-FUSE」シートピラーだ。その形状はテクノロジー名からも分かる様に”D”断面となっており、直線部分を後方に向けることで柔軟性を高め、ライダーに伝わる大小様々な振動を抑制。また。堅実な造りのフロントフォークも僅かにベンドさせることで快適性を高めつつ、ハンドリング性能及びブレーキング性能との両立を図った。
そして、新型DEFY ADVANCED SLでは多くのモデルに採用されている先進テクノロジーによって走行性能の向上も図られている。高速のダウンヒルや深いコーナーで安定したハンドリングを可能とすべく上側1-1/4インチ径&下側1-1/2インチ径の「OverDrive 2」コラムを装備。パワー伝達効率を最大限に高めるためにボトムブラケットシェルはBB86規格の「POWERCORE」を採用。ホイールの固定はQRレバーで行い、ブレーキ台座は前後ともポストマウント、ローター径は140mmとされている。
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そして、上記のフレームデザインを実現する上で欠かせないのが、T-800グレードの炭素原糸からからジャイアントの自社工場で手作業によって製造している「ADVANCED SL」カーボンだ。個々のシートを大きくすることによって継ぎ目を減らす「Continuous Fiber Technology」やナノテクノロジーの応用レジンなどジャイアントが培ってきた技術の粋が投入された、レーシングモデルにも採用される素材である。
販売パッケージは完成車のみで、メインコンポーネントにシマノ6800系ULTEGRAを、ブレーキシステムにシマノST-RS685/BR-RS785を採用した「1」の1モデル展開。なお、ホイールはジャイアントの高度なカーボン技術を応用したオリジナルの「P-SLR0 Disc Carbon」で、ハンドル及びステムもジャイアントオリジナルのカーボン製とされている。サイズは680/XS、710/S、740/M、770/MLの4種類で、完成車重量は7.4kg (740mm)。カラーはブラックとネオンイエローが差し色のホワイトのみラインナップされる。
ジャイアント DEFY ADVANCED SL 1
フレーム:Advanced SL-Grade Composite D-Fuse ISP
フォーク:Advanced SL-Grade Composite/Full Composite OverDrive 2 Column
メインコンポーネント:シマノ 6800系ULTEGRA
ブレーキ:シマノST-RS685/BR-RS785(ローター径140mm)
ホイール:ジャイアント P-SLR0 Disc Carbon
タイヤ:ジャイアント P-SLR1 700x25C
サイズ:680/XS、710/S、740/M、770/ML
重 量:7.4kg (740mm)
価 格:480,000円(税抜)
ジャイアント DEFY ADVANCED PRO
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「DEFY ADVANCED PRO」は上位モデルより多くのテクノロジーを踏襲したセカンドグレードモデル。基本的な設計は「SL」とほぼ共通で、シートポストも衝撃吸収製に優れるD-FUSEデザインながら、トレンドの臼式クランプを用いた非ISPタイプに。より細やかなポジション調整を可能としている。
そして素材も変更されており、T-700グレードの炭素原糸から作りだされる「ADVANCED」を採用。セカンドグレードながら、CXバイク「TCX」の様に素材自体の振動吸収性が重要となるモデルではプロユースのトップグレードにも使用されているカーボンだ。DEFY ADVANCED PROにおいては、SLに対して重量こそ増してしまうものの、より優れた快適性を期待できるだろう。
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販売パッケージは完成車のみで、コンポーネント別に「PRO 0」と「PRO 1」の2グレードがラインナップ。共にサイズは410/XS、445/S、480/M、515/MLの4種類が展開される。
「PRO 0」はメインコンポーネントをシマノ 6870系ULTEGRA Di2、ブレーキシステムを油圧式のシマノST-R785/BR-R785の組み合わせとしている。ホイールはジャイアントオリジナルのP-SL0 Disc。完成車重量は410サイズで7.9kgだ。
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「PRO 1」は機械式変速の6800系ULTEGRAをメインコンポーネントとし、ブレーキにはシマノST-RS685/BR-RS785の組み合わせを採用している。ホイールはアルミリムを採用しながらも軽量なジャイアント P-SL0 Disc。完成車重量は480サイズで7.9kgとPRO 0よりも軽量に仕上がっている。
ジャイアント DEFY ADVANCED PRO 0、PRO 1
フレーム:Advanced-Grade Composite/ D-Fuse SL Composite Seat Pillar
フォーク:Pro-Spec、 Advanced-Grade Composite/Full Composite OverDrive 2 Column
メインコンポーネント:シマノ 6870系ULTEGRA Di2(PRO 0)、6800系ULTEGRA(PRO 1)
ブレーキ:シマノST-R785/BR-R785(PRO 0)、ST-RS685/BR-RS785(PRO 1)
ホイール:ジャイアント P-SL0 Disc
タイヤ:ジャイアント P-SLR1 700x25C
