2014/12/20(土) - 09:05
サイクルモードの会場を歩いて発見した注目の新製品&気になるプロダクツを紹介する第11弾。デローザ、カワシマサイクルサプライ、ミズタニ自転車、アズマ産業(オーストリッチ)の4ブースをピックアップします。
デローザ
日直商会のブースについてはvol.2でも紹介したが、今回はメインブランドのデローザにフォーカス。昨年に引き続き、創業者ウーゴの三男にあたり、世界各国でPRを行うクリスティアーノ・デローザ氏が来日し、現役最後シーズンをデローザと共に過ごした宮澤崇史選手とのトークショーなどプロモーション活動に務めた。
今回のサイクルモードでは、ブランドイメージそのままのゴージャスな雰囲気漂うブラックで統一したブースを展開。国内展開されるモデルが一堂に会すと同時に、カスタムカラーのサンプルとしてグランフォンフォンド・カンパニョーロ・ローマの開催を記念したスペシャルデザインのPROTOSが展示された。
今季の全体的な特徴はネオンカラーを用いた攻めのカラーリング。加えて、「IDOL」と「CORUM」の2車種にディスクブレーキモデルが登場するなど、60年という歴史に縛られず2015ラインナップでは積極的にトレンドを取り入れている。
一方で、トラディショナルなモデルも継続されているデローザ。定番のクロモリバイク「NEO PRIMATO」や”いつかは乗ってみたい”という声の多いハンドメイドのTiバイク「TITANIO」なども相変わらずの人気ぶりで、今回のサイクルモードで多かったライト層からも注目を集めていた。
中でもCW編集部が注目したいのが得意とする金属製の新型ハイエンドモデル「SCANDIUM」。伝統的なホリゾンタルデザインながら、スカンジウム合金チューブやオーバーサイズBBを採用し走りを追求した1台だ。製造はイタリア国内にてハンドメイドで行われ、基本的には受注生産のみ。カーボンフレームの如く滑らかな溶接部分はもはや芸術の域に徹しているほど美しさに惚れぼれした方も少なくないはず。
カワシマサイクルサプライ(フィジーク、エリート、チャンレジ、デダ・エレメンティ、クランクブラザースなど)
カワシマサイクルサプライはvol.4でお伝えしたピナレロ以外にも、取り扱いの豊富なパーツ&アクセサリー群を展示した。中でも多くの来場者の興味を引いていたのがイタリアンブランドのフィジーク。サドルでは定番モデルの「ALIANTE」が登場から15年を経て初のフルモデルチェンジ。その優れた快適性をそのままに軽量化を果たしている。
ハンモック構造による高い衝撃吸収性と座面の張り具合を調整可能とした独自の機構が特徴の「KURVE」もフルモデルチェンジし、素材変更によってより耐久性が高まり、軽量なカーボンブレイデッドモデルも追加。そして、コンポーネントシリーズ「Cyrano」のシートポストには新たなヤグラ構造を採用したフルカーボン製の新型ハイエンド「00」が登場した。
シューズでは、ダイヤル式クロージャー採用モデルが登場したのがトピックス。ロード用のR3BとR5B、MTB用のM3BとM5Bの計4モデルがラインナップされ、いずれも最新式のBOA IP1+ストラップのクロージャーシステムに新設計のアッパーを組み合わせることでフィット感を高めている。
その他、チャレンジではシェア上昇中のCXタイヤやグラベルロード用の新モデル「GRAVEL GRINDER」、デダ・エレメンティでは新登場のMTBライン「MUD」、クランクブラザースではコンパクトながら多機能な新型工具「Yシリーズ」などの注目製品が展示された。
ミズタニ自転車(niner、Lauf、ブロンプトン、セラSMP、コンチネンタルなど)
国内外の多様なブランドを取り扱うミズタニ自転車は、ブロンプトン、セラSMP、コンチネンタル、niner…といった様に主要ブランドごとにコーナーを設けたブースを展開。中でもCW編集部の注目は今季より取り扱いが開始されるLaufのサスペンションフォークだ。
数あるパーツブランドの中でも、恐らく唯一アイスランドに居を構えるLauf。そのメインプロダクトは超軽量サスペンションフォークで、一般的なダンパー機構ではなく板バネのしなりを利用してショックを吸収するという非常にユニークなもの。バネの素材にカーボンではなくグラスファイバーを使用している点がみそなのだとか。
そして、ninerのコーナーではディスクブレーキに対応するフルカーボン製グラベルロードの新型モデル「BSB9」の29インチのクロモリ製ファットバイク「ROS9+」などの新型モデルを展示。セラSMPから登場したネオンイエローの限定モデルやTT/トライアスロンモデル「Tシリーズ」、カラーバリエーション豊富なブロンプトンの小径車などにも注目が集まった。
アズマ産業(オーストリッチ)
東京都足立区に工房を構えるオーストリッチのアズマ産業は、高いシェアを誇る輪行袋をはじめとした主要ラインナップを展示。また、ステージイベントではこれから輪行をはじめてみたいというビギナー向けて、代表の伊美哲也さんが輪行袋の使い方のデモンストレーションや、輪行を用いたツーリングをテーマにトークショーを行った。
今回のサイクルモードでのイチオシはジャージのポケットに収納できるほどコンパクトに折りたためる「バックパックライト5.5」に追加されたネオンカラーモデル。「元々はブラックのみラインナップしていたのですが、気に入って使ってくださっていたブルベライダーの方から『見立ちやすいネオンカラーがあれば安全性が向上するかも?』とリクエストを頂き製品化しました。ニッチなアイデアを直ぐに製品化できるのが弊社の強みですね」とは伊美さんの談。その他にも、傷つきを防ぐため輪行袋とディープリムのホイールを別持ちするためのバッグなど、使う人のアイデアを取り入れたアイデアグッズが満載であった。
text:Yuya.Yamamoto
デローザ
日直商会のブースについてはvol.2でも紹介したが、今回はメインブランドのデローザにフォーカス。昨年に引き続き、創業者ウーゴの三男にあたり、世界各国でPRを行うクリスティアーノ・デローザ氏が来日し、現役最後シーズンをデローザと共に過ごした宮澤崇史選手とのトークショーなどプロモーション活動に務めた。
今回のサイクルモードでは、ブランドイメージそのままのゴージャスな雰囲気漂うブラックで統一したブースを展開。国内展開されるモデルが一堂に会すと同時に、カスタムカラーのサンプルとしてグランフォンフォンド・カンパニョーロ・ローマの開催を記念したスペシャルデザインのPROTOSが展示された。
今季の全体的な特徴はネオンカラーを用いた攻めのカラーリング。加えて、「IDOL」と「CORUM」の2車種にディスクブレーキモデルが登場するなど、60年という歴史に縛られず2015ラインナップでは積極的にトレンドを取り入れている。
一方で、トラディショナルなモデルも継続されているデローザ。定番のクロモリバイク「NEO PRIMATO」や”いつかは乗ってみたい”という声の多いハンドメイドのTiバイク「TITANIO」なども相変わらずの人気ぶりで、今回のサイクルモードで多かったライト層からも注目を集めていた。
中でもCW編集部が注目したいのが得意とする金属製の新型ハイエンドモデル「SCANDIUM」。伝統的なホリゾンタルデザインながら、スカンジウム合金チューブやオーバーサイズBBを採用し走りを追求した1台だ。製造はイタリア国内にてハンドメイドで行われ、基本的には受注生産のみ。カーボンフレームの如く滑らかな溶接部分はもはや芸術の域に徹しているほど美しさに惚れぼれした方も少なくないはず。
カワシマサイクルサプライ(フィジーク、エリート、チャンレジ、デダ・エレメンティ、クランクブラザースなど)
カワシマサイクルサプライはvol.4でお伝えしたピナレロ以外にも、取り扱いの豊富なパーツ&アクセサリー群を展示した。中でも多くの来場者の興味を引いていたのがイタリアンブランドのフィジーク。サドルでは定番モデルの「ALIANTE」が登場から15年を経て初のフルモデルチェンジ。その優れた快適性をそのままに軽量化を果たしている。
ハンモック構造による高い衝撃吸収性と座面の張り具合を調整可能とした独自の機構が特徴の「KURVE」もフルモデルチェンジし、素材変更によってより耐久性が高まり、軽量なカーボンブレイデッドモデルも追加。そして、コンポーネントシリーズ「Cyrano」のシートポストには新たなヤグラ構造を採用したフルカーボン製の新型ハイエンド「00」が登場した。
シューズでは、ダイヤル式クロージャー採用モデルが登場したのがトピックス。ロード用のR3BとR5B、MTB用のM3BとM5Bの計4モデルがラインナップされ、いずれも最新式のBOA IP1+ストラップのクロージャーシステムに新設計のアッパーを組み合わせることでフィット感を高めている。
その他、チャレンジではシェア上昇中のCXタイヤやグラベルロード用の新モデル「GRAVEL GRINDER」、デダ・エレメンティでは新登場のMTBライン「MUD」、クランクブラザースではコンパクトながら多機能な新型工具「Yシリーズ」などの注目製品が展示された。
ミズタニ自転車(niner、Lauf、ブロンプトン、セラSMP、コンチネンタルなど)
国内外の多様なブランドを取り扱うミズタニ自転車は、ブロンプトン、セラSMP、コンチネンタル、niner…といった様に主要ブランドごとにコーナーを設けたブースを展開。中でもCW編集部の注目は今季より取り扱いが開始されるLaufのサスペンションフォークだ。
数あるパーツブランドの中でも、恐らく唯一アイスランドに居を構えるLauf。そのメインプロダクトは超軽量サスペンションフォークで、一般的なダンパー機構ではなく板バネのしなりを利用してショックを吸収するという非常にユニークなもの。バネの素材にカーボンではなくグラスファイバーを使用している点がみそなのだとか。
そして、ninerのコーナーではディスクブレーキに対応するフルカーボン製グラベルロードの新型モデル「BSB9」の29インチのクロモリ製ファットバイク「ROS9+」などの新型モデルを展示。セラSMPから登場したネオンイエローの限定モデルやTT/トライアスロンモデル「Tシリーズ」、カラーバリエーション豊富なブロンプトンの小径車などにも注目が集まった。
アズマ産業(オーストリッチ)
東京都足立区に工房を構えるオーストリッチのアズマ産業は、高いシェアを誇る輪行袋をはじめとした主要ラインナップを展示。また、ステージイベントではこれから輪行をはじめてみたいというビギナー向けて、代表の伊美哲也さんが輪行袋の使い方のデモンストレーションや、輪行を用いたツーリングをテーマにトークショーを行った。
今回のサイクルモードでのイチオシはジャージのポケットに収納できるほどコンパクトに折りたためる「バックパックライト5.5」に追加されたネオンカラーモデル。「元々はブラックのみラインナップしていたのですが、気に入って使ってくださっていたブルベライダーの方から『見立ちやすいネオンカラーがあれば安全性が向上するかも?』とリクエストを頂き製品化しました。ニッチなアイデアを直ぐに製品化できるのが弊社の強みですね」とは伊美さんの談。その他にも、傷つきを防ぐため輪行袋とディープリムのホイールを別持ちするためのバッグなど、使う人のアイデアを取り入れたアイデアグッズが満載であった。
text:Yuya.Yamamoto
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