サイズ:410/XS、445/S、480/M、515/ML
重 量:7.9kg(410mm、PRO 0)、7.9kg(480mm、PRO 1)
価格(税別):450,000円(PRO 0)、350,000円(PRO 1)
ジャイアント DEFY ADVANCED
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「DEFY ADVANCED」はPROと共通の素材を採用したカーボン製DEFYの末弟モデルで、上位グレードとの主な違いはハンドル周りにある。上位2モデルではフォークコラム及びヘッドチューブが専用ステムを使用しなくてはならない「OverDrive 2」であったのに対して、汎用規格のステムを使用できる「OverDrive」を採用した。
一方、コラム径が細くなった分の剛性及び強度の低下を補うために、コラム素材をアルミに変更している。その他、D-FUSEシートピラーや全て内蔵とされたケーブル類、チェーンステー埋め込み式のスピード/ケイデンスセンサー「RideSense」などは上位モデルと共通である。
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販売パッケージはいずれも完成車のみで、シマノ 6800系ULTEGRA、5800系105、4600系TIAGRAとコンポーネント別に3グレードが用意されている。一方、ブレーキはいずれも共通で、ワイヤー引き油圧タイプの「TRP SPYRE AL」を採用し、初心者にも安心な優れた制動力を実現。サイズは410/XS、445/S、480/M、515/MLの4種類展開だ。
ジャイアント DEFY ADVANCED 1、2、3
フレーム:Advanced-Grade Composite/ D-Fuse Composite Seat Pillar
フォーク:Advanced-Grade Composite/Aluminum OverDrive Column
メインコンポ:シマノ 6800系ULTEGRA(1)、5800系105(2)、4600系TIAGRA
ブレーキ:TRP SPYRE AL
ホイール:ジャイアント P-R2 Disc(1、2)、S-R2 Disc(3)
タイヤ:ジャイアント P-R3 700x25C
サイズ:410/XS、445/S、480/M、515/ML
重量(サイズ480mm):8.8kg (1)、8.9kg (2)、9.2kg (3)
価格(税別):240,000円(1)、195,000円(2)、175,000円(3)
ジャイアント DEFY
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これまでに引き続き、ジャイアントのロードラインナップのエントリーグレードを担うのがポピュラーなキャリパーブレーキを装備するアルミ製のDEFYだ。計4グレードの完成車がラインナップされるが、DEFY 1及び2と、DEFY 3及び4ではフレームのマテリアル及び設計が異なっている。
DEFY 1及び2のフレーム素材は、かつてレーシングバイクにも採用されていた6011アルミ合金の「ALUXX-SL」。細身のシートステーやD-FUSEシートピラー、そして下方へと移されたシートチューブとシートステーの接合部など快適性に大きく寄与する上位グレードのテクノロジーを取り入れている。もちろん、ワイドな「POWERCORE」BBを搭載するなど走行性能面でも抜かり無い。ロングライドユースを中心にレース参加も考えているビギナーにはぴったりな1台といえるだろう。
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DEFY 3及び4のフレームでは、ポピュラーな6061アルミ合金の「ALUXX」を素材に採用する。長時間/長距離のライドの後でも疲労を覚えにくく、DEFYシリーズの持ち味の1つであるアップライトなジオメトリーを上位モデルから踏襲。週末のサイクリングから通勤まで幅広く対応してくれる1台だ。
素材に関わらずサイズは430/XS、465/S、500/M、535/MLの4種類がラインナップ。メインコンポーネントは全てシマノ製で、DEFY 1は5800系105、DEFY 2は4600系TIAGRA、DEFY 3は3500系SORA、DEFY 4は2400系CLARISを装備する。
ジャイアント DEFY 1、2
フレーム:ALUXX SL-Grade Aluminum/D-Fuse Composite Seat Pillar
フォーク:Advanced-Grade Composite/Aluminum OverDrive Column
メインコンポーネント:シマノ 5800系105(1)、4600系TIAGRA(2)
ホイール:ジャイアント P-R2(1)、S-R2(2)
タイヤ:ジャイアント P-R3 700x25C(1)、S-R4 700x25C(2)
サイズ:430/XS、465/S、500/M、535/ML
重量(500mm):9.1kg(1)、9.2kg(2)
価格(税別):140,000円(1)、115,000円(2)
ジャイアント DEFY 3、4
フレーム:ALUXX-Grade Aluminum
フォーク:Advanced-Grade Composite/Aluminum OverDrive Column
メインコンポーネント:シマノ 3500系SORA(3)、2400系CLARIS(4)
サイズ:430/XS、465/S、500/M、535/ML
重量(465mm):9.4kg(3)、9.6kg(4)
価格(税別):97,000円(3)、80,000円(4)
